プリンタラベル紙を使った窓やドアのフチの表現方法は「その1」に書いたとおりですが、軽量ステンレス車体のもうひとつのやっかいなディティールに、屋根や妻面のビード表現があります。
松本駅で撮った写真でビードの位置を確認していたところ、またまた「わからないこと」が出てきてしまいました。編成によって屋根の先端まであるものとないもの、連結面にあるものとないものがあるようなのです。編成によってというより、おそらく製造メーカーの違いによるものなのでしょう。12編成24両の小所帯を甘く見てはいけないことを悟りました。。
全ての編成を撮ったわけではないので、わかる範囲で比較してみたところ、A10編成とA11編成で次のような違いがありました。みにくい写真ですみません。
■クモハE127の屋根先端部のビード
【A10編成】クモハE127-110
⇒列車無線アンテナ部分以外、全幅にわたってビードあり

【A11編成】クモハE127-111
⇒運転席側2/3はビードなし

なお、クハE126についてはどちらも違いはないようです。
■連結面のビード
【A10編成】クハE126-110(左)
⇒ビードあり

【A11編成】クハE126-111(右)
⇒ビードなし

編成ごとの特徴など、このへんの事情をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示いただきたいと思います。
今のところ、連結面のビードがないだけでも工程の短縮になるということで、A11編成をプロトタイプにしようと考えていますが、インレタの「1」の消費量がすさまじいことになるので頭を抱えています(苦笑)
さて、屋根上のビードの表現方法ですが、スジ彫りをした上に真鍮線を乗せていく方法を考えていたものの、きれいに接着するのが難しい、見た目がゴツい、たかだか埋め込むだけに真鍮線を使うのはもったいない等々の問題もあることから、プレスによる表現方法を考えてみました。
プレスといってもバシッと一発でプレスするのではなく、1本1本針先で押し出していく方法です。こう書くと気の遠くなるような話に聞こえますが、1両につき27本、2両でも54本ですから、小休止を入れても30分あればできてしまいます。
まずは屋根の裏側の両端にビードの位置をプリントした紙を貼ります。

次に、プラ製の波板を下に敷いて溝の位置をビードに合わせ、定規を当てて鉄筆(実際はコンパスの針)で強く押し出します。波板がプレスの雌型、鉄筆が雄型となるわけです。
力が弱いと浮き出しが甘くなるので、力強く引いた方が好結果が得られるようです。
この波板は前作のE641自由形電機のエアフィルターに使ったエバーグリーン社のもので、0.75mmピッチのため1本ずつずらしながら引いていきましたが、1mmピッチのものを使えば、車体を固定したまま一気に全てのビードが押し出せるでしょう。

できあがったビードです。真鍮線を使うより浮き出しの感じが本物っぽく、材料費もかからず、おまけに屋根の曲げ癖もついて一石三鳥でした。あとは、組み立て中にこのプレスが元に戻らないように、注意して取り扱う必要があります。

一方、屋根の裏側はこんな感じで、一部にササクレが出ているものの破れたりするようなことはなく、サーフェイサーをひと吹きして固めてやれば問題ないと思います。

妻板にもビード位置を印刷してありましたが、そんなわけでビードなしを選んだので、このまま組み立てに回すことにします。JR車両にしては珍しく、貫通路は広幅・両開きドアとなっています。クハ、クモハ両方ともドアが付くことは現車で確認済みです。

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松本駅で撮った写真でビードの位置を確認していたところ、またまた「わからないこと」が出てきてしまいました。編成によって屋根の先端まであるものとないもの、連結面にあるものとないものがあるようなのです。編成によってというより、おそらく製造メーカーの違いによるものなのでしょう。12編成24両の小所帯を甘く見てはいけないことを悟りました。。
全ての編成を撮ったわけではないので、わかる範囲で比較してみたところ、A10編成とA11編成で次のような違いがありました。みにくい写真ですみません。
■クモハE127の屋根先端部のビード
【A10編成】クモハE127-110
⇒列車無線アンテナ部分以外、全幅にわたってビードあり

【A11編成】クモハE127-111
⇒運転席側2/3はビードなし

なお、クハE126についてはどちらも違いはないようです。
■連結面のビード
【A10編成】クハE126-110(左)
⇒ビードあり

【A11編成】クハE126-111(右)
⇒ビードなし

編成ごとの特徴など、このへんの事情をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示いただきたいと思います。
今のところ、連結面のビードがないだけでも工程の短縮になるということで、A11編成をプロトタイプにしようと考えていますが、インレタの「1」の消費量がすさまじいことになるので頭を抱えています(苦笑)
さて、屋根上のビードの表現方法ですが、スジ彫りをした上に真鍮線を乗せていく方法を考えていたものの、きれいに接着するのが難しい、見た目がゴツい、たかだか埋め込むだけに真鍮線を使うのはもったいない等々の問題もあることから、プレスによる表現方法を考えてみました。
プレスといってもバシッと一発でプレスするのではなく、1本1本針先で押し出していく方法です。こう書くと気の遠くなるような話に聞こえますが、1両につき27本、2両でも54本ですから、小休止を入れても30分あればできてしまいます。
まずは屋根の裏側の両端にビードの位置をプリントした紙を貼ります。

次に、プラ製の波板を下に敷いて溝の位置をビードに合わせ、定規を当てて鉄筆(実際はコンパスの針)で強く押し出します。波板がプレスの雌型、鉄筆が雄型となるわけです。
力が弱いと浮き出しが甘くなるので、力強く引いた方が好結果が得られるようです。
この波板は前作のE641自由形電機のエアフィルターに使ったエバーグリーン社のもので、0.75mmピッチのため1本ずつずらしながら引いていきましたが、1mmピッチのものを使えば、車体を固定したまま一気に全てのビードが押し出せるでしょう。

できあがったビードです。真鍮線を使うより浮き出しの感じが本物っぽく、材料費もかからず、おまけに屋根の曲げ癖もついて一石三鳥でした。あとは、組み立て中にこのプレスが元に戻らないように、注意して取り扱う必要があります。

一方、屋根の裏側はこんな感じで、一部にササクレが出ているものの破れたりするようなことはなく、サーフェイサーをひと吹きして固めてやれば問題ないと思います。

妻板にもビード位置を印刷してありましたが、そんなわけでビードなしを選んだので、このまま組み立てに回すことにします。JR車両にしては珍しく、貫通路は広幅・両開きドアとなっています。クハ、クモハ両方ともドアが付くことは現車で確認済みです。

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