奈良県明日香村内には、古代から続く多くの古道が存在しています。
その古道を散策していると、不思議にも要所には「道標」が立っています。※参考資料 「飛鳥の道標」(明日香村文化財課)
前回は、「一番高い道標と一番低い道標」でした。
今回は、飛鳥にある道標で「一番古い道標と一番新しい道標」です。
3 「一番古い道標と一番新しい道標」
〇一番古い道標は、明日香村川原にある「自然石型道標」です
川原寺南西にあり、県道に面しています。1673年に建立されたもので、年号のある道標では奈良県で2番目に古いとされています。南面には、「右:おかみち 左;はせみち」と記してあります。残念ながら、長年にわたっての風化等により字がかなり見にくい状態です。この道標のすぐ西にある道は、江戸時代の道です。
ちなみに日本で一番古い道標は、兵庫県西市加茂にあり1672年に建立されています。
〇一番新しい道標は、明日香村川原にある「角柱型道標」です
近鉄岡寺駅から明日香村へ行く道と、近鉄飛鳥駅から「天武・持統天皇陵」前を通って野口集落へ向かう道の交差する所にあります。
1925年に建立されたもので、村内の有年号では最も新しい道標です。北面には、「文武天皇御陵」・西面には、「天武天皇 持統天皇御陵」と記してあります。
すぐ北には、村内最大規模の方墳(現在、奈良県立養護学校敷地内)の「小山田古墳」があります。
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