アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
アドラー心理学による夢解釈講座の3回目になります。

早く解釈を知りたがっている方がいらっしゃいますが、そうはいたしません。じっくり進めていきます。

1回目から読んでらっしゃる方にお尋ねします。どんな解釈ができましたか?

ところで、解釈に入る前に、私が背景説明で述べた「私は、ヒューマン・ギルドの夢、今住んでいる中野区の夢を見ない代わりに、サラリーマン時代の夢、栃木県の実家を舞台にした夢をよく見ます」という部分に注釈を加えておきます。

アドラー心理学以外の夢解釈では、私がサラリーマン時代の夢、栃木県の実家を舞台にした夢をよく見ることに関して「その時期の課題を克服していない」とすることがありますが、それこそ「決めつけ」です。

夢の中では、使いやすい時代区分があるのです。

アドラー心理学の立場では、夢の見方についてその人特有のキャスティング、舞台装置があることを重視します。
例えば、黒沢明は、その時期時期によって三船敏郎や仲代達也をよく使ったように、彼特有の主役を使っていました。脇役も同様です。

舞台装置も脚本家(監督)次第です。使いやすい舞台装置があるのです。

次に、ウルフが夢に関する重要な点 を次の8つのまとめていることは、以前お伝えしましたが、その8つの中で駆使できるのはどれでしょうか?

どうやら、8つのうちそのまま解釈に使えそうなのは、次の4つです。

1.夢は、幻想的なことばで書かれた隠喩である。

2.夢は、しばしば問題解決の予行演習となる。

4.夢に関して重要なものは、その映像的な内容ではなく、力動的な内容である。

5.夢の目的は、夢の隠喩を禁制を加えずに使って、情動的な気分を時として作り出すことである。

ウルフの言葉そのものでは分かりにくいので、特に1.4.をより平易にしましょう。

1.夢は、何かのたとえ(メタファー)用いて、ライフ・タスク上の課題をより鮮明にあぶり出す。

4.力動的な内容というのは、「こころの動き」のこと。アドラー心理学の立場では、劣等と感じられる現状からプラスと認知される目標(理想)への動き。つまり、「どこからどこに向かっているのか?」ということです。

さて、アプローチの仕方がより明確になってきました。
ここで問題です。

1.私の夢から私が直面しているライフ・タスクは、何だと思いますか? 仕事・交友・愛のどれでしょうか?他のセルフやスピリチュアルもあるでしょうか?
複数である場合もあります。

2.私は、この夢を見ることでどんな予行演習をしようとしているのでしょうか?

3.夢の目標は何だったのでしょうか? この夢を見ることで自分を、状況をどうしたかったのでしょうか?

4.夢を見たとき、見た後の私の感情(情動)は? そして、それらは、私をどう動かそうとしていたのでしょうか?

あなたなりの解釈をコメント欄に記載してくださいますよう期待しております。



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