アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

最近思い出したことがあります。

小学校4年生の頃、私は、学校でも家でも、境遇が最悪だと思っていました。「自分なんかいないほうがいい」と思っていました。

学校では、超暴力教師によくビンタをされていました。

家では、PTAの副会長をしていた母親に「あんな学校に行きたくない」と訴えるのですが、当時は今と違って「先生様」の時代。母親は、ビンタでもみじ腫れの私の頬を知りながら、何ら策を施すことをしませんでした。

私は、訴えに聞く耳を持たない母親に失望したのでしょうか。口論の末、「もうこんな家にいられない。家出してやる」と、言葉の弾みで走って家を出たのであります。

100メーター以上は思い切り走ったでしょうか。母親は追いかけてきません。

私は、「大日さん」と呼ばれていた、大日如来を奉ってある、町内の小公園に1時間以上たたずんでいました。

私のスートリーでは、病弱だった母親に代わって、お手伝いさんが家出をした私を探しに来るはずでした。

しかし、待てど暮らせど、探しに来ません。
もしかしたら、他のところを探しに行っているはずだと思って、私は、家に戻り、誰にも気づかれずに2階の部屋に忍び込み、階下の様子を探っていました。

「きっと家出した自分のことを話題にして大騒ぎになっているはずだ」。私のシナリオではそうなっていました。

ところが、静かです。いかにも平穏です。

母親が私を探しに行って、誰もそのことを知らないために静かなのかと思って、そっと階段を降りて行き、見つからないように様子を窺うと、母親がいるではありませんか。

「もう少し心配させてやろう」と思って、さらに1時間ほど、2階で静かにしていたら、夕食の仕度ができたようです。

腹も減っています。美味しそうな香りが空腹を刺激します。

でも、階下は、全く平穏なのです。何事もないかの如くです。

とうとう夕食が始まりました。団欒の声が私の疎外感を刺激します。さびしい気持ちがピークに達しました。

「そろそろ心配の声が出てもいいのに」「誰かが俊憲がいない、と声を出してもいいのに」。私は、焦ります。

それでも、いかにも平穏です。

痺れを切らして、驚かしてやろうと思って食卓に突然飛び出して、「バーッ」とやると、たった一声。

「あ、俊憲いたの? 何バカなことやってるの」

私の家出は、全く事件にならないのでした。
5人きょうだいの5番目だと、あまり存在感がなかったようでした。

もし、母親が追ってきたり、探したりしたら、私は、このパターンをよく使ったことでしょう。

私の家出の試みは、完全に空振りに終わったのでした。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

7月28日(月)ツインリンクもてぎに行くために会社を出たのが午後1時20分、池袋(1時45分発)から湘南新宿ラインに乗って小山(栃木県、2時58分着)へ、そこで乗り換え下館(茨城県)に。そこまでがJR。

下館(3時39分発)から真岡線の電車(第3セクターの経営、単線、写真)に乗って茂木着が4時53分。

電車、かなりお洒落に見えませんか?


タクシーを使ってツインリンクもてぎ(写真の地図参照)のホテルに着いたのが5時少し過ぎ。なんと3時間45分かかったことになります。料金は、3,850円。



講師用に用意された部屋は、ツインのシングル・ユース。ご覧のとおり豪華です。



翌朝のレストランからは、サーキット場が見えました。



朝、散歩のために出かけたら、あまりに広すぎて途中で断念。
お花の写真だけ撮ってきました。

29日(火)の9時から5時までは「全国自動車大学校・整備専門学校協会」主催の研修。
「勇気の伝道」をたっぷりして来ました。


帰りは、長時間の電車を避けて、タクシー(ホテル発5時5分)で1時間かけて宇都宮に出、新幹線の待ち時間の間に駅ビルで餃子を食べ(所要時間30分)、新幹線で帰りました。

急いだ割には、帰宅は8時半。所要時間3時間25分。なんだ、行きとあまり変わりないのでした。
料金は、約17,500円(タクシー代だけで12,680円)。

行きの方が本も読めたし、眠れたし、景色も堪能できたし、安いし、こういう旅の方が情緒があっていいのかな。

私は、研修だけやって帰ってくるより、その前か後に遊びを入れたい人間なのです。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

ご心配いただいていた原稿は、2日半で消失したときと同じ10,000字に達しました。
書き直したお陰で、ある部分へのこだわりがすっきりした記述に変わりました。

今までの私の文章形式「です、ます」調でなく「である」調を採用し、内容も迫力のある文章になりそうです。

タイトルは、『「陰」のメッセージを読み取ろう』
時間を「陰の時」と「陽の時」に区分し、「陰の時」、「陽中の陰の時」のメッセージをしっかり受け取った生き方を説いたものです。
今日・明日は、この原稿の仕上げをします。

そう書きながら心の一部は、ツインリンクもてぎ(ホンダのサーキット場などがある)に。明日、整備大学校・専門学校の講師を対象にした1日研修を行います。そのため4時間近くかけて行って、前泊。


この夏も私は「勇気の伝道」をたっぷりやります。

7月31日(木)の午後は雑誌社の取材。小学校1-3年生の子どもを持つ親に対する具体的な勇気づけの言葉がテーマです。


お盆の前の研修予定は、以下のとおりです。

8月1日(金)・・・・大阪の研修会社で「組織おこし」研修
8月2日(土)・・・・午前中、大泉にじのいろ保育園で保護者を対象とした「感情のコントロール法」講演
8月3日(日)・・・・ヒューマン・ギルドで「速読研修」
8月5日(火)・・・・徳島で大塚製薬の研修
8月7日(木)・・・・アリアンツ生命保険で幹部社員を対象とする聴き上手と勇気づけのリーダーシップ研修
8月9日・10日(土日)・・・・ヒューマン・ギルドでAPPLE(社会性訓練プログラム)研修


お盆過ぎは、後半16日のうち14日も研修をやるのです。
ありがたいことですが、これじゃ、夏休みどころか「夏働き」だこと。

(注)明日は、インターネットの接続環境がない場所にいるので、ブログはお休みします。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

杉山先生ご指導の「ライフプラン・ワークショップ」の後、神楽坂駅近くの竹ちゃんで懇親会を行い、飯田橋のお洒落な店を目指そうと、7人で神楽坂通りを歩きました。

ところが、通りは、神楽坂祭りのため大渋滞。8分で行ける予定が30分近くかかりました。

これはこれで「阿波踊り」のようで楽しくなります。

山梨からお越しのTさんが「ヒューマン・ギルドはお洒落」と信じて疑わないので、お洒落なカナル・カフェに行こうとしたため出合えました。

Tさん、ありがとう。

「ヒューマン・ギルドはお洒落」と信じ続けてくださいね。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

パソコンの不具合が起き、データが取り出せなくなったのを伝えたとき、妻は「自分が使っているノート型パソコンを会社に持っていって使っていいよ」と言ってくれました。

かなり大きく重い(Let's noteの3倍くらい)のですが、デイバッグで背負って会社に持って行きました。

会社に行ってすぐやったことは、29日(火)に予定されている全国自動車大学校・専門学校協会主催の研修で「聴く」「伝える」を中心とする授業法の研修をするのに、パワーポイントが使えない旨のメッセージを協会のご担当の方に電話すると、あっさり「私のパソコンを持参しますし、そこには岩井先生からいただいた印刷用データがあるので、そのままお使い下さい」と言ってくれました。

船井メディアの高岡編集長にも電話して、原稿が遅れること、一から書き直すことをお伝えしたら、寛容に受け止め、エールを贈ってくれました。

次に、ラディックスという、会社のパソコンのセキュリティーなどを全面的に管理してもらっている会社に電話し、サービスマンに社内LANで繋げ、メールもやり取りできる体制を整えてもらいました。

研修をご紹介している会社から「そろそろ研修の資料を」と言われ、パワーポイントで対応できないことを伝え、その会社内で私の研修資料をやりくりしてできないか、と告げると、他の担当者の別の会社の研修ファイルでたちまち対応が可能になりました。

私のブログを覗くと、4人の方がお見舞いや助言のコメントしてくれていました。

ありがたや、ありがたや、です。

早速船井メディアの原稿は、今回の体験から書き始めました。まず2,000字。

原稿のタイトルは、「『陰』のメッセージを読み取ろう」。今まで書いたことのないことを中心に書き上げるのが楽しみだ。

「転んでもただでは起きない」。これが私のモットー。

 

 


 

 



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日前半は、大変ショックな1日でした。
パソコンがフリーズ。再起動や色々なことをやっても立ち上がりません。専門家を呼んでもダメ。どうやらハードディスクの破壊の可能性ありとの所見。

夕方販売店のビックカメラに修理のために持ち込みました。修理には、3週間もかかるし、やはりハードディスクの破壊の可能性が強いとのこと。

私が絶えず持ち歩いているこのパソコンには、船井メディアから依頼された12,000字のうちもうちょいの10,000字を書いた原稿(来週月曜日提出予定)や、近刊を予定していた本の原稿、研修用のパワーポイントのファイルなどなどもあり、これらは、バックアップも取っていなかったので、大打撃です。


こんな気持ちを抱きながら、この日の午後3時間は、㈱プロサスの経営者養成を目的とした研修。計画していたパワーポイントも使えず。

受講生の1人(PTA会長もしたことがある人)から次の言葉を教わりました。

物を失うことは、少しを失うこと。

信頼を失うことは、多くを失うこと。

勇気を失うことは、全てを失うこと。

私は、心構えを変えました。
原稿は、書き直すことができるし、
研修用のパワーポイントのファイルなども作り直すことができる、もっといいものとして。

大作の原稿を燃やされてしまったカーライル(拙著『アドラー心理学によるカウンセリング・マインドの育て方』参照)に倣って、こんな時でも、勇気を失わない私でありたい(これからしんどいことあるけどね)。

(注)このブログは、妻のパソコンを借りて書きました。こらから更新頻度もかなり低下せざるをえません。
とりわけメール(PHSに転送されるのを読むことはできるのですが)でご不便をおかけしますが、しばらくご容赦ください。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

7月22日(火)、23日(水)の2日間、久しぶりに「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」のリーダーを務めました。

時間は、それぞれ10:30-16:00。場所は、ヒューマン・ギルド研修室。

受講者は、新潟や愛知や山梨からのご参加の方を含めて8名(うち1名が再受講)。これにサブ・リーダーが1名加わりました。

SMILEリーダー養成講座だけ担当して、SMILEの一般コースは他のリーダーにお任せしていたのに、私がリーダーをやりたくなった理由は、(1)伊藤夕子さんご担当の平日コースに1回参加して「SMILEはやっぱりいいなー」と思ったこと、(2)SMILEリーダー養成講座を指導していて、現場感覚を磨きたくなったこと、の2つでした。

SMILEのリーダーをやって(後半の8月19日、20日もまだありますが)、しみじみ思いました。

SMILEってやっぱりいいなー。

少し取り戻した現場感覚をもとに、8月2日(土)、9月18日(木)の大泉にじのいろ保育園での講演が無難にこなせそうです。特に9月は、「孫とのつき合い方」がテーマです。面白そー。

ありがたやSMILE!


■岩手を中心とした東北地方の地震のお見舞いを申し上げます。ニュースを見ていて懸念しています。
この地域には、ヒューマン・ギルドの会員、このブログをご覧になる方がたくさんいらっしゃいます。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

自宅の近所の某信用金庫の営業の人から「住宅ローンの金利を都市銀行のそれよりも0.5%安くしますので、お借り換えをご検討ください」という話を受けていました。

この話に乗ると、土地・建物の担保設定手続きに要するお金を入れても、借り換えの方が有利になります。

こういう時こそ人脈の強みを発揮して、私は、大学時代からの友人の公認会計士・税理士の依田宣夫さん(5月5日の「読む顔写真」でもご紹介)に電話で相談しました。

彼は、「もしかしたら、都市銀行自身が防衛策として優遇金利を出すかもしれないよ。聞いてみたら」とのアドバイス。

そこで私は、現在住宅ローンを借りている都市銀行の支店のローン担当に電話しました。

数日後、結論が出ました。
なんと、優遇措置として1.2%金利を引き下げるとのこと。これは信用金庫がとても追いつかない策。
2.875%の変動型の金利が1.675%になるし、もし将来固定金利を選択したとしても1.2%の優遇は得られることが判明(今まで12年間、一度も遅れることなく返済していたからこそ)。

これだと、余分な費用もかからず、メリットだけがある仕組みです。


信用金庫の営業の人ありがとう。あなたのアプローチのお陰でこんな結果が得られました。
それに、この話をお伝えしたときのあなたの態度は、実にさわやかだった。「それは良かったですね」と言ってくれるなんて。

また、依田先生ありがとう! 持つべきはこの辺の事情に詳しい、あなたのような友だね。
あなたには、いつも助けられている。


ただ・・・・・・私の住宅ローンは、あと12年も続く。それだけに影響が大きい。

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

7月19日(土)から21日(月、祝)までは、世間では3連休。

私は、19日(土)、20日(日)は、アドラー心理学ベーシック・コース。
21日(月、祝)は、出勤こそしなかったものの、家で原稿三昧。電話カウンセリング1本。結局休みにはなりませんでした(宅急便出しにコンビニに、ブックオフにも行ったけど、それだけ)。

原稿は、日本食糧新聞社から依頼されていた、コミュニケーションに関する16回連載の最終回2,500字。夜の12時近くに完成。
それだけではありません。船井メディアの『ザ・フナイ』の12,000字。これは、あと2,000字ほど残る。

ひたすらパソコンに向かう1日でした。

時々メールをチェックすると、勇気づけ開発リーダー養成講座のプロジェクト・チームの人たちが暑い中、相互にやりとりをしている文章がCCで届きます。
口出ししたい気持ちもありますが、じっと我慢。忍耐を感謝の気持ちに転換させます。

原稿を次々依頼されるのもありがたい。また、志を同じくする人たちが「勇気の伝道」のために邁進してくれるのもありがたい。

そんな暑い(熱い)夏の7月21日でした。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

6月25日に「信じて待つこと」の1回目として「夜回り先生」こと水谷 修さんの大学時代のエピソードを書き、その後に第2回目を、と思いつつほぼ1カ月経過してしまいました。

その間、私の頭の中を去来していたのは、ヒューマン・ギルドの設立前に2年間携わっていた不登校・家庭内暴力・非行の子どもたちと関わる塾での思い出でした。

その塾では、子どもたちをパネラーとしてパネル・ディスカッションを行っていたことがありました。
このパネル・ディスカッションは、現実に問題の渦中にあった子どもたちの発言であるだけに説得力がありました。

ある回で、M君(不登校児)が語っていたことが忘れられません。
その一部は、次のようでした。

子どもの立ち直りのペースは、親の期待どおりには行かない。よい兆候があると、親や周囲の人たちは、今までの遅れを回復しようと、「早く、早く」と焦る。
だが、待ってほしい。子どものペースは、親たちの数分の1ほどだ。親はウサギさん、子どもはカメさん。ウサギさんのペースでせきたてられたらカメさんはたまらない。
「子どもを信頼してます」なんて、かっこいいことを言うが、信頼にはじっと待つ忍耐が伴うことを忘れないでほしい。



アドラー心理学では、「尊敬」「信頼」「共感」「協力」「寛容」というような言葉をキーワードにしますが、それらには忍耐を伴うことを承知していないと、ウサギさんペースになって、子どもをせきたててしまいがちですね。

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

7月18日のブログで自分の写真を見て驚きました。

痩せた、貧相なくらいだ

と。

ダイエットに取り組み、お酒を全盛時の1/5か1/10に減らし、体重はピーク時75キロが今では67キロから68キロ。腹回りはメタボリックシンドロームからはほど遠いレベル。検査結果もかなり良好。それはいい。

ところが、長引く50肩の症状のため筋肉トレーニングを怠っていた間に肩と上胸、太ももの筋肉が落ちてしまった。それが自分でも驚くくらいの貧相な胸周り。

成人になってからずっと胸囲100センチを維持していたのに、この写真は、あまりにも貧相。

私は決意しました。

筋肉をつけながら体重を維持しよう。


半年後をご覧遊ばせ。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

私は、研修の際、いつも3点セットを持ち歩いています。

1つは名札

昨年談合事件で騒がれた緑資源機構で10年ほど前に研修した際にいただいたものです。杉が素材です。
二重の意味で値打ち物です。

2つ目はストップウォッチ

演習や討議を結構をやるので、時間を計測します。

3つ目はカウベル

指定の時間がやって来たとき、受講生に知らせます。
呼び鈴を使う人がいますが、アレは味気ない。

私は、このカウベルをマザー牧場で購入しました。以来15年以上使っています。


この3点セット。長い間使っているだけに愛着も湧いています。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日、神奈川県の某自治体の研修を行っていたお昼休み、この研修のお世話をしてくださったOさんから研修講師に関する貴重な示唆をいただきました。

彼女の表現では、肩書きがないのに「先生」と言われるのは、議員と研修講師くらい。ただ、議員は、選挙の洗礼を受けているが、研修講師は一番安易な「先生」。

その先生に勘違い講師が多いようだ。

待ち合わせの時間に平気で遅れる。研修テキストを期日までに送ってこない。それでいて、お詫びの言葉がない。
どちらがお客様なのか勘違いしている。

私とOさんとのお仕事の関係は、20年近く続いている。
私が彼女のオメガネに適っているからのようだ。

これからも気をつけなくっちゃ。

さあ、今日も昨日と同じ自治体の研修に6時50分に出かける。遅れてはならない。



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人間知の心理学 (アドラー・セレクション)
アルフレッド・アドラー
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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

前回は、現在人気の「解決志向ブリーフセラピー」は、直線的因果律で理論構築されてきた従来の臨床心理学を批判しながらも、その限界を「慢性成人病疾患モデル」を使って説明しているだけで、新たなモデルを示してはいず、これは、いわば原因論の放棄または断念だけで、鮮明な目的論を提唱しているわけでもなく、このところが「解決志向ブリーフセラピー」の思想と理論のあいまいなところだと述べました。


また、その前には、『疑似科学入門』の著者池内了氏の見解をもとに、彼が科学を「要素還元の科学」と「複雑系の科学」の2つに分けていることを紹介しながら、私は、アルフレッド・アドラーこそが要素還元主義でも複雑系でも説明できない人間の「心」を解明した人である、と指摘しました。

それは、アドラーの次の記述を読めば明らかです。

われわれの精神の活動から最初に理解できることは、その運動が目標に向かっているということである。それゆえ、人間の精神をあたかも静止した全体であると想像するのは、誤った結論であることを確認しなければならない。人間の精神は、自ら運動する力という形においてのみ想像できるのである。・・・(中略)・・・目標なしに精神生活を想像することはできない。精神生活に中に含まれる運動と力動は、この目標に向かって展開されるのである。
(『人間知の心理学』岸見一郎訳、P.24-25)

個人心理学は、人間の精神のすべての現象を、1つの目標に向けられているかのように見なすのである。
(同P.25)


こうしてみると、「原因論」から「目的論」へとパラダイムをシフトさせたアドラーこそが人間の心を自然科学の呪縛から解きほぐした最初の人であることが説得力を持って再確認できるのです。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

7月12日のブログ「本の紹介:『疑似科学入門』―詳論(3)」で著者が科学を「要素還元の科学」と「複雑系の科学」の2つに分けていることを紹介しながら、私は、次のように書きました。


私は、人間の心のメカニズムを「複雑系」と捉えることに反対です。


その根拠は、要素還元主義でも複雑系でも説明できない人間の「心」を解明した人が私たちの身近に存在していることを知っているからです。

その人の名は、

アルフレッド・アドラー



人間の心のメカニズムを要素還元主義でも複雑系でもない動きと捉えたアドラーのことは次回にし、今回は、「要素還元の科学」と「複雑系の科学」と似たようなたとえを使う、心理療法の理論を見てみることにしましょう。



『<森・黒沢のワークショップで学ぶ>解決志向ブリーフセラピー』(森俊夫・黒沢幸子著、ほんの森出版)で森俊夫氏は、「要素還元の科学」に類似した「感染症対策モデル」、「複雑系の科学」に類似した「慢性成人病疾患モデル」を使って説明します。



「解決志向ブリーフセラピー」の<発想の前提3>は、「『解決』について知るほうが、問題と原因を把握するよりも有用である」で、従来の多くの心理療法が「問題志向アプローチ」を用いていて、まず問題は何かを把握し、次にその原因を特定し、その原因になるものを取り除いたり変化させようとする、医学領域で言う「感染症対策モデル」を心の領域に当てはめてきた、とし、さらに従来の臨床心理学がこうした直線的因果律で理論構築されてきた、としています。

しかし、現代医学の主要な関心領域は、無数の原因からなる、いわゆる「慢性成人病疾患モデル」を使って対処せざるをえず、心の問題でも原因を特定するのはとても困難で、仮にいくつかの原因が特定されたとしても、その原因を取り除くことが多くの場合、ほとんど不可能であることを指摘しています。


ここで読み取れるように、「解決志向ブリーフセラピー」は、直線的因果律で理論構築されてきた従来の臨床心理学を批判しながらも、その限界を「慢性成人病疾患モデル」を使って説明しているだけで、新たなモデルを示してはいません。

これは、いわば原因論の放棄または断念だけで、鮮明な目的論を提唱しているわけでもありません。

このところが「解決志向ブリーフセラピー」の思想と理論のあいまいなところです。

ただ、技法的には、次の図のように無数の原因をリソースとして解決に向けて活用してしまうところは、技法面でしたたかなところがあります。

 次回は、要素還元主義でも複雑系でもない―「解決志向ブリーフセラピー」での「感染症対策モデル」でも「慢性成人病疾患モデル」でもない―動きと捉えたアドラーの先駆的な役割に言及します。

<今週これからの勇気の伝道>

7/16(水)・・・・某カメラメーカー管理職の「聴く」コミュニケーション研修
7/17,18(木・金)・・・・神奈川県某自治体の管理職予備軍のリーダーシップ研修
7/19,20(土・日)・・・・ヒューマン・ギルドでアドラー心理学ベーシック・コースの後半部分

 


 



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