アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

6月の最後の日になりました。

昨日(6月29日)は、名古屋のウィルあいちで アドラー心理学ベーシック・コース の後半(3日目)を担当しました。

東京では、永藤かおる講師 によって同じく アドラー心理学ベーシック・コース の前半が進められていました。

名古屋の講座では

(1)よい人間関係

(2)共同体感覚

(3)勇気づけの演習
―あなたを勇気づけた人たち

を行いました。

的確な質問も出て、かなり深いところまで話ができました。

 
(「あなたを勇気づけた人たち」の演習場面)

18:30に講座を終えて、名古屋駅近くの旗籠屋で懇親会を行いました(11人が参加)。

 

◆アドラー心理学ベーシック・コースは、SMILEと共に3つの養成講座-(1)アドラー・カウンセラー養成講座、(2)SMILEリーダー養成講座、(3)ELM勇気づけトレーナー養成講座-に進むために欠かせない講座です。

詳しくは、ヒューマン・ギルドのホームページの 「カウンセラーになりたい」「心理学を学びたい」 をご参照ください。

◆次回のアドラー心理学ベーシック・コース は、次の予定で行います。

・平日コース:金曜9-10月コース9/6.13.20.27.10/4.11(全6日間)

講師:岩井俊憲&永藤かおる(ヒューマン・ギルド研修室長)
※前半・永藤、後半・岩井が担当の予定(変更になることがあります)。

・土日コース:土日10月コース 10/12.13.26.27(全4日間)

講師:岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)

ところで、今回の会場のウィルあいちで、7月27日(土)、28日(日)には ペルグリーノ博士のワークショップ が開かれます。

「自尊心を高める」ワークショップ 
(通訳付き) 

日程:7/27(土)、28(日) 10:00~17:00
会場:ウィルあいち-愛知県女性総合センター (名鉄瀬戸線「東大手駅」徒歩8分)
料金:35,000円(テキスト、税込み)

ペルグリーノ博士のお人柄と本場(北米)のアドラー心理学に触れる絶好のチャンスです。

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

このところ我が家では「快挙」の言葉が静かなブームになっています。

快挙は何も、野球で逆転ホームランをかっ飛ばすようなものでなく、ヒットで塁を埋めることも、バントで走者を進めることも快挙です。

快挙探しは、ささやかな幸せをもたらしてくれます。

昨日(6月27日)、私は快挙を成し遂げました。
長い時間がかかっていた通信教育のテキストの執筆が終わったのです。
本当は、ビールで祝杯をあげたかったのですが、後日を期すことにしました。

さて、我が家に「快挙」ブームをもたらしたのがこの本、『快挙』(白石一文、新潮社、1,300円+税)。

快挙
白石 一文
新潮社

白石一文は、2010年に『ほかならぬ人で』で直木賞を受賞しています。

私は、カミさんがこの本を買おうとしているのを知って彼女にプレゼント。先に読んだカミさんの勧めでしばらく経ってからこの本を読み始めました。

読み始めたら、なかなかやめられなくなって、原稿書きに少々影響を与えていました。

写真家として新人賞を得たものの、その後芽が出ず、大学を中退、谷中のぼろアパート住まいで大衆ホテルのフロント係のバイトで生計を立てていた主人公は、月島の路地裏でみすみを見つけ、2度目に訪れたときに、ずるいと言われて、なけなしの1万円をカウンターに置いて出て、とぼとぼと歩いているときに、サンダルの音を鳴らしながら追いかけてきたみすみを振り返った。
その瞬間が人生の快挙とみなす主人公は、やがてみすみと結婚し、1年間の結核での入院があったが、その後もいくつかの快挙を成し遂げる。

やがて大ベストセラー作家になるのですが、そのことよりもみすみとの出会いを快挙とみなす理由が、この小説の中に潜んでいます。

喜びに満ちた愛もあれば、悲しみに彩られた愛もある。
賑やかな愛もあればさみしい愛だってあるのだろう。
たとえ悲しくてさみしい愛だった
としても、それはそれで立派な愛なのかもしれない。

のような、さりげない言葉も散りばめられたこの小説、間違いなく夫婦愛をたんたんと綴った名作だと思います。

野球で逆転ホームランをかっ飛ばすようなものでなく、ヒットで塁を埋めることも、バントで走者を進めることも快挙だということを思わせてくれるのがこの夫婦愛の小説です。

強くお勧めです。

<お目休めコーナー> 6月の草花(22)

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

『統合医療でがんに克つ』(株式会社クリピュア)の第61回の「癒しの空間」「人を勇気づける空間が癒しのエネルギーを倍加する」としてヒューマン・ギルドが紹介されました。

アドラー心理学のこと、私の個人史、ヒューマン・ギルドで行っているカウンセリングの特徴が紹介され、最後には、ペルグリーノ博士による「グリーフケア・カウンセリング」が記載されています。

最後は、次の文章で締めくくられています。

アドラー心理学のカウンセリングを受けると、どんなに落ち込んでいるときでも、希望が感じられてくるようです。
というのも、ここには「共同体感覚」という価値観があるからです。

これは共同体への所属感・ 共感・信頼感・貢献感を総称したもので、カウンセリングや教育の目標とされ、精神的な健康のバロメーターと見なされます。

一方、自分の居場所がなく、自分のことしか考えず、周囲の人たちを信頼せず、 他者の役に立とうと考えない人は精神的に不健康な可能性が高くなります。

「人はどんな状況であろうとも、自分自身を精神的に健康にするために、または他者を精神的に健康に導くために、前向きな考え方と勇気づけが必要です。
そのような技術を習得するためにもアドラー心理学を学び、実践することはとても役立ちます」

去る4月には『失意の時こそ勇気を ― 心の雨の日の過ごし方』をコスモス・ライブラリーから出版した岩井さん。カウンセリングルームには癒しの波動が満ちていました。
癒しにも「勇気づけ」というポジティブな意識と行動が必要なのでしょう。

失意の時こそ勇気を―
心の雨の日の過ごし方
岩井 俊憲
コスモスライブラリー

宮西ナオ子さん(生き方研究家、総合社会文化ライター、ヒューマン・ギルド プレミアム会員)が取材・文をご担当くださいました。
宮西さん、ありがとうございました。

◆ペルグリーノ博士による「グリーフケア・カウンセリング」の記載は、次のとおりです。

「グリーフケア・カウンセリング」ワークショップ   

日 程:8/1(木)10:00~17:00
受講料:会員 18,000円、一般 21,000円(テキスト、税込み)
※2年半以内に大事な近親者を失い心のケアを必要とする人で会員であれば10,000円

「グリーフケア」というのは、病死、事故死などによって愛する人を亡くした後の悲しみのケアです。喪失体験は、気持ちの落ち込み、興味がわかないという抑うつ症状が長く続き、その後、時間をかけて回復していくと言われています。

愛する人を亡くした人のこころのケアに関わる人、関心のある方を対象にデモンストレーション(公開カウンセリング)をふんだんに採り入れ、深い勇気を与えるワークショップです。

<お目休めコーナー> 6月の草花(21)

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

久しぶりのアドラーの本の紹介です。

『性格はいかに選択されるのか』(アルフレッド・アドラー著、岸見一郎訳・注釈、アルテ、2,000円+税)   

性格はいかに選択されるのか
(アドラー・アンソロジー)
Alfred Adler,岸見 一郎
アルテ

まず、「せめてこの本を読まずしてアドラー心理学のライフ・スタイルを語るなかれ」と申し上げます。                      

私は、「アドラー読まずのアドラー語り」というようなことを時々言っています。
「アドラー」と口にしたり文章で書いたりしているのは多いのですが、肝心のアドラー自身の本を読んだことがない人たちを皮肉った表現です。
フロイトの本を読まないでいっぱしのフロイト語り、ユングを読まないでユング派でござい、というのと同じことで、恥ずかしいことだと厳しく言っていたこともあります。

それでも擁護すれば、アドラーの本を気張って買って、途中で挫折した人が多いことも承知しています。

アドラーの本は、とかく読みにくいです。
その理由は、世に出ている本(特に日本で公刊されている本)は、アドラーが机に向かって推敲に推敲を重ねて書いた本でなく、彼の講演を本にしたり、症例研究やカウンセリングの場面を本にしたりしたものであるため、読んでいて辟易することがあります(本当はそれでも読みこなしてもらいたいのですが)。

最近では、訳者の岸見一郎さんと出版社のアルテの市村敏明さんのコンビで続々アドラーの本を「アドラー・セレクション」として出されています。
このコンビのおかげで日本では、世界に後れを取らないくらいアドラーの本が出版されています。お2人に心から感謝します。

さて、アドラーの本を世に出すコンビは、面白いことを企ててくれました。
アドラーのいくつかの本の中から「性格論」の属する内容を取り出し、『性格はいかに選択されるのか』として、岸見さんの注釈つきで出してくれたのです。

私のささやかな願いは、せめてこの本くらいはアドラーを語る人ならば読んでほしいと思っています。
遠慮気味に、かつ大胆なことを言うと、「この本を読まずしてアドラー心理学のライフ・スタイルを語るなかれ」ということでしょうか。

ここまで書かれてアドラーの本を読まないのには勇気がいることでしょう。

ヒューマン・ギルドに在庫しています。ご注文下さい。

構成は、以下のとおりになっています。

はじめに
第1章       真の原因はどこに
第2章       性格概論
第3章       性格のタイプ分け
第4章       攻撃的性格
第5章       非攻撃的性格
第6章       その他の性格
第7章       情動
第8章       家族布置
引用・参考文献

◆ヒューマン・ギルドでは、アドラー心理学の本を日本一揃えています。
ヒューマン・ギルドのホームページの 書籍・DVD紹介 をご覧の上、ご注文下さい。

<お目休めコーナー> 6月の草花(20

 

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

最近読み終えた本の紹介です。

『「教えないから人が育つ」横田英毅のリーダーのリーダー学』(天外伺朗著、講談社、1,400円+税)

「教えないから人が育つ」

横田英毅のリーダー学

(人間性経営学シリーズ)

天外 伺朗
講談社

著者の天外伺朗氏が代表を務めるホロトロピック・ネットワークの事務局長、早川 英子さんから贈呈を受けました。
いつも早川さん、ありがとうございます。

天外氏は、高知でネッツトヨタ南国という自動車ディーラーを30年余の歳月でとてもユニークな会社に育て上げた横田英毅氏を自分の主宰する「天外塾」(企業経営者向けのセミナー)に講師として招き、その発言にコメントを与えたり、参加者との白熱したやり取りを促し、経営改革のヒントを与えるために世に出したのがこの本です。

254ページのこの本、やや冗長感がありますが、読み応えのある本でした。

あまりまとめることを意識せずに、参考になったことを列挙します。

1.P.11のよくありがちな「合理主義経営学」=「管理型」マネジメントと横田氏の推進してきた経営が該当する「人間性経営学」=「燃える集団型」マネジメントの対比が非常にわかりやすい。

2.「横田英毅経営学」の真髄は、次のとおり箇条書きできる。
(1)いい人財を集め続ければ、いつの日かいい会社になる。

(2)目標と「目的」をはっきりさせる。

(3)問題対処でなく、「問題解決」に向かう。
目に見える現象ばかりを追いかけていないで、目に見える真因を発見する。

(4)従業員満足度(ES)がお客様満足度(CS)よりずっと大切。
そのためには、従業員の人間性を尊重する。そうすると、人はエネルギーが出て、自分自身の成長につながり、良い結果が残せる。

(5)満足より感動。マネジメントのキーは、従業員を感動させること。感動した従業員は、必ず顧客を感動させる。

(6)知識として理解し、吸収することよりも、「感じる」ことが大切。そのためには、従業員に極力教えない。自ら感じて、考え、発言し、反省することを大切にする。何を発言しても許される雰囲気を作る。人は正解を押し付けてもなかなかやらない。

(7)人に仕事を任せる、ということは簡単でないが、気長に少しずつ任せる範囲を広げていけば必ずできる。

3.一般にこうあるべきだと思われているのは、経営者がどう発言し、どう行動するかを問う「行動(Doing)のマネジメント」であるのに対して、天外塾で伝えているのは、「存在(Being)のマネジメント」で、「存在のマネジメント」が実行できるためには、経営者に「愚者の演出」が要求される。
IBMやソニーなどの超一流企業で会社が傾いたときに経営者が「賢者の演出」をして転落していった。

4.「愚者の演出」は、頭で考えてこうしようと思ってもできるものではない。人間性が高まり、心の底の劣等感が解消すれば自然にできる。

5.「どうやったら人はやりがいを感じて働くことができるかというと、人間力を発揮すればいい。人間力を発揮しようと思ったら、人間力を高めないといけない」(横田談)

6.「百聞は一見にしかず」→「百見は一体験にしかず」→「一万聞は一体験にしかず」

全体を通じて横田英毅氏の超常識の経営が印象に残りましたし、それを「人間性経営学」=「燃える集団型」マネジメントの立場から引き出した天外伺朗氏のファシリテーターぶりが鮮やかな本でした。

◆タッピングタッチ協会認定インストラクターでもあるホロトロピック・ネットワークの事務局長、早川 英子さんには、7月6日(土)15:00~17:00にタッピングタッチ(体験&基礎講座) の講師をお願いしています。
受講料:4,500円(資料代「小冊子」500円+税込み)
ご一緒しませんか。

<お目休めコーナー> 6月の草花(19)

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月23日)の11:00~13:00は、ヒューマン・ギルドで私が講師としてアドラー心理学ゼミナール

不登校児との関わり

とのタイトルで行いました。

参加者は34名。アドラー心理学ゼミナール では破格です。

3人一組になって時々討議を加えながら進めていきました。

質問もかなりありました。

昨日のブログにも書きましたが、昨日来れない人のために、平日10人以上が集まるなら同じことをやってもいいな、と思いました。
誰か自主的に企画してください。

◆参加された橋口誠士郎さんが2013年06月23日付けブログで
【感想編】『アドラー心理学ゼミナール―不登校児とのかかわり方(講師:岩井俊憲先生』@ヒューマン・ギルド
として詳しい感想を書いてくださっています。ご覧ください。

◆7月15日(月・祝)11:00~13:00開催のアドラー心理学ゼミナール では、 ヒューマン・ギルドの法人事業部長 宮本秀明さんが「挫折から学んだこと」のタイトルで感動的な話をしてくれます。
お申し込みは、ホームページの こちら の申し込みフォームから、あるいはヒューマン・ギルドにメール info@hgld.co.jp か電話 03-3235-6741 を。

<お目休めコーナー> 6月の草花(18)

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月22日)は、会社に出勤せず、家でひたすら(1)通信教育の原稿の訂正、(2)今日の アドラー心理学ゼミナール のパワーポイントのスライド作りをしました。

 アドラー心理学ゼミナール の「不登校児との関わり」は、何せ私の30年の経験が反映され、普段話していない内容が込められています。4時間ほどかかってしまいました。
申込者は30名近く。気合が入っています。

今日来れない人のために、平日10人以上が集まるなら同じことをやってもいいな、と思いました。
誰か自主的に企画してください。

夜は、ユネスコの世界遺産委員会によって富士山世が界文化遺産に登録されたことに感激。

21:00からは、フジテレビの土曜プレミアム「ガリレオXX・内海薫最後の事件」にくぎ付け。
柴咲コウの名演に感動しました。

充実・感激・感動の土曜日でした。

さーて、今日は会社で働きます。

<お目休めコーナー> 6月の草花(17)

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

さて、「男と女の心理学」のシリーズ第13回目です。
姑(しゅうとめ)との折り合いで悩む妻のケースです。

このシリーズの1回目から12回目(10回目は本の紹介)をご覧になりたい方は下記をクリックしてお読みください。

1回目
2回目
3回目
4回目
5回目

6回目
7回目
8回目
9回目
11回目
12回目

2011年9月8日ヒューマン・ギルドの「勇気の伝道」コラム 第27号 
岩井俊憲の「愛と結婚についてのケース・スタディ」(23)
  ―「姑(しゅうとめ)との折り合い」

結婚していると、相手との関係がよくとも、その親との関係で困ることがあります。
次の文章は、拙著『ものの言い方ひとつで自分も周りも幸せになる大人の心理術』(明日香出版社、書籍版は絶版、電子書籍)でも紹介した嫁姑問題のケースです。

・・・・・引用開始・・・・・
澄代は、大恋愛の末、裕雅と結婚した。ところが、姑の晴子との関係は最悪だった。
近所に住むのをいいことに、合鍵を持ってしょっちゅう澄代と裕雅の家に留守中でも出入りしては、勝手に片づけをしたり、物を買って据えつけたり、孫が生まれてからは、アトピーで食事の制限があるのに、与えてほしくないものを与えるなどしていた。

澄代は、夫の裕雅に了解なく息子夫婦の家に出入りしないこと、息子の裕志の体によくないものを与えないこと、それらができないならば合鍵を返してほしい旨晴子に伝えるように頼んだ。

けれども、ある晩は、「ママの機嫌がよくて、気分を悪くしてはいけないと思って切り出せなかったよ」と言うし、また、次の機会に希望を託していたら、「今日は、ママの機嫌が悪くてとうとう切り出せなかったよ」と、まったく頼りにならないマザコン男であることが分かり、そんなやり取りの連続で夫婦仲もおかしくなって、とうとう離婚するに至ったのだ。
・・・・・引用終わり・・・・・

あなたが晴子の立場だったら、離婚に至る前にできることは何だったと思いますか?
夫の裕雅の立場なら?
対応策をそれぞれ3つほど考えていただけますか。

 
2011年9月22日ヒューマン・ギルドの「勇気の伝道」コラム 第28号 
岩井俊憲の「愛と結婚についてのケース・スタディ」(24)
  ―「姑(しゅうとめ)との折り合い」についてのコメント

さて、前回は、嫁姑問題がこじれて離婚に至った夫婦のケースでした。

合鍵を持っていて、留守中に息子夫婦の家に出入りし食事制限が必要な孫に望ましくないお菓子を与える姑のことで妻は悩んでいました。
夫に頼んでも、姑の機嫌が気になり何も言えない夫に愛想を尽かし、妻は離婚の道を選んだケースでした。

この物語を振り返ると、近くに住んでいるからといって、合鍵を渡すのがそもそも安易だったようです。

また、最初から夫がマザコンだというのはわかっているので、夫に鍵を返してもらうように頼むのも間違いです。

3つほど方法があったかもしれません。

(1)夫同席のもとで妻から姑(舅が同席すればもっとよい)に対して鍵の返還を迫る

(2)同じく夫同席のもとで夫の両親が揃ったところで合鍵の問題で困っていること、子どもへのお菓子の与え方について夫婦の見解を示し、それでも守ってもらえなければ、今後の関係を制限する

(3)(2)の変形(話し合いを持つことまでは一緒)で、家の鍵を付け替えることによって、困っていることをきっぱりと表明する

ヒューマン・ギルドの会員で、妻の立場にある多くの人ならば、夫が姑に対して要求できなくてすごすごと帰ってきたら、「今からもう一度行きましょう」と要求しに行くか、そもそも合鍵を作らないと思います。

私は、この程度(とあえて書きます)の嫁姑問題で離婚に至るのは、世代間の問題でなく、夫婦間の問題であるように思えてなりません。いかがでしょうか?

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<お目休めコーナー> 6月の草花(16)

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

大阪市長の橋下徹氏が自らの発言によって窮地に陥り、党の支持率の低迷、共同代表者との不協和音が目立っています。

私は、彼の政治的な立ち位置や発言内容ではなく、彼のライフ・スタイルと、いわゆる「戦略」について触れることにします。

まず、アドラー心理学では、性格とあえて対比するかたちで 「ライフ・スタイル」を使います。
「性格」というと、生来のものであり、容易には変えられないニュアンスが強いのに対して、ライフ・スタイルは、 自分の思考・感情・行動のパターン(スタイル)を総称したもので、本人の意識的な努力で変えることができる、と考えています。

話を戻すと、橋下氏は、ライフ・スタイルの類型のゲッターとドライバーのミックス型のゴー・ゲッターだと思います。

自分が優越であることを誇示しながら注目・関心を集めようとするタイプです。
私は、彼のデビュー当時からそう睨んでいました。

マスコミを使うのがうまい。テレビを使いながら自分の力を最大限に生かして相手をやっつける。
それは見事な時期がありました。

ところが最近は、その能力が裏目に出ているようです。

それは戦略ミスに帰することができます。

戦略は、字から判断すると、「戦う計略を図る」でもありますが、「戦いを略す」でもあります。
前者は「どう戦うか」を謀るものですが、後者は「いかにして戦わずに勝つか」を至上命題とするものです。

日本語にすると「やり手」にあたるゴー・ゲッターは、「どう戦うか」の達人ですが、「戦いを略す」ことができる人と比べると、格下です。

注目・関心はいいのです。「策士策に溺れる」を卒業して、自分に与えられた使命・目的をもとに、チーム・スピリットで取り組む時期です。

やり手の橋下氏、この試練で一皮むけるかどうか。

◆ご自分のライフ・スタイルを知るためには、ヒューマン・ギルドのホームページの「ライフ・スタイル診断」をやってみてください。

◆ヒューマン・ギルドで行うアドラー心理学の6つの看板講座のことは こちら でご覧ください。

<お目休めコーナー> 6月の草花(19)

 

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。


(大分空港にて)

昨晩(6月19日)は、22:30に大分から羽田経由で帰って来て、その後、録画していた「家族ゲーム」の最終回を観たので、寝たのが00:30くらいになって、寝坊してしまいました。
更新が遅くなり失礼しました。

昨日の午後は、大分市で13:30~16:00に メンタルへルス研修 を行いました。

参加者は107名。大分県庁に勤める係長以下の人たちです。

テーブルごとに2人掛け、3人掛けがあってやりにくかったのですが、悪魔のささやき VS.天使のささやきと最後の勇気づけの演習は2人ペアでやっていただきました。


ところで、大分市。私の好みの都市です。
研修前に時間があったので、県庁の周りを散策しました。

瀧廉太郎の終焉の地も見つけました。

 24歳になる前にこの世を去っていたのです。

城址公園もとても気に入りました。

10月末にもまた行くのですが、その時は観光コースも入れようっと。

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

大分市のレンブラントホテル大分でこのブログを書いています。
駅から少し遠いのが難点ですが、なかなかいいホテルです。


(ホテルのロビーから見える景色)

14:00からヒューマン・ギルドに通い詰めてくれている朴光枝さんほか2名と会いました。
カウンセリングをしたり、おしゃべりをしたり、楽しかったです。

16:30に3人と別れてホテルの部屋でくつろぎました。
疲労感がたまっているのがわかり、温泉のご紹介をいただいたのですが、近くの居酒屋で夕食を採りました。
夏野菜のてんぷら(写真)は「アタリ!」でした。



温泉の代わりにコンビニで入浴剤を買ってきて、温泉代わりにしました。
ゆっくりできました。

シーランマグマ、温泉気分を味合わせてくれました。


さて、本題は、6/23(日)に私が担当する アドラー心理学ゼミナール のお知らせです。

タイトルは

不登校児との関わり方

私のアドラー心理学との出合いは、30年前に遡ります。「不登校には原因がある」という立場での対応に限界を感じていたときのことです。
その意味では、不登校のカウンセリングは私の原点です。

この日は、アドラー心理学に加えて行動療法などのテクニック(12種類)を伝えつつ、どれかを使えば有効打になる、など参加者が自信が持てるように進めていきます。

日 時:6/23(日)11:00~13:00
受講料:2,100円(税込み、豊富な資料付き)


(12の作戦のスライド)

◆お申し込みは、ホームページの こちら の申し込みフォームから、あるいはヒューマン・ギルドにメール info@hgld.co.jp か電話 03-3235-6741 を。

◆ヒューマン・ギルドで行うアドラー心理学の6つの看板講座のことは こちら でご覧ください。

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月17日)は、8:50~16:10に独立行政法人国立病院機構栃木医療センター附属看護学校の1年生の「人間関係論」の集中講義を行ってきました。

午前中は、たちまち伝え上手になる秘策を学生たちに授けました。

特に『あの』『えー』『まあ』などの非単語をなくし、聴き手が違和感なく受け入れられる話し方に力点を置いたところ、学生たちにはすぐ伝わり、最後には33人の学生が1分間スピーチをしてもらいました。

要領を簡単で、非単語の代わりに「間」を置けばいいのに、余計な言葉を入れるからかえって言葉が相手にしみこまない、という言い方をしたらよく理解してもらえました。
わざと非単語を入れているのを無理に入れる必要がないという発想です。

集中講義が終わってから宇都宮市内で一件の営業。その後、東武宇都宮駅→栃木駅→浅草駅の経路で帰ってきました。

◆お知らせ:サンケイリビング新聞社Webで私のコメントが掲載されています。

三日坊主にさよなら!挫折しない私を作る手帳術

サンケイリビング新聞社Web版で岩井が電話取材を受けた内容が公開されています。
岩井の専門であるアドラー心理学的見地から2,3コメント。
岩井の『勇気づけ』の力で、挫けそうになっている女性たちにアドバイス。

「今年こそは!」と立てた目標、ちゃんと実行できていますか? 私も三日坊主の計画倒れを、いままで何度も繰り返してきました…。でも、手帳を工夫して使ってみたら、挫折しないで続けることができたんです! この手帳の使い方、みなさんにもおすすめできますか!? 『勇気づけの心理学』などの著書で知られるカウンセラーの岩井俊憲先生、教えてください!

<文:酒井理恵さん/取材協力:ヒューマン・ギルド 岩井俊憲さん> 

追記:夜中の00:29に酒井さんから次のお礼メールが入りました。
皆様のご協力のお陰です。ありがとうございました。

サンケイリビング新聞社ライターの酒井です。
先日はお忙しい中、取材に応じて頂きありがとうございました。
本日(すみません、0時をまわってしまったので正確には昨日ですが)
記事が公開となりました。

■三日坊主にさよなら!挫折しない私を作る手帳術
http://mrs.living.jp/tokyo/rsscolumn/info-origin/souce-living/367881

岩井さまに宣伝して頂いたおかげで、
いままでのリビングWebコラムでも断トツトップのイイネ!を頂き、
私自身もとても嬉しく思っています。
重ね重ね御礼申し上げます。

<お目休めコーナー> 6月の草花(18)

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月16日)は、勇気づけのワークショップの2日目。

定刻どおり全員が揃い、テーマ・ミュージックのパフェルベルのカノンを聞くことから始まりました。
3度目ですが、それぞれ違って聞こえるようです。

昨日のメインは、それぞれの人がライフラインを描き、今まで生きてきた物語を信頼する仲間に語り、話を聞いた仲間が別に再構成する演習で、たっぷり時間をかけて行いました。

最後は、「今の仕事を辞めなさい!」というコンフロンテーションの演習でしたが、これまたみんな熱心に取り組んでくれました。

みんな勇気づけられてワークショップは、幕を閉じました。

 
家に帰ると、昨年結婚した息子 夫婦から父の日のプレゼントが届いていました。

 

なかなか気遣いのできるお嫁さんで、うれしいです。

夜の10時を過ぎると、友人たちと自動車で名古屋に行っていた下の息子がおみやげ兼父の日のプレゼント。

親孝行の息子たちです。

◆お知らせ:本日サンケイリビング新聞社Webにご注目!

岩井がサンケイリビング新聞社Web版から電話取材を受けた内容が公開されます。
取材内容は6月17日(月)9:00 リビングWeb( http://mrs.living.jp/rsscolumn )上
「三日坊主にさよなら! 挫折に負けない自分を作る手帳術」という主旨の記事について、
岩井の専門であるアドラー心理学的見地から2,3コメント。
岩井の『勇気づけ』の力で、挫けそうになっている女性たちにアドバイス。

「メンタルビジネスへのご招待」(日本メンタルサービス研究所)の「最前線で活躍する一流が語る こころの仕事の心意気」 心の達人インタビュー がきっかけでした。

<お目休めコーナー> 6月の草花(17)

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月15日)は、勇気づけのワークショップの初日。大分、広島(2名)を含めて計17名の参加、楽しくワークショップが始まりました。

リレーションづくりの段階の連句づくり(3人一組で川柳、俳句を作る)では、3つのグループから秀作が披露されました。

今度こそ 心に決めて また明日  チーム空調

 このヤロー うしろでにらむ うちの嫁  チームくまさん

 いつやるの 今でしょ実は あっかんべー  チームイタスマ

アドラー心理学ベーシック・コースELM勇気づけトレーナー養成講座 で触れていない勇気づけの技法がオンパレード。
とりわけ深いレベルに入る勇気づけを皆さん新鮮に受け止めていただいたようです。

恒例の集団での描画のワークでは、最初は思春期の暴発をイメージしながらデタラメなクレヨンを殴り書きします。

この素材のままに秩序の段階に入ります。

みんなの協力で下のような絵が完成しました。

みんな、深い感銘を受けました。

最後は2人一組で氣と呼吸法を使った癒しのワーク。
快適な気分で勇気づけのワークショップの初日を終わりました。

講座が終わってから14人が参加して竹ちゃんで懇親会。

受講者に役割を割り振り、お任せしていたので、講師の私はいろんな点で楽でした。

<お目休めコーナー> 6月の草花(16)

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おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月12日)も通信教育のテキスト作りに邁進していました。
残るは、第3冊目の最後の章だけになりました。

企画書に書いた見出しを大幅に変えて取り組んでいます。

この通信教育は、リーダーのための心理学(正式タイトルは未定)なのですが、心理学の他にモチベーションやリーダーシップの理論、さらには、組織論も入ってきます。

執筆しながら、ふと気づきました。

心理学と経営学の両領域にまたがる内容を書けるのは大変恵まれている、と。

私は、このように2つのバックボーンを持てることを「マルチ・バックボーン」と呼びました(『こころの壁を乗り越える生き方の知恵』、ビジネス社、絶版)。

こころの壁を乗り越える生き方の知恵
―実践ケーススタディで学ぶ
勇気と自信が湧いてくる
自己変革ノウハウ

岩井 俊憲
ビジネス社

 アドラー心理学を広めながらも中小企業診断士の資格を持つ私ならでは、と自信を持ちました。


◎私の出身県の栃木県でELM勇気づけの講座を地道に展開している人がいます。
Takako Takazawa(フェイスブック) さんです。
ご縁のある方は、応援よろしくお願いします。

宇都宮(6月18日火曜)、自治医大(6月24日)エリアで
アドラー心理学 勇気づけセミナー体験会 500円 託児可能 助産師のリーダーがまごころ込めてお伝えです!

宇都宮エリア
6月18日火曜日 10時~12時

自治医大エリア
6月24日火曜日  10時~12時

<お目休めコーナー> 6月の草花(14)



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