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ISLAND日記

点在する日々のつぶやき…

クリスマスの12にち

2011-12-17 23:10:06 | 
「クリスマスの12にち」エミリー・ボーラム 著 わしづなつえ 訳 福音館書店
マザーグースの積み重ね数え歌で英国の有名なクリスマスキャロルの1つ「The Twelve Days Of Christmas」を絵本を邦訳したもの。

さあ クリスマスの はじめのひの おくりものは ほら いちわのヤマウズラ
さあ クリスマスの ふつかめのおくりものは にわのキジバト それにいちわのヤマウズラ
さあ クリスマスの みっかめのおくりものは・・・


こんなふうに次々と贈り物をつないで数え上げて行く楽しい歌です♪

[原詞]
 On the first day of Christmas
 my true love gave to me:
 A partridge in a pear tree.

 On the second day of Christmas
 my true love gave to me:
 Two turtledoves
 And a Partridge in a pear tree.

 On the third day of Christmas
 my true love gave to me:
 Three French Hens,
 Two turtledoves
 And a Partridge in a pear tree.

...以下略
【 歌~YouTube

イエス・キリストが生誕した12月25日から1月6日までの12日間を「降誕節」として祝う歌だそうです。
※興味がありましたら「クリスマスの12日(12 days of Christmas) 」で検索してみて下さい。

12月17日(土)「おはなしぐるんぱクリスマスお話し会」
《プログラム》
[ごあいさつ]コートのおはなし(「ヨセフのだいじなコート」より)
[うたとブラックパネルシアター]赤鼻のトナカイ&ジングルベル
[大型絵本]ふゆのよるのおくりもの 芭蕉みどり 作 ポプラ社
[実物投影]12月24日  黒井 健 作 白泉社
[実物投影]クリスマスの12にち エミリー・ボーラム 著 わしづなつえ 訳 福音館書店



50名近くの親子連れのお客さんが来て下さり、びっくり!嬉しかったです。

坂道の途中にあるガラスケースの図書館の掲示板の表面が凍っていました。

冷え冷えで寒~い1日。
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くるくる羽根

2011-11-06 19:43:01 | 
紅葉もそろそろ終わり、葉っぱが枝から離れくるくると回りながら目の前を落ちて行くのを面白く眺められるのもあとちょっと。
トップの写真は図書館のお話し会で作った(折り紙の本では)「プロペラ」。
でも私のイメージは羽根か葉っぱか何かの種なので、少しアレンジして折って「くるくる羽根」と命名。(笑)
高い所から落としたり、上に向けて放り投げると綺麗な円を描いて落ちてきます。

今年の秋の読書週間は10月27日~11月9日

その真ん中の11月5日の図書館での定例お話し会は、お話しのタイプはそれぞれ違えど秋らしい内容になりました。

「おおきなおおきな木」よこたきよし さく いもとようこ え 金の星社

大きな穴のある大きな木、そこで一休みすると不思議な夢を見て、なんだか生きる力がわいてくる、そんなお話しです。
聞き終えた後にどこかじんわりしたものが胸の中に残っていました。

「もりのてぶくろ」八百板葉子 ぶん ナターリヤ・チャルーシナ え 福音館書店

森の小道に落ちている1枚の黄色い葉っぱ、通りかかった動物達がその上に手を乗せて自分の手と比べて行くと・・。
ちょうど図書館の近くにも同じ葉っぱが落ちていたのでこどもたちに本物も見せてみました。
帰り際ちょっと手をあててもらったら、ぴったりの小さな手を発見!

「いもほり」はまのゆか さく ほるぷ出版

北海道ではあまり馴染みの無い『サツマイモのいもほり』、土の下のお芋を蔓を引っ張って取り出す様子、焼いて食べたお芋の美味しさが子供達の声で楽しく綴られています。
お芋掘りしてみたいなぁと思う一冊です。

書店で面白そうな本を探したり、家の本棚から暫く読んでなかった本を再読してみたり、(お子さんとでもひとりでも)絵本を声を出して読んでみたり・・
そんな「読書の秋」の1日はどうでしょう?

■葉っぱの切り絵

落ち葉が気になる晩秋ネットで変わった切り絵を見つけました。
Lorenzo Duranさんという方の作品で、本物の葉っぱが使われています。
保存とかどうしてるのかな、と思うけど、精緻で綺麗。
Naturayarte inicio
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びっくりまつぼっくり

2011-10-07 12:43:32 | 
瓶詰めの松ぼっくりはいかでしょう?

で、なにがびっくりかというと

「えーっ、落ちてこなーい!びっくり~~!!・・ていうか、どうやっていれたの?」
「ふふふ・・その秘密は松ぼっくりがグーパーすることにあり!」

開いてる松ぼっくりを拾ってきて、水に濡らして放置します。

ね?閉じちゃうの。
雨の日の松ぼっくりはこんな感じ。。

その逆はというと、テーブルの上では・・

約11時間かかったけど開いた!

ビン等の周りが囲まれているものに入れると水蒸気の発散が少し遮られるので開くのにもっと時間がかかることも判りました。

・・ということで、閉じた松ぼっくりを口の狭いビンに入れて2~3日放置すると瓶詰め松ぼっくりの出来上がり!
上の写真ではまだ開ききってなかったから瓶口のふちまで来てるけど、カラカラに乾くとほらこの通り。

「わ!張り付いてる~
「出す時はビンに水を入れればいいのだ。」


さて、そんなことがこの本に書いてあります。(記事タイトルは絵本の題名でした)
詳細
「びっくりまつぼっくり (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)」 [単行本]
  多田多恵子 (著) 堀川理万子 (イラスト)

実は『小学校放課後プラン』で読んで、子供達とグーパーの実験もしてきました。
小さな科学の芽も育てれば大きくなって行くかな?

●おまけ
お話しのあとに工作もしました、秋らしいのを♪

ドングリごまとドングリの帽子のストラップ。
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第16回ふるさとポケット

2011-09-23 11:49:43 | 
今年でもう16年になるのかと感慨深い青葉公園のイベント。
「ちとせ生涯学習まちづくりフェスティバル ふるさとポケット」
今年は9月25日(日)開催です!
市の教育委員会が主導して始められたもので、実行委員会によるコンセプトは下記の3つ。
・市民が集い語らい、生活や活動を通して住み良いふるさと千歳を考える。
・市民が自主的に参画し交流を行い、人と人のネットワークづくりを図る。
・様々な市民活動を広く紹介し、自己を高める学習のきっかけを提供する。

でも一般市民はそういうことはあまり考えずに楽しく参加してます。(笑)

図書館では古本市とお話し会があります。
「あつまれ!!おはなしひろば」のポスターはここ数年同じものを使っていたのを今年は新しく作り替えました。
(8月中にひとりでモソモソと..^^;毎回差し替えるプログラム部分は図書館職員さんに依頼)
以前のとデザイン自体はあまり変わっていないけれど、動物等を千歳らしいものに。

色んな演し物やレクレーション、県人会などの美味しい出店があって賑わう青葉公園の秋の1日♪
おいでませ!
*詳細~ チラシpdf

【地域ニュース】

千歳橋付近の国道沿いの歩道の自転車エリアの体裁が新しくなっていました。
赤茶色の絨毯の上を走る?判りやすくていいかも?
でも基本としてスピードは出さないことですね、歩道では。
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ショコラティエの勲章

2011-06-30 14:58:36 | 
「ショコラティエの勲章」上田早夕里 ハルキ文庫 イラスト:中村祐介
舞台は神戸、老舗の和菓子店に勤める主人公が近くの人気ショコラトリーのシェフとちょっとした事件をきっかけに知り合い、謎解きとともに親交を深めて行く連作短編集。
どれもお菓子が絡んでいる日常の謎的ミステリー。
書店で表紙のイラストとタイトルに惹かれなんとなく手に取ってしまったけど、最初の頁の語り口とあらすじ紹介で購入。面白かった。

ボンボンショコラ、ガレット、クリスマスケーキ・・出てくるスイーツの外観の描写だけでなく製法や味の説明で読者が自分なりにイメージ出来るように言葉がきちんと選ばれている。
その部分を読んでるだけでも美味しそうで楽しいけれど、ストーリーそのものは意外と甘くない。
謎として引っかかる部分があるからにはその人の人生も関わってくるという現実感と、単に謎を解けばいいのかという疑問も提起している。
それが読者に対する程よい「苦み」になってそれがこの作品の個性になっているように思えた。

このタイプの連作ものというと、どうしても北村薫氏の『円紫さん』や『ベッキーさん』のシリーズが思い浮かんでしまうけれど、それと同時にその苦みというか痛い部分が違いをはっきりと表しているのも確か。
洋菓子シリーズの次の作品が楽しみです。

さてこちらは大甘な恋愛小説。
植物図鑑」有川浩 角川書店 イラスト:カスヤナガト

料理が苦手な女の子(?)家事OKしかも食べられる植物に詳しい青年を道ばたで拾って同居しちゃうという話。
ここにはいわゆる『雑草』と呼ばれている草花がいっぱい出てくる。
レンゲ、シロツメクサ、ツクシ、フキノトウ、フキ。イタドリ、タンポポ、スベリヒユ、ユキノシタ・・etc
それらの中で食べられるもの食べられる部分は食べちゃおうというコンセプト&恋愛話。
こちらもなんとも美味しそうな描写がたくさんで各植物の説明もしっかり描かれてる、しかも簡単なレシピつき。(笑)
読み物の植物図鑑としても面白いかもしれません。
図書館で借りたんだけど・・う~ん、文庫になるのはいつ?
web KADOKAWA 「植物図鑑」

はらっぱ便り
ただいま豆盛り。。

《ラッセルルピナス》 豆科 ハウチワマメ属
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こどもの読書週間

2011-05-08 22:25:56 | 
恒例の小学校のお話し会。
去年の5月は1~3年生だったのだけど、今回は4~6年生でした。
みんな進級して5、6年生は2月に会ったばかり、4年生は1年ぶり。

◇過去の記録◇
2011年2月 2010年5月 2010年2月 2009年4月  2008年10月 2008年4月 2007年 
2006年 2005年

《プログラム》
●落語絵本「ときそば」作・絵 川端誠  クレヨンハウス
●こどものとも「めっきらもっきらどおんどん」作 長谷川 摂子 絵 ふりや なな 福音館書店
●かがくのとも「なにかがいる」佐藤雅彦+ユーフラテス 福音館書店
●岩波の子どもの本「ものぐさトミー」作・絵 ペーン・デュボア 訳 松岡 享子 岩波書店

 ←クリックで拡大

「ちんぷく まんぷく あっぺらこのきんぴらこ じょんがら ぴこたこ めっきらもっきら どおんどん」と声に出して唱えると楽しい絵本「めっきらもっきらどおんどん」は大型絵本で、それ以外は実物投影機でスクリーンに映しました。

「ときそば」は、高学年なのでちょっと頭を使う落語の面白さに触れてほしいと思って選びました。
読み手のIさんの扇子を小道具に使った演技でおかしみが伝わってくれたならいいのですが。
難しかったかなぁ・・でも落語話を読む機会があったら、この言葉のリズムと抑揚を思い出してくれると黙読でもイメージが作れて面白いと思うのです。

「なにかがいる」は写真の中に何が隠れているかを探す本。
簡単なのもちょっと難しいものもあって、いろんな答えが飛び交いました。
こういう本は一人で見るのもいいけど、大勢でワイワイガヤガヤいいあうのも楽しいんですよね。
因に作者はNHK「ピタゴラスイッチ」の企画に関わっている方々。

「ものぐさトミー」ではBGMが聴こえないくらいの笑い声が起きました。
絵を見たとたんに笑えるって、子どもならでは!
ここまで受けるとはとびっくりしたけど、気持ちのいい笑い声でした。
シンプルなペン画の愉快なイラストの本です。
[あらすじ]
トミー・ナマケンボは電気じかけの家にすんでいます。朝起きるのも、お風呂に入るのも、服を着るのも、歯を磨くのも、食べるのもすべて機械まかせ。トミーはただ立っているだけでいいのです。ところがある夜、大嵐がきて停電になりました。7日目にやっと電気が通ると電気ベッドは、トミーを7日分の冷たいお風呂に突っ込み、自動歯ブラシは逆さまになった足を磨き、電気食事機は7日分の食事をトミーの上にぶちまけました!

さて、本の友だち増えるかな?
※「こどもの読書週間」~昭和34(1959)年に始まる。当初は5月1日~14日だった、現在の4月23日~5月12日になったのは2000年(こども読書年)から。

春の妖精

緑地公園の木立の下でカタクリの花が咲いていました。
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長谷川義史絵本ライブ

2011-04-25 19:22:29 | 
千歳市立図書館の読書週間記念事業の催し「長谷川義史 絵本ライブ 絵本は楽しいね!」
に行ってきました。
←掲示ポスター クリックで拡大

長谷川義史さんは1961年大阪府藤井寺市生まれ、グラフィックデザイナーからイラストレーターに転身、現在は絵本作家としてたくさんの作品を生み出されています。
特におじいちゃんのキャラクターがほのぼのとユーモラスな「いいからいいから」のシリーズはお話し会の定番でとても人気があります。

絵本ライブ・プログラム
串かつやよしこさん
ライブ紙芝居「お医者さんと患者さん」(ほんとはタイトル無かったです)
いいからいいから1
いいからいいから4
おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん
大阪うまいもんのうた
てんごくのおとうちゃん
じゃがいもポテトくん


作家さん自身の読み聞かせで「長谷川ワールド」を堪能!
大阪の人らしいイントネーションや間の取り方が楽しく、勉強にもなりました。

「大阪うまいもんのうた」は以前日本テレビのバラエティ番組『秘密のケンミンSHOW』で紹介されていた遊び歌で聴いたことがありました。

 ♪大阪には美味いモンがいぱいあるんやで~
 たこやき(ほっぺたで丸くたこ焼きを作る)
 ぎょうざ(耳を倒してギョーザを作る)
 お好み焼き(左手を鉄板の台にして右手でお好み焼きをひっくり返す)
 ぶたまん(指で鼻を上に向けて豚の鼻に)♪
            [童謡「ゆかいな牧場」の替え歌]


それを振りつきでみんなで歌ったり、客席から募った『北海道のうまいもん』で替え歌を作ったり♪
絵本には「づぼらや」が出てるけれど歌が出来た当時は「くいだおれ」だったのだとか、大阪なのになぜか東京のもんじゃが出てくるのはオチのためとか。
会場の前の方はゴザ敷でこどもと保護者用、後ろに3列の椅子席がありました。
長谷川さんの問いかけに良く手が挙がっていい雰囲気。
「『なんでやねん』に近い言葉ってなにかな?」という質問に「はんかくさい」が出てきて大人がびっくり!(笑)



長谷川さんが「これ、全部素材やん?!」と・・確かに。

色んな裏話も興味深く・・
「いいからいいから」はライブ紙芝居がもとで出来た本だとか、「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」の幼稚園児のイラストはご自分のお子さんをモデルに描いたそうで、そのお父さんはもちろんご本人らしき姿が。
「てんごくのおとうちゃん」には・・泣けました。じ~~ん。
「父の日」の1冊にいいなぁ。
このお話しには歌もあって、ウクレレで弾き語りを。
他に「幼稚園ブルース」や「じゃがいもポテトくんのうた」など、まさしくライブな1時間半!

長谷川さんの描くユーモラスな人物やデフォルメされながらも実物にそっくりなものや風景はとても楽しいです。
大人の方にはぜひ「大阪うまいもんのうた」「串かつやよしこさん」や「だじゃれ日本一周」「どこどこどこいってきま~す」などの画面の細かい部分を見てもらいたいです。

長谷川義史ホームページ

○おまけ

で、描いて持って行ったのがコレ。

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楕円の木

2011-04-18 21:43:35 | 
千歳神社の近くの大きな木。
ふと見たら、枝が楕円を描いていた。
なんとなく中心が判る卵形・・不思議。

※中国語で楕円の楕は「木の切り株」の意味で「木の切り口」の 形から名けられたと考えられている。 日本では田畑の実際の形から「飯櫃」「平卵形」などと呼ばれていたが、関孝和は「側円」と呼んだ。江戸時代には多くは、側円と呼ばれ明治になって楕円と呼ばれるようになった。

「塩の街」有川浩 角川文庫

[BOOKデータベースより]
塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。男の名は秋庭、少女の名は真奈。静かに暮らす二人の前を、さまざまな人々が行き過ぎる。あるときは穏やかに、あるときは烈しく、あるときは浅ましく。それを見送りながら、二人の中で何かが変わり始めていた。そして―「世界とか、救ってみたいと思わない?」そそのかすように囁く男が、二人に運命を連れてくる。


ベストセラーになった「図書館戦争」シリーズの作者のデビュー作。
紹介文には『第10回電撃ゲーム小説大賞・大賞受賞作。圧倒的な筆力で贈るSFラブ・ファンタジー。』ともあるのだけど、これって軽く”ラブ・ファンタジー”なんて言えるものじゃなかった。

殆ど予備知識(裏表紙の上記の紹介文のみ)も無く読み始めたのが3月半ば過ぎ。
たぶん今回の震災と原発事故以前に読んだら感じるものはまた違ったのかもしれない。
災害と壊滅、復旧と再生、とその間にあるものの話。

主人公の二人が物語を繋ぐ鎖のような位置にいるため、ただストーリーを追うのでなく全体を俯瞰するような視線で1つずつのエピソードをたどって行くような気分になったことも、この人の他の作品とは趣が違うように思えます。
「喪失する」とはどういうことか、色々な形で考えさせられた小説でした。
そして生きる原動力になるもののひとつは、誰かに必要とされること、誰かを必要とする気持ち、他者への愛情なのかなと。

web KADOKAWA「塩の街」 立ち読み有り
コメント (12)
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かたあしだちょうのエルフ

2011-02-17 00:00:45 | 
先週2月9日(水)に小学校でお話し会をしてきました。対象は4~6年生。
高学年は久しぶり、前回は2009年の春でした。
学校は4月から翌年の3月までが1年なので、今回は2010年度の後期のお話し会ということになります。前期は1~3年生が対象でした。
今年で9年目。

《プログラム》
[大型紙芝居]なんにもせんにん 作: 巌谷小波 原作・川崎大治 絵: 佐藤 和貴子 童心社
[実物投影]びくびくビリー アンソニー・ ブラウン(著) 灰島かり(翻訳) 評論社
[実物投影]版画のはらうた くどう なおことのはらみんな 詩 ほてはま たかし 版画 童話屋
[大型絵本]かたあしだちょうのエルフ 文・絵/おのきがく ポプラ社
※BGM

「びくびくビリー」
ビリーはとっても心配屋。いろんなことが気になって、ベッドに入っても眠れない。おばあちゃんに話したら、小さな人形をくれた。「心配引き受け人形」なんだって! これで眠れるかなあ?
お話しの中に出てくる「心配引き受け人形」というのは「ウォーリードール」と言って、グァテマラという国に昔から伝わる人形で、木ぎれにくず布と糸を巻きつけて作ったもので、マッチ1本くらいの大きさ。
(←クリックで拡大)
この人形に心配ごとを打ち明け、枕の下に入れて眠ると心配事を取り除いてくれるそうです。
自分の中にばかり溜め込んでしまわずにちょっと横に置いてみると気分が楽になるってことあるかも?
心を締め付けずに少しでも余裕を持って暮らすことでのびのびできるんだなって思いました。
ウォーリードールが必要な人、そんなにいないかもしれないけどね。

「版画のはらうた」
3巻と4巻から数編を抜き出して紹介。
のはらのみんなの詩が可愛らしい版画と一緒に味わえます。
声に出して読みたいリズムのある詩がたくさん。


「かたあしだちょうのエルフ」
今回のメインでした。
おさえた色調ながらもコントラストの強い色合いの版画で表現された悲哀がページを繰るごとに心にしみ込んできます。
仲間を守る為にライオンと戦い片足を失ってしまったダチョウのエルフ、最初はいたわられながらも次第に皆から忘れ去られていき、それでも最後にまた黒豹から子供たちを守り、自分は1本の大きな木に変わってしまう。
自己犠牲というよりも自分がしたいことを貫いた見事な人生だと思わずにいられません。それでも哀しさは残るけれど。
読み手の語りに引き込まれて行く子供たちの表情が何とも言えませんでした。
6年生の担任の先生が終了後に聞いてくれた、「何が面白かった?」というアンケートに「のはらうた」と「かたあしだちょうのエルフ」に多く手があがりました。
「のはらうた」は男子、「エルフ」には女子が多かったのも興味深かったです。

もうじき中学生の6年生、絵本に触れることは少なくなってしまうだろうけど、6年間のお話し会で何か残るものがあって、思い出してくれることがあればいいなと思います。

◇過去の記録◇
2010年5月 2010年2月 2009年4月  2008年10月 2008年4月 2007年  2006年 2005年

●キレンジャク

桜の木に数羽とまっていました、今年はとても良く見かけます。
あちこちの木の実をあっという間に食べ尽くしてるのは彼らじゃないかという気がします。
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おにはうちふくはそと

2011-02-03 23:24:24 | 
 にはうちくはそと」西本鶏介/文 村上豊/絵 ひさかたチャイルド
 むかしむかしあるところにびんぼうで節分に撒く豆もないお百姓さん夫婦がいました。
 しかたがないので空っぽのますを抱えて声だけで豆まきをはじめました。
 「おにはうち、ふくはそと。おにはうち、ふくはそと。」(あれえ、なんだかおかしいぞ。)
 するとその声をきいて赤鬼と青鬼が飛び込んできて・・


「おにはそと!」の声に追われて逃げ込んできた鬼たちがお百姓さん夫婦と楽しい節分の日を過ごして帰って行くハッピーエンドなお話しです。
お金も食べるものもない夫婦に自分のふんどしを外して「米と取り替えてこい」というのですが、村上豊さんが描く丸裸でちょっと恥ずかしそうな鬼の姿はユーモラスでなんだか可愛らしく、ぜひ手に取ってみて欲しい節分の絵本です。

■節分
「節分=せち(節)分かれ=季節の移り変わる時」という意味。
だから本来は立春・立夏・立秋・立冬の前日を指していたそうです。
いつのまにか1年の始まりとされていた立春の前日の節分だけがそういわれるようになったとか。

今年は撒かずにただ食べました、福豆。

 
歳の数入れましたよ~♪
・・多い..
      


近所のキタコブシの芽が随分膨らんでいました。
春への準備が着々と・・
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