ソラリス (ハヤカワ文庫SF) | |
スタニスワフ・レム | |
早川書房 |
とうとう出てしまいました。
レム「ソラリス」文庫版。
何度も書いてますがこれはポーランド語原書からの翻訳で、
ロシア語版を底本とした従来版「ソラリスの陽のもとに」とは若干内容が異なります。
もちろん翻訳者も違うので文体も違うんですが。
そしてこの「ソラリス」は2004年に国書刊行会レム・コレクションの中の1冊として出ていたものの文庫化なのですが、
国書刊行会版にさらに若干手を加えたものということです。
買いですね!
さらに文庫化にあたって沼野氏による解説が付されているんですが
これが面白いです。
小説についてはもちろん、
タルコフスキーやソダーバーグによる映画がテーマとしたことについても絡め、
またレム自身の本作について、あるいは映画の出来具合についての不満wについてのエッセイの抄訳もあり、
と、なかなかの充実具合です。
ということで、思った以上に買い要素のある文庫化でした。
おそらくレムの小説で一番人気があり認知度も高いものだと思うので、
興味ありというかたはぜひここから手に取ってみてください。
ワタシももう一度読んでみます。
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