80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

急行「鳥海」を仕立てる・その7(マニ36の製作4)

2009-10-31 11:29:46 | 上野口夜行急行方面
ここ数日天気が良いので車体を塗装しました。
側面と妻面はGMスプレーNo.2(ぶどう色2号)そのままですが、屋根はアサヒペンのスエード調塗料(300ml缶スプレー;ダークグレー)を使ってみました。この塗料、だいぶ以前に買ってスロ62に塗ったもので果たして使えるのか不安でしたが、よく振って試し吹きをしたところノズルも塗面も大丈夫そうなので使いました。塗った直後はテカテカしていますが、完全に乾燥するとザラザラの程よい質感が得られます。家庭用塗料にしておくのがもったいない感じです(^^;
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急行「鳥海」を仕立てる・その6(マニ36の製作3)

2009-10-28 01:24:02 | 上野口夜行急行方面
マニ36の車体が組みあがりました。妻板の高さと上辺のカーブがイマイチですが、これでよしとします。ベンチレーターは撮影のために仮装着したもので、塗装時には取り外します。


テールライト(LED)点灯回路の配線状況です。左右のライトそれぞれに電流制限抵抗と保護用ダイオードが組み合わされます。右側オーバーハング部の床板にφ2mmビスを4本ねじ込み、これにコの字型に曲げたダイオードの足を半田付けしてあります。車体を被せるとLEDの足がちょうどここに接触して通電するわけです。なおそれぞれのダイオードの片足は、まとめて右側台車のセンターピンのラグ板にも半田付けしてあるほか、反対側の足は抵抗を経由して左側台車のセンターピンにつながっています。


あとは塗装とカプラーまわりの追加工作などをすれば完成です。
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半キノコ?

2009-10-27 02:17:06 | その他
先日キハ81ボンネットの話が出た折に、最近あまり走らせていなかったKATOのキハ82系の所在が気になって引っ張り出してみました。

現在のわが家のストックは4両基本セットにキシ、キロ、キハの単品が各1両という陣容。「おおぞら」のヘッドマークが入れてありましたが、6~7両で遊ぶならキロは2両もいりません。そこで短編成ながらキロ+キロを組みこんでいた昭和50年頃の「くろしお」に仕立て直すことにしました。

編成と車番を次のように決めてやれやれと思っていたところ、思いもよらぬ落とし穴がありました。

↑白浜
キハ82 28 (以下すべて天ワカ)
キロ80 24
キロ80 47
キシ80 3
キハ80 14 (M)
キハ80 102
キハ82 99
↓天王寺

今まで気付かなかったのですがキハ82には初期型と後期型があって、KATOの製品は最前部のクーラーが前後対称形の通称「小キノコ」なのに対し、初期型は後面がスパッと平面にカットされた「半キノコ」だというのです。キハ82 1~45が初期型とのことなので、今回想定した編成では白浜向き先頭車のキハ82 28を半キノコにしなければなりません。大キノコの位置も修正が必要です。おまけにこの車は暖地型のスリットタイフォンらしく、この改造も必要です。やれやれ。

ちなみにRM MODELSの特集記事(2002年6月号=奇しくも通巻“82”号)をみると丁寧な半キノコのイラストが描かれているほか、カツミのキハ82シリーズには文字通り「小キノコ」タイプと「半キノコ」タイプがラインナップされていました。「半キノコ」なるネーミングはすっかり市民権を得ているのですね(^^;

別にこの車番にこだわる必要もないのですが、乗りかかった船、クーラーとタイフォンを加工し、キロ2両を従えた麗しのDC特急「くろしお」として再デビューさせてやりたいと思います。

さて余談ですが、7両編成中動力車1両では非力かなと思っていたところ、基本セットの箱に「動力車(キハ80(M))1両で平坦線にて12両編成まで走行可能」と書かれているのを発見!これなら勾配の多い当線でも(多少のスピードダウンを覚悟すれば)大丈夫ではないかと思い、キハ80(M)増備計画は当面凍結です。
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181系あずさのラインナップ

2009-10-21 15:28:44 | 中央東線方面
181系あずさは1966年の松本電化を契機に登場した中央東線唯一の特急でした。私のかすかな記憶では信州蓼科方面に家族旅行した際に乗った覚えがあります。大きな窓越しに展開する車窓風景に感嘆し、通過するトンネルの数を指折り数えたことが思い出されます。静かな車内に粛々と響くユニットクーラーのノイズ、専務車掌の白い夏服、デッキに出ると一瞬鼻を突く消毒薬の臭いなどなど、「国鉄特急電車」の記憶は五感すべてを伝わって脳裏に焼き付いているようです。

さてモデルの方ですが、ことの発端は都内某店でカツミの181系旧製品4連の委託品を発見したことに始まります。クハ181が2両にモロ181とモハ180が各1両という中途半端な編成でしたが、そこそこ納得できる価格だったので即購入しました。ダイキャスト製の前頭部と車体との継ぎ目が丸見えという大時代的な製品で、動力はもちろんインサイドギヤ方式の2モーターです。前オーナーが「とき」に改造していて運転室上の前照灯が撤去してあったのもポイントでした。その後足りない中間車をTOMIXの481系改造でまかない、「とき」と共通運用だった頃の食堂車を含む10連からモハのワンユニットを除いた8連に成長しました。もっとも、後述のようにそのうちの何両かはまだ改造途中なので、残念ながら豪快に編成運転を楽しむことができません(^^;
以下、各車のプロフィールをご紹介しましょう。

■クハ181
2両のクハ181は前オーナーの手で各々別々の改造を施されていました。
1両はスカート丈が短くカットされ、タイフォン穴は横長のものが連結器カバいーの下まで開いています。プラ自作と思われるスノープラウもついていました。8、53、64の各車がこのスタイルに該当するようですが、赤とグレーが半々となる連結器カバーの塗り分けだけで判断するなら53号車にしたかったものと思われます(実車は事故復旧改造車につき他の部分にも特徴が多いようですが、そこに目をつぶれば)。新潟向き先頭車なので、あずさ化後は新宿向きに連結します。


もう1両は、タイフォン穴の形は同じですがスカート丈が長く(これがカツミオリジナル?)、これに該当するのは12号車だけのようです。上野向きなので、あずさでは松本向き先頭車とします。


■モハ181
TOMIXサハ481をベースに、後述のサハと同じくドアステップの撤去とトイレ/洗面所窓の改造を行いました。また非デッキ側の窓は、1位側サイドは窓を半分埋めて腰部にシャッター式の屑物箱取出し口を表現(プラ板スジ彫り)し、2位側は700mm窓が2つになるように整形しました。両妻面にはエコーのホワイトメタル製の電動機空気取り入れダクトを貼りつけました。屋根上はクーラー位置を修正し、両端にエンドウ製PS16とエコー製の避雷器を載せました。


■モハ180
購入した編成に入っていたもので元はT車でしたが、エンドウのMP動力ユニットを購入して床板ごとそっくり入れ替えました。M’車は床下機器が少ないため、モーターやウェイトの方が遙かに大きく本来の機器類を圧倒しています(^^; 車体関係は無改造です。


■サシ181
TOMIXのサシ481をベースに、調理室側について回送運転台の窓埋め、ヘッドライトの撤去、手すりの埋め込みを行いました。床下機器も実車に合わせて作り替えています。


■サハ180
TOMIXのサハ481をベースに、ドア下ステップの撤去とトイレ/洗面所窓の改造を行ったものです。非常口のモールドはそのままにしてあります。台車はモロ181発生品のTR59に換装しました。再塗装待ちです。


■モロ180
実はこの車は最後まで方針が決まらず悩んでいました。TOMIX製品で近いのはサロ481ですが、デッキ、トイレ・洗面所、車掌室位置があまりに違いすぎるため、ペーパー又はプラ板での自作も考えました。そんな折、サロ481(後記型)の掘り出し物を見つけたのを契機に、えいやっとばかり切り継ぎ加工をしてしまったものです。Nゲージャーの皆さんならこの手の加工はお手の物でしょうが、さすがにこのサイズで輪切り状態のボディが3つ4つ机の上に転がってくると、本当に完成できるのか?と不安になります。屋根板固定用の爪をまだ再生していないため、日なたに出したら見事に屋根が反ってしまいました(^^; 改造の詳細は別の機会にご報告しましょう。


■モロ181
購入した編成唯一の動力車でインサイドギヤ式の2モーター車です。本来付随車用のTR59をつけていたのでこれをサハ180に譲り、エンドウのDT24を購入して付け替えました。スタートがやや渋く騒音も大きいですが、まだしっかり走るので当分はこのままです。車体関係は手を加えていません。


さて、2両のクハ181は前オーナーが一生懸命改造した形跡がうかがえます。しかし残念ながら下地処理や塗装の荒れも見られますので、追い追いこれらにも手を加えていきたいと思います。

【参考資料】
この模型製作にあたっては「クロ151」様の次のサイトを全面的に参考にさせていただきました。ここに明記して感謝の意を表します。
ボンネット特急の世界へようこそ
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急行「鳥海」を仕立てる・その5(マニ36の製作2)

2009-10-21 04:56:47 | 上野口夜行急行方面
先日、素組みでいくと書いたところですが、なかなかストレートにはいかないものです。

そもそもに荷物車と客車とではデッキ部分の構造が違います。ヒンジ式だった扉は引き戸に改造され、デッキと客室との間の壁は取り払われ、吹き晒しだった貫通路には新たに扉が設置されています。
しかしキットのパーツ構成をみると仕切り壁がある一方で妻板に貫通扉はなく、側扉も妻板と客室仕切り壁との間にイモ付けする前提で、デッキと同じ幅のものが入っていました。すなわち、明らかに客車のパーツが流用されているわけです。

種々検討の結果、組み立ててしまえば見えない部分でもあるので“客車と同じデッキ構造で作る”ことにしました。絞り折妻車の場合、この方が強度的にも寸法管理の上でも有利ではないかと考えたからです。

ここでひとつ問題がありました。キットの客室仕切り壁(写真の一番上のパーツ)は床板の厚みを差し引いた高さしかないため、このまま組むとデッキ下部のステップ脇に隙間ができてしまいます。そこで、両端を側板と同じ寸法にしたコの字型のパーツを新調し置き換えました。実車にはない部分にずいぶん力を注いだものです(^^;
側扉は車掌室側は薄紙を裏打ちして窓枠を表現し、荷物室側は窓を上方へ拡大するとともに、プレス抜きのメクレをHゴム表現に使えるよう裏返して使うことにしました(写真で色が違って見えるのはそのためです)。


折妻の角度に合わせた天板と貫通扉兼用の妻板内貼りをt0.4mmアイボリィ紙から切り出し、デッキ部分を組み立ててしまいます。


テールライトはダミーでもいいのですが、新津以遠のスニを切り落とした姿で編成端に出ることも考え(^^;、スニ41と同じLEDを車掌室側に仕込むことにしました。今度は市販のテールライトケース(KSモデルNo.987)を使うことにしたのですが、内径がわずかに異なるため、φ1.8mmドリルで拡大するとともにLEDの方も少し削って何とか収めました。


床下は台車、センターピン、床下機器とも日光モデル製品でオーソドックスな構成です。台車は一応TR23コロ軸改造タイプを使いましたが実車どおりかは不明です。トイレ流し管が台車のすぐ脇にくるため、首振り角度に合わせて裏側を斜めに削りました。ろくに走行チェックもせず見た目で600Rオッケー!としてしまいましたが、ダメなら台車も削りましょうかねー


4面を合わせて車体を組んでみました。床板は黒で塗装済みです。


このあと屋根加工が控えています。絞りのある丸屋根は遥か昔に小高のオハ35を組んで以来久しぶりですね。キュートに格好よく仕上がってくれるでしょうか!?
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