奈良県高取町土佐町なみ一帯および市尾墓山古墳において、2018年10月1日(月) ~ 2018年10月31日(水) の期間に、「高取かかし祭り」が行われています。
今回は、第10回 「高取かかし祭り・2018」の様子を紹介したいと思います。
日本一の山城「高取城」の城下町として栄えた高取町は、昔からの町家が多く現存し、その当時の佇まいを残しています。
この町並の佇まいをひとつのテーマパークに見立てて、開催されるイベントが「町家の案山子(かかし)めぐり」です。
「高取かかし祭り」には、田園の案山子から変身した子供やおばあちゃん、七福神そして古代人の案山子などが一杯います。
例年と違っているのは、今年初参加の「市尾墓山古墳」に古代人の案山子などが飾られていることです。「市尾墓山古墳」は、国指定史跡で長さが約70m、高さが10mの前方後円墳です墳丘は二段に築かれ、周濠と外提をあわせると全長100mの規模になります。
築造された時期は、出土遺物などから6世紀初めごろと考えられえます。古墳時代後期を代表する貴重な古墳で、当時この地域に権力をもった豪族が葬られていたと考えられます。
「案山子と古墳」不思議な組み合わせでしたが、とてもユニークなアイディアで楽しませていただきました。残念なのは、土佐町なみの案山子の数が少なかったのが惜しまれます。
「高取かかし祭り」は、明日香村の稲渕で行われた「案山子祭り」とは、趣の違った町家の「案山子祭り」です。
秋の一日、明日香村(稲渕)や高取町の「案山子」巡りをされてはいかがですか!