おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
「被災地のアベさん」シリーズの第6回目です。
アベさんから 「あの日から1ヶ月が経過して…」と題したヒューマン・ギルドのニュースレター用原稿が送られてきました。
そこには、冒頭に
まずは自分を勇気づけなければと思ってはいても、ついため息が出てしまう中、会員の皆様のお心遣いが大きな支えとなっています。
岩井先生を中心とした応援団からは、被災地の子供たちを支える玩具類をいただき、避難所にいる子供を中心に、活用させていただいております。
とアベさんへの支援に対する感謝を述べられ、続いて、被災直後の2日間のことが次のように書かれていました。
最初の2日間は、水位がまだ高く、学校は子供や避難をしてきた地域の方々で大混雑でした。食料も水もなく、子供優先に食料を配布するため、大人は、2日間はコップ半分の水とポテトチップが2枚とチョコ1かけらでした。
これに続く文章は、5月号のニュースレターをお読みいただきたいのですが、アベさんの被災状況とその後のことは、私たちの想像を超えたものでした。
ところで、アベさんには私が原稿依頼をしていたのでした。
そのことに対してアベさんは、4月17日朝7時のメールで次のようなメールをくれていました。
岩井俊憲様
おはようございます。
ニュースレターの原稿依頼を受け、昨夜は何をどう書こうかと思案しているうちに、終わってしましました。
21日までということであれば、原稿を書く時間は、今日の10時頃までに仕上げないと難しくなるそうです。
推敲する時間が十分ではありませんが、とりあえず、今から書いてみます。
さて、先生に教えていただくまでは、新勤務校のA小学校が、テレビでしょっちゅう放映されていることは知りませんでした。
金曜日は教頭に案内をしてもらいながら転任のあいさつ回りをし、実際にその地域に足を踏み入れましたが、何もかもがもの凄い状況でした。
教頭によると、津波で裏の高台に避難した時に、3階建ての校舎がすっぽりと津波にのみ込まれたのを目の当たりにしたそうです。壊滅的な被害です。また、学校をどのように再建していくか、地域住民の考えも様々でまとまらず、当分は困難な状況が続きそうです(この辺の事情は、後日報告や相談をさせていただくかもしれません)。
それでは、よろしくお願いします。
ところで、私が「被災地のアベさん」シリーズを書いていることに対してC大学の職員のKさん から4月16日の23:45にメールが届きました。
Kさんは、私が3年前にC大学の教職員を対象にした研修に参加されていた方で、一昨年はペルグリーノ博士来日の際にリーズさん、マリー・ルーさん、フィリップ君の観光案内役を買って出てくれた方です。
先生のブログを拝見いたしました。
被災地支援の活動をされている様子がよくわかり、私自身直接お力にはなれませんが、陰ながら祈り応援させていただきます。
ほんの気持ちではありますが、千葉のお菓子を宅配便でお送りしました。
私は、ヒューマン・ギルドにお預かりしていた他の支援物資と共にKさんのお菓子をアベさんのお宅に送りました。
私はアベさんに「遠慮なく支援物資のご要望をお伝えください」というメールを書いたら、アベさんからのメールの最後にこんな文章が。
「アベさんは遠慮なさっているのかもしれませんが」という件ですが、あまりにも凄すぎて、自治体も個人も、何をどのように支援してほしいのか、明確に言えない面もありそうです。
今は、末永く見守ってくださることが一番嬉しいです。
よろしくお願いします。
うーん、私たちにできることは静かに見守ることなのでしょうか?
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