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ポニーキャニオン |
録画してたのを観ました。
素晴らしいというところはほぼなく(汗)
ツッコミどころも満載であるのだが、
でも嫌いじゃないのよねこういうのはw
夢がおいそれと抱けない今の世の中に
かなりおいそれと夢を描いてしまうという、
話の根幹の非現実性からして、もう全く腰が座らないわけだけど、
これも、日常はダメダメだけど夢はあるという時代(の映画)へのオマージュ?な訳だから、
まあ仕方がない。
全編骨格から細部から徹頭徹尾オマージュ?リスペクト?参照?引用?だと思われるので、
そういうコンセプト?は見事に成功していると思われる。
そのせいで、この映画は「ステレオタイプのなんも考えてない映画」って線を
辛うじて回避できちゃってるのではないか??
オマージュの快楽?ってあるじゃない?
これってアレっぽいでしょ?いいよねーアレ!いやー最高だ!みたいなw
その快楽はワシは好きだし、ここで指し示す世界だか価値観だかも結構好きだし、
そういう楽しみには浸りましたねー。
それの有効性とかは別の議論ですが。。。。
******
現代性ということでは、セブの生き方の軟弱な感じでしょうかw
古いジャズのささやかな復権に心身を捧げる風なことを言いつつ、
メジャーバンドの軽薄なキーボードプレイで稼いでお金を貯める。
そのことの善悪だか苦悩だかは突き詰められない。
とか、結局店の名前をあれにしてるんじゃんwとか
それはまあ、人間が描かれてない!
というよくある批判にがっつり該当するわけで、
実際描かれないのは残念でもあるけれど、
ワタシの感じ方としては、実際の人生ではそんなに突き詰めたり考えたりしないで行動することも多々あるので、
ことさらに人間の真実だの何だのを必ずしも映画で描かなくても良いのでは。。
むしろそういういい加減性とでもいうか、かっこ悪く適当〜なあり方もまた人生なんだろうと思う次第で、
そういうことが許される時代でもあるだろうと思うのよね。
そういう意味で、セブのモヤっとしたところは現代的。
あとは、彼らのダンスがなんとも下手くそというか、
素人臭いのも、ちょっと耐え難いところでもあるのだが(笑)
これまた今の時代にジンジャー&フレッド的なプロフェッショナル性てんこ盛りのダンスを披露するのも少しうすら寒い気もする。。。
あの、虚構の中にありながら、「俺らはあなた方の望むプロです、今からプロの技を披露しますんでとくとご覧あれ!!」みたいな役者の現実の姿を見せてくるみたいな、微妙な間合いは、当時というか往年の意識に対してしかアピールし得ないのではないかしら。。。
ということで、これも単に下手だと言って笑うこともできない、
この作品にある現実性の一つではなかろうか。。と思いました。。
(しかし一方で、オマージュ芸一徹の作品なのであれば、
昔ならではの過度の職人性のアピールってのをやっても良かったのではないかとも思う。。)
****
ライアン・ゴズリングの驚異的な特訓の成果たるピアノ演奏は、
もしかしたら過度の職人性アピールという往年のノリを醸し出す工夫だったのかもしれない?
が、しかし、あれがオールドスタイルのズージャに心身をささげている男の演奏する曲なのか??
という素朴な疑問にめまいがするわけで、
そこはせっかくの特訓も100%は生きなかったのではなかろうか(涙)
というか、あれが古き良きジャズです、と言った途端に、
いわゆるジャズファンの人たちは一気に敵対勢力に回ってしまっただろう(苦笑)
もったいない。。。
ワタシ的には、ジャズかどうかとは別に、あれらの曲はむしろ好みなタイプでよかったんだけれど。
最初からジャズピアニストじゃなくてもっと普通のポピュラーの人とかに・・・
・・すると、今度はメジャーバンドで稼ぐ背徳感が出せないのか・・・
と考えるとやっぱいろいろ問題はあるねこれは(笑)
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オープニングは「ロシュフォール」+「ウィークエンド」みたいなノリで
割と好きだけど、「ロシュフォール〜」のあのノリ自体が結構好き嫌いあるよね。
「ウィークエンド」とくるならジャック・タチということになるわよねー
ということで、その辺の物をまた観たい!!!
オープニングの曲は元々は「traffic」というタイトルだったと言うことだから、
きっと踏まえているんだろうね。
あ、あとエマ・ストーンが自分で歌っているということらしいのですが、
彼女の歌は大変好きよ♡
@WOWWOWにて