アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

『ヒトは「いじめ」をやめられない』(中野信子、小学館新書、780円+税)をもとにしていじめと共同体の関係を考える第2回目です。

今回は、この本を離れて「共同体」(ゲマインシャフト)とは、そもそもどういうものかを示すことにしましょう。

ドイツの社会学者のF. テンニエスは『ゲマインシャフトとゲゼルシャフト』(岩波文庫)で次のように書いています。

「実在的有機的な生命体」としての共同体(ゲマインシャフト)は、典型は家族、地域等の「すべての信頼に満ちた親密な水入らずな共同生活」

ここで、「信頼」とか「親密」はよくできますが、「水入らず」とはどういうことでしょうか?

研修中にさまざまな人に尋ねても明快な回答が得られません。

『広辞苑』で調べると、「水入らず」とは「内輪の親しいものばかりで、中に他人を交えないこと」とあります。

ここでの大きなポイントは、「水入らず」を求める共同体には「排他性」が存在することです。

 『ソーシャルエコノミー  和をしかける経済』(阿久津 聡・谷内 宏行他著、翔泳社)では、F.テンニエスの『ゲマインシャフトとゲゼルシャフト』を参考にしながら共同体が有する特質が都市と比較して次のようにまとめられています。

人の動き・・・・固定的
人間関係・・・・血縁・知り合い
参加・不参加・・・・初めから決められている
優先順位・・・・個より「集団」
長所・・・・安心・一体感・絆
短所・・・・しがらみ・閉塞感

特に注目したいのは、短所と長所です。

「安心・一体感・絆」の長所を有する一方で、「しがらみ・閉塞感」の短所も併せ持つのです。

ということは、固定的な共同体の中で構成員の「安心・一体感・絆」を侵すように感じさせる異質な存在を排除しようとする心理が働き、それがいじめを引き起こすことになると、私は考えるのですが、いかがでしょうか?

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子どものいじめだけでなく大人も含めたいじめについて脳科学を中心に迫った本の紹介です。

『ヒトは「いじめ」をやめられない』(中野信子、小学館新書、780円+税)

ヒトは「いじめ」をやめられない
(小学館新書)
中野 信子
小学館

いじめと共同体との関係を考えるヒントになる本なので、数回にわたって紹介することにします。

まず、著者の認識は、

・いじめは学校だけでなく、企業やママ友グループ、スポーツチーム、地域コミュニティなど、集団の中で必ず起こりうる現象であること

・いじめのような社会的排除は、人間という生物種が生存率を高めるために進化の過程で身につけた「機能」なのではないか

・人間社会においては、どんな集団においても排除行動や制裁行動がなくならないのは、そこに何かしらの必要性や快感があるから

といういことです。

そして、この本では、著者の他の本との重複がありますが、心理学上のいくつかの実験も紹介され、いじめが起こるメカニズムについて人間の生物的な本質を見つめながら脳科学的観点から解説します。

さらに第2章では、著者の得意分野の脳科学の立場からいじめに関わる脳内物質として「オキシトシトン」(第1節)、「セロトニン」(第2節)、「ドーパミン」(第3節)によって制裁行動=サンクションが発生することを説きます。

次回は、そもそもいじめが起きやすい構造があるのかどうか、この本から少し離れて言及することにします。

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昨日(5月28日)は、ある教育系出版社の月刊誌の原稿を書き上げました(2,100字)。

あるおじいちゃんが中学2年生の孫に手紙を書いたという構成です。

何やら『君たちはどう生きるか』(吉野 源三郎著、岩波文庫、970円+税)に似た感じです。

私は、現在小学校2年生の孫息子が中学2年生だと想定しながら書きました。

先週の金曜日に出版社から督促されて慌てて書きました。

7月には出ますので、その際はお知らせしますね。


さて、昨晩は神楽坂の酒葵で戸田久実さん(ブログフェイスブックアドットコミュニケーション株式会社 代表取締役、一般社団法人 日本アンガ―マネジメント協会 理事)、深沢真太郎さん(BMコンサルティング株式会社 代表取締役)と会食懇談をしました。


(戸田さんご提供の写真)

戸田さんは、私が最も尊敬する女性講師で、お食事するのは10数度目でしょうか。

深沢さんは、7年前にヒューマン・ギルドで私が講師の一人として開催した研修インストラクター、セミナー講師を目指す方のための

研修講師育成講座第3期一般社団法人 人材開発支援協会 主催)に参加された方で、その時の私の配布資料を見せてくれました。

今では、ビジネス数学の押しも押されぬ第一人者で、著書10数冊に達しています。

会話の内容がまた面白かった!

研修のことはもちろん、それぞれの家族のこと、同業の講師のこと、出版社のこと、日大のアメフト事件のこと、フィジカル・トレーニングのこと・・・・話題はとても尽きないほどでした。

録音しておけば座談会形式の本ができるくらいでした。

思い返せば、私は3人で懇談するときに一番充実感を覚えるタイプのようです。

今後は、この形式で行こう!

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昨日(5月27日)は、ヒューマン・ギルドでアドラー心理学ベーシック・コース の4日目(最終日)を行い、18人の方々が修了証を手にしました。

お互い同士がコミュニケーションを取れる規模で、グループの力学がいかんなく発揮されました。

講座の内容は(1)教育に生かすアドラー心理学と(2)勇気づけで、日大のアメフト不正タックル問題がグッド・タイミングの話題となりました。

ロールプレイでたっぷり勇気づけの演習ができました。

ノリのよい人たちでした。

最後は、勇気づけのメッセージを添えての修了証の授与。

また、アドラー心理学を日常生活に生かす人たちが誕生したのです。

◆今週末は、札幌で 札幌開催土日コース の前半を担当してきます。
日 時:6/2.3.16.17(土日)土曜13:30~19:00 日曜9:30~17:00
会 場:道特会館(札幌市中央区北2条西2丁目26番 仲通東向き)
料 金:会員:60,000円(税込)、一般64,800円(税込)
◎現在申し込み受付中!

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(5月27日)は、ヒューマン・ギルドで アドラー心理学ベーシック・コース の3日目を行っておりました。

新規受講、補講、再受講の方々のバランスがよく、お互いが支え合うような講座になりました。

研修のメインは(1)よい人間関係、(2)演習:あなたを勇気づけた人たち、(3)共同体感覚でした。

ありがたいことは、今までヒューマン・ギルドで学ばれた方からのご紹介の人たちが多かったことです。

アドラー心理学の本をあらかじめ読んでいる人が多く、的を射た質問が出てくるので、講師としてもとても勉強になりました。

私自身も誠心誠意お答えしました。

「共同体感覚」は、他の章と比べて討議が少ない講義中心の展開なのですが、しっかりと聴いてくれるので、伝え甲斐がありました。

講座を18:35に終えてからは16人で香港酒家に。

 

 

騒がしくない、語り合いの多い懇親会になりました。

◆アドラー心理学ベーシック・コースは次のように各地で学ぶ機会があります。

札幌開催土日コース 6/2.3.16.17(土日)土曜13:30~19:00 日曜9:30~17:00

東京開催土日コース 
(1)8月開催:8/18.19.9/1.2(土日)
(2)11月開催:11/3.4.17.18(土日)土曜13:30~19:00 日曜10:00~17:30

新潟開催土日コース 10/6・7(土日)・20・21(土日)土曜日 13:30-19:00  日曜日 9:30-17:00

東京開催平日コース 10/12.26.11/9.(金曜4日間)、全日10:00~17:00

山梨開催土日コース 10/13.14.27.28(土日)土曜13:30~19:00 日曜9:30~17:00

沖縄開催土日コース 2019年1/19.20. 2/2.3(土日)土曜13:30~19:00 日曜9:30~17:00

受講料:ヒューマン・ギルド会員60,000円(税込み)、一般64,800円(税込み) 
再受講:21,600円(再受講はヒューマン・ギルド会員様限定)

◎All About オールアバウトに私が取材を受けて語った記事が掲載されています。
「マネーtips!お金持ちになるための365日―アドラー心理学から分析する!お金持ちになる法則」(2018年05月25日)

執筆者のあるじゃん 編集部(本間大樹さん)が要領よくまとめてくれました。
今回は、第1回目。
お金のことだけでなく、アドラー心理学に基づく生き方が学べます。
毎週1回、4回に及んでの掲載になります。

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

一昨日(5月24日)、昨日(5月25日)の2日間で

2018年05月18日付けブログ 不満足と満足の心理:両方を体験した1日

に関連した心理をあらためて考える体験をしました。

時系列でお伝えすると、

1.コーチング・コミュニケーション研修で満足(24日の午後)

2.早稲田大学交響楽団春季演奏会で大満足(24日の夜)

3.「特別展 名作誕生 つながる日本美術」特別展で納得感(25日の午後)


1.コーチング研修で満足

 東京商工会議所新宿支部主催の2時間のコーチング・コミュニケーション研修を受けてきました。

 知らない人と2人一組で進めるやり方は私と同じで、きめ細かい講師の対応がかなりの学びになりました。

 満足でした。

 
2.早稲田大学交響楽団春季演奏会で大満足(24日の夜)

新宿文化センター大ホールで 早稲田大学交響楽団 の春季演奏会を聴いてきました。


(開演前、4列目で)

田中雅彦氏(当楽団永久名誉顧問1935年生まれ)が指揮で、曲目は、次のとおり。

ベートーヴェン / 交響曲第2番 ニ長調 作品36
メンデルスゾーン / 演奏会用序曲 「フィンガルの洞窟」作品26
ブラームス / 悲劇的序曲 作品81
ヴェルディ / 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」より 序曲
ベルリオーズ / 劇的物語「ファウストの劫罰」より ラコッツィ行進曲
チャイコフスキー/ スラヴ行進曲
ヴェルディ/ 歌劇「アイーダ」より凱旋行進曲

◆2012年09月28日付けブログ 第2回 早稲田大学交響楽団創立100周年記念演奏会 @東京オペラシティ

でも紹介したことがあるのですが、このオケは下手なプロを凌駕します。

大満足でした。

6年前との比較で語ると、女子率が50%を超えていそうで、ワセジョの活躍が著しいです。


3.「特別展 名作誕生 つながる日本美術」で納得感(25日の午後)

カミさんと一緒に上野の東京国立博物館 平成館で 特別展 名作誕生 つながる日本美術 を鑑賞してきました。

この展示会の「つながり」カミさんは好感触であったようで、ブログで『名作誕生』(2018-05-25 21:28)として書いています。

私は、大好きな仏像を観る機会でもあり、大満足になるはずだったのですが、壇蜜が一部語る音声ガイドをすべて聴いて「納得」という感じで、カミさんほどの満足度ではありませんでした。

その後、東中野の居酒屋で刺身を食べながら語り合ったことをもとにすると、どうやら満足・不満足は次の要因に大きく関係しているようでであります。

◆ 2018年05月18日付けブログ 不満足と満足の心理:両方を体験した1日 に関連した私

でも使った図で示すと、次の点が参考になります。

・本人の感覚タイプ・・・視覚・感性優位のカミさんに対して、聴覚・論理優先の私
運動なら身体感覚、料理ならば味覚や触覚などの感覚の影響があるのかもしれない。

・ある程度の期待の高さ・・・カミさんは「特別展 名作誕生 つながる日本美術」の「つながる」面に目的意識を持って臨んでいたが、私はお付き合いで出向いた感覚
このことは、モチベーションにも関係がありそう。

・もう一度同じ体験をしたいかどうか?

 
ここで、ふと思いついたことがあります。

「飽食感」です。

特別展 名作誕生 つながる日本美術 は広い会場で、奈良時代から現代まで、仏像から工芸品・絵画まで12テーマもあり、少ないものを極めたい私には、「あれもこれも」感と疲労感があり、そのため「満足」とならなかったのかもしれません。

しばらく満足・不満足の心理を体験を重ねながら極めたいと思っている私です。

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

こんなに感想を書くのが難しい本は、なかなかありません。

マーカーの線をびっしり入れたこの本のどこかをもっともらしく書くと皮相面だけの紹介になってします。

そんな本が『生きがいについて』(神谷美恵子著、みすず書房、1,600円+税)です。

生きがいについて
(神谷美恵子コレクション)
神谷美恵子
みすず書房

NHK Eテレの「100分de名著」でこの『生きがいについて』を学んでいるのも関係しているのでしょう。
より理解が深まった感があります。

神谷美恵子『生きがいについて』
2018年5月 (100分 de 名著)
若松 英輔
NHK出版

堅い内容の本です。
「生きがい」を徹底的に論じながら、「生きがい」と「幸福」を識別しつつ、詩や引用文だけでなく、さりげなくご自身の恋愛と死別、「らい」の国立療養所 長島愛生園の体験などの私的なエピソードが散りばめられ、私の魂を震わせてくれました。

詳しく内容の紹介を書かなくて申し訳ないのですが、半世紀も前の1966年に書かれた、この準古典とも言えそうなこの本を読むことで、イージーな本を読むモチベーションが一気に低下しました。

ありきたりな表現ですが、これからは量より質重視の本の読み方を私に決意させてくれた本でもあります。

皇后陛下が皇太子妃の時に精神的な支えにもなった神谷美恵子氏の、本の少し自伝的要素が込められた『生きがいについて』をあなたがどう読み、どのように生きがいに生かすか楽しみです。

「生きがい」を真摯に捉えようとする人にお勧めです。」

目次は、次のとおりです。

はじめに
1.生きがいということば
2.生きがいを感じる心
3.生きがいを求める心
4.生きがいの対象
5.生きがいをうばい去るもの
6.生きがい喪失者の心の世界
7.新しい生きがいを求めて
8.新しい生きがいの発見
9.精神的な生きがい
10.心の世界の変革
11.現世へのもどりかた
おわりに

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

3つの話題を書きます。

1.昨日(5月23日)は、大和書房の編集部の高橋さんから『人間関係が楽になるアドラーの教え』(だいわ文庫)の定価と部数が決定した旨のご連絡がありました。

人間関係が楽になるアドラーの教え
岩井 俊憲
大和書房

定価680円(税別)、初版部数9,000部です。

単行本が文庫となって6月9日から発売です。


2.5月16日(水)に行った ザ・シチズンズ・カレッジ (TCC)での講演会意識改革に役立つアドラー心理学の勇気づけ ― 働き方改革に繋がるマインドとスキル」感想文の一部 が掲載されています。

5人の方の感想文で、

・「共感」「尊敬」「信頼」はとても大切なキーワード
・こんなに笑った講座ははじめてです。

など大好評です。

是非お読みください。

◆ ザ・シチズンズ・カレッジ を運営する株式会社フェニックスプラザ専務取締役 坂本 和人さん(5月16日(水)の司会を担当された方)が6月9日(土)に開催される『見るマインドフルネス 』出版記念イベント にご参加くださいます。
非常に話題と人脈の豊富な方なので、パーティーで是非お話しください。


3.昨日の午後は「講演依頼.com」 の 株式会社ペルソン でリーダー研修をさせていただきました。

専務取締役の鈴木勝彦さんからのお声掛けで、4人のリーダー(20代後半から30代後半)に対してアドラー心理学の基づくリーダーシップについて3時間、じっくりとやり取りができました。

とても資質の高い人たちで、

ペルソンはひと言で言って[                       ]をする会社です。
ぺルソンは顧客に[                       ]の価値を提供する会社です。

という問いかけに対しては、それぞれ表現の違いはあるものの、今まで私がこの演習でやった中で最高級の回答が出てきました。

「講演依頼.com」 事業で業界15年、実績2万件の中で蓄積してきた講演会のノウハウを支える

・PERSONNE BRAND IDENTITY
・PERSONNE PHILOSOPHY
・PERSONNE VISION
・PERSONNE PROMISE

が徹底している会社だからこそです。

討議を100%聴くことができましたので、私の方こそ学ばせていただいた研修となりました。

私の講座後は、他に営業担当の数人にも加わり、営業統括マネジャーの 目次 心さん が30分ほどヒューマン・ギルドの講演と講師の紹介の機会をいただきました。

18:30からは麻布十番の中国茶房8に場所を移して7人で懇親会。

話題も楽しかった上、北京ダックのおいしさに感動でした。

私は「講演依頼.com」 を主宰する 株式会社ペルソン さんにすっかり魅せられてしまいました。

鈴木専務、研修に参加されたリーダーの方々、本当にありがとうございました。

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(5月22日)、関学大との定期戦で悪質な反則タックルを仕掛けた日大の当該の宮川泰介選手による都内の日本記者クラブでの、悪質タックルについて内田正人監督とコーチから指示があったことを明らかにした記者会見を観ながらうちのカミさんは、涙が出たそうです。

「もし、自分が宮川君のお母さんだったら」がベースになっていました。

高校時代のタクロウのアメフトの試合をしょっちゅう応援していた自分自身と二重映しになっていたのでしょう。

私は、会社でインター―ネットから流れる音声を聴きながら2つの点で腹を立てていました。

怒りの矛先は、日大のアメフト部の監督・コーチ陣に対する怒りに加えて、あの内田正人氏を経営陣の№2のポジションの常務理事に据え続けている日本大学そのものに対してでした。

前者のことに関しては、「恐怖」の内田支配に異を唱えることのできなかったコーチ陣にあきれ返る気持ちがありましたし、後者については、その後明らかになった

デイリースポーツ/神戸新聞社 2018/05/22 20:36
「QBをつぶせ」は「思い切って当たれ。試合前によく使う言葉」日大広報部がコメント

を読んで、怒りが倍増しました。

こんなコメントを無神経に流したのです。

会見全体において、監督が違反プレーを指示したという発言はありませんでしたが、コーチから「1プレー目で(相手の)QBをつぶせ」という言葉があったということは事実です。ただ、これは本学フットボール部においてゲーム前によく使う言葉で、「最初のプレーから思い切って当たれ」という意味です。誤解を招いたとすれば、言葉足らずであったと心苦しく思います。

また、宮川選手が会見で話されたとおり、本人と監督は話す機会がほとんどない状況でありました。宮川選手と監督・コーチとのコミュニケーションが不足してたことにつきましては、反省いたしております。(日本大学広報部)

皆さんは、この日本大学広報部のコメントをどう捉えますか?

「監督が違反プレーを指示したという発言はありませんでした」に加えて「宮川選手と監督・コーチとのコミュニケーションが不足してた」ですって?!

「誤解」とか「言葉足らず」とは、よく言えたものです。

広報部のコメントは、内田正人常務理事の意向を代弁したものとしか思えません。

アメフト部のコーチ陣も内田監督の恐怖支配にフィードバックができなかったし、日本大学そのものが内田常務理事の専制支配に物言えなくなっているとは、機能不全そのものです。

危機管理からますます遠ざかるばかりです。

日本大学の来年の志願者数は、これでガクッと減るのは間違いなさそうです。

このことについて危機管理学部を持つ日本大学がどう対応するのか、今後が楽しみです。

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

一昨日(5月20日、日曜日)は、12:15~16:30に早稲田大学第3号館401教室で開かれた日本教育カウンセリング学会第12回公開講演&シンポジウムに参加してきました。

会場には、株式会社 図書文化社の営業部主任の 鈴木昇平さん が書籍販売コーナーにいらっしゃいました。

これが鈴木さんの本職なのです。

鈴木さんは7月22日(日)11:00~13:00に アドラー心理学ゼミナール にご登壇です。

会場には、知った人がたくさん。


鈴木昇平さん から借用)

左から杉村秀充さん(日本教育カウンセリング学会地方理事)、私、会沢信彦さん(文教大学教授)、鈴木さん。

その他に10人近くの方に挨拶されました。

本来は、國分康孝先生の記念講演が予定されていましたが、4月19日に逝去されたので、代わりに生前の録音テープ(4月13日収録、35分間)が流されました。

そのテープには、会沢先生の伝える「共同体感覚」が語られていました。

シンポジウムでは、私の『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房)の勇気づけの定義を使った演者もいました。

本来ならば、詳しい内容を書きたいところですが、思い切って省いて、このイベントを中心に強く意識した師弟関係について書くことにします。

1.弟子を育てた國分先生

2.竹中平蔵教授の授業スタイル

3.師としてのペルグリーノ博士のこと

 

1.弟子を育てた國分先生

病床の國分先生は、お見舞いに来た3人にそれぞれ将来に託す思いを話していらっしゃいました。

また、日本教育カウンセラー協会や日本教育カウンセリング学会を通じてたくさんの教え子を作り出しました。

2.竹中平蔵教授の授業スタイル

5月20日(日)の日本経済新聞に慶應義塾大学准教授の中室牧子さん(教育経済学)が慶應の湘南藤澤キャンパスで当時の竹中平蔵教授の経済学の授業スタイルに鳥肌が立つような面白さを感じた話が出ていました。

当日の新聞記事の中で何がもっとも面白かったかを学生に尋ね、即興で経済学の理論を使って説明し、半年が過ぎた頃には、経済学の全体像をカバーしていたことについて「あまりに見事な説明に、講義の最後に学生たちから拍手が起きた」と書かれていました。

中室牧子さんは、こんなことも語っています。

「『教育とは巨人の肩に乗ること』という言葉があります。まさに肩の上に乗って、自分だけでは見られない遠くを見渡せた」

3.師としてのペルグリーノ博士のこと

私にとっての「巨人の肩」は、ペルグリーノ博士からの学びです。

大学→大学院→教育者ではなく、教育者でありながら大学院で学び、心理学者になったのがペルグリーノ博士です。

私は、ペルグリーノ博士から学術面だけでなく人間性に関しても影響を受けています。
師弟関係とは、全人格面の触れ合いに他なりません。

◆ペルグリーノ博士による 教育に生かすアドラー心理学 開催のお知らせ
  
ジョセフ・ペルグリーノ博士(モントリオール個人心理学研究所理事長、ヒューマン・ギルド最高顧問)を今年もお迎えしてワークショップを開催します(日能研後援)。

校長として、教育委員会のコンサルタントとしてケベック州の教育改革に尽力したペルグリーノ博士ならではのアドラー心理学に基づく教育の理念と実践法を学べるワークショップです。

日時:7月28(土)、29日(日)10:00~17:00

*詳しい内容は こちら から

<お目休めコーナー>5月の花(22

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

私の関わりの深い本とイベントの紹介です。

1.本の紹介

お勧めの本は『見るマインドフルネス ー 人生を変える26のエクササイズ』(David Schiller著・写真など、内田 若希訳、ミライカナイ、1,300円+税)です。

見るマインドフルネス
人生を変える26のエクササイズ
David Schiller著・写真など,
内田 若希訳
ミライカナイ

内田若希さん (九州大学大学院人間環境学研究院講師、心理学博士)は、栃木県出身のご出身で、早稲田大学でスポーツ科学を学び、その後九州大学で博士(心理学)になった方で、2015年秋開催の アドラー心理学ベーシック・コース にご参加されて以来、 アドラー・カウンセラー養成講座 やその後の講座に福岡からヒューマン・ギルドに盛んに通ってきておられます。

内田さんのヒューマン・ギルドとの関わりなどは、次のブログをご覧いただくと、私が応援したい気持ちを理解できるかと存じます。

◆2017年11月18日付けブログ パラアスリートのライフストーリーに感激:『自己の可能性を拓く心理学』

自己の可能性を拓く心理学:
パラアスリートのライフストーリー
内田 若希
金子書房

◆2018年2月13日付けブログ 内田若希さんのアドラー心理学ゼミナール:自己の可能性を拓く心理学

 ◆2018年5月12日付けブログ 『見るマインドフルネス』に魅せられた人たち

私は、内田さんからご依頼を受けてこの本の一種の推薦文を書きました。
私の応援の想いが込められています。


『見るマインドフルネス』日本語版に寄せて

アドラー心理学を1/3世紀に渡ってお伝えしているヒューマン・ギルドの代表者の岩井俊憲です。訳者の内田若希さんとのご縁で『見るマインドフルネス』の3つの特徴と訳者の内田さんのことについてお伝えします。

*『見るマインドフルネス』の3つの特徴

『見るマインドフルネス』を読みながら、私がいつしか呼吸が穏やかになり、五感が研ぎ澄まされていることを感じていました。
まさに「今、ここ」の主人公のマインドフルネスの状態になっていたのです。

コンパクトな言葉にまとめられた26のエクササイズ、作家・芸術家・俳優・宗教家などの著名人の言葉、エクササイズにマッチした写真が、まずは視覚を通じてこころに染み込み、そこから呼吸と共に五感が喜んでいる感じを覚えました。

この本は第1に、感覚を豊かにしてくれる本です。

私の体内の細胞の一つひとつから体全体、そして巨大な風船にように関わりのある人たちから町も村も包み込み、どんどん広がりながら宇宙全体に感覚が広がっていくようでした。

写真の葉、実、花、木だけでなく貝や石も風景も、みんな私と1つに溶け合っていくのです。

この本は第2に、自然界に存在するみんなが仲間であることを気づかせてくれる本です。

私は読み急ぐことを断念しました。
もったいなかったのです。
座禅の間に挟まれるゆったりした呼吸と動作による歩行の「経行(きんひん)」と同じように、感覚を研ぎ澄ましながら読んでいる自分を発見しました。

この本は第3に、立ち止まることの大切さを教えてくれる本です。
  
以上の3つの特徴に加えて本全体を通じて驚いたことがありました。
この本が翻訳書であることを忘れてしまっていた私がいたのです。


翻訳書には文章に少々違和感を覚えるのが常なのに、まるで著者のデヴィッド・シラーが磨き抜かれた日本語で書いたかのよう錯覚してしまうのでした。
別の表現を用いると、訳者であるはずの内田若希さんがご自分で書いた本のように感性豊かに表現してくれたのです。

*訳者の内田若希さんについて

訳者の内田若希さんを私の立場からご紹介します。

内田さんは「九州大学大学院人間環境研究院・講師。心理学博士」という学者で、運動・スポーツ心理学、自己心理学、アダプテッド・スポーツ科学がご専門。
『自己の可能性を拓く心理学 ― パラアスリートのライフストーリー』(金子書房、2017)などの著者としても知られ、長らくパラアスリートの支援に関わってこられています。

私とのご縁は拙著『勇気づけの心理学 増補・改訂版』を読んだことがきっかけで福岡から東京の神楽坂にある私のオフィスに何十度も足を運んでアドラー心理学を学んでいらっしゃいます。
その中で確実に内田さんのご専門分野にアドラー心理学の思想(共同体感覚)と理論がバックボーンとして根づいています。

このように紹介すると、内田さんがアカデミックの世界を生きる理性の人のような印象を受けるでしょうが、実はそれだけではありません。

内田さんが自然に恵まれた栃木県の北部に生まれ育ち、子どもの頃から他者との関わりの中で培ってきた深い共感力とその共感力に基づく行動を知る私には、パラアスリートの支援体験と相まって、内田さんが限りなく感性の豊かな人であることを知っています。
だからこそ、著者と一体化しながらこの本を翻訳したことがご理解いただけるのではないでしょうか。

この『見るマインドフルネス』が私を魅了したように、多くの人に届き、感性をより豊かにし、「今、ここ」の主人公として生きる寄る辺の本になれば幸いです。

2018年4月 岩井俊憲(ヒューマン・ギルド 代表)

◆ 一般書店販売に先駆けて6月7~8日頃ヒューマン・ギルドに大量入荷します。
ご注文ください(すでに10冊単位でご注文の方もいらっしゃいます)。


2.イベントの紹介

私たちは『見るマインドフルネス ー 人生を変える26のエクササイズ』の出版を祝い、ベストセラーになることを願って、6月9日(土)に下記のとおり出版記念イベントを開催することにしました。

主催:『見るマインドフルネス』イベント実行委員会
(実行委員=安西光さん、三浦やす子さん、丸山郁美さん、伊藤妙子さん+岩井俊憲)

後援:株式会社 ミライカナイ/有限会社 ヒューマン・ギルド

第1部 出版記念講演会(6月9日)
14:30~ 受付開始 (会場:神楽坂ヒューマン・ギルド 研修室)
15:00~16:00 この本に込めた訳者の思い 内田若希 (九州大学大学院人間環境学研究院講師、心理学博士)
16:00~16:30 出版社の思い 津川晋一(株式会社 ミライカナイ 代表取締役)
        実行委員長挨拶 岩井俊憲(有限会社 ヒューマン・ギルド 代表取締役)
16:30~17:00 花束贈呈・祝電披露・記念撮影・サイン会

会費:3,000円(『見るマインドフルネス』付き)

第2部 出版記念パーティー
17:30~ HANUMAN'S NINE9(神楽坂駅矢来口から徒歩3分、ヒューマン・ギルドから1分)
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13164040/

会費:〇講演会&パーティー両方参加(7,500円)
   〇パーティーのみ参加(5,000円)
   〇講演会のみ参加(3,000円)
 (注)それぞれの会費は、会場で申し受けます。

申し込み:
(1)フェイスブックのイベントページから https://www.facebook.com/events/385491011949711/ 
(2)安西さんのブログから
https://anzaihikaru.com/?p=1851

当日は、普段なかなかお目にかかれない人たちが参加されます。

◎お願い:内田さんを応援したい気持ちになられた方は、何とぞ拡散とご参加をお願いします。

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(5月19日)は、宮本秀明講師による「愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)」の初日で、冒頭の挨拶をいたしました。

ヒューマン・ギルドに一番遠くからお見えの方を確認したら、フランスからという方がいました。
フランスでアドラー心理学の灯を点す意気込みをお持ちの方でした。


さて、昨日のブログでアメリカンフットボールの関西学院大学との試合(5月6日)で日本大学の選手が無防備な関学大の選手に背後から激しいタックルを浴びせ負傷させた事件がこのところずっとマスコミをにぎわしていることについて、次の2つの点から論じました。

1.危機管理上の責任を負っているか?
2.目的を忘れた目標追及になっていないか?

昨日の報道では、事件から約2週間後の記者会見で日大・内田監督が辞任を表明したことが伝えられていました。

<参考>サンケイスポーツ 2018/05/19 16:06
日大・内田監督、反則指示したか「文書で関学大に回答する」 大阪空港で辞任表明/アメフット

ところで、日経ビジネスonline 2018年5月19日(土)で青島健太氏が

日大アメフト部の蛮行、スポーツへの背信行為だ ― 対戦相手にリスペクトなし、悲しすぎる

のタイトルで「スポーツ界にとって、万死に値する『愚行』『蛮行』と言わざるを得ない。日本大学
アメリカンフットボール部の悪質なタックルについてだ」と書き始め、

日大のサイドに立って、今回のプレーの意味を考えてみよう。
・ライバル校の有望な若手を早い時期に叩いておく
・ラフプレーを通じて、相手に苦手意識や恐怖感を抱かせる
・次戦に向けて、相手に報復の念を抱かせる(冷静さを奪う)
・どんなことをしても勝つんだというチーム内の意識を高める
・チーム全体の闘争心を煽る

として目標から始まる手段に走ることが効果があったとしてもその代償は大きすぎることを憂え、スポーツを本来の目的から考え直すことを書いています。

明治26年(1893年)に福澤諭吉が当時の新聞に「体育の目的を忘るゝ勿れ」という評論を寄せている。その内容を要約すれば「スポーツは手段であって目的ではない」と主張している。
・健康になるため
・仲間を作るため
・気分を爽快にして勉強をするため
・颯爽と仕事をするため
・丈夫な身体を持って社会に貢献するため

あくまでもスポーツは私たちの日常を豊かにするための手段であって、何かを実現するために極めて有効なものだ…と、福澤は明治時代にもうすでにスポーツの機能を賛美している。そして学業を疎かにしスポーツだけに没頭する勝利至上主義を嘆いている。

つまり大学時代で言えば、社会でも通用するスポーツマンシップを学ぶための手段としてスポーツに取り組んでいるはずなのに、勝つことを目的に手段を選ばない行為をやってしまったら、それはもはやスポーツとは言えない。

とし、最後は次の言葉で結んでいます。

今回の日大の一件が悲しすぎるのは、アメリカンフットボールというスポーツにも、相手に対しても、リスペクトがないからだ。


私はアメリカンフットボールで青春を謳歌した息子の父親の立場から、スポーツはスポーツマンシップを身につけることが目的で、それは「仲間(ライバルを含めて)と信頼・協力しながら正々堂々とプレイする喜びを味わいながら切磋琢磨することによって人間的な成長を図ること」だと、アドラー心理学の立場から改めて主張いたします。

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

アメリカンフットボールの関西学院大学との試合(5月6日)で日本大学の選手が無防備な関学大の選手に背後から激しいタックルを浴びせ負傷させた事件がこのところずっとマスコミをにぎわしています。

内田正人日大アメフト部監督は、危険なプレーの指示は出していないと回答しているのに対して、不正なタックルをしたM選手(3年生、日本代表にまでなっている)は、その後、QB(クオーターバック)の選手にまた不正タックル、さらに相手選手をはたくなどの行為をして退場になったのですが、監督やコーチ陣は、むしろ選手をねぎらうような映像が流れていました。

また、相手QBを負傷させ試合後に涙を流していたとも伝えられ、退部の意向が伝えられるM選手の周辺では、内田監督から試合前日、
「試合に出場したかったら、1プレー目で相手のQBを壊してこい」と告げられていたと指摘されています。

コーチからも「何をしてもいいから壊してこい」「やらないというのはないからな」との指示や念押しがあったと伝えられています。

内田監督がM選手に限らず他の選手にも同様の指示を出したという関係者の談話は、テレビやウェブニュースでも報じられています。

日本大学の常務理事でもある内田正人監督が問題発覚後、一度も記者会見などを開いていないことが問題視され、「危機管理部」を擁する日本大学そのものの危機管理が問われたり、日大のアメフト部が2016年~2017年の間になんと部員が大量退部(1~3年合わせて19名)していたことがわかり、その指導ぶりが批判の的になってしまいました。

msnニュース AERA dot.
日大アメフト選手が明かす内田監督への“クーデター計画”
(2018/05/18 18:06)
を読めば事件の全容がわかります。


実は、息子のタクロウは、高校生の頃にアメリカンフットボールの選手だった人で、今回の事件について聞いてみると、「ありえない。M選手が気の毒でならない」とのコメントが返ってきました。


私は、特に日本大学側の対応について2つの点から論じるつもりです。

1.危機管理上の責任を負っているか?

2.目的を忘れた目標追及になっていないか?


1.危機管理上の責任を負っているか?

”Prepare for the worst”(「最悪に備えよ」)のスローガンを持つ、不始末に対する危機管理上の責任は(1)原状回復、(2)謝罪、(3)再発防止の3つです。

今回のことで一番日大に欠けているのは、経営者の一翼を担っているはずの常務理事でもある内田正人監督自らの謝罪の言葉です。
また、再発防止に向けての姿勢がまったく表明されていません。

日大は、初動対応の面で危機管理上の意識に欠けていたと言わざるを得ません。

本日、内田正人監督の記者会見が予定されているようですが、どういう発言が出るのか楽しみです。

2.目的を忘れた目標追及になっていないか?

内田監督の指導ぶりは「勝利至上主義」で、スポーツマンシップから程遠くなっていることがマスコミから指弾を受けています。

選手への信頼に欠け、長年のライバルである当面の敵の関西学院大学に勝つことにこだわる指導ぶりは、「優勝」の目標から、いかなる手段を用いても相手の主力選手をつぶそうとする指導法です。

もし私が記者なら、自軍の選手が同じことをやられたらどう対応するか内田監督にお尋ねしたいです。

私の考える指導は、「優勝」というゴール(「どこに向かって」の答えより前に、そこから手段が生まれる)の前に「何のために」の答えを導く「目的」が徹底されなければならないと考えます。

「優勝」「勝利」が先行すると、そのための手段として不正タックルという不適切な方法が生じてきます。

大切なことは、目的として大学生としてのスポーツマンシップを徹底することで、それは「仲間(ライバルを含めて)と信頼・協力しながら正々堂々とプレイする喜びを味わいながら切磋琢磨することによって人間的な成長を図ること」だと、アドラー心理学の立場から思うのですが、あなたはどうお考えでしょうか?

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(5月17日)は、不満足と満足の両方の心理を体験した1日でした。

1.不満足の心理

昨日は、2か月半ぶりに東京女子医大病院に行き、高血圧内分泌内科で診察を受け、薬を処方されました。

処方箋を持って病院の近くの調剤薬局に行くと、「20~30分ほどお待ちいただきます」の表示が。

仕方なしに待つことを選んだ私ですが、今までの病歴を聴かれたりかなり面倒でした。

新聞を読んだり、持っていた本を読んだりして過ごしていると、「岩井さん」と呼ぶ声。

一部の薬の在庫がないので、入荷次第自宅に郵送するとのことで了解しました。

私よりもご高齢のの男性が「この薬局はいつまで待たせるんだ」の大声が聞こえました。

新たにやって来た人は、「20~30分待ち」の表示を確認してそのまま帰って行きました。

私の薬が出てきて会計をする段階になって時間を測ったら、処方箋を出してから1時間10分後。

薬剤師の方は「次回の診察のご予定がわかっていたらその日を教えていただけますか?」と尋ねたので、私は感情的なトーンをまったく出すことなく答えました。

「大丈夫です。もう二度と来ませんから」

先方からは「申し訳ございませんでした」の言葉を聞くこともなくお店を後にしました。

教訓としては、みだりに調剤薬局を変えてはならないことを学びました。

次回からは、会社の近くのY薬局に戻そうっと。

 
2.満足の心理

 夜は、カミさんと待ち合わせてサントリーホールに出かけました。

席は、指揮者の顔がしっかり見えるP席です。

指揮者と楽団は、佐渡裕指揮によるトーンキュンストラー管弦楽団

佐渡さんが開演前に舞台挨拶をし、この楽団がどんな個性を持ち、どのような雰囲気を持っているかをマイクを通して語りました。

110年の歴史を持ち、オーストリアおよびウィーンの音楽文化の中で最も重要な役割を果たしてきた楽団のようです。

そう言えば、ちょうど2年前にトーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任した佐渡さんによる同楽団のお披露目公演に行っていましたっけ(2016年5月24日付けブログ)。

曲目は、次のとおり。

バーンスタイン:キャンディード序曲
ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 Op.68 「田園」
ブラームス:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.83
(ピアノ:ヴァレリー・アファナシエフ)

息遣いが聞こえて、ほとんど指揮棒を使わずに指揮し、ピアノのヴァレリー・アファナシエフとも絶妙なコンビネーションを示す佐渡さんをたっぷり観察できて、たまにはこんな席もいいな、と満足しました。

アンコールのブラームスのハンガリー舞曲第5番は、メリハリが利いて大満足でした。

満ちたりた気分でサントリーホールを後にし、家ではほとんど飲まないビールをカミさんに許可してもらい飲めたこともあり、熟睡感で目覚めました。


ところで、2つのケースを通じて言えることは、不満足か満足かは、「事前期待」と「結果」のバランスにあります。

 

事前期待に対して結果が劣ると、1つめのケースのような「不満足」に陥り、第2のケースのように逆に結果が勝ると「満足」、さらには、結果が心理的に大きく残ると「感動」を呼び寄せることになります。

5月後半、6月も感動を求めてクラッシック・コンサートに出かける予定です。

<お目休めコーナー>5月の花(18)

 

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(5月16日)は、ディスカヴァー・トゥエンティワンの編集担当の方から『悩みが消える「勇気」の心理学 アドラー超入門 ハンディ版』(永藤かおる著、岩井俊憲監修、1,300円+税)の重版連絡が入りました。

3刷 / 今回6,000部 / 累計32,340部 、これで3万部越えです。

悩みが消える「勇気」の心理学  
アドラー超入門
永藤かおる著、岩井 俊憲監修
ディスカヴァー・トゥエンティワン

コンビニで積極的に売られるそうです。


18:45~20:30は、銀座のフェニックスプラザの ザ・シチズンズ・カレッジ (TCC)での講演会。

タイトル:意識改革に役立つアドラー心理学の勇気づけ ― 働き方改革に繋がるマインドとスキル



戸田久実さん(ブログフェイスブックアドットコミュニケーション株式会社 代表取締役、一般社団法人 日本アンガ―マネジメント協会 理事)のご紹介によるものです。

戸田さん、ありがとうございました。
お陰様で有益な仕事をさせていただきました。

会場に集ったのは90名。

そのうち1/3近くは、ヒューマン・ギルドの関係者や以前にお世話になっていた方々でした。

その中には 船井メディアで私のCDや文章でお世話になっていた 人見ルミさん(現在はマインドフルネス研修でトップ講師の株式会社 サンカラ 代表取締役)もいらっしゃいました。
10年ぶりくらいのご対面です。

人見さんは、最新著で『心を整えるマインドフルネスCDブック』(あさ出版、1,200円+税)を上梓されています。

心を整える
マインドフルネスCDブック
人見 ルミ
あさ出版

私のために1冊贈呈くださりました。

さて、研修は株式会社フェニックスプラザ ザ・シチズンズ・カレッジ(TCC)専務取締役の 坂本 和人さん の司会で始まり、いつもながらの面識のない2人一組で討議・演習を交えながら展開し、最初は違和感がありながらも、途中からは岩井ワールドに巻き込んでしまいました。


三宅美絵子さん ご撮影)

内容は、働き方改革に必要なマインドして「尊敬」「信頼」「共感」に基づく「協力」が欠かせないことを力説し、下のスライドを何度も映し出しました。

20:22分に講演を終えて質疑応答。

講演が終わってからも21:00近くまで名刺交換にお越しになる方、本をお買い求めでサインを依頼される方々が押し寄せました。

やっと解放されてからは、ヒューマン・ギルドの関係者が待つ沖縄料理店に。

研修の内容はどこかに飛び去り、オリオンビールで乾杯後、沖縄料理で会話を楽しみました。

三宅さんは、泡盛セットをトライ。

ただし、ご本人の名誉のために書いておきますが、ほとんど仲間のためにお裾分けでした。

気がついたら23:00。

銀座の夜を満喫した私たちでした。

<お目休めコーナー>5月の花(17)

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