10ミニッツ・オールダーの続き、原題はThe Cello
1 ベルナルド・ベルトルッチ「水の寓話」
あれ?どんなんだっけ?(苦笑)
2 マイク・フィギス「時代×4」
かなり実験的な作風。おかげでベルトルッチの記憶が吹っ飛んだ。
映像パフォーマー出身とのことで納得。
3 イジー・メンツェル「老優の一瞬」
一瞬を集積すると、何とも居心地悪い、人間と時間とのつきあいを
認めざるを得ない?
4 イシュトヴァン・サボー「10分後」
妙な話。全然状況はわからないけど、でも気持ちはわかる。
でも10分後こんなコトになってしまうのは、滅多にはおこらないだろう。
事故か?無意識の故意か?
5 クレール・ドニ「ジャン=リュック・ナンシーとの対話」
ゴダールの中国女での、ヴィアゼムスキーとジャンソンの会話を思わせる、
シチュエーション。ちょっと女性の方が影が薄いけれど。外国人であること、
異質であることとは?
6 フォルカー・シュレンドルフ「啓示されし者」
アウグスティヌスの引用をバックに、不安定なカメラワークで俗っぽい
バーベキューのシーンが、微妙にグロテスクに描かれる。笑えないのに笑える。
7 マイケル・ラドフォード「星に魅せられて」
宇宙飛行士のタイムパラドックス?でもタイムトラベルもしてたぞ。
その矛盾の中の悲哀を正面から見つめる。
8 ジャン=リュック・ゴダール「時間の闇の中で」
ゴダールに「10分間」なんか与えたら、もう水を得た魚のよう(笑)
映像と言葉の引用、本をゴミ袋に詰めるシーンやホロコースト、
イエスの架刑などがコラージュされる。パゾリーニ「奇跡の丘」と、自作
「女と男のいる舗道」からの引用はわかったぞ。
The TrumpetとThe Cello、こっちの方がちょっとツラめかも・・
シュレンドルフのは面白かったな。「ブリキの太鼓」観たいな。
このメンツみてたら、ファスビンダーがいたらいいのにとふと思いました。