80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

今年もお世話になりました

2020-12-30 13:47:06 | 総務部
今年も残すところあと1日半となりました。コロナに集中豪雨・・・災いばかり思い出される1年となってしまいましたが、どうか来たる2021年が少しでも明るい話題で盛り上がれる1年になることを祈るばかりです。

そんな厳しい情勢の中、本ブログをご訪問いただいた皆様方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。お寄せいただいたコメントのひとつひとつが前進する力になっています。ありがとうございました。

さて、巣籠もりイヤーということでさぞ模型製作も捗ったのかと思えばさにあらず。今年は運転会が軒並み延期・中止となった関係で新車完成ゼロという結果になりました。情けないかな、やっぱり〆切りがないとダメですね~。。
以下、ジャンル別に今年を振り返ってみたいと思います。

■以前から着工済み→年越し
仕掛り品に再度アプローチしてみたものの、無事(笑)年を越してしまった面々です。


〇EF13箱型(上段左)
年初に難航していた端梁周辺を一気に仕上げましたが、もうひとつの難関・デッキの組み立てを超えられずに再度眠りにつきました。年が明けたらまた起こしたいと思います。

〇近鉄860系(上段右)
花月園運転会のお題「762」用にク762を含む2連として製作したもので、塗装の終盤で相方のモ862が踏んづけ事故に遭って顔面を損傷、そのまま長期入院となりました。すでに新しい顔に付け替え済みですが一度途切れたモチベを再び取り戻すのは難しい。。運転会の再開が決まれば仕上げたいと思います・・・って消極的(汗)

〇オハネ25 0番台3両(下段左)
後述のカニ24とともに「つるぎ完結編」として少しだけ進めましたが、デッキの照明にこだわっているうちに年末を迎えました。一応、「すべてのブラインドを下ろした丑三つ時仕様」として寝台ハシゴも寝台カーテンもすべて「やめ」にしたので残り作業は少ない状態です。

〇レイアウト(下段右)
「第五次レイアウト」として、これまで製作したセクションを大幅に改築することにして再開。まあこれは長期戦事案なので、あと2、3回は年を越すのではないかと。気持ち的には年内に駅部分のセクションだけでも連結・通電・試運転という方向ではありましたが・・・。


■既製品プチ改造→完成
とりあえずひと区切りついた車両もなくはないんです(笑)。


〇キハ58001(上段)
KATOのキハ58をタネ車として、DC急行「アルプス」に併結されていた頃の富士急のキハ58001へ改造したものです。非冷房の原形復元がメイン。

〇カニ24 12(下段)
KATOのカニ24 0番台をタネ車として、発電用エンジンを日光のDMH17Cをベースとした改造品に載せ替え、室内を加飾し、配電盤の一部のランプを光ファイバーを使って点灯化したものです。これは結構ハマった楽しい改造でした。


■新規着工→無事年越しw


〇伊豆急2100系「ロイヤルエクスプレス」(上段左)
ペーパースクラッチ7連として華々しく立ち上げましたが休眠中です。冷たい雨の中、伊豆高原駅のホームでディティール写真撮ったのがよい思い出・・・ってまだ諦めてませんよ~。。

〇富山地鉄クハ173(上段中)
これぞ衝動買いならぬ衝動着工の典型。来年も恐らく再起動はないのでは。。。

〇札幌市電D1000形(上段右)
これも花月園運転会のお題として着工したもの。「元〇〇」ということで、元気動車改造の電車というチョイスでした。これも運転会再開の声が聞こえた段階での復活案件としておきましょう。

〇JR九州305系(下段左)
これも華々しく始めた割に萎むのも早かった・・・のですが、確認したら窓抜きまでは終わっているようなので、スイスの電車が完成したら復帰したいと思います。

〇スイスの低床電車(下段右)
現在進行形のアッペンツェル鉄道・ABe4/12 形“Wakzer”です。不思議とこれはモチベが継続しているので完成できそうなキガスル。(笑)複雑な前頭部を克服できるかがカギですね。スイスのいわゆる「メーターゲージ」の車両はサイズ感や走行風景などが日本の狭軌鉄道に近いため最近けっこうハマってまして、某Tubeの動画を漁っています。実は第2弾も薄々計画中だったりしまして。。(あれ?305系・・・)


このほか、完成車やキットの購入も、ストラクチャー含めていくつかありましたが、これらは今後折を見てご紹介していきたいと思います。


ということで相変わらず振れ幅が大きい「80分の1丁目16番地」ですが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
では皆さま、良い年をお迎えください。

管理人 isao


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スイスの低床電車を作る(10)

2020-12-30 02:43:31 | 海外
前頭部の製作を進めましたが進捗は半分にとどまりました。やっぱり難しい。。

両サイドのすき間を埋める積層パーツです。相似形に少しずつ大きさを変えて切り出したものを最も薄い部分で3枚、厚い部分で5枚重ねてあります。



前面の窓下は上下2枚のパーツを「く」の字状に貼り合わせます。上半分のヘッドライト周辺はポンチであらかじめ穴を開け、その周囲を鉄筆で軽くスジ彫りしています。右側に円弧だけ描いてあるものは下半分で、大きめに切って貼り込んでから余分なところをカットするため、この段階では円弧しか描いてありません。



ヘッドライトまわりを貼り込んだところ。ケバを抑え下地を整えるため穴のまわりに瞬着を浸み込ませたのちにサーフェーサーを吹き、軽く研磨してから貼り合わせています。



しかし急いだり考え事が多いとロクなことが起きません。ライトケースを付け忘れました。まあ、ちょっと狭いですが後からでも差し込めそうなのでドンマイ。



下半分も貼ります。写真はすでに余計な部分をカットした後です。ん~~もう少し角度をつけた方が良かったかな~。。エッジが効かないとただのメルヘン顔になっちゃう。。(笑)



まあこんなもんですか。



オデコには行先表示器と前灯が収まりますが、ココが複雑で残念ながら積み残しとなりました。行先表示器はチップLEDで後方から照らすことにして、こんな感じで透明の「イロプラ」を置いて面的に光を分散させる予定です。



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スイスの低床電車を作る(9)

2020-12-28 02:01:03 | 海外
運転室部分の製作に入ります。大胆な曲線を描く前頭部デザインですが昨今のわが国の新車と違って「球面」でないことが救い。PC上で形式図をトレースして横から見た形状を写し取ります。



この形式図は致命的なことに正面図が無いのですが、超望遠で真正面から撮られた写真がたまたま見つかったのでこれを拝借し、車体幅を基準に1/80に設定した写真から上下左右の主要な寸法を読み取りました。



だいたいの形状は理解できたのですが、いざこれを立体的に組み立てようと思うとなかなか難しい。あれこれ検索しているうちにメーカーで製作中の実車の写真が見つかりました。これを見ると円弧を描く太い2本の骨格が左右に配されているのが分かります。模型でもこの構造を採り入れることで、特に左右方向の位置決めをしやすくしました。

欧州鉄道ニュースWEBサイト “Railcolor news.com” 2018.1.15記事より)


コーナー部分は積層で下地を作ってパテ盛りしてから削り出す方法とし、Wordで型紙を描画。まず基本となる骨格用の図を作成し、これをタテヨコ必要な大きさに縮小しながらコピペすることで積層パーツが出来上がります。色のついた四角は「何枚目に貼るか」を表しています。別に1、2、・・・でもいいんですけど。(笑)



作図自体は簡単なんですが切り抜くのが大変。最初は雲形定規を使って恐る恐るカットしていたのですが、ぴったりの円弧を探すのも面倒なので、途中から写真のようにフリーハンドでカットしてみたところ意外に簡単・正確にカットできました。最終的には外皮を被せたりパテ整形したりするので、多少の切り抜き誤差があっても問題ありません。



運転室の外側と骨格を別々に組んだところ。骨格はt0.5ペーパーを2枚貼り重ねたものです。最後に窓セルを入れられるよう、床板には大きな穴が開けてあります。



両者を組み合わせ、窓から上に「外皮」を貼ったところです。窓下のライトまわりと裾の部分は複雑な接合になるので、とりあえず本日はここまでが気力の限界・・・。



上から見たところ。左右側板がテーパー状になっています。本当はこの隙間に積層板が収まるわけですが、あらかじめ貼り付けておいてうまく収まるのか不安があったので後から差し込むようにしました。



横から見たところ。とりあえず骨格レベルでは予定通り組みあがったかな、という印象。




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スイスの低床電車を作る(8)

2020-12-22 00:46:30 | 海外
台車を作ります。t1.0床板用真鍮板の端材に3両分の車軸とボルスタネジ位置をケガき、とりあえず動力台車用の4枚分を穴開け。この段階でもうアゴが上がってまして、残りは手持ちの市販台車を流用する方向に気持ちが傾きました。。。



で、コテコテ半田付けしてなんとか台車が完成。繰り返しになりますがスカートに隠れるのでこれで完成です!(笑)シルエットで何となくそれっぽく見えるように下側に少しだけ切り込みを入れてあります。



仮組みしてみます。まだ配線していないので見た目と指で回してみただけのチェックですが、ユニバーサルジョイント関係は特に問題はなさそうです。ただ何となく全体に腰高感があるのがキニナル・・・。。



プラキットのベンチレーターの余りが丁度よい高さだったので、これを台にしてモーターを取り付けていますが、強く締め付けられないため、のちのち金属素材に入れ替える予定です。



シャフトの中心線が少し下過ぎのような気がします。やはり腰高っぽいですね。「MPボルスターE」という旧国などのφ11.5mm車輪向けのボルスターを使っていて、センタースペーサーがφ10.5mm車輪用の半分ぐらいの厚さしかないためこのままだと調整しきれないかも。うーん思案どころですなあ。。



課題はありますがとりあえず車体を被せてみましょう。車体をウマにして床板を組んだのでぴったり合いました♪(笑)



モーターはやはり隠し切れませんが、この程度なら黒く塗ってスモークガラスはめればなんとかごまかせそう。。



次回からはいよいよカーブが特徴的な前頭部を作っていきます。


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スイスの低床電車を作る(7)

2020-12-18 11:23:09 | 海外
下回りを作っていきます。前回カットしておいた真鍮板にモーター逃げ穴と台車センターピン穴を開けたところです。ちなみに使っているのはt1.0×W31mmの床板用真鍮板。幅31mmなどという中途半端な床板はエコーモデルで入手しました。さすが痒い所に手が届く信頼の模型店。



モーターはこんな形で床上に搭載します。通常の使い方を上下反転させたようなイメージです。



ただし、すでに床自体が十分低いため車外への突出量はこの程度。机上計算では2mm程度と見込んでいますが、実際に組みながら微調整したいと思います。



高低2段の床をつなぐ斜辺はドライブシャフトを逃げるための長穴を開ける予定でしたが、左右はともかく、上下の余裕があまりなさそうなので却下しようかな~と悩んでいる図。



結局、左右別々に帯板でつなぐことで大きな空間を確保しました。どうせスモークガラスとシートに遮られて見えない(はず)なので機能性重視でいきましょう。



完成した床板です。この立体感は“シャーシ”と呼びたくなりますね。



台車がまだできていないのでMPギヤをウマに載せてユニバーサルジョイント全体の“合い”をチェックします。ここまではだいたい想定通り。



穴の部分に関節がかかりますが、開口部が大きいので問題なさそう。



ガイス駅の急カーブ(前回参照)もいけそうです。奥に車輪が見えていますが、穴を大きくしたおかげで、急カーブで車輪が当たるのを避けられるという副次効果も生まれました。スケールどおりならホイールベース21.25mmのところが24.5mmと長いため、センターピン位置を連結面側に1mmずらしてもなお、机上検討ではフランジが当たるかもというギリギリのところでした。



残るは実際に台車を履かせて検証・・・ということですが、車幅が狭くスカートに覆われているうえにガニマタ16番のため台車は自製を予定しています。なのでその検証はもう少し先になりますが、半分以上スカートに覆われて見えないのをいいことに、真鍮板に軸受メタルを取り付けただけの簡易なものにする予定なので、クリスマスまでにはなんとか作れるのではないかと。

聞くところによればサンタ氏はコロナに対する免疫があるそうなので、台車だけでなく屋上機器なんかもプレゼントしてほしいなーなんて期待はしているのですが、トナカイが37.5℃以上の熱があると運休するそうなので、やっぱり自分で調達するのが確実のようです。がんばろ。。


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