80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

キンメ電車を見てこよう

2024-03-31 00:11:03 | 私鉄電車
年度末を迎え仕事が少しヒマになったので、これからの貴重なオフシーズンは再び工作に戻りたいと思います。

で、いつものようにストックパーツをガサゴソやっていて見つけたもの。東急用のTS807台車8両分とモハ103冷房用床下機器4両分。。



確か4年前のちょうどコロナ禍に突入した頃に、伊豆急の「ザ・ロイヤルエクスプレス」(2100系5次車)を作るぞ!と息巻いて集めたパーツの一部です。その後、E社から完成品がひゃくまん円ぐらいで発売され、昨今の高騰を差し引いても、ああそのぐらい手間のかかる題材だったんだなぁとため息。



一応型紙はぜんぶケガき、先行的に先頭車を組み立ててはいたんですけど。。



その後、TS台車を使っていっそのこと東急の8500系でも作るか、いやコルゲート付きステンレス8両は大変でしょ、それじゃあ長電の3両だけでもw・・・等々考えあぐねた末に、1~4次車までの「リゾート21」ならそんなに難しくないだろうという結論に落ち着き、以来、パーツは深い眠りに入ったのであります。

久しぶりに眠りから覚めて、まだ台車も床下機器も流用しておらず8両編成分揃っているのが確認できたので、「キンメ電車」としていまだ第一線で活躍している2100系3次車にすべく、仕掛り品製造ライン(笑)に再び投入することにしました。もっとも「キンメ電車」塗装は凝りに凝っていて「ロイヤルEXP」どころの騒ぎではないため、トリコロールカラーのオリジナル塗装時代でいくことにしています。



そもそも車体断面自体が5次車と4次車以前では違うため断面図を描き直して展開寸法を求め直します。5次車は側板の傾斜が3°で屋根はブルトレのような深い屋根をもっており、かなりどっしりとした印象ですが、1〜4次車は腰から上が5.5°という深い角度で傾斜し、屋根は8,500Rという大きなカーブをもつ独特の軽快なスタイルをしています。



側面は雑誌掲載の形式図をもとにスケールダウンしたのですが、どうも全長の寸法が合いません。サイドビュー写真などいろいろチェックしてみたところ、雑誌掲載の1次車(恐らく2次車も同じ)と3次車(恐らく4次車も同じ)とでは先頭車の展望席の寸法が違うようです。そしてもっと厄介なのが貫通路です。シートが海側・山側でアンシンメトリーなので一部の貫通路が山側に偏位しているのですが、どこの連結面がそうなのか、写真や動画をみてもよくわからずお手上げです。



ということで、明日、キンメ電車の突撃取材を敢行したいと思います。もちろん真の目的はキンメの煮付けであります。


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コバルトブルーの特急

2024-03-16 08:54:54 | 私鉄電車
最近また「選択と集中」ポリシーが揺らいで中央東線から遠い案件が増え始めました。新快速ブルーライナーしかり。そして・・・

この写真は以前投稿した1982年頃の西鉄大牟田駅の様子を写したものですが、奥に特急用の2000形、そして手前には3ドア一般色の通勤車に改造された先代の特急車1000形が写っています。



2000形特急車は前から作りたくてうずうずしていて、今回もストックパーツの整理をしていたら国鉄301系用のDT34に目が行って、これを流用すれば今すぐにでも着工できる!という衝動に駆られたのですが・・・



前面の改造ベース用にわざわざホビーモデルの103系1000・1200番台キットを買ったんだよなぁ、、とコレを見て自制心が発動。301系はいずれちゃんと作りましょうということに収まりました。



しかし電車は急に止まれないw。心の過走は止まらず、これも作りたくてうずうずしていた先代特急車1000形の型紙を一気に作画するに至ったのであります。



24両の小所帯にも関わらず台車は3種類あったようで、なかでもFS314という住友のリンク式(いわゆるアルストム式)が目に止まりました。その他はDT24やKD43といった市販台車が近似でそのまま使えそうなのですが、これは枕ばねが2列のコイルバネになっていて珍しいので、あえてこちらを選びました。

というのも、日光モデルのFS308(東武用)の枕ばねが別パーツになっているので、これをスパイクモデルの「TR50用枕ばね」に置き換えれば簡単にそれらしい台車が出来上がる・・・と考えたからです。



目論見は的中したのですが、この枕ばねはもともとJMすなわち13mm用のパーツなのでボリューミーで、あちこち削って幅を狭める必要がありました。あとトータルのお値段もちょっとしたロスト製台車並みになってしまいアセアセです。



車体は2段サッシの大窓・2ドアなので比較的作りやすいのですが、窓の四隅に極小のRがついているのが厄介です。とりあえず手持ちで一番細い丸刀で抜き、溶きパテで固めたあと耐水ペーパーでさらに小さいRに仕上げることにしたのですが、まだイメージに合わないので模索中。いっそRをつけず四角四面で作っても分からないかな~



まあとにかく組んでみましょう。鼻筋のない卵型湘南顔という、こちらも難易度高めのお題です。上下2分割にしないでできないか試行錯誤中。



コバルトブルーに太めの黄帯をきりりと巻いたカッコイイ特急車をイメージしながら、しばらく試行錯誤を楽しみます。



コメント (4)
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ペーパーで作る西武赤電(多摩川線編【1】)

2024-02-12 19:52:18 | 私鉄電車
今年の年度末は余裕余裕・・・と思ってたら一気に忙しくなりました。
工場の稼働率も大幅低下です。

出張が多いのです。
本題に入る前に、もう1週間前のことになってしまいましたが宮崎での駅撮りを少々。

日南線油津行が「2両2つドア」と表示されてたので期待したらコレが来ました。キハ47はまだ残存してるんですね。8000、9000番台というものすごいインフレ番台をつけています。手前からキハ47 9073+キハ47 8119。機関換装済みとはいえ国鉄の香りを残して大爆音で発車していきました。



特急は787系だらけ。一瞬、3並びが実現しました。これが485系ボンネットの3並びだったら・・・はもう言いますまい 笑 。787系でさえ30年選手ですから。。



で、西武赤電です。多摩川線向けクモハ351形を作っています。

いつもどおり内貼りと補強を入れて箱にしていきます。手のひらに乗る・・・は言い過ぎですが、コンパクトサイズの17m級車体は作っていても思わず笑みがこぼれます。しかし笑っていられるのもここまで。



カッコイイ湘南顔を作っていくためには精神統一が必要です。京王2010系ではコーナーのRを表現しつつ上下2分割で顔を組み立てましたが、Rの管理がやっぱり難しいなぁと思い、今回は「イモ付け&R削り出し」手法に変更しました。



前面窓の寸法は形式図に書かれていないため、正面がちに撮られたネットの写真を拝借して比率計算で決定。ワイパー取付部の出っ張りが昭和の電車っぽくていいじゃぁないですか。



t0.3プラ板から幅0.5mmに切り出した帯材を“立てて”窓の内側に瞬着で貼ってHゴム表現とします。すなわち0.3mmがHゴムの「幅」になります。このままだと表面に出過ぎるので、耐水ペーパーで表面の浮き出しが0.1mm強ぐらいになるように表面(断面?)を削っておきます。



屋根板は手持ちの旧国用?を使用し、車体に接着したのちコーナーとオデコをあらあら削ったところです。いつもは下回りが先行していることが多いのですが、今回はまだ作っていないのでダルマ状態です。本日はここまで。


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赤電近況

2024-02-03 14:04:51 | 私鉄電車
そういえば西武の赤電どうなった?という声が日に日に高まってきた・・・

ということは全くないのですが、一応近況のご報告をしておきたいと思います。
そしてまた横跳びが発生しました。

まず新宿線10連に組み込む701系(zug改)ですが、高い位置にあった雨樋を削ってパテであらあらの整形を行った下の状態から少し進展しました。



側板と屋根板の継ぎ目の研磨を完了。



t0.3プラ板から切り出した雨樋をマステで低い位置に仮止めし・・・



瞬着で貼り込みました。ちょっとヘロッてますがまあ勘弁してちょ。



縦樋パーツが無いなあと思ったら新101系は元々車体埋め込みでした。。なのでこちらも新たにプラ板から切り出したものを貼ります。



こんな感じで牛歩ですが進めています。

一方の501系は、サハの側板高さに疑義が生じて、もしかすると大修理が必要かも知れません。。351系のサハとして作られた初期車なので屋根が深く、雨樋がかなり低い位置にこないといけないのですが少し高すぎるようです。う〜ん・・・


(後藤文男著「1970年代 西武の電車1 赤い電車編」より)


そして横跳びの話ですが、西武は西武なので真横に跳んだわけでもありません。
以前、10連は諦めて8連にしようかというときにクモハ451形+クハ1411形という2連を作ることにしていました。そしてクハ1411形はすでに車体の組み立てまで出来ていたのですが、クモハ451形のユニット窓が少し面倒なので沙汰止みに。。

その後、西武多摩川線(武蔵境〜是政)で一時期クモハ351+クハ1411という編成が走っていたことを知り、クハの形態も前面貫通路の幅が広いタイプであったことが確認されたので、クモハ451に代えて湘南顔・17m級のクモハ351を作ることにしました。これなら武蔵境で顔を合わせていた国鉄101系、115系、165系などとの親和性も抜群です。


形式図には主要な寸法しか入っていませんが、窓800、柱100はまず間違いないので、あとは写真から判定して模型図面を作成してプリンタ出力し、窓抜き、サーフェーサー塗布、一次研磨と進めました。



プレスドアはIMONのエッチング製を使用。



台車は日光のDT10(コロ軸)で、時代設定が1970年代終盤なので、スポークではなくφ11.5のプレート車輪としました。2両なのでFK-130SHの片台車駆動とします。これは先に製作した411系と同じ構成。実車同様に規格化・標準化しています。笑



最後はこんな感じの2連になります・・・という妄想写真。


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京王2024Fの製作(3)

2024-01-14 01:14:06 | 私鉄電車
サハの床下で目立つ応荷重弁を作ります。



t1.0プラ板を幅4mmにカットし、さらに高さ3mmの長方形に切り出したら、カッターでだいたいの形にカットしていきます。上段が整形途中、下段が完成です。



それらしくステーを作り・・・



床下に接着。まあ良いんでないかい?ちなみにデハにはこのタイプが見当たりませんのでエアサスの空気圧で測重するための機器なのでしょうか。デハはコイルバネ台車なので沈み込み量をから測重する機械式だそうです(Wiki情報)。



ジャンパ栓受は手持ちのエコーのホワイトメタルパーツを並べ、カプラー胴受はPLUMの201系プラキットで使わなかったパーツを流用しました。



乗務員ステップはエンドウの狭幅タイプを木製床板に合うようにカットして取り付けてみたのですが、見事に台車が当たってしまって首を振らないため外しました。馬車軌(1,372mm)は1/80世界ではほぼ“ファインスケール”のはずですがおかしい・・・笑 車体ができたら車体側取付で再チャレンジしたいと思います。



当たると言えばこちらも問題ありです。連結面側はIMONの通電カプラー(ISカプラー)を採用したのですが、取付ネジや引き通し線を受けるラグ端子と台車が接触する可能性があります。



床板に穴を開けて引き通しのエナメル線を床上に引出し、そこでラグ端子に半田付けすることにしました。



ネジの頭は出たままですが、余計なものが無くなったのと、センターピン穴を拡大してセンターピン位置を0.5mmぐらい車両中心方向へ移動したことで、よほどねじれた線路でない限り接触の可能性は無くなりました。念のため、完成後に瞬着かボンドをネジ頭に盛り付けておくことにしましょう。



床下機器は面倒な「点検コックの森」を除いてほぼ埋まり、通電カプラーと引き通し線の配線の見直し方向も見えたので、今後は車体製作にシフトしたいと思います。



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