Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

yes!

2008-05-31 04:20:28 | music
やっぱかっこえ~の~

yes-Siberian Khatru




スティーヴ・ハウの高いギター位置が好きです。
回るステージはyes showsのツアーでしょうか。
クリスも痩せている。
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「悦楽共犯者」ヤン・シュヴァンクマイエル

2008-05-30 00:10:53 | cinema
ヤン・シュヴァンクマイエル 悦楽共犯者

コロムビアミュージックエンタテインメント

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めちゃめちゃに面白かった。
気色悪笑いというのか。
触感や質感のパーソナルなおぞましさを
その悪趣味と崩壊のちょうど境界をピンポイントで突いてくるような感覚は、
近年の彼の作品よりもこの時期に特徴的なのかもしれない。

なにしろ理解を絶する変態趣味者が次から次へと現れる。
その趣味はほんのささいなことなのだが常人は絶対しないようなことばかり。
いわゆる変態といって思いつくような平凡なことでは全くない。
かといって過激かというとソウデモなく、
さりとて平静を保てるレベルをちょっと越える気色悪さなのだ。
このわけのわからん領域に属する性癖をよくもまあこう思いついたものだ。

シュヴァンクマイエルらしいなと思うのは、こいつら変態たちの性癖は思わぬところで互いに関連があって、補いつつつながっている。これがまたとにかくばかばかしいのだ。笑いを取るわけでなく、あまりのばかばかしさに胸の奥でムムムと笑ってしまうような笑い。

グロテスクなアニメーションが特徴的な作家だけれど、そういうことよりも描き出す世界に彼らしさを満ちあふれさせることができるがゆえに、魅力的な作家なのだなあとつくづく思う。

長編では「ルナシー」>「オテサーネク」>これ
という順で好きかもしれない。

****

しかし・・・
鳥の頭のハリボテかぶって翼をばさ~ってのはなんなんだいありゃあ(笑)

パンをちぎってはこねるおばさんも・・パンの外っかわは捨てちゃうし
いちいち捨てるところまで律儀に撮るのもばかばかしくてよい。

あとは・・・へんなやつばっか^^;





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そういえば怒ってたんだったよ

2008-05-28 21:42:17 | diary
若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

朝日新聞社

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忘れてたけどそういえば怒っていたんだった


その1:連合赤軍
若松孝二「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」の公式本をじっくり読んだのだ。
紙面のほとんどは60年からの左翼政治運動の軌跡を、あさま山荘に収斂していくスタイルで記録した本なのだが、現在このような本を出すからには、過去を振り返るだけでなく、当然これらの軌跡から何を学び、また現代という時代をどう位置づけることができるのかを考察するページがあってしかるべきだ。
そしてそのページには「オウム」というキーワードが見つかるはずだ。
そのキーワードの出現を待ちつつページを繰っていくと、ありましたよ「オウム」の3文字。
でもそこではあっさりとこうあつかわれていた。

連赤はオウムなんかとは違う。いっしょにするな。

・・・冗談じゃない。連赤はオウムにそっくりじゃないか

もともとは純粋な動機で集った若者であること。道を誤った指導者に導かれたこと。怪しげな論理=教条に支配されたこと。集団の理論の中で個人の意見は失われ道理を失ったこと。国家権力に対する闘争を目指したこと。仲間内の殺戮からエスカレートしたこと。
類似点はいくらでもある。

連赤を経ながらそこから何事も継承しえず、20年の後に酷似した構造の集団暴走が起き、それを食い止められなかった。そのことに「闘争の世代」の人は何がしかの責任を感じているものだとばかり思っていた。

ところが若松氏は、あれは違うんだと切り捨てる。
彼が切り捨てる根拠として言葉の端々に上っているのは以下のようなこと。

「強制捜査のとき教祖が屋根裏かどこかに隠れた」
「連赤の彼らは死を覚悟してやった」
「強制捜査のとき国家権力に対して戦わなかった」
「連赤では指導者は自死というかたちで落とし前をつけた(が、オウムはおとしまえがない)」

そんなことは表面的なことである。問題は理論の妄信+集団の権力構造+危ない指導者がそろったときの人間の心理や行動原理にあるのではないのか。
そういう心性を白日の下にさらし、幻想を振り払う生き方を個人個人に根付かせることこそが、事件を生み出した世代に課せられる使命なのではないのか?

オウムが強制捜査のときに権力に銃を向けていたならば、若松氏は彼らに対しても責任を果たす覚悟でいたのだろうか。そもそも無差別テロと認識されている地下鉄の事件だって、あれは霞ヶ関という国家権力を標的にしたものではなかったか。
権力に向かって闘争した彼らに対して責任を果たすのだろうか。

というわけで、ワタシは怒っているのである。
これは、我が身のことはいかに冷静に整理しえないかという見本のようである。本には赤軍派の元議長などをあつめた座談会の様子も収録されているが、そこでの議論はまったく今の社会に訴えるものはないように感じたし。

結局映画で言いたかったことは、当時の若者はリンチ事件犯罪者などではなく、純粋な使命感に突き動かされていたんだ、ということなのだろう。時代の総括と言いながら、結局自分の属した潮流をとことん突き放して相対化するまでの覚悟はなかったんだと思う。むしろきわめて情緒的な、誤解を恐れないならば懐古的とすらいえる思いが、映画を作る情動となったのだろうと、改めて推察するのである。





その2:マイリトルラバー
先日5月18日テレビ東京?朝日「みゅーじん」にマイラバ出演!
先日のアニバーサリーライブの舞台裏とかAKKOの密着取材とか。
で、そこでの小林武史さんの発言

マイラバに責任があるのはAKKOだと思うし

あ?、いやちょっとまて。
たしかに今後はそうなのかもしれないけれど、そもそもAKKOを舞台上に引っ張り出し、着飾らせて、着せ替え人形のようにくるくるとイメージ戦略を施し、音楽的にも主導したのは、あんたじゃないのか?

せめて「オレにもほんの少しの責任がある」
くらいのことをいうのが筋ってもんじゃないのか?



まあ、どうでもいいことだけれど、この無責任さがきっと小林武史という人なのだろう。これをとってしまうと彼という人間は成り立たないのかもしれない。この無責任男を受け入れ舞台上で握手をしてみせるAKKOの健気なことといったら。

AKKOのマイラバを応援しよう。と思う45歳のワタシであるでした。



以上です。











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運動会でした

2008-05-25 18:02:11 | diary
昨日は小学校の運動会でした。

Mちゃんは6年生なので小学校最後の運動会。
ということはわたしたち親にとっても最後の運動会。

なはずだけど、当日は早朝からのお弁当作りと場所取り
まったく情緒の付け入る隙はなく
折からの残業疲れと戦いながらへろへろよろよろと耐える一日でした^^;

いや~疲れた。
これでかんかん照りじゃなかっただけでも幸運。
雨も途中ちょっと降ったけど、基本的には影響なく。
とどこおおりなく長~いプログラムは進行して行きました。

保護者席ですこしは休めるかと思いきや、
3種目おきくらいに子供の出番があるので、休む間もなくビデオとカメラで奮闘。
最後の「ソーラン節」?にむけてベストショットポイントをゲットするべく
後半はたちっぱなし~~

疲れた・・・・・・・・・・・


しかしソーラン節では、保育園時代は運動会とか本番というとめそめそしていたMちゃんとは思えないほど、きりりとしっかりときめてくれました。
すばらしい踊りでいや~感慨深いものがありますな。。

とはいえ疲れているので、早く終わらんかなあ~~と心の一方では思ったりもして(笑)


終わりの校長先生とPTA快調の挨拶を「長げ~」とか思いながら、
ようやく終了。
背中から左足にかけて筋肉痛になっちまったよ。



ビデオも写真もいっぱい撮ったので、満足のいく最後の運動会でした。
あっというまの6年間でした。
卒業式もあっという間に来てしまうんだろうなあ。
ついこのあいだ入学式だったのに。。。

****

上の子Aちゃんも今週末は修学旅行。
やはり今年度で中学を卒業するので、我が家はダブル卒業式。
勉強の意欲は全くないので受験はAちゃんだけになりそうです。

ま、金もないしね。



元気に育ってくれてなによりでございます^^


(今日は午前中寝込み、やっと活動~)




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「生物と無生物のあいだ」福岡伸一

2008-05-23 01:10:52 | book
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)
福岡 伸一
講談社

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生物と無生物の間

面白かった。
意外と軽く読めた。
でもよく覚えてない^^;

分子生物学というのはどういう学問なんだろうと思っていたけれど、なんとなくイメージできたような気がした。
主なトピックは、最近よく耳にする「数年目前の自分は今の自分とはまったく別人ですよ」ということについての話。
生物を構成するたんぱく質は速いスピードで外界から取り入れられるたんぱく質によって、新しいものに入れ替わっている。その入れ替わりは器質やたんぱく質分子単位ではなくもっとミクロなレベルで行われる。エントロピー増大の法則に抗って生体が秩序を維持しているように見えるのは、この入れ替わりによって、無秩序に帰す古い細胞を棄却し、新しく生まれ変わっているためである。

なるほどお。

このことについてのわかりやすい説明と、それを人類は(というか学者さんは)どうやって見つけてきたかについての読み物になっている。

一方で、常に流動しているものに一定の秩序があるというのもこれまた神秘的である。おそらくその秩序維持のコントロールをつかさどっているのがゲノム情報(なのかな?)。その辺にももちろん話は及び、そのことだけでなく、二重らせんの学会発表にまつわるエピソードなんかもスリリングに紹介してくれている。

他にもポスドクという立場についての半ば愚痴とか、野口英世の実のところの評価とかも書かれていて、
ああ、こういう世界なのね学問の世界って的野次馬根性も満たしてくれる多彩な本でした。

****

あと印象に残ったのは、生体の形態についての見解。
例えば昆虫に節があることなどは、進化論的自然淘汰だけで説明することは危険ではないか?という話である。

固体が発生するときに、細胞が器質に成長していくのを促す物質が細胞にいきわたる、そのいきわたり方には一定の物理法則があるのだという。
(よくわからないけど、)成長促進物質が頭部から分泌されて背面をとおり体に放射状にいきわたることによって、体節や脊椎のような構造が出来上がるとすると、それは自然淘汰の以前の、物理的法則によって形態は決まってくるのだろう。



・・・いや~何事も奥が深い。(そんな結論かいっ?)


やや消化不良なまま書いちゃったす。


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「ラスト、コーション」アン・リー

2008-05-22 04:24:08 | cinema
ラスト、コーション [DVD]

Victor Entertainment,Inc.(V)(D)

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ラスト、コーション 色|戒
2007中国/アメリカ
監督:アン・リー
原作:チャン・アイリン
脚本:ワン・フイリン、ジェームズ・シェイマス
出演:トニー・レオン、タン・ウェイ、ワン・リーホン、ジョアン・チェン


そういえば観た。観たのを忘れていた。

なんてことはない普通の女子学生が、抗日の機運の中で素人ながら地下活動に関わっていき、ついには日本傀儡政府に協力する中国人リーダー暗殺のための密偵として働くことになる。この構図は、立場はまるで違うけれども『実録・連合赤軍』で描かれた「彼女たち」と通じるものがある。
若い情熱と時代の潮流が出会うとき、という構図。


傀儡政府の特務機関を率いるイーは、決して人を信用しない冷徹な男だが、密偵として接近したチアチーに対しては、かなり屈折した形ではあるが心を開いていく。チアチーはイー暗殺のために密偵をするのだが、彼女も抗日の強い思いを抱きつつも、イーの態度に心を動かされる。

この映画のいいところは、互いのその心の動きを最後の最後まであからさまには見せないこと。観客にも見せないし、登場人物自身もその心の動きが互いに交差する瞬間まで意識していないことだろう。
ここがセンスがいい。

互いを欺いて偽りの関係をつくる二人が、まさに暗殺の契機到来というときにぎりぎりの心を通わせる。
純愛ですよ。
純愛だけれど成就した瞬間にそれは破局を意味している。
純愛が大手を振って明るい道を歩ける今の日本とは時代もお国も違ったのだ。

悲しい。
悲しいけれど、純愛が導いた破滅に対して、二人とも嘆き悲しんだりはしない。イーは愛した人の死を冷徹に指令し、チアチーも死を前に動揺しない。愛を交わした瞬間から、そのあと起こるすべてを受け入れるほどに二人は自分自身の定めを知っていたのだ。

この凝縮された愛の形を描くために必然の2時間30分だったと思う。
全然長くなかった。

****

性描写がどうとか評判だったけど、え?こんなもん?という感じでした。
感覚がまひしているんでしょか??
あのボカシというものはやはりどうしても変である。
いきなり画面の一部がぼおっとみえなくなるというのは、突如メガネが曇ってしまったかのようで、もろに見えてしまうよりも興ざめなもんであるなあ。

DVD化のときは無修正版とかになるんでしょか?
でも性器は露出ムリかな・・



顔のアップがやたらと多くて、目が疲れる映画でしたが、そこまで人間にくっつかないとあの二人の緊張感はなかったのかも知れません。この映画に関してはあれは正解だったと思う。

40年代上海の街並みはあんな感じだったのかなあ。人でごった返していたよ。


イーの夫人を演じたのはあのジョアン・チェン。ツイン・ピークスのジョシーですね。でも見てる間は全然それに気がついていなかったワタシは、例によって間抜け。
っつーか、ジョアンさんもお年をメシ、貫禄が出てきたということかしら?



ラスト、コーション 色・戒 (集英社文庫 チ 5-1) (集英社文庫 チ 5-1)
アイリーン・チャン
集英社

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「巨匠とマルガリータ」ミハイル・ブルガーコフ

2008-05-18 03:30:27 | book
巨匠とマルガリータ (上) (群像社ライブラリー (8))
法木 綾子,ミハイル・ブルガーコフ
群像社

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巨匠とマルガリータ〈下〉第2の書 (群像社ライブラリー)
ミハイル ブルガーコフ
群像社

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すごい変な小説だった。

主にモスクワでくりひろげられる、魔術師の一団によって引き起こされる大小の騒動。やたら登場人物が多くて細かい描写のくせに、伏線はすべてあとあと解決されるという、内容のドタバタに不釣り合いなほどのみごとさで構成される。
このドタバタが、なんともまあ、ばかばかしい。よくもあれこれと次々事件を起こせるもんだと、ネタの豊富さに感心する。

そのドタバタ劇の一方に置かれるのは、イエス(イェシュア・ハ・ノツリ)とローマ総督ピラトのイェルシャライムにおけるエピソード。もちろん超弩級に有名な架刑にいたるエピソードである。こちらのほうはかなり脚色されており、ピラトとイエスの会話などは見てきたように生き生きとし、かつ厳粛なものになっている。

肝心の「巨匠」と「マルガリータ」は本の中盤にならないと出てこないし、出てきてもなんのためにでてきたのかよくわからない(笑)
ただ、ピラトとイェシュアの話はどうやら巨匠が書いた小説の中身であるらしい。

巨匠が書いた小説は、途中絶望した作者によって燃やされてしまうが、それはマルガリータとの禁断の恋の堂々たる成就とともに魔術的に回復される。
と、自らの意に添わぬ決断をしたピラトにも、思いがけぬイェシュアの「復活」により救いが訪れる。

大枠では受難と救済の物語であるのだが、部分部分を切り出してみると抱腹なスラプスティックであるという、大笑いな構造が好みです。
退屈な箇所などはまったくなく、どこを切り取っても楽しめるし、そのネタの詰まり具合には、スターリンの圧政の影でこっそりと発表の見込みもなく書かれた遺作であることなどを感じさせることのない自由闊達な想像力の飛翔と力強い構成力をみる思いです。

***

大猫のベゲモートが好きです。
ますむらひろし的です。
冒頭でお金払って路面電車に乗り込もうとするところからして好きです。

それから、やたらと女性を裸にするのも不謹慎ながら笑えます。

それと苦悩するピラトにも打たれます。

******

ブルガーコフ

ウィキペディアでは反体制的作家という論調で紹介されているが、
実際のところは売れっ子劇作家/小説家として活躍もしたらしい。
スターリンににらまれて戯曲上演禁止などの憂き目にはあっているが、
同時に当のスターリンから直々に電話があるなど、擁護されもしたらしい。

このあたりはこの本に簡単に書かれているです。
悲劇のロシア

****

今は3種類の翻訳が入手可能なようです。
これもスゴい。
最近では池澤夏樹編纂の全集にも。







巨匠とマルガリータ (世界文学全集 1-5) (世界文学全集 1-5) (世界文学全集 1-5)
ミハイル・A・ブルガーコフ
河出書房新社

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巨匠とマルガリータ
ミハイル・アファナーシエヴィチ ブルガーコフ
郁朋社

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「不思議な少年6」山下和美

2008-05-16 23:31:31 | book
不思議な少年 6 (6) (モーニングKC)
山下 和美
講談社

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4巻/5巻でちょっとトーンダウンしちまったかなという気がした「不思議な少年」ですが、6巻では結構持ち直したかもしれません。
凡百のコミックが疲弊のままに消えて行く中にあっての持ち直しはさすがというべきでしょうね。

5巻のころは、少年が単にエピソードの傍観者になってしまい、物語のダイナミズムに関わらないために、ちょっと凡庸な短編集という風情だったが、6巻ではちゃんと少年の特異な立ち位置が物語の展開に大いに関係して、スリリングである。
1巻のころのタッチに戻ってきたな。


冒頭のSFモノもなかなかよく考えられている。
1千光年の距離を埋めるのにいちおうワープしないとだめですよとかSFの基礎はおさえてはいるものの、まあ、あのアンドロイドに届く通信はじゃあどうやって届いてるのかな?とか、少年はどうやって時空を超えるのか?とかわからんとこも多く、ハードSF的には厳しいかもしれないが。。
とか、くどくどした話は軽く通り越して、ああ、いいなあと思わせる構成なのでした。
(わけわからん)

田舎者上京すという話も面白い。この作者、日本の時代物を描かせると妙に面白い。特に近代のあたり、大正から昭和はじめ。
時代の風俗が生き生きと動き出す。


なわけで、6巻はオススメっすな!



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「アヒルと鴨のコインロッカー」中村義洋

2008-05-16 03:14:54 | cinema
アヒルと鴨のコインロッカー

アミューズソフトエンタテインメント

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2006日本
監督:中村義洋
原作:伊坂幸太郎
脚本:中村義洋、鈴木謙一
出演:濱田岳、瑛太、関めぐみ、松田龍平、大塚寧々



とらねこさんにディラン繋がりでお勧められての鑑賞です~
special thanks!

****

で、と、

繰り返しの妙である。
たいていのシーンは二度繰り返されるが、都度意味は違っている。
原作は未読だが、ここは映画的な工夫が際立つ仕掛けである。
それを欺瞞とみるか快楽とみるかでこの映画の評価が違ってくると思うが、
ワタシは後者でしたね。
快感でした。

作品の中に他者になり繰り返しを生きることで、
登場人物も観客も、ともに失われた生への追悼を生きなぞっているのだと思った。
哀悼の映画。



でもボブ・ディランは、なぜに?という気がしないでもない。
神を仮借する存在としてディランが(ディランのCDが)使われるのだが、
若い世代が神と崇めるのは今やディランではあり得ないだろう。
ましてや女の子が・・(偏見)

ということでは、あれが神の封じこめだという設定に実感を持てるのは
やはり限られた人たちという気がする。

そこが残念なところ。
(というかワタシ的には全然残念ではないんだけれど)

****

ネタバレを避けるとわけが分からなくなるが、まあしかたない。

広辞苑ネタとか
「裏口から悲劇は・・」とか
謎のピースが上手い具合にはまっていく快感はある。
それがうまさであり、そういう上手さが作品の水準として
映画でも小説でも評価されるポイントになっているのだろう。

けれど、ワタシ的には、そういううまさはどうしてもこじんまりとしたものに思えてならない。
雨後のタケノコのように次から次へと放出される「今の」小説群に感心をあまりもてないのは、出版界とかがそういうこじんまりとした上手さが評価される風潮にあるように感じているからだろう。

手腕はわかったし多少感動もした。

けれどワタシはもっと型破りな、あるいは期せずして漏れだしてしまう禁忌のようなものをもつ作品を待っているのであるぅ~~


*******


関めぐみさんはよかったと思う。
変に話題の女優さんでなくてよかったと思う。
松田クンはちょっと太ったな。
大塚さんはちょっとなぜ出てきたのか不明^^;


****

劇場公開時に同じ映画館でやっていたのが
リンチの「インランド・エンパイア」でしたので、
なんかセットで思い出しちゃうんだよね。
(もちろんリンチ勝ち)




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また行けん

2008-05-14 10:17:14 | ウツ記
うう・・また仕事に行けん・・
と思ったら、雨だ。
雨だとダメという。わかりやす~

台風接近だったし
単に雨というよりやはり低気圧なのか?

昨日はまったくもってウツ状態
「抑うつ状態」
映画にもいかずいちにち布団で過ごす。
絵に描いたようなウツ状態で笑う(笑)

先月も2日やすんじまったし
毎月鬱になってたら休暇がもたん
5月だし
5月病かあ
仕事もろくでもないことばかりだし
まったくだめである。
だめだ
だめだ
だめだ
だめだだめだだめだだめだだめだだめだだめだだ




中国の地震のことを憂いつつ「イスラエルの歴史」という本を読む
ウツ状態の日本人がここにひとり。。。




今日は会議があるので午後には行かねば
行かねば
行かねば
行かねば
行かねば
行かねば
ねばねば




石油掘削穴に水を注入すると、採油量を増やすことが出来るらしい。
どういう原理かはわからないが。
注入して、また抜くらしい。

で、水を注入すると、その地域の地震発生回数が増えるということだ。
これもどういう原理かはわからないが。

今回の中国の震源地ちかくでは大規模ダムを建設中だそうで、
そういうことが地震に関係したのだ
と、まことしやかにささやかれているようである。
(おもにネット上)

ワタシもいまネット上でささやいているわけですが。

水を注入すると地盤が緩む?

すげー単純すぎる~~



ああ、、、、うつ状態。。。。。。。。。。。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
/////////////////////
_____________________
:::::::::::::::::::::
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
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地層みたいだ↑
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mayuluca@下北沢lete

2008-05-12 03:49:46 | music
5月9日(金)@下北沢lete

この日はマユルカさんの誕生日ということでした。

ああ!もしかしたら予約が少なかったのはサプライズだったのかな?
直前まで予約無しで、当日ふたを開けてみたら盛況~ああよかった、ってな寸法で?

予約しました~とか言ったワタシ、空気読んでなかったのかしら(笑)


でと、
小さいお店でギターもうたも生音だったので、
マユルカさんのお家で歌ってもらっているような、
そんな感じの贅沢感でした。

百日咳?と仰ってましたが、マユルカさん咳が続いているそうで
ちょっと苦しそうだったのが残念・・というか心配
風邪とかならいいですけどね治りますから。
アレルギーとかでないといいですね。
ボーカリストは考えたらそういうところ気を使いますよね~
体が資本。


で、内容をちゃんとレポートしたいんですけど、
1 ワタシ仕事をぎりぎりまでやってダッシュで駆けつけてヘロヘロ
2 ちょっと閉所恐怖症なところもあり店の雰囲気にのまれ
3 お客さんもみな顔見知りというなかでひとりぽつんとしていたので精神が萎縮し・・
という状況だったせいか、なんだか記憶がおぼろげで、かつ書く元気が残っていません。

なので、バースデーライブはワタシの胸の中にしまっておきましょう。
むふふふ。

というわけで、マユルカさん、これからも天賦の才能を惜しむことなく発揮しまくってくださいね~
あなたの未来が楽しみです←いいことだ。うん。



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「キャッツ」劇団四季に行く

2008-05-10 23:54:32 | dance
今日は劇団四季ミュージカル「キャッツ」に行ってきました。

キャッツシアターに異様に近いところに住んでいるのに
観に行ったことがないのはなんか悔しいよね~という動機で、
人に頼んでチケットを取ってもらいました。

チケット取るのに1年だか半年だか前から取らなければない。
しかも四季の会だかなんだかの会員でないとそれもムズカシイ
とか?

そんなえらいこととは知りませんでした~~


というわけで、親子4人なので安い席をゲットし、初観戦。
劇場は専用なだけあって壁中をオブジェが埋め尽くす、なかなかのワクワク空間でありました。

期待感のなかいつのまにか舞台上に猫が這っていて、前ぶれなく始まり、ああの始まりは面白いな~とか、
おお、鍛えられた肉体を見るのはいいのおぉぉ~~とか
訓練された動きが見事だなあとか思いながら、
ふと気がつくと・・・爆睡(笑)

いや~気持ちよく寝ましたよ。
時々客席に猫が這ってきて大きな声で歌うんで目が覚めたりはして、
いつのまにか舞台装置が大掛かりな仕掛けを披露しておお~と思ったりはするんですが、またすやすや~~

休憩を挟んで後半は比較的起きてましたが、それでも6割がた寝たんではないかしら。。

幸せといえば幸せなんですけど、何ヶ月も前から予定していてこのていたらく、家族もあきれていましたわ。
(眠いもんは眠いんですよ)


というわけで、パンフ1800円というのもちょっと引いてしまって
(というか公演自体4割しか見ていないのにパンフだけ買ってもねえ・・)
出演者情報とかもいっさい手元になく・・・・

全然まともな感想が書けないのでした。



猫がたくさん出てくるんですけど(もちろん人ですけど)、みんなホントによく訓練されていて、ムダな動きや、動きがずれるということがない。
完璧すぎて、その大変さが逆に全然伝わってこない。自然な動きに見える。
これはやっぱり高水準のプロだわ。

でもその完璧さ故に、ライブならではの肉体と生命の生々しさが思いがけず発露してしまうような魅惑的シーンというのはあまり感じられなかったな。
この生々しさの欠如というのがおそらくこの集団の特徴で、それ故にここまでの一般ウケというのを獲得したんだな、と、
なんとなく、客席の女子率の高さを眺めながら思った次第です。

ワタシ的にはもうちょっと不器用な芝居のほうが好みかも。



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観た映画リスト5

2008-05-08 02:58:01 | ぷろふぃーる
2006.9.18~2008.4.30に観た映画

「ローズマリーの赤ちゃん」ロマン・ポランスキ
「呪怨」清水崇
「ロリータ」スタンリー・キューブリック
「コックと泥棒、その妻と愛人」ピーター・グリーナウェイ
「田園に死す」寺山修司
「かもめ食堂」荻上直子
「偶然」クシシュトフ・キェシロフスキ
「アメリカの夜」フランソワ・トリュフォー
「寝ずの番」マキノ雅彦
「子猫をお願い」チョン・ジェウン
「カポーティ」ベネット・ミラー
「ほえる犬は噛まない」ポン・ジュノ
「レディ・イン・ザ・ウォーター」M・ナイト・シャマラン
「楽園の果実」ヴェラ・ヒティロヴァ
「ブラック・ダリア」ブライアン・デ・パルマ
「早春」イェジィ・スコリモフスキ
「マルホランド・ドライブ」デヴィッド・リンチ
「明日に向かって撃て!」ジョージ・ロイ・ヒル
「サラバンド」イングマル・ベルイマン
「ヴァーティカル・フィーチャーズ・リメイク」ピーター・グリーナウェイ
「水の協奏曲」ピーター・グリーナウェイ
「ルナシー」ヤン・シュヴァンクマイエル
「無常」実相寺昭雄
「曼荼羅」実相寺昭雄
「悪徳の栄え」実相寺昭雄
「姑獲鳥の夏」実相寺昭雄
「あさき夢みし」実相寺昭雄
「さらば箱船」寺山修司
「ペイ・チェック」ジョン・ウー
「ロスト・イン・トランスレーション」ソフィア・コッポラ
「ランド・オブ・プレンティ」ヴィム・ヴェンダース
「デカメロン」ピエル・パオロ・パゾリーニ
「哥(うた)」実相寺昭雄
「屋根裏の散歩者」実相寺昭雄
「スキャナー・ダークリー」リチャード・リンクレイター
「青い沼の女」実相寺昭雄
「鉄コン筋クリート」マイケル・アリアス
「007/カジノロワイヤル」マーティン・キャンベル
「アラビアン・ナイト」ピエル・パオロ・パゾリーニ
「ロード・オブ・ザ・リング」ピーター・ジャクソン
「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」ピーター・ジャクソン
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」ピーター・ジャクソン
「愛は死より冷酷」ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
「都会の放浪者」ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
「小カオス」ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
「自由の代償」ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
「13回の新月のある年に」ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
「マリー・アントワネット」ソフィア・コッポラ
「宵闇せまれば」実相寺昭雄
「マリア・ブラウンの結婚」ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
「ヴェロニカ・フォスのあこがれ」ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
「ケレル」ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
「映画史」ジャン=リュック・ゴダール
「パフューム ある人殺しの物語」トム・ティクヴァ
「叫」黒沢清
「パリ・ジュテーム」オムニバス
「ONE PIECE ワンピース エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち」今村隆寛
「善き人のためのソナタ」フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
「男性・女性」ジャン=リュック・ゴダール
「ゴダールの決別」ジャン=リュック・ゴダール
「マリアの受難」トム・ティクヴァ
「BRICK」ライアン・ジョンソン
「はなればなれに」ジャン=リュック・ゴダール
「彼女について私が知っている二、三の事柄」ジャン=リュック・ゴダール
「恋愛睡眠のすすめ」ミシェル・ゴンドリー
「アメリカ、家族のいる風景」ヴィム・ヴェンダース
「バベル」アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
「ブレイブストーリー」千明孝一
「東風」ジガ・ヴェルトフ集団
「ベトナムから遠く離れて」クリス・マルケルほか
「女は女である」ジャン=リュック・ゴダール
「中国女」ジャン=リュック・ゴダール
「万事快調」ジャン=リュック・ゴダール
「ロストロポーヴィチ人生の祭典」アレクサンドル・ソクーロフ
「帰ってきたヨッパライ」大島渚
「アンダーグラウンド」エミール・クストリッツァ
「ドリーマーズ」ベルナルド・ベルトルッチ
「過去のない男」アキ・カウリスマキ
「ザ・シューター/極大射程」
「太陽の墓場」大島渚
「ワン・プラス・ワン」ジャン=リュック・ゴダール
「無理心中日本の夏」大島渚
「ルネッサンス」クリスチャン・ヴォルクマン
「アワー・ミュージック」ジャン=リュック・ゴダール
「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」トミー・リー・ジョーンズ
「日本の夜と霧」大島渚
「ヒア&ゼア・こことよそ」ゴダール+ミエヴィル
「青春残酷物語」大島渚
「小さな兵隊」ジャン=リュック・ゴダール
「SUPER 8」エミール・クストリッツァ
「うまくいってる?」ゴダール+ミエヴィル
「AA・時代の未明から」青山真治
「ライフ・イズ・ミラクル」エミール・クストリッツァ
「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」青山真治
「アリゾナ・ドリーム」エミール・クストリッツァ
「ブリッジ」エリック・スティール
「サンセット大通り」ビリー・ワイルダー
「インランド・エンパイア」デヴィッド・リンチ
「気狂いピエロ」ジャン=リュック・ゴダール
「戦場のピアニスト」ロマン・ポランスキ
「夜と霧」アラン・レネ
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」デヴィッド・クローネンバーグ
「二十四時間の情事」アラン・レネ
「街のあかり」アキ・カウリスマキ
「魔笛」ケネス・ブラナー
「それでも生きる子供たちへ」オムニバス
「パラダイス・ナウ」ハニ・アブ・アサド
「ミュンヘン」スティーヴン・スピルバーグ
「黒猫白猫」エミール・クストリッツァ
「ドレミファ娘の血は騒ぐ」黒沢清
「神田川淫乱戦争」黒沢清
「煉獄エロイカ」吉田喜重
「シンドラーのリスト」スティーヴン・スピルバーグ
「プライベート・ライアン」スティーヴン・スピルバーグ
「アカルイミライ」黒沢清
「花とアリス」岩井俊二
「ヤンヤン 夏の想い出」エドワード・ヤン
「ベイビー・オブ・マコン」ピーター・グリーナウェイ
「オリバー・ツイスト」ロマン・ポランスキ
「パパは出張中!」エミール・クストリッツァ
「ドリーベルを覚えてる?」エミール・クストリッツァ
「歌っているのは誰?」スロボダン・シャン
「レンブラントの夜警」ピーター・グリーナウェイ
「ヘルプ!」リチャード・レスター
「PEACE BEDアメリカVSジョン・レノン」
「パンズ・ラビリンス」ギルレモ・デル・トロ
「ブレードランナー ファイナルカット」リドリー・スコット
「ノスタルジア」アンドレイ・タルコフスキー
「サクリファイス」アンドレイ・タルコフスキー
「僕の村は戦場だった」アンドレイ・タルコフスキー
「右側に気をつけろ」ジャン=リュック・ゴダール
「モレク神」アレクサンドル・ソクーロフ
「日陽はしづかに発酵し…」アレクサンドル・ソクーロフ
「ヒトラーのためのソナタ」アレクサンドル・ソクーロフ
「牡牛座 レーニンの肖像」アレクサンドル・ソクーロフ
「ひなぎく」ヴェラ・ヒティロヴァ
「小さな悪の華」ジョエル・セリア
「闇のバイブル 聖少女の詩」ヤロミール・イレシュ
「パレスチナ1948・NAKBA」広河隆一
「グエムル 漢江の怪物」ボン・ジュノ
「ゆけゆけ二度目の処女」若松孝二
「叫びとささやき」イングマル・ベルイマン
「ラスト、コーション」アン・リー
「赤軍PFLP世界戦争宣言」若松孝二
「ONE PIECEワンピースTHE MOVIEエピソードオブチョッパープラス 冬に咲く、奇跡の桜」志水淳児
「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」若松孝二
「悦楽共犯者」ヤン・シュヴァンクマイエル
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「アイム・ノット・ゼア」トッド・ヘインズ

2008-05-06 00:18:22 | cinema
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I'm not there.

2007アメリカ
監督:トッド・ヘインズ
脚本:トッド・ヘインズ、オーレン・ムーヴァーマン
出演:クリスチャン・ベイル、ケイト・ブランシェット、マーカス・カール・フランクリン、リチャード・ギア、ヒース・レジャー、ベン・ウィショー、ジュリアン・ムーア、シャルロット・ゲンズブール、ミシェル・ウィリアムズ



これはすごく面白かった~~・・・・・といいたいが、
例によって途中すこしウトウトと(苦笑)
なぜここぞというところでウトウトしちまうのか~自分よ


でもまあ、ウトウト部分を除いても相当面白かったのですわ。

もともとボブ・ディランだからってのもあるけれど、一人の人物を6人6様の焦点の当て方で描くというのは、ありそうでなかなかない手法で、ああ、この手があったか~と感心してみるのでした。

ケイト・ブランシェットのそっくり度が妙に高く評価されているようだけれど、むしろそっくりなヤツもいれば全然似ていないヤツもいるという多様性が、ご本人のお気に召したのではなかろうか?
Masked and Anonymousなんていうタイトルの映画を作っている本人ですから、こうした人格の多面性を意図した映画は、自分でも作りたかったかもしれませんね。

****

6人それぞれはディランの主要なライフステージを体現しているように見えた。
駆け出しの頃、フォークスター、ロック転向の反逆児、結婚が破綻するころ、80年代ゴスペル傾倒期、その後の生きた伝説時代。
それぞれが伝説的言説に覆われた時代であって、それをいまさら伝記のように描いたんではやはり面白くない。フィクションの名の下に虚実織り交ぜたシナリオが面白い。

例えば登場人物の名前を挙げるだけでも、これは相当に興味深い。冒頭貨物列車に乗り込む少年はいきなりウディ・ガスリーと名乗るし、法廷のようなところで名を訊かれた青年はアルチュールと名乗る。観客に「ユダ」とののしられるロックスターはジュード。リチャード・ギア演じる壮年のアウトローはビリーで、敵対する保安官はパット・ギャレットだ(笑)
ここではディラン本人ではなく、ディランゆかりの人物を登場人物に据えることで、説話の参照的多様性をぐっと深めていると思うのだ。

ついでにいうと、エンドロールではナレーションにクリス・クリストファーソンの名があったが、彼はまさに「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」でビリーを演じた男であり、その映画に出演していたボブ・ディランはエイリアスという役名をもらっていたはずだ。

なんとも小気味いい作りになっているではないですか。

***

冒頭、貨物列車で出会った老人たちと少年ウディが、意気投合していきなりセッションするのはディランの「トゥームストーン・ブルース」だ。
この歌は大好きなので、おもわず顔がにやける。が、ディランがウディにあこがれてNYめざしていたころにはまだこの曲はなかったと思う。
でもいいのだ。

それと同じノリで、ロック転向期にディランが客から「ユダ!」と罵倒され、「I don't believe you!」と応えたという黄金のエピソードが、ケイト・ブランシェットによって演じられる。あのエピソードは、いまや正式リリースされたCD「ロイヤルアルバートホール」で確かに耳にできるのだが、あれはほんとにいわれていたような意思のやり取りだったんだろうか?
この映画を観ていると、なんだか伝説を逆手に取って、どうだいこれが観たかっただろ?といわれているような気がしてきてしまう。

エンディングのバイクがこけているシーンといい、なにが虚でなにが実なのか?という問いを無効にしてしまうような作りの映画なのであり、ディランを知れば知るほどによけいに迷路に入り込んでしまうような映画なのだ。

考えてみたら、なんたってタイトルからしてI'm not thereなんだからな~
おれはそこにはいない、ときたもんだ。。

こういう感じの映画は好きだな~。
願わくば居眠りしないで観たいもんだよ・・・

******

シャルロットがディランの(というかヒース・レジャーによるロビーの)妻を演じるのも個人的には楽しみでした。彼女は父と母の顔が半分ずつ混じっているような顔立ちになってきて、あの顔で真剣に演じているのを観ると、ワタシはなにやら心が和んでしまうのです。


エンドロールは、
ナレーションにクリス・クリストファーソンの名が
ほかにもデヴィッド・クロス、ボブ・ニューワース、ランブリン・ジャック・エリオット、ニール・ヤングの名も。

未発表のタイトル曲もいい歌でしたね。
映画では歌もちゃんと字幕が出るのでいいね。


後に再観したときの記事




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「ファクトリー・ガール」ジョージ・ヒッケンルーパー

2008-05-04 16:59:16 | cinema
ファクトリー・ガール [DVD]

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ファクトリー・ガール




2006アメリカ
監督:ジョージ・ヒッケンルーパー
出演:シエナ・ミラー、ガイ・ピアース、ヘイデン・クリステンセン


あまりブートものには手を出さないのだけれど、先日ボブ・ディランのブートレグDVDを通販で購入。
それが届くタイミングでちょうどGWにかこつけて設定していた自分のための休日がやってきて、じゃあ映画でもみるべえと思ったら、なんだかちょうどディランがらみの映画が二本。しかも同じ映画館でやっているではないですか(笑)

というわけで、あまり観る気はなかったけれど、勝手にボブ・ディランシネマ祭ということで、「ファクトリー・ガール」と「アイム・ノット・ゼア」二本一気鑑賞っす。

***

で、薄幸イーディの短い生涯を描いたこの映画。
う~んと、そんなに面白い映画ではなく。
そもそも薄幸なんだから「面白い」を期待するのも変なのかもしれないけれど。

初対面のウォーホルが「わぁ~お、なんて魅力的なんだ」とかつぶやくような、イーディの絶対的魅力というのがさすがに描ききれていなかったので、残念ながら、いかにも脚本で「魅了される」とそうなっているから演じました、という感じがしてしまってねえ・・・

逆にウォーホルの、神経質で未熟で不器用で自己保全欲の強い、気色悪い性格はよく表現できていて、これはよかったな。

ディラン役・・というか、(当然ながら)本人サイドからの許可はおりずに、ビリーという名で(あれ?違ったかな?)登場したロックスターは(まどろっこしい)、ちょっと格好良すぎ。
ファクトリーが寄って立っている虚構と幻想の世界を、「スープ缶描いただけの絵が売れるなんて馬鹿げてる」とあっさり否定してしまう彼は、かっこいいけど常識人。イーディがまともな世界に戻れるチャンスをたずさえて颯爽と現れる。ああ、あそこでビリーについて行っていれば、イーディも救われたんではなかろうか???

と、設定的にはたしかにドラマティックですけど、ディランについて行ったらいったでまた頭おかしくなる人生が待っていたに違いない。事実は映画より複雑だ。

****

イーディの家庭での扱われ方をもうちょっと突っ込んでもよかったんではないかとおもう。「セジウィック式教育法」とイーディが自ら揶揄した施設での扱われ方とか。ウォーホルとの確執もなんだか表面的だったし、60年代のミューズとしてのイーディでなくて、ひとりの人間としてのイーディもっと追求すればよい映画になったのではないかしら??

よおく考えると、彼女を破滅させたのはファクトリーでなくて、彼女の父親なような気がするし。


*****

予告編でボウイのLife on Marsが使われていたので、そういう選曲なのかなあと期待して行ったが、劇中では使われていなかったなあ。

でもつられて関係ないのに帰り道にボウイのハンキードリーを買ってしまったですよ。罪な予告編なり。



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