Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

「10ミニッツ・オールダー:イデアの森」

2005-09-16 12:50:37 | cinema


10ミニッツ・オールダーの続き、原題はThe Cello

1 ベルナルド・ベルトルッチ「水の寓話」
  あれ?どんなんだっけ?(苦笑)

2 マイク・フィギス「時代×4」
  かなり実験的な作風。おかげでベルトルッチの記憶が吹っ飛んだ。
  映像パフォーマー出身とのことで納得。

3 イジー・メンツェル「老優の一瞬」
  一瞬を集積すると、何とも居心地悪い、人間と時間とのつきあいを
  認めざるを得ない?

4 イシュトヴァン・サボー「10分後」
  妙な話。全然状況はわからないけど、でも気持ちはわかる。
  でも10分後こんなコトになってしまうのは、滅多にはおこらないだろう。
  事故か?無意識の故意か?

5 クレール・ドニ「ジャン=リュック・ナンシーとの対話」
  ゴダールの中国女での、ヴィアゼムスキーとジャンソンの会話を思わせる、
  シチュエーション。ちょっと女性の方が影が薄いけれど。外国人であること、
  異質であることとは?

6 フォルカー・シュレンドルフ「啓示されし者」
  アウグスティヌスの引用をバックに、不安定なカメラワークで俗っぽい
  バーベキューのシーンが、微妙にグロテスクに描かれる。笑えないのに笑える。

7 マイケル・ラドフォード「星に魅せられて」
  宇宙飛行士のタイムパラドックス?でもタイムトラベルもしてたぞ。
  その矛盾の中の悲哀を正面から見つめる。

8 ジャン=リュック・ゴダール「時間の闇の中で」
  ゴダールに「10分間」なんか与えたら、もう水を得た魚のよう(笑)
  映像と言葉の引用、本をゴミ袋に詰めるシーンやホロコースト、
  イエスの架刑などがコラージュされる。パゾリーニ「奇跡の丘」と、自作
  「女と男のいる舗道」からの引用はわかったぞ。

The TrumpetとThe Cello、こっちの方がちょっとツラめかも・・
シュレンドルフのは面白かったな。「ブリキの太鼓」観たいな。

このメンツみてたら、ファスビンダーがいたらいいのにとふと思いました。

コメント
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