泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

国内最大の円墳「富雄丸山古墳」現地説明会

2019年01月26日 16時23分58秒 | 歴史

「富雄丸山古墳(とみおまるやまこふん)」は、奈良県奈良市丸山にある円い形をした「円墳」としては国内最大とされる古墳です。「富雄丸山古墳」を市の教育委員会が発掘調査した結果、直径がおよそ109メートルを上回る国内最大の円墳だったことがわかりました。

今回は、国内最大の円墳「富雄丸山古墳」現地説明会の様子と、事前に行われた「富雄丸山古墳発掘体験 」~国内最大級の円墳の謎に迫る!の発掘体験に参加した時の様子を、2回にわたって紹介したいと思います。

「富雄丸山古墳」の現地説明会が、1月26日の午前10時から行われました。多くの方が寒い中、現地説明会に来られていました。受付ではパンフレットとともに、古都奈良の文化財「世界遺産登録20周年」の記念品をいただきました。受付横のテントでは、古墳からの出土遺物である鍬形石・管玉・鉄器・埴輪などが展示されていました。

10時から発掘調査の責任者による全体的な説明の後、現地に行きそれぞれの場所で係りの方から詳しい説明を受けました。

「富雄丸山古墳」は、4世紀後半に作られた円墳です。おととし行われた上空からのレーザー測量で直径が110メートル前後と分かり、埼玉県の丸墓山古墳の直径105メートルを上回る国内最大の円墳として注目されました。
奈良市の教育委員会では、古墳の正確な大きさを調べるため去年12月から発掘調査を進めていました。
その結果、墳丘のすそに当たる遺構が見つかり、古墳の直径はおよそ109メートルで国内最大の円墳であることが改めて確認されました。
また、古墳は円墳ではよく見られる3段構造になっていて、墳丘の平坦面の幅は1段目が約7・2メートル、2段目は約8・8メートルと大王墓と遜色なく、中央部には円筒埴輪(はにわ)が並んでいました。ステージ状の「造り出し」は一部で2段になっているのが確認できたそうです。「今回の調査で国内最大の円墳であることが確認できた。」と話されていました。

国内の円墳では、埼玉県にある「丸墓山(まるはかやま)古墳」を上回り最大となります。また、腕飾りの一種である「鍬形石(くわがたいし)」の破片も出土し、重要文化財と同一品の可能性があるということです。大阪と奈良を結ぶ交通の要衝に造られており、そそり立つような姿だったのかもしれないとの説明でした。副葬品などからみて、ヤマト王権に準ずる有力者の墓ではないかと思われます。

今回の現地説明会で特に印象に残ったのは、当時のままの葺石や円筒埴輪が実際に埋まっている姿を見ることができて大変感激しました!

次回は、事前(1月8日)に行われた「富雄丸山古墳」の墳丘部の、私自身の発掘体験の様子を紹介したいと思います。

                                    

 

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