再び、おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
実は、私は、朝起きてから日記を書いているわけではございません。数日分書き溜めています。「夢解釈」の部分を今出しておかないと、数日後になってしまうのを懸念して、初めて1日に2つ目の記事を掲載します。
アドラー心理学による夢解釈講座(6)です。一応シリーズの最終回のつもりです。
多くの方は、今まで5回、途中余計な記事が入るのに耐えながら「アドラー心理学による夢解釈講座」におつき合いくださった方々だと思います。ありがとうございました。
そんな方々が、ご自分の夢から、あるいは身近な人の夢から確かなメッセージを受け取れるよう1.「夢解釈をする際のヒント」、2.「夢解釈の腕を上げる方法 」、3.「アドラー心理学で夢理論が学べる本」についてお伝えします。
1.私は、「夢解釈をする際のヒント」を次の5つにまとめます。
①象徴解釈の罠にはまらないように
②関連するライフ・タスクは?
③舞台装置は?
④どんな感情(情動)が残ったか?
⑤何のリハーサルをしようとしているのか?
上のことは、ずっとこのブログ講座を学んでこられた方ならお分かりだと思いますので、次の1点だけ補足いたします。
それは、夢解釈は、1人でやっても独断と偏見に満ちたものになるので、他の誰かの解釈も入れて、話をしながらやったほうが無難だということです。
夢解釈の訓練を重ねたカウンセラー/セラピストでも、誰かの夢を記した紙1枚を渡されて「さて、解釈してください」と言われても、しっかりした解釈ができるものではありません。
夢を見た本人の置かれた状況や直面するライフ・タスクを把握しないで解釈しようとすると、どうしてもカウンセラー/セラピストのライフ・スタイルを反映して、的外れになることがあります。
このところについて、ぺルグリーノ博士は、「夢解釈ワークショップ」のテキストで次のように記しています。
「我々の夢解釈は、初めは暫定的です。解釈を妥当化するために、夢を見る人を話し合いに巻き込んでいくことにより、夢解釈は正確になっていきます」(『夢解釈ワークショップ』テキスト(ジョセフ・ぺルグリーノ著、岩井俊憲訳、ヒューマン・ギルド)
2.私は、「夢解釈の腕を上げる方法 」として、大きく次の4つをお勧めしております。
①個人セッションを受ける。
(1)ある時期に見て、ずっと忘れれらないで入る夢、(2)繰り返し見る夢、(3)最近見た夢で鮮明に覚えている夢、この3つのうち、いくつかをご持参ください。
特に(1)、(2)は、あなたのライフ・スタイルを知る上での手がかりになります。
料金は、10,000円です。
②「アドラー心理学による『夢のワーク』1日講座」を受講する。
ヒューマン・ギルドにて、6月1日(日)10:00-17:00、受講料:12,000円(税込み、会員価格)
他の参加者の支援を受けて、あなたのこれからの夢とのつき合い方が楽しくなってきます。
今年の開催は、たったこの1回だけのつもりです。
③『夢解釈ワークショップ・テキスト』(ジョセフ・ぺルグリーノ博士著、岩井俊憲訳、ヒューマン・ギルド、1,500円+税)を買って、繰り返し繰り返し読む。
読んでみたい方は、ヒューマン・ギルドにご注文ください。
④「夢日記」をつける。
そして、できれば「夢日記」を持参して、個人セッションを受けることです。
3.最後に、「アドラー心理学で夢理論が学べる本(入手可能な本に限定)」をご紹介します。次の5冊です。夢について断片的にしか書かれていませんので、できれば、「夢解釈ワークショップ」のテキストとの併読がお勧めです。
『個人心理学講義』(A.アドラー著、1929、一光社)
『生きる意味を求めて』(A.アドラー著、1933、アルテ)
『どうすれば幸福になれるか 下』(W.B.ウルフ著、1931、一光社)
『アドラー心理学入門』(R.W.ランディン著、1989、一光社)
『アドラー心理学教科書』(野田俊作監修、1986、ヒューマン・ギルド)
これらの本は、すべてヒューマン・ギルドに在庫がございます。「夢解釈ワークショップ」のテキストとともに、合計3冊になれば送料サービス、消費税カットで提供します。
info@hgld.co.jp に「ブログで見た」と記してご注文ください。
ヒューマン・ギルドのホームページのご注文フォーマットからでも結構です。
夢は、あなたがほぼ毎日見るものです。こんなに身近にメッセージをくれるツールはありません。あなたに起きる出来事に意味があるように、夢の見方・夢の内容にも意味があります。
そのところを理解し、夢としっかりつき合えるようになったら、あなたは「夢見の達人」になれるのです。
直面するライフ・タスクに関して「進め!」「戻れ!」「立ち止まれ!」「やめておけ!」「じっくり考え抜け!」などのシグナルをしっかりもらえるようになるのです。
長い間のご精読ありがとうございました。