アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日に続いて夫婦の会話がテーマです。

アドラー心理学ベーシック・コースの多くの場面で、コミュニケーションには、「タクト」「マンド」があると、B.F.スキナーの理論をもとにお伝えしています。

タクト(tact)・・・・外界にある物や出来事に触れて、それについて記述や報告をする言語行動
マンド(mand)・・・・命令・要求・依頼を伴う言語行動

マンドの例として妻が夫に対して「会社の帰りにケーキを買ってきてね」という要求を出すと、受講生は、すぐ分かってくれます。これはOK。

ところが、タクトの例として、地方のある組織で開催したベーシック・コースで「最近、松田聖子けっこうがんばってるね」「こんな事件にはうんざりするね」のような例を出したとき、参加者から猛反発を受けたことがあります。

私は、夫婦の会話がマンド過剰で、タクトが極めて不足していること、円満な夫婦関係を維持するためには円熟したタクト・コミュニケーションを豊富にする必要があることを言いたかっただけなのですが。

「岩井先生、タクトはそんなことだけじゃありません」。
それに対して私は、
「それはそうですがあなたたち何を言いたいの」
というような感じで接しました。

「夫婦の会話には、それぞれが学んだこと、
体験したことなどの分かち合いがあります」

これには参った。そのとおりです。反省することしきりでした。

共に成長しようとする夫婦には、お互いが学んだこと、体験したことなどの分かち合いが欠かせないのです。

あの時は受講生から、最近ではH夫妻からこのことを学ばせていただいています。

カウンセラーや講師をしていると、学ぶ機会がたくさんあって、ありがたいです。



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