泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

飛鳥京跡苑池で 「海老錠」出土

2016年07月14日 21時40分38秒 | 歴史

奈良県立橿原考古学研究所(橿原市)は7月13日、明日香村の飛鳥時代の庭園跡「飛鳥京跡苑池(えんち)」で、7世紀後半の錠前「海老錠(えびじょう)」が見つかったと発表しました。

今回は、「海老錠(えびじょう)」が見つかった、今の「飛鳥京跡苑池」の様子を紹介したいと思います。

奈良県明日香村にある飛鳥時代の遺跡である「飛鳥京跡苑池」は、「伝飛鳥板蓋宮跡」の北西に隣接した庭園遺構であり、1999年の発掘調査で確認されました。外国使節などを歓迎する饗宴の場として利用されたとみられています。2003年に国の史跡・名勝に指定されました。

「海老錠」は、L字形、J字形をした棒状の金具2種類を組み合わせて固定する道具です。L字形金具の先端部をJ字形金具の中に差し込む仕組みで、海老のような形状から名が付いたようです。箱などに取り付けられていたとされています。見つかった「海老錠」は、装飾用の漆が塗られており、苑池の近くにあった宮殿で使われた重要な鍵の可能性があると見られているようです。当時の役人が過って落としたのではと・・・

「海老錠」が発見された水路は、多分この辺りなのでしょうか。今は、雑草に覆われています。当時の様子を、色々と想像しながら歴史散策していると大変興味深いですね!

現在、「飛鳥京跡苑池」は、休憩施設の北側で発掘作業が行われています。新たな発見があるのでしょうか。とても楽しみにしています。

見つかった「海老錠」は、橿原考古学研究所付属博物館で開かれる発掘速報展で公開されるようです。是非とも、見学にいきたいと思っています。

                     

 

 

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