Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

2021年を振り返る〜極私的映画鑑賞記録〜

2022-01-31 10:41:00 | cinema
恒例の振り返りで、
例年「ランキング」と題していましたが、
ランクつけるのも面倒なので
ランダムショート感想路線にします。

2021年もまたコロナイヤーでした。
もともと新作映画をどんどん劇場に観にいくタイプではないところ、
さらに引きこもり度アップでディスクorサブスクで旧作鑑賞多めです。
というか全体的に少なめ。

見た映画を列挙

「新感染半島ファイナル・ステージ」ヨン・サンホ
「わたしの叔父さん」フラレ・ピーダセン
「ローズ・イン・タイドランド」テリー・ギリアム
「メアリーの総て」ハイファ・アル=マンスール
「マジカルミステリーツアー」ザ・ビートルズ
「Tokyo!」ミシェル・ゴンドリー/レオス・カラックス/ポン・ジュノ
「サスペリア」ルカ・グァダニーノ
「下女」キム・ギヨン
「イージー・ライダー」デニス・ホッパー
「吠える犬は噛まない」ポン・ジュノ
「ナイト・オン・ザ・プラネット」ジム・ジャームッシュ
「サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス」ジョン・コニー
「アランフエスの麗しき日々」ヴィム・ヴェンダース
「戦場のメリークリスマス」大島渚
「誰のせいでもない」ヴィム・ヴェンダース
「残像」アンジェイ・ワイダ
「ハリーの災難」アルフレッド・ヒッチコック
「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」セルジュ・ゲンズブール
「吾輩はカモである」レオ・マッケリー
「デッド・ドント・ダイ」ジム・ジャームッシュ
「Arcアーク」石川慶
「スノーピアサー」ポン・ジュノ
「ミステリートレイン」ジム・ジャームッシュ
「ユリシーズの瞳」テオ・アンゲロプロス
「アンティークの祝祭」ジュリー・ベルトゥチェリ
「ミッドナイト・イン・パリ」ウディ・アレン
「雨の訪問者」ルネ・クレマン
「仁義」ジャン・ピエール・メルヴィル
「バリー・リンドン」スタンリー・キューブリック
「ガルム・ウォーズ」押井守
「すばらしき映画音楽たち」マット・シュレイダー
「SPITZ JAMBOREE TOUR 2021 “NEW MIKKE” THE MOVIE」
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」キャリー・フクナガ
「マラソンマン」ジョン・シュレンジャー
「ようこそ映画音響の世界へ」ミッジ・コスティン
「ゴッド・ディーバ」エンキ・ビラル
「TOVEトーベ」ザイダ・バリルート
「汚れた血」レオス・カラックス
「オデッセイ」リドリー・スコット
「レベッカ」アルフレッド・ヒッチコック
「カリスマ」黒沢清
「地獄の警備員」黒沢清
「ザ・ビートルズ:Get Back」ピーター・ジャクソン
「ツイン・ピークス リミテッド・イベント・シリーズ」part1デヴィッド・リンチ

劇場鑑賞はなんと9本だけ〜

「ローズ・イン・タイドランド」
これなんで昨年観たんだっけ?と思ったら、東北新社が話題になった時に、同社関連DVDで持ってるものを並べてみたら観たくなったのだった。

整理してないが「〜タイドランド」はなんとなく当時よりも今の方が問題作扱いされそうな気がする。
社会のというか現代の人の精神の歪みみたいなものが、剥き出しでいくつも無造作に並べられているような感じがする。
先日某所でギリアム連続放映してた時もこれは入っていなかったし、企画側もなんかこれはヤバいという気がしたんでないかしら。
まあ実際のところはわからないけど。

「TOKYO!」観たと思っていたが未見だった。。
カラックスのトンデモ具合と、ポン・ジュノの不思議さを改めて噛み締める。
でそこから「吠える犬は噛まない」(やはりこれは名作)とか「スノーピアサー」とか観て感動したり、「汚れた血」を超久々に観たり。

ついにこれを観る日がきた!系のものは
「サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス」「ジュテーム・モア・ノン・プリュ」と「下女」かしら。
最初の二つは、自分の先入観に反して結構しっかり作られた映画という印象。
「下女」は、1960年頃の熱量に圧倒される。当時は日本映画にも確かにあった熱にそのまま通じていると思われた。

ジャームッシュはやはり好み。
「ミステリー・トレイン」久々。
「デッド〜」もすげえ好き。
某誌で「「ゾンビ映画」に挑戦したがジャームッシュには無理だった」的な評をみたが、いやソレはとても違うだろうと思ったり。

「オデッセイ」面白かった。普通といえば普通だけど。砂嵐のところの絵面は流石の手練れと思う。絵面としてどうするかの発想がステレオタイプを常に超えている。
マット・デイモンは少し苦手な俳優さんだったが、近年存在感が変わってきたような気がして大丈夫になってきた。

「Arcアーク」は世間的にはなんとなく不発感があるように思えるが、ワタシは好きでした。前半のなんというか嘘くさい感覚が後半にじわりと効いてくる作りがよいです。
浮かび上がるいくつもの課題は我々の存在を揺らすようなものであるが、表現としてはずっとマイルドで、まあ今風というのか。

黒沢清「カリスマ」よいですねー
「地獄の警備員」も好きだけどまだこれからって感じはする。

で年末と年始はツイン・ピークスの最近のシリーズを再鑑。
「一時ブームになった昔のTVドラマシリーズ」以上の深く広い何かをあの作品群は含んでいると改めて思う。

ということで2022年も頑張りましょう。
コメント
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