Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

サイモン&ガーファンクル「ライブ・フロム・ニューヨーク・シティ1967」

2005-09-01 09:20:26 | music

asahi.com: ガーファンクル容疑者、マリファナ所持容疑で摘発 - 文化・芸能

摘発されてますけど(^^;)
今回はこのCD。

S&Gは初期ライブを現役時代にはリリースしなかった。
なので、ライブのよさは伝説になっていたんだけれど、
これは2002年にリリースされた1967年ニューヨークでのライブ。

かっこいいんだなこれが。

ステージ上にまで客席がつくられて、大観衆の前に
ギター1本と二人の声だけで歌い上げる。
その内容にはすこしも見劣りするところはない。

ポール・サイモンの弾くギターの表現豊かなこと!
上手いしほんとうに感心する。

お客さんの反応もとてもよい。
たったふたりの演奏を積極的に受け止めている感じが伝わる。

よいライブだと思う。

67年て微妙な年で、ビートルズの「サージェント・ペパーズ・・」直前、
ボブ・ディランがブロンド・オン・ブロンドの後のバイク事故引きこもり中、
フォークソングが民衆の心を繋ぎ何かを変えるという素朴な信念が
フォークロックの台頭などで微妙に形を変えつつあるころ。
サイモン&ガーファンクル自身も新曲ではレコーディング技術を駆使した
非ライブ的な作品作りに進んでゆこうとする前夜。
フラワームーブメント、サマーオブラブの前夜。

こんな状況にあって、ぎりぎりたったふたりで観衆と心を寄せ合う、
これはひとつの信念というかスタイルの終わりの姿なんじゃないだろうか。


だから私的ききどころは、おなじみのプロテスト色のある過去の楽曲に混じって、
内省的な「新曲」The Dangling Conversationがおずおずと演奏されるところ。

ギターのみのインストAnjiのぎりぎりのパフォーマンス。

冗談だらけのMC

いいなあ。
日本盤にはMCの訳もちゃんと入っていておすすめ。

アートはマリファナはやめられないようですが・・・(^^;)



コメント (2)
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