アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

アドラー心理学による夢解釈講座の4回目です。

私が現実に見た夢(続いてご覧になっていない方は、第2回をご参照ください)を素材に解釈の仕方をお伝えします。ただし、私の主観に基づくため、本質を逸れていることもあります。

1.まず考慮に入れなければならないことは、「どんな状況でこの夢を見たか?」(状況の明確化)です。夢を見るキッカケになった状況です。
私は、現実の背景として次のことを記しました。

<現実の背景>前日非常勤講師を務めている青森公立大学への提出物の期限が過ぎているのに気づいた。確定申告の資料も整備していない。

確かに青森公立大学にシラバス(授業計画書)などを出さなければならないのに、期限を過ぎていることに気づきました。「あ、いけねー。すぐに作らなきゃ」と思い、さらに確定申告の資料も税理士に出さなければならないことにも思いをいたし、眠りました。

ただ、もう1つの気がかりなことがありました。
2月11日に義姉が脳出血のため救急車で医科大学病院に運ばれ、以来ずっと昏睡状態が続いていました(結局は3月10日に死去)。このことのために「自分に何ができるか?」を考えていたのですが、彼女のところには1度お見舞いに行ったきり、妻(義姉の妹)に任せきりで、私は、ただ祈ることしかできないのでした。

2.夢の内容を振り返ってみましょう。
私の直面しているライフ・タスク(人生の課題)が鮮明になってきます。
私が夢を記述するとき、一種の「まえがき」として申し上げた3つのことが鍵になります。

>久しぶりに総合企画室の課長として復職
>社長の側近である自分
>社内では、社長(総合企画室長兼務)主導により業務見直し運動が展開中

①「復職」の話は、青森公立大学の非常勤講師との関連があるようです。
私が青森公立大学の授業をするのは、隔年(2年に1度)です。今年の5月には集中講義を2度やることになっているのですが、そのことと関係がありそうです。

②「側近」というのは、誰かを支えなければならないことを象徴的に顕わしています。
支えるべき対象は、義姉とその夫(ちなみに、2人の間には子どもがいないため、我が子を自分の子どものように可愛がってくれていた)だったかもしれません。
私は、サラリーマンだった時代の夢を年に数回見ますが、今までは決まってセールス・マネジャーだった頃でした。
ただ、注釈を加えておきたいのは、社長が義兄個人のシンボルだったとは思えません。シンボルを固定的に解釈しない方がいいでしょう。

③「業務見直し運動」というのは、最近、ヒューマン・ギルドの経営の仕方がこのままでいのだろうか、と私が考えていたことと結びついていたようです。
ブログを始めてみたものの、ホームページのアクセス数が思うように増えず、もっと抜本的な改革を志向していた矢先でした。

4回目の最後に、私なりに「夢の機能(役割)」を4つにまとめておきます。
このブログを読まれている方は、ご自身や他者の夢を解釈する際の道しるべとしてください。

①問題(ライフ・タスク)の解決

②状況の明確化

③情動の喚起

④近未来(将来)の計画のリハーサル

今回は、主に①、②を明らかにしておきました。
次回は、具体的な夢の物語をもとに③、④にも触れます。
あなたも、私が夢の中での、あるいは夢を見終わった後に残った感情を手がかりに解釈を加えてください。



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