泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

私が好きな「飛鳥での散策コース(坂田・稲渕地区)」(2)

2020年05月15日 20時07分25秒 | 散歩

奈良県においても、緊急事態宣言(新型コロナウイルス)が解除されました。その後、久しぶりに村外に買い物に出かけましたが、以前より人が多かったような気がします。第2・3波がこないことを願っています。油断は禁物!

今まで買い物以外は、村外に出ることはほとんどありませんでした。それでも、毎日朝夕は健康維持・気分転換のため村内を散策していました。

今回せっかくですので、私が好きな「散策コース」を数回に分けて紹介したいと思います。

前回の散策コースは、日本最初の厄除け霊場「岡寺・2020」を紹介しました。

今回は、私が好きな「飛鳥での散策コース(坂田・稲渕地区)」(2)を紹介したいと思います。

今回紹介するのは、村内を流れる飛鳥川の源流域にある「奥飛鳥」(稲渕(いなぶち)、栢森(かやのもり)、入谷(にゅうだに)の3地区)のなかの、「稲渕地区」と「奥飛鳥」の入り口にあたる「坂田地区」の散策コースを紹介したいと思います。
 
明日香村全体が歴史的景観保全のため、「明日香村特別措置法」(1980年施行)による厳しい建築規制を受けています。高い建物がなく、訪れる人は、ほっと心安らぐ田園風景に包まれています。「奥飛鳥」の「奥飛鳥の文化的景観」は、国の「重要文化的景観」にも選ばれています。また、「稲渕地区」の棚田は、棚田百選にも選ばれています。

(坂田・稲渕地区の散策コース)・・・約5キロのコースです

坂田地区(都塚古墳ー坂田寺跡ーマラ石)ー稲渕地区(棚田ー飛鳥稲渕宮殿跡ー塚本古墳)

〇坂田地区(都塚古墳ー坂田寺跡ーマラ石)

明日香村阪田にある「都塚古墳」は、 別称を「金鳥塚」ともいいます。6世紀後半(古墳時代後期)の築造で、形状は方墳で国の史跡に指定されています。「蘇我稲目」の墓と推定する説があります。類例のほとんどない「階段ピラミッド」形状を持つ古墳として知られています。特に石室内にある見事な石棺は、当時のままです。村内では、ここのみ石棺を見ることができます。柵はしてありますが、自由に見学できます。古墳の上にはつつじが植えてあり、丁度満開でした。この場所は、細川谷の入り口にあたり、周辺の山々には約200位の古墳があります。

「坂田寺」は、鞍作氏の氏寺として建立されました、飛鳥寺と並ぶ最古級の寺院(尼寺)と言われています。522年に渡来した「司馬達止」が、造営したとも言われています。現在見ることができる「坂田寺」跡は、奈良時代の遺構です。また、飛鳥の謎の石の一つである「マラ石」を見ることができます。

            

〇稲渕地区(棚田ー飛鳥稲渕宮殿跡ー塚本古墳)

稲渕の棚田は、「日本の棚田百選」にも選定されています。この棚田は、中世(平安~室町時代)に開墾されたという歴史あるものです。300枚あまりの田畑は、奥飛鳥の文化的景観として国の重要文化的景観にも選定されています。

「飛鳥稲渕宮殿跡」は、飛鳥川の近くに建てられました。「皇極女帝」が難波から還都したときに、一時的に利用した「飛鳥川辺行宮跡」といわれています。現在は、空き地となっています。ここから、稲渕の棚田がみられます。

飛鳥川が流れるくぼ地を見下ろす位置にある「塚本古墳」は、残念ながら後世の改変で墳丘や石室の多くが失われています。1辺約39メートルの方墳です。蘇我氏一族の古墳ではないかといわれています。棚田の中にある古墳で案内板等がありませんので、事前に場所の確認をされることをお勧めします。

稲渕の棚田周辺には周遊道があり、一周約4キロ位ですが色々な景色を見ながらの散策は、とても気持ちがいいです。週1~2回は、散策しています。このコースは、お気に入りの一つです。現在「稲渕地区」では、田植えの準備が行われています。まもなく見られますが、田んぼに水がはられた棚田の景色は、とても懐かしい風景でまさに「日本の原風景」ですよ~!

 コロナウイルスの終息した後、のんびりと飛鳥の自然や史跡等を訪ね歩いてみませんか・・・

 

           

 

 

 

 

 

 

 

 

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