Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

2018年を振り返る~極私的映画ランキング~

2019-01-23 00:26:24 | cinema
2018年を振り返る~極私的映画ランキング~


毎度言うことですが、ワタシの映画鑑賞スタイルは劇場に足繁く通うというよりは、
旧作中心にDVDでというものなので、年間公開作のランキングはできません。
なので、新旧作とりまぜてのすた☆脳内限定ランキングをやって喜ぼうという私的企画です。

という文章自体、昨年のランキングページからコピペしてるくらい毎年言ってますw

という例年の枕詞ではじめますが、
あまり人の参考にもならないし話題に同調することもできない企画なので
やめちゃおうかと思ってたんですが、
とらねこさんが楽しみにしてくれているということでしたので、
ひとりでも読んでくれるのなら続行するかと。


・・・と、ここまでが昨年からのコピペです(笑)

・・・と、ここまでが昨年からのコピペ(笑)

・・・とここまでが昨年からのほぼコピペです。

・・・とここまでが昨年からのほぼコピペです。

**********

・・・と、ここまでが昨年からのほぼコピペです(笑)


さて、お約束のオープニングのあとは、
2018年に観た映画を並べてみる(順不同)

新しい映画はほとんどない適当感。
かつWOWOW視聴も入れているのでこんな感じ。



「パリ・テキサス」ヴィム・ヴェンダース
「ピアソラ 永遠のリベルタンゴ」ダニエル・ローゼンフェルド
「カンフー・ヨガ」スタンリー・トン
「セブン・サイコパス」マーティン・マクドナー
「攻殻機動隊新劇場版」野村和也
「イット・フォローズ」デヴィッド・ロバート・ミッチェル
「レミニセンティア」井上雅貴
「顔たち、ところどころ」アニエス・ヴァルダ
「暗殺のオペラ」ベルナルト・ベルトルッチ
「マリリンとアインシュタイン」ニコラス・ローグ
「告白小説、その結末」ロマン・ポランスキー
「イカリエXB-1」インドゥジヒ・ポラーク
「007ドクター・ノオ」テレンス・ヤング
「007ロシアより愛を込めて」テレンス・ヤング
「007ゴールドフィンガー」ガイ・ハミルトン
「007サンダーボール作戦」テレンス・ヤング
「007は二度死ぬ」ルイス・ギルバート
「女王陛下の007」ピーター・ハント
「007ダイヤモンドは永遠に」ガイ・ハミルトン
「007死ぬのは奴らだ」ガイ・ハミルトン
「007黄金銃を持つ男」ガイ・ハミルトン
「007私を愛したスパイ」ルイス・ギルバート
「007ムーンレイカー」ルイス・ギルバート
「007ユア・アイズ・オンリー」ジョン・グレン
「007オクトパシー」ジョン・グレン
「007美しき獲物たち」ジョン・グレン
「007リビング・デイライツ」ジョン・グレン
「007消されたライセンス」ジョン・グレン
「007ゴールデン・アイ」マーティン・キャンベル
「007トゥモロー・ネバー・ダイ」ロジャー・スポティスウッド
「007ワールド・イズ・ノット・イナフ」マイケル・アプテッド
「007ダイ・アナザー・デイ」リー・タマホリ
「007カジノ・ロワイヤル」マーティン・キャンベル
「007慰めの報酬」マーク・フォースター
「007スカイフォール」サム・メンデス
「007スペクター」サム・メンデス
「ネバーセイ・ネバーアゲイン」アーヴィン・カーシュナー
「ラッキー」ジョン・キャロル・リンチ
「エイリアン3」デヴィッド・フィンチャー
「ラ・ラ・ランド」デミアン・チャゼル
「オペラ座 血の喝采 完全版」ダリオ・アルジェント
「早春」イエジー・スコリモフスキ
「エル」ポール・バーホーヴェン
「オブリビオン」ジョセフ・コシンスキー
「パターソン」ジム・ジャームッシュ
「ロシュフォールの恋人たち」ジャック・ドゥミ
「ラストエンペラー」ベルナルト・ベルトルッチ
「オーケストラ・クラス」ラシド・ハミ
「誘拐アンナ」佐藤懐智
「あの胸にもういちど」ジャック・カーディフ
「グッバイ・ゴダール」ミシェル・アザナヴィシウス
「ラスト・ワルツ」マーティン・スコセッシ
「静かなふたり」エリーズ・ジラール
「わらの犬」サム・ペキンパー
「マラソンマン」ジョン・シュレシンジャー
「ヤンヤン 夏の想い出」エドワード・ヤン
「機動警察パトレイバーthe Movie」押井守
「機動警察パトレイバー2the movie」押井守
「イノセンス」押井守
「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」押井守
「ヒッチコック/トリュフォー」ケント・ジョーンズ
「男と女」クロード・ルルーシュ
「プロジェクト・イーグル」ジャッキー・チェン
「サンダーアーム/龍兄虎弟」ジャッキー・チェン
「プロジェクトA2」ジャッキー・チェン
「プロジェクトA」ジャッキー・チェン
「攻殻機動隊新劇場版」黄瀬和哉・野村和也
「死刑台のエレベーター」ルイ・マル
「ボヘミアン・ラプソディ」ブライアン・シンガー
「ベイビー・ドライバー」エドガー・ライト


他にもあったような気もするが。。。

*************

目につくのは007シリーズ全作一気観ですかね。
テレビ放映などで以前観たことがあるものも多いですが、あまり腰を入れて観ていなかったんで、
記憶としてはどれがどれだか??

なのでWOWWOWで放映したのを順番に見たわけです。
が、結果的には結局どれがどれだったかね?みたいな感じですw


「ドクター・ノオ」は好きだな。
オープニングのあの三人は、個人的にはとっさにブリューゲルの版画や絵画を思い出すんだけれど、
これも聖書にある寓話を題材としている。

実際にそこからのネタかどうかは定かでないが、
そういうほのかに教養ぽいものを漂わせながらダーティーに修羅場を乗り越え、
窮地に立った時こそユーモアを発揮する、というような
英国魂路線がこのオープニングからすでに定まっているんだなと勝手に感心したりするわけです。


「二度死ぬ」もなかなかにキッチュな雰囲気があって面白い。
ロマンティックなあの主題歌も、こうして聴くと東洋的な夢幻感を取り込んで作られたんだなあとわかる。
整形して猫背になって「日本人になる」とか、
なかなか今はやらなさそうなネタが満載で可笑しい。


なぜかブロスナン時代のものがあまり印象に残らない。
どれがどれだっけ?
ソフィー・マルソーのおかげでノット・イナフだけはわりと記憶にある。

逆に近年のクレイグ主演作はどれも印象深い。
画面が深みがあり細部まで作られているし、仕掛けも派手、
テンポが完璧で脚本も凝っていて、音も音楽もよくできている
というイマドキの映画だなー。

中では「スカイフォール」が好きかも。
「カジノ・ロワイヤル」もいい。エヴァ・グリーンだし。
ということではマチュー君悪役+キュリレンコの「慰めの報酬」も、ユルイけれども好き。
となるとレア・セドゥ「スペクター」だってとてもよい(笑)


ティモシーもけっこう好きである。
ちょっと陰りのあるキャラクターは、コネリーやムーアのような
「自信満々ユーモアたっぷりタフでダーティーな世界も飄々と乗り越える英国紳士」
ってのとはちょっと違う、現代的な造形と思う。

少し戻ってレーゼンビーだって結構良い。
「女王陛下」は普通に映画としてよい作りではないかと思われる。
印象に残る。
好きである。

(なんだよ結局全部好きなんじゃないかねw)


*****


あー、ランキングを考えていたんだった(笑)
ラインナップが適当なんでランキングは例年になく困難だわ〜〜〜


第1位「告白小説、その結末」ロマン・ポランスキー
ついつい「早春」もしくは「暗殺のオペラ」を掲げてしまいそうになるんだが、
幻の映画の再観に感激するパターンで毎年行ってしまうのもなんなんで、
ここは新しい映画としました。

もちろんとても好きなノリの映画です。ポランスキー。
初期作から最新作までほぼ一貫してツボにはめてくるポランスキー。

で、これもエヴァ・グリーンだわね。

過去記事


第2位「レミニセンティア」井上雅貴
申し分なく気に入ったというわけではなく、
もっと作り込むというか煮詰めていく余地があるようには思うものの、
タルコフスキー、ソクーロフの香りを継承しつつ、
その背後にあるロシア、東欧のエッセンスを求めてこだわる作り方は貴重だと思うし
そういう創作があることが我々に与えられた希望だろう。

ということでプッシュ。
次回作があるようにと切に願うところです。


第3位「早春」イエジー・スコリモフスキ
でこれです。
名作ということでもないのかもしれないが、
大変好みなわけです。
いいわこれ。いいわー。
長らく日本語字幕付きで見ることができなかったので感無量。


第4位「暗殺のオペラ」ベルナルド・ベルトルッチ
とうとう再観シリーズということでこちらも。
ベルトルッチも大変好きであるのだが、
ベルトルッチには常に凄みと同時に胡散臭さが漂うのです。
真剣なんだけどほのかに偽物感がある感じがなんだか好きなのよ。

この感覚はパゾリーニにもあるかもしれない。
パゾのほうがより複雑怪奇であるけれど。


第5位「顔たち、ところどころ」アニエス・ヴァルダ
ランキングとしては第4位まででもういいや感があるんだが、
せっかくなので5位も挙げて見る。

「アニエスの浜辺」ほどよくはなかったが、
結局は素朴で前向きなささやかなアートこそがひとりひとりの生を支えるのだろう
と静かに思わせるような真摯な映画でした。
アートのコンセプトは自分や他人の心の真ん中にあるものから生まれるものであって、
戦略とか改革とかそういうことはアートとは直接は関係なんだよと思いました。

ゴダールとの関係を絡めていくところとかね。


ということで、終了いたします〜〜。
良いお年を!(違)

*****

あーそうだ、
フランス物では「男と女」「死刑台のエレベーター」観たです。
親しんでいるので違和感はないけれども、やはりフランス映画らしい間合いみたいなものってあるよなーと。
「暗黒街のふたり」もちょっと観はじめたんだけど、話が重すぎて挫折しているところです(笑)

あと「ラッキー」を忘れていた。。。
これが3位くらいでもいいじゃんね。。

スタントンということだと「セブン・サイコパス」も面白かった。
なんといっても、ハリー・ディーン、クリストファー・ウォーケン、トム・ウェイツときたもんでい!w
監督は「スリー・ビルボード」の人なのね。




キリがないのでこのへんで(笑)
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2 コメント

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Unknown (piaa)
2019-01-26 12:27:20
私も「女王陛下の007」とても好きです。
雪の中スキーで逃げて追い詰められた村で救いの女神みたいに現れるトレーシーに萌えますね。
しかし、私が観たことあるのは007を除くと数本ですね(笑)。最近は歳のせいかタルコフスキーとかヴェンダースとかのゆっくりしたペースに耐えられなくなってきました。
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Re:Unknown (j-tkfj)
2019-01-26 12:45:47
piaaさま
コメントありがとうございます。
「女王陛下」よいですよね。雪山のスタントとか後のシリーズでもいくつかありますがその原型を作った感ありですし、彼女との関係も007特権の絡みというよりは真摯なもので、かつこれも後に繋がる彼の内面の陰りになっていくので、結構重要作なんだろうと思います。
タルコフスキー等が辛くなるのもわかります(笑)好きなのは変わらないですが、トシのせいで集中力が続かないw
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