アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



ヒューマン・ギルドでは、2011年のスローガンを

職場に活力、家庭に、自分に勇気

として、アドラー心理学にもとづき

それぞれの分野に効果的な「勇気づけ」を行います。


ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

1月30日から31日にかけての晩に、私はおかしな夢を見ました。
何せ夢ですから、論理的にはめちゃくちゃです。次のようでした。

私は、サラリーマンです。どうも以前働いていた会社の社員のようです。

ある役所にその会社の子会社の増資の件で、多くの書類を携えて何かの申請に行ったようです。準備は万端のつもりでした。

ところが、その役所の担当官は、調べに調べて、子会社の役員になるはずの人が就任に承諾していないことをもとに、増資が認められない、と判断しました。

私は帰路、いったんここは引いて、別の方策を講じてあらためて申請するのが得策だと思っていました。

でも、会社にどう報告したらいいのか、思案していました。

どこかの食堂でお昼ご飯を食べようとしたら、そこに先ほどの担当官を見つけました。

私は近寄って、同じ案件でもう一度申請しなおしても大丈夫かどうか確認しました。

担当官は、了承してくれました。

会社に戻る道々、私は昼食前と違って、やや明るい気分になっていました。


ここからアドラーの夢の理論の登場です。

『人生の意味の心理学』(A.アドラー著、岸見一郎著、アルテ)の第5章「夢」を参考にしてみましょう。

人生の意味の心理学〈上〉―アドラー・セレクション
Alfred Adler,岸見 一郎
アルテ

 この本をもとにアドラーの夢の理論をごくごく簡素化してまとめると、次の3つのとおりです。

1.夢は、現在の現実の問題(注:直面するライフ・タスクのこと)とわれわれのライフ・スタイルの間の架け橋である。

2.すべての夢は、人が直面する特別の状況との関連で、ライフ・スタイルを強化することが必要であると感じている点を明らかにするので、夢の解釈は[固定的な象徴解釈が成り立たず]独自である。

3.夢で主として考察しなければならないのは、夢が後に残す気分・感情である。これが夢の目的である。


さて、私の夢の周辺の現実です。

1月31日の朝までに、ある超大手金融機関の研修資料を提出しなければならず、土日にかなりの時間を割いていました。いつもの私からすると、超完璧なレベルの資料を作成して、30日の晩に先方にメールの添付ファイルで送りました。

夢を見たのは、その晩のことでした。

私は、自分としては完璧なつもりでも、先方からすると、かなり意見が出ることを予想していました(事実、31日に数点修正依頼や質問・確認がありました)。

私の夢は、直面する課題に対して、私のライフ・スタイルをもとに感情を作り出し、後に予想される事態に備えていたのです。

結果としては、夢のお陰で先方の修正依頼や質問・確認に対しても、動じることなく対処することができました。

夢で私はリハーサルをしていたことになります。


アドラー心理学の夢の理論を学んでいてよかった、とつくづく思った私の夢でした。


◎アドラー心理学にもとづく夢解釈に触れてみたい方は、「アドラー心理学による夢解釈講座」のカテゴリーをご参照ください。

◎講座で夢との上手なつき合い方を学びたい方は、「アドラー心理学による『夢のワーク』1日講座」をご受講ください。

日 時:5月 15日(日 ) 10:00-17:00
場 所:ヒューマン・ギルド研修室
料 金:レミアム会員:12,000円  一般:15,000円


<お目休めコーナー> 東京大神宮にて



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(1月29日)は、9:30からヒューマン・ギルドで「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」 集中コースが開催されていました。

リーダーは庭野静子さん。SMILEの超ベテランです。
サブ・リーダーとして関谷剛一さん がつきました。

私は、冒頭の挨拶をしただけで、オフィスで仕事をしていました。

29日(土)のSMILEの参加者数は17名、夜は、神楽坂駅すぐ近くの「松兵衛」で庭野さん、関谷さんも含めた11人で懇親会を行いました。

庭野さんは、かなり日本酒をお召し上がりでした。

30日(日)は、受講者の人数が増えて20人。近年にないにぎわいになったようです。


日曜日(30日)は、家で労働をした日になりました。

洗濯、お得意のエアコンのフィルター掃除、古本の処分。
さらには、2月に行う超大手の銀行の研修の資料作りにいそしみました。

会社にいたのではなかなできない仕事に満足でした。

◎東京都葛飾区でSMILEが開催されます。
SMILE平日4日間コース開催  
リーダー:原島陽一さん〔会員、SMILEリーダー〕
日時: 2月6日・2日・20日、3月6日・3月20日、12:30~17:00
会場:葛飾区市民活動支援センター2F 
   和室(葛飾区立石3-12-1 TEL 03-3694-7710)
受講料:28,000円(テキスト代、施設利用料、消費税込み) 
再受講20,000円(テキストはご持参下さい)
お申し込み:原島 陽一さん



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職場に活力、家庭に、自分に勇気

として、アドラー心理学にもとづき

それぞれの分野に効果的な「勇気づけ」を行います。

 

今からこのブログを「笑いとユーモア」のジャンルで始めようとしています。 

ユーモアの話となると、政治家の話は格好のネタになります。

ただ、今日の話題は、果たして笑えるのかどうか?


日本国の内閣総理大臣、菅直人氏、「この人は、攻めには強いけれど、守りには弱い」という印象を抱かせます。

それ以上に、就任以来言い間違い・失言が目立ち過ぎます。

まずは、昨年6月27日夕(日本時間28日朝)、カナダでの一連の外交日程を総括する記者会見で言い間違いを連発し、 慣れない外交とあって疲れをうかがわせました。

「G7の議論」などと主要国の略称である「G8」を数回「G7」と発言。インドやインドネシアとの首脳会談に触れる中で 「エマージング・カントリー(新興国)」と言うべきところを「エマージェンシー・カンパニー(緊急の会社)」と間違えました。

また、口が回らないのか、韓国の李明博大統領の名前を「イ・ミョンビャク」(正しくは、「イ・ミョンバク」)、ロシアのメドベージェフ大統領を 「メドメージェフ」と発言した、と報じられていました。(共同)

その後も、衆院本会議での施政方針演説で、平成23年度科学技術振興予算について「増額する」と言うべきところを「倍増する」と言い間違える一幕があったようです。

同日朝に閣議決定された同演説の原稿は「増額する」となっており、首相は参院本会議での演説では原稿通りに読み上げました。

演説でいう「増額」は、前年度当初予算と比べ0・1%増の1兆3352億円で、倍増からはほど遠いのに、です。


つい最近も、こんなことをおやりになっています。

1月27日の衆院本会議で、言い間違いを連発させたほか、2度も答弁漏れで陳謝しました。

法人税実効税率の5%引き下げについて「雇用と投資につながる保証があるのか」とする志位和夫共産党委員長の質問に、法人税「引き上げ」と2回も発言。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)も「IPP協定」と読み間違えました。

決定版は、次の失言です。

菅首相は、1月27日、首相官邸で記者団から、米格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)が日本の国債格付けを「ダブルA」から「ダブルAマイナス」に格下げしたことについて問われ、

「いま初めて聞いた。ちょっとそういうことに疎いので、また改めてにさせてほしい」と述べました。

総理大臣が疎いとは!

記憶から遠のいた麻生元総理よりずっとひどい読み間違い・失言ぶりです。

「大丈夫なのこの人?」と、国際的な信用も失いかねない、日本の指導者であります。



頑張れ、菅総理! 守りにも強くなれ!

同じ団塊の世代の男としてエールを贈ります。


<お目休めコーナー> 小学校校庭の紅梅



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

早いものであと数日で1月も終わります。

この「1月下旬の身辺雑記」では、次の3つの件をお伝えします。

1.企業研修

2.ヒューマン・ギルドの講座の件

3.私の著書の件

1.企業研修

お陰さまでこの1月も外部でたくさん研修を行っています。

1月26日(水)は、住宅管理協会で女性のみの28名、27日(木)は、トクヤマ(東京コース)で男性14名(他に女性アシスタント1名)の研修を行いました。

住宅管理協会の研修は、派遣社員を主対象にしたのですが、なかなかレベルが高くて、「感情のコントロール法」と「勇気づけ」の2つの柱に対してしっかりとくらいついてくれました。

トクヤマ(東京コース)の管理者(課長クラス)を対象とする「カウンセリング・マインド研修」については、2002年以来の研修受諾で、受講者数は延べ400人に迫ろうとしています。

強力アシスタントの永藤かおるさんがブログに書いてくれています。
ご参照ください。

1月27日付け「ハタラクヒトの味方です」
「ここが原点」
http://ameblo.jp/kowloon73/day-20110127.html

2.ヒューマン・ギルドの講座の件

この1月からヒューマン・ギルドの研修が順調で、アドラー心理学ベーシック・コース(終了)、1月29日(土)、30日(日)開催の「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)集中コース」、さらには2月5日(土)から始まる「アドラー・カウンセラー養成講座」 は、それぞれ受講者数が20名近くに達したり(ベーシック・コース)、近づきつつあります(SMILEとカウンセラー養成講座)。

これもヒューマン・ギルドでアドラー心理学を学びたい、という人たちが多くなっていることの証です。本当にありがとうございます。

量に質が伴うよう講師としても努力しますので、これからもよろしくお願いします。


3.私の著書の件

私は、著書・翻訳書・監訳書・共著・分担執筆書を含めて30冊近くの本を書いていますが、そのうちの2冊に次の動きがありました。

①『ものの言い方ひとつで自分も周りも幸せになる大人の心理術』(明日香出版社)が絶版

『ものの言い方ひとつで自分も周りも幸せになる大人の心理術』が絶版になることになりました。
残念!

ものの言い方ひとつで自分も周りも幸せになる大人の心理術
岩井 俊憲
明日香出版社

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自己勇気づけと対人関係に力点を置いた、マンガ入りのこの本は、2007年1月の出版で、販売部数は9,500部に達しますが、10,000部にもう一歩のところで市場から姿を消すことになります。

まだ読んでいない人は、アマゾンで入手するかヒューマン・ギルドへのご注文をお願いします。

②『勇気づけの心理学』(金子書房)の中国での出版

勇気づけの心理学
岩井 俊憲
金子書房

このアイテムの詳細を見る

「捨てる神あれば拾う神あり」で、2002年の出版以来、毎年のように増刷を重ねている『勇気づけの心理学』が中国で翻訳・出版されます。

この件に関しては、昨年からお伝えしていましたが、一度内定していた北京の出版社で対日関係の悪化と、責任者が変わったことで、一時は出版取りやめになりましたが、私のプロデューサーの黄建明さんの粘り強いご尽力により中国で第6位の出版社から出ることになりました。
翻訳作業は、これからになります。

私は、熱心に中国語の勉強をしていた時期がありましたが、このところ休んでいます。また勉強する必要が生じてきました。うれしいやら困るやらの私です。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

仏教とアドラー心理学―自我から覚りへ
岡野 守也
佼成出版社

『仏教とアドラー心理学―自我から覚りへ』(岡野 守也著、佼成出版社、2,300円+税)をあらためて紹介します。

「あらためて」と書いた理由は、ヒューマン・ギルドのニュースレターの12月号に 深沢孝之さん(臨床心理士、ヒューマン・ギルド会員)が、実に要領よく書いてくれているので、私が書くと、「今さら」の感を与えてしまいます。

しかし、著者の岡野守也さん(サングラハ心理教育研究所 主幹)の古い友人で、この本の原稿段階でアドラー心理学の部分に目を通させていただいた立場の人間から、どうしても書評を書いておきたいと思いました。

アドラーの「共同体感覚」というコンセプトと仏教の「縁起の理法」というコンセプトに両者の本質的な接点あるいは結合点がある(まえがき)

と捉える岡野さんは、この本の全体の1/3に相当する第1部を「アドラー心理学と健全な自我の確立」とし、アドラーの生涯から、アドラーの個人心理学、アドラー心理学の主軸理論を原点に忠実に書いています。

岡野さんの言うアドラー心理学と仏教の「接点」あるいは「結合点」は、次のとおりです(第1部の「まとめ」)。

1.まず、人間にはきわめて強い自我確立への衝動があることを、アドラー心理学では「優越性の努力」ほかの言葉で表現しており、唯識では「マナ識」とその「根本煩悩」で表現している。両者の洞察は、重なる部分が大きい。

2.人間がきわめて主体的・主観的存在であるという点について、両者の洞察は非常によく一致している(仮想と唯識)。

3.主観的であるために、しばしば誤った人生観・世界観を持ってしまうが、にもかかわらず、しばしば自分の誤りに気づいていない(私的論理と無明)、そのために自分をも他者をも幸福にしない不毛な生き方に陥ってしまう(不適切なライフスタイルと煩悩)という洞察も一致している。

4.自己と他者、自己と世界のつながりという普遍的な事実・真理に気づいた人に教え導かれることによって、誤りを訂正することが可能であり(共通感覚と覚り)、そして気づくことによって、自他ともに調和した生き方ができるようになる(共同体感覚と自利利他・慈悲)という点も相似形(パラレル)である。

岡野さんがアドラー心理学でもっとも力点を置いているのは「共同体感覚」です。


第2部の「仏教とアドラー心理学」の部分については、詳しく書きませんが、岡野さんらしく、難しい仏教の理論を釈尊の解いた真理から唯識まで実に平易に解き明かしてくれます。

アドラー心理学をすこしかじった人が仏教のコンセプトをもとに比較対照することで、よりアドラー心理学の理解が深まるのが『仏教とアドラー心理学―自我から覚りへ』だと言っていいでしょう。
副産物として、仏教そのものの理解も深まります。


(注)ヒューマン・ギルドに在庫しています。ご注文ください。


◎深沢孝之さんが書いたこの本の書評

山梨臨床心理と武術の研究所
2010年11月4日 「仏教とアドラー心理学」
http://taichi-psycho.cocolog-nifty.com/adler/2010/11/post-ebed.html


<お目休めコーナー> 通りがかりに



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職場に活力、家庭に、自分に勇気

として、アドラー心理学にもとづき

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(1月24日)は、ドジな朝から始まりました。

背広姿で家を出たのですが、ハンカチを持っていないことに気づき、カミさんに手渡ししてもらい、さらに家から100メーターほど行ったところで、ふと胸元を見たら、ネクタイをしていないことに気づきました。カミさんに携帯から電話して準備してもらい、着用しました。

昨日の予定は、2月に研修を行う某企業への訪問から始まります。

日本能率協会マネジメントセンターのHさんとの待ち合わせの時間に行ったのですが、Hさんはいません。訪問先との約束の時間になっても来ません。私は、Hさんに電話しました。

オフィスにいるではありませんか?

「岩井先生、今日ではなく来週の月曜日ですよ。大丈夫ですか?」

うっかりして1週間前の昨日だと思い込んで、私は手帳に書いていたのです。

「2度あることは3度ある」というのは、本当ですね。


私は、靖国神社の近くのビルから飯田橋を経て、朝の神楽坂を歩き、途中、新装オープンの赤城神社にお参りしました。

白梅が咲いていました。

敷地内に大きなビルが立ち、まるでまったく別の神社のようです。


会社に行ってからは、カウンセリングをこなし、続いてペルグリーノ博士にメールと、別に誕生祝の楽天のカードを送りました。

1月24日は、ペルグリーノ博士の76回目の誕生日なのです。

メールには、♪HAPPY BIRTHDAY SKA (音声のみ)を貼り付けました。

これは、私の誕生日に永藤かおるさんからいただき、味を占めたものです。


夕方は、株式会社インサイトインターナショナルの代表取締役の武田英成さんが会社にお見えになりました。

武田さんは、ヒューマン・ギルドの元会員で、私が大学・専門学校の先生方に「授業運営技法」を行うプロデューサー役を引き受けてくださった大恩人です。

20年ほど前に一緒に香港に行ったこともあります。

ヒューマン・ギルドでのお話しはそこそこに「ゑーもん神楽坂店」に向かいました。

武田さんは、宮城県の塩釜のご出身でるため、塩釜料理のゑーもんを懇談の場として選びました。

武田さんは、「学校情報」に関してダントツの地位にある Knowledge Station のホームページを立ち上げておられます。

株式会社インサイトインターナショナルを設立して21年。

武田さんに事業成功の秘訣と、それを裏付ける個人の信条をお伺いしたら、次の3点を語ってくださいました。

1.生かされている自分と仲良くすること

2.嘘をつかないこと

3.「不自由を常と思えば不足なし」(徳川家康の言葉らしい)


朝の体温が38.6℃だった武田さん、武田節炸裂の夜でした。

私はすっかり6歳年下の武田さんから学ばせていただきました。

ドジから始まった1日、最後は学びの夕べで終わりました。

よかった、よかった!



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おはようございます。

1月22日(土)、23日(日)の2日間は、ヒューマン・ギルドでアドラー心理学ベーシック・コースを行っていました。

参加者は、後半の2日間ご都合で出席できなくなった2人を除いて18人。
活力のある人たちが集まったため、講師の私も大ノリでした。

写真は、3日目の最後に行った「勇気づけの演習-あなたを勇気づけた人たち」です。

この演習内容は、私の『勇気づけの心理学』(金子書房)のP.102-105 にあります。

勇気づけの心理学
岩井 俊憲
金子書房

このアイテムの詳細を見る

ヒューマン・ギルドで行うアドラー心理学の講座の特徴は、アドラー心理学を理論的に学べるだけでなく、参加者の仲間感が高まることです。
「共同体感覚」と「勇気づけ」を肌で感じることができます。

土曜日の晩は、いつものように懇親会を開催。私を含めた17人が「竹ちゃん」で懇談。


ところで、アドラー心理学ベーシック・コースでは、私の学びになる場でもあります。

受講者の中の荒井さん(福島県からお見えの教師)からは、学校でスランプに陥り、生きる意味を見失い、配偶者に「こんな自分じゃ申し訳ない」という気持ちで離婚をほのめかしたところ、「あなたと結婚するために私は生まれてきたの」と言われた話を聞き、受講者一同と共にじわ~ときました。


(荒井さん)

18名のうち15名がヒューマン・ギルドの会員になってくれ、さらにその中の5名が2月から始まるアドラー・カウンセラー養成講座に進んでくれることになりました。

これで、アドラー・カウンセラー養成講座の参加者は、ここ数年のうちの最大の17名に達しています。

受講者の方々、本当にありがとうございました。


◎次回のアドラー心理学ベーシック・コース(土日4日間)

横浜開催 2/19.20.26.27(鶴田恵美子講師)
桜木町・ボランティアセンターにて

東京開催 4/2.3.16.17(岩井俊憲講師)
ヒューマン・ギルドにて

受講料:48,000円(資料・消費税込み)


<お目休めコーナー> 徳山のホテルのレリーフ



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨晩(1月21日)は、ゑーもん神楽坂店で、外資系の企業で1人の部長と、彼に率いられた部下6人が集まりました。

昭和45年(1970年)の9月1日、29歳の部長がやって来ました。部下は最年少の私が22歳、他の人たちも全員20歳代でした。

私は、その部長の直属の部下だったのは、2年間だけだったのですが、さまざまな影響を受けました。

やがてその部長は30歳代前半で、営業本部長になり、それが35歳の時に突然、司法試験を受けるために退職、2年後に合格、さらには、サンフランシスコ州の弁護士資格も取得、日米(主な拠点はロスアンゼルス)で弁護士としても活躍していました。

70歳近くになって活動の拠点を日本にしたことをきっかけに、かつての同士が一同に集まったのです。

テーブルが2つに分かれてしまったため、それぞれが旧交を暖めていましたが、ある段階で私が介入し、1人ひとりに元上司の思い出、勤めていた会社の意味について語ってもらいました。

詳しい内容は省略しますが、人の記憶はみんなそれぞれ違うことが印象に残りました。それでも、この3点だけは書いておきたいです。

1.部下たちは「よく怒られていたよなー」と言っていたのに対して、元上司は「僕が怒ったのは、1回しかない」と言ったこと

2.秘書だったMさんは、上司に腹がたったときに、ミルクティーに塩を入れたことがあったこと

3.権勢を誇った営業本部長だった元上司が退職後、司法試験の勉強中に元部下たちから激励の飲み会をやってもらったっことがとてもうれしかったとのこと

私は、いつの間にか幹事役になってしまい、会場の設定までしましたが、勘定はすべて元上司が持ってくれました。

これから名簿を作ることになり、そんなお世話役にうれしさを感じる私であります。

18:30から22:00まで語り合い、40年前を懐かしく感じられた、ほのぼのとした夕べでした。

◎関連記事
営業マン時代のOB会 (1月13日)
http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20110113


<お目休めコーナー> 道端で



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(1月20日)は、8:30-17:00の間、山口県周南市でトクヤマの管理者(課長クラス)22人を対象にした「カウンセリング・マインド」研修を行ってきました。

この会社の研修は、確か2002年から行っていて、毎年徳山コース、東京コースのそれぞれ開催され、受講者数は、400人に達しようとしています。

昨年からは私の『変革の時代の経営者・管理者のコミュニケーション』(アルテ)がテキストとして使われていて、研修の始めの段階で「この本をすでに読んでいる人?」と尋ねたら、ほぼ全員が手を挙げました。

変革の時代の経営者・管理者のコミュニケーション
岩井 俊憲
アルテ

このアイテムの詳細を見る

この真面目さと、研修に対する真摯さがトクヤマの管理者の持ち味です。

研修を終えるとすぐ、徳山駅にタクシーを飛ばし、17:14発の「のぞみ」号に飛び乗りました。

月刊『文藝春秋』を読んで、お弁当も食べ終わった新神戸あたりから、小説『小さな理由』(森 浩美、双葉文庫、619円+税)を手にしました。

小さな理由 (双葉文庫)
森 浩美
双葉社

森 浩美の本を読むのは、『家族の言い訳』(双葉文庫)、『こちらの事情』(双葉文庫)に続きこれで3冊目です。

『家族の言い訳』については、2009年1月19日のブログ「『家族の言い訳』を読む」で紹介しています。ご参照ください。

家族の言い訳 (双葉文庫)
森 浩美
双葉社

森 浩美は泣かせ上手で、ホノボノとした情感溢れる短編を書く放送作家兼作詞家です。

『家族の言い訳』と同じように、電車の中で涙をこらえることができませんでした。

最初の短編、離婚後15年間会えないでいた娘との再開を描いた「いちばん新しい思い出」を読みながら、途中でハンカチを取り出し、「本当のお父さんへ・・・・・」から始まる娘の感謝の手紙の部分では、嗚咽してしまいました。
なんだか少々、境遇が自分と重なる部分があったのです。

16歳の娘が男の子とコンサートに行く許可を求めたことで父親が自分の初恋を連想した「渡り廊下の向こう」の最後の記述では、憎い表現に出合いました。

叶わなかった想いというものは美化される。きっと私の思い出も幾重にもきれいな包装がなされてきたに違いない。
あれから二度と彼女には会えなかった。どこで何を、どんな暮らしをしているのかも不明だ。
あの渡り廊下の向こうに、彼女のしあわせは待っていてくれただろうか。

他に「夜の鯉のぼり」「皿を洗う父」「手のひらが覚えてる」「黒たまご」「玄関先の犬」「桜散らず」の小品も収められています。

強くお勧めの感動小説です。

あなたはこの本を読んで、

どこで泣くか、どの部分でほのぼのとするか?


<お目休めコーナー> 徳山駅付近駅で見た満月

 



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(1月19日)は、福岡で福岡県の職員約90人を対象に14:00-16:00に

こころのセルフケア
「自分自身を勇気づけるために」

の講演を行ってきました。

名前は「講演」ですが、私の認識では、いつものように「研修」で、これも平素と同じように2人一組で、時々討議・演習を交えながら進めていきました。

講演が終わってから4人の方から質問があり、うれしかったです。

ところで、福岡から徳山に向かう新幹線に乗っている18:30に主催者のKさんからメールが入りました。

な、なんと、16:00に終わったばかりの講演会の感想でした。

いただいたメールのままコピー&ペーストします。

今日、参加いただいた方のアンケートに記入されていた内容(抜粋)は次のとおりです。

○祝福の言葉をささやかれることの嬉しさ、楽しさをたっぷりと味わうことができました。
  相手に対してもこんな気持ちになってもらいたいと思いました。
  明日、職場でヨイ出しをしようと考えています。

○大変ためになりました。目からウロコが落ちました。
  反抗期の子供と更年期の妻がいて、家庭内がぎくしゃくしているので家族参加でも受けたい。

○すぐに実行できる「勇気づけ」の方法が多く、今後の目標ができた。

○今日の話を参考に明るく前向きに生きていきます。

○「天使のささやき」で皆の顔がとても明るくなるのを見てうれしくなりました。
  とても良い演習だと思います。お話だけでなく身をもって知ることのできた研修でした。

○眠たい時間なのに眠たくなることなく楽しい時間でした。
  たくさん勇気づけられました。もっとたくさんの方に話を聞いてほしいと思いました。

○自分自身は日頃からプラス思考のほうだと思っていて夫に対して「もっとプラス思考にならないとダメよ」などとダメ出しをしていました。そのことが相手を更にマイナス思考にしていることに気付きました。
  今日から感謝の気持ちを伝えようと決意しました。
   参加させていただいてありがとうございました。
  相談業務をしているので相談者に対しても勇気を伝えたいと思います。

○ぜひ岩井先生の「勇気づけの心理学」を読みたいと思いました。
  有意義な研修でした。今日からひとつでも実践したいと思います。
  職場の職員にも講演を聴かせたいと思いました。

○すごく楽しい時間が過ごせました。
  パートナーの方もすごく良い方で、とても助けていただきました。
  「勇気づけ」を実践していきたいと思います!
  「大丈夫!」「大丈夫!」ですネ。

○とても楽しい講演でした。
  心が温まり、勇気づけられました。

などなど。。。多くの参加者の方が、「楽しかった!」「良かった!」「これから実践したい!」
という感想を述べられていました。

Kさん、事前のご連絡から当日のお世話までありがとうございました。

さて、今日は例年お世話になっているトクヤマの管理職研修(間を空けた2日間)の1日目です。


<お目休めコーナー> 自宅近くで



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

今日から福岡、山口へと研修の旅です。

さて、クラシック音楽好きの岩井からヴァイオリン・リサイタルのお勧めです。

私は、このヴァイオリニストを応援しています。

依田真宣さん

1985年生まれの25歳。それでいて、大阪フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団でゲスト・コンサートマスターを務めたほか、オーケストラ、室内楽を初めとするさまざまな分野で活躍しています。
かの有名な小澤征爾の音楽塾やサイトウ・キネン管弦楽勉強会でも研鑽を務めています。

また、東京藝術大学、同大学院で学び、大学在学中は、他大学で特待生に相当する「福島賞」「安宅賞」を受賞するほか、「木曜コンサート」「別府アルゲリッチ音楽祭特別オーケストラ」「学長と語ろう~奏楽堂トーク&コンサート~」「藝大室内楽定期」などの演奏会に参加していました。

ソリストとしては、仙台フィルハーモニー管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団(この時の指揮者は西本智実)などのオーケストラと協奏曲を共演しています。

前置きが長くなりました。

リサイタルの詳細は、次のとおりです。

東京音楽コンクール入賞者リサイタル
依田真宣ヴァイオリンリサイタル

日 時:3月11日(金)19:00開演(18:30会場)

場 所:東京文化会館 小ホール

料 金:3,500円(一般・全自由席)、3,000円(大学生以下・全自由席)

プログラム:
J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調BWV.1004

J.ブラームス ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108

L.v.ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47「クロイツェル」

ピアノ伴奏:稲積亜紀子

チケットの取り扱い:
東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
東京芸術劇場チケットサービス 03-5985-1707

主催・問合せ先:デュオジャパン 03-5428-0571
http://www.duojapan.com/p01_schedule/


ところで、「楽器の演奏もできない岩井がなぜそんなに応援するか?」ですって?

理由は簡単です。依田真宣さんが私の大学時代からの知己の依田宣夫さん(公認会計士、税理士、ヒューマン・ギルド会員)の次男だからということと、一昨年の5月に依田真宣さんのリサイタルを聴きに行って感銘を受けたからです。

その日のことは、次のとおりブログに書いています。

2008-05-13 5月の身辺雑記(2)「依田真宣コンサート」
http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20080513

また、依田宣夫さんのことは、その1週間ほど前に「読む顔写真」(1)で紹介していました。

2008-05-05 読む顔写真(1)依田宣夫さん
http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20080505

みんなで依田真宣さんを応援しましょう。


ヒューマン・ギルドのホームページ のTopics欄に1月度のニュースレターの巻頭言をアップしました。
http://www.hgld.co.jp/hpgen/HPB/entries/37.html



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ヒューマン・ギルドでは、2011年のスローガンを

職場に活力、家庭に、自分に勇気

として、それぞれの分野に効果的な「勇気づけ」を行います。

おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(1月17日)は、新宿区の広報を片手に2つの講座の申し込みをしました。

1つは、「2011年日本経済の展望」の講演会
東京商工会議所新宿支部の主催です。1月21日の午後開催

2つめは、「子どもの心のコーチング」
現在大ベストセラーの同書(PHP研究所)の著者、菅原裕子さんが講師。2月4日の午前中の開催

私は、時間の空いたときに充電に務めます。


「充電」と言えば、昨日の午後に新年のご挨拶に見えた青年実業家の山崎 豊さん(日本人財育成協会株式会社 代表取締役会長、ヒューマン・ギルド会員、41歳)には、とても刺激を受けました。

山崎さんは、お年賀用にタオルを持参され、用件は、ヒューマン・ギルドの研修室をお貸しする件だったのですが、・・・・・・・・・・

話が弾んで、私にとって学びに満ちたお話しをしてくれました。

1.商談があれば、お客様を迎えるのでなく、相手をランク分けすることなく自ら訪問すること

2.これからのSNSはfacebook

3.中国とのビジネス展開


私は早速 facebook を始めました。

まだ途中ですが、Toshinori Iwai の facebook をよろしくお願いします。

山崎さん、ありがとうございました。

山崎さんは、「マイペースなやまの,仕事と思いつきのブログ」
http://ameblo.jp/ameb-yutaka/

を書いておられ、1月17日には早速「アドラー心理学との出会い」として私のことを書い紹介してくれました。
http://ameblo.jp/ameb-yutaka/entry-10771362778.html



◎今年の目標にまた1つ

よいと思ったら 即行動!



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

1月15日(土)、16日(日)は、私にとって珍しい連休。
15日にブログの更新をした他は、ほとんどパソコンも開かず、料理をしたり(2回)、DVD『日本のシンドラー杉原千畝物語・六千人の命のビザ』を観たり、本を読んだりして、のんびり過ごしました。

終戦60年ドラマスペシャル 日本のシンドラー杉原千畝物語・六千人の命のビザ [DVD]
渡辺睦月
バップ

パソコンを開かない快適時間を経験してしまったので、会社にいるときも、ある時間帯はパソコンをオフにしておこう、と決心した私です(パソコンを見なくとも、メールはPHSに転送される仕組みにしているので、チェック可能)。

また、ウィルコムでは「だれとでも定額」の契約をしたので、どの携帯、一般電話に電話しても10分以内ならば、月額980円ですますことができます。

私は、サラリーマン時代に「こちらからかけた電話は3分以内で」という訓練をしていますので、10分も話すことはまずありません。


思えば、私たちは余計なお荷物を背負いながら日々を過ごしています。その代表格は、メール、インターネットという利器です。
これらは、便利ではありますが、自分を依存させ、生活の大事な側面を見失わせます。

さーて、これからは、メールをもらったとしても電話しよう。肉声を聞いたほうがずっと親近感が出る。

1.パソコンを消す時間を持つ。

2.メールに依存しないコミュニケーション手段を持つ。

この2つが、私のシンプル・ライフのスタートだ。ウィルコムさん、ありがとう!

次は、何に取り組もうかな?



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今日は1月15日、君にとって特別な日、第21回目の誕生日だね。

君は「10人以上から誕生祝のメールが来ていた。返事が大変だ」と言っていた。君の人望の厚さを物語っているね。

そうそうペルグリーノ博士からも誕生祝のメッセージが届いていた。

僕とお母さんは、君を自分たちの子どもとして授かったことをいつもいつも神仏に感謝している。

君が産まれたのは、僕が「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」をやっているときだった。

君の誕生をおばあちゃんから知らされ、受講者にそのことを伝えたら、みんなから祝福の拍手を受けたことを、ほんの数年前のことのように覚えている。

そんな君を育てながらも僕たちは、君からたくさんのことを学んでいるよ。

君は、子どものころから好奇心が旺盛で、自立心が強かった。

いろんなことを自分でやりたがり、最初に覚えたことばの1つが「自分で」だった。


(1歳4ヶ月のころ)

お母さんと道を歩くと君は、あれもこれもと興味を抱くので、お母さんは君のペースに合わせていた、とよく言っていた。

その当時、会社の近くのマンションに住んでいたときも、神社の隣の庭付きのマンションだったため、庭や神社が君の遊び場になっていた。


(3歳時)

新宿御苑に行って、木々や落ち葉と一体になっていたこともあった。

中学時代はサッカー、高校時代はアメフトと、君とスポーツは、切っても切れない関係にあった。高校時代はアメフト部の部長の重責もこなした。

高校2年生の時は、1人で従兄弟を頼ってニューヨークに行ったね。後で「自分が大人になったと感じたのは、ニューヨーク1人旅」と君が語っていたように、ここでも自立心を発揮し、ぐんと大人になったわけだ。

一浪を経て奇跡的に通った第一志望の大学・学部に入るとすぐ、君は「放送研究会」をサークルに選んだ。それからは、まるで残業続きの新入社員のように、終電で帰ることが何度もあったほどサークル活動に熱中している。

君の大学生活をエンジョイする姿は、両親にも伝染し、お陰で君の大学は我が母校なのに、自分が学生時代だったころ以上に夫婦で入学式から六大学野球や学園祭なども楽しませてもらっている。

君が学園祭やサークルで活躍し、冬番ではチーフを務め大成功を収めたことで、君が部員の人たちからもらった感謝の記念品を見せてもらった。

そこには、君に対する勇気づけの言葉がみなぎっていた。君がいかに仲間を統率し、みんなから信頼を集めていたかが明らかだった。

僕は、君の父親として、また1人の人間として君から次の3つのことを学んでいる。

その1つは、自律心だ。あえて自立心でなく「自律心」と書きたい。自律心とは、人から言われて何かをするのでなく、信念をもとに自分で計画し、実行する、セルフ・コントロールの力だ。

君は、何か直面する課題があると、人頼りにすることなく、自分で創意工夫を凝らしながら、何とか成し遂げてしまうね。

その2は、人間に対する限りない信頼感だ。

君は、不満を感じる誰かのことを話題にしても、必ずその人のいいところも挙げるね。君のそんな心構えが相手に伝わり、相手も君を信頼し、協力してくれるのだ。

その3は、君の誠実さだ。君は人を裏切らない。裏切られることがあっても、君からは裏切らない。

父親として、君の振る舞いを見ていて感心することがある。君の礼儀正しさだ。人から何かをしてもらったとき、君は必ず「ありがとうございます」と、心を込めて感謝する。それは、父親の僕に対してもだ。

人間、長く生きているといい加減になりやすい。そうであっても、君を身近なモデルとして、これからも君からたくさんのことを学んで行きたい。君から刺激を受けて、いつまでも若々しくありたい。

僕は君の父親であって本当に良かった。君は僕の最高の息子だ。そして、師匠でもある。

 



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ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(1月13日)は、打ち合わせで超大手金融機関の拠点長(支店長など)の研修が決まりました。
タイトルは、

勇気づけのリーダーシップ心理学

2月に2時間40分の研修を3回行います。

今日(1月14日)は午前中、東京都庁に行って免許証の更新手続きをしてきました。
優良ドライバー(実は、ほとんど運転しないため)でもあるためか、手続き開始から講習、そして新免許証受理まで1時間で終わりました。

さて、今日の本のお勧めは『アドラー心理学による教育-子どもを勇気づけるポジティブ・ディシプリン』(古庄 高著、ナカニシヤ出版、2,000円+税)です。

アドラー心理学による教育―子どもを勇気づけるポジティブ・ディシプリン
古庄 高
ナカニシヤ出版


著者の古庄 高先生(神戸女学院大学教授)から贈呈していただきました。

古庄先生は、ペルグリーノ博士のワークショップに1999年と2009年と2回ご参加いただいております。

内容は、人間の成長を促す2つの力として「優越性の追及」と「共同体感覚」を据え(第1章)、目的論、ライフスタイル、認知論、人間の創造性(自己決定性)、社会志向性(対人関係論)のアドラー心理学の人間観に及び(第2章)、さらにアドラー心理学による幼児教育(第3章)・学校教育(第4章)に広がっています。

著者の考えは「はじめに」で明らかです。

第1章、第2章のポイントは、次のようです。

アドラー心理学を手がかりにして、人間についてもう一度原点に返って考えてみましょう。賞罰を与えたり競争させたりしなくても、子どもにはもともと自分から成長しようとする内発的な力が働いています。その成長しようとする力、内発的な力こそ、教育の可能性を示しています。ですからこの力を大事にして、より一層育てなければなりません。そのために<勇気づけ>が必要です。

第3章、第4章のポイントは、以下のとおりです。

教育の場においてさまざまな課題が出てきたら、子どもたちの協力を求めて、話し合いや意思決定に参加するようにします。学校生活やクラスの運営については定期的に開催されるクラス会議が、また授業においては生徒同士がお互いに学び合う協同学習が、子どもたちも能動的に関与する新しい教育の次元を可能にするのではないかと思います。


私自身がまだ全部読み終えた段階ではありませんが、アドラー心理学で学んできたことが整理されているだけでなく、著者独自の研究をもとに他の心理学を補完することによって、よりアドラー心理学の理解が一段と深まります。

さらには、学者らしく文献的な裏づけをしっかりさせて、アドラー心理学を学問的に精錬してくれている本でもあります。 


この本に関しては、『クラス会議で学級は変わる!』(明治図書、1,800円+税)の著者で、クラス会議実践の日本の第一人者、森重裕二さん(ヒューマン・ギルド会員)が2月度のヒューマン・ギルドのニュースレターに書評を書いてくれることになっています。

クラス会議で学級は変わる!
諸富 祥彦監修、森重裕二著
明治図書出版


また、『アドラー心理学による教育-子どもを勇気づけるポジティブ・ディシプリン』は、毎月行われているアドラー心理学ゼミナールの前の自主勉強会でテキストとして使用されることになりました。


(注)『アドラー心理学による教育-子どもを勇気づけるポジティブ・ディシプリン』と『クラス会議で学級は変わる!』は、『クラス会議で子どもが変わる』(J.ネルセン/L.ロット/H.S.グレン著、会沢信彦訳、コスモス・ライブラリー、1,800円)などと共にヒューマン・ギルドで在庫しております。

ご注文ください。


<お目休めコーナー> 渋谷のセルリアンタワー東急ホテルにて



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