泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

飛鳥の水田や畔に残る「古代の足跡」(3)

2023年08月15日 08時53分17秒 | 歴史
奈良県明日香村は、1980年にできた「明日香村特別措置法(明日香法」により明日香村の風土が守られています。
その為、開発にあわず古代からの地形等が残されています。
最終回は、飛鳥の水田や畔に残る「古代の足跡」(3)ということで紹介したいと思います。
5 明日香村島庄にある古代の方形池跡がある水田
・飛鳥時代に築造された一辺42mの方形池で、現在も水田の畔の形状として遺存しています。蘇我馬子の嶋家の池という説もあるようです。
現在、石舞台地区の大きな駐車場(元、高市小学校跡地)は、蘇我馬子の嶋家や草壁皇子の嶋宮と推定されています。この辺りは、縄文時代から中世にかけての複合遺跡で「島庄遺跡」と呼ばれています。

      

6 明日香村阪田にある古代の寺院跡がある水田
・この変形の水田は、古代寺院である「坂田寺」の基壇の一部と考えられています。現在、水田の半分の所に斜めに県道が走っています。
発掘調査の結果、寺域北辺で井戸・池・石垣、中央部で仏堂とそれに取りつく回廊や西回廊外側で大型の掘立柱建物などが発見されています。奈良時代の伽藍のようです。井戸跡の近くには、飛鳥の謎の石と呼ばれている「マラ石」を見ることができます。
この場所には、石碑や解説板が建てられています。仏堂とそれに取りつく回廊等は植木で場所を示しています。

   
  
 
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