待ちに待った97年の長編の邦訳。
発売日は9月22日でしたが、前日の21日に書店で購入。
読んでいたレム「天の声」をおっぽり出して、こっちを読むことにした。
(レム、読むのに骨が折れるんだもんな~そこが好きなんだけど)
でまだ20ページしか読んでないけれど、いや期待しただけあって
面白い!
精神をマシンでシミュレートしたとすると、我々の同一性ってどう保たれるの?というのはイーガンのよく使うプロットだけれど、
イーガンの場合、そのプロットだけで満足しない。
シミュレートする様を実際に見てきたかのように詳細に書いてしまう。
本書はいきなり冒頭からこの「詳細」に引き込まれる。
全体を見失わないようにしながら「詳細」を味わう。
この感覚がいいな。
バッハのフーガを弾いているときの感覚に似ている。
(なに言ってるんだ?^^;)
イーガンはテーマが青臭いよ~と某ブログで書かれているのを見てしまったんだけれど、まあいいじゃないですか若いんだし(^^;)
それよりテーマだけで偉そうな顔していないのがイーガンのいいところなんですよぉ。
当分楽しめるな。