80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

鉄道が幅寄せするとこうなる

2021-02-23 11:14:34 | 海外
工作の合間によくスイスの前面展望動画を観ています。
同国最大の私鉄・レーティッシュ鉄道は、箱根登山鉄道と姉妹提携していたりKATOがNゲージ製品を精力的に販売していたりするので、割とよく知られた存在かと思いますが、サン・モリッツとイタリアのティラノを結ぶベルニナ線の“かぶりつき”を楽しんでいたら、とんでもないものを発見しました。

以前、ホームを堂々と横切る引込線を紹介しましたが、あれは時代とともに編成が伸びたのでホームも伸ばしたらああなっちゃいました、的な予想がついたのですが、こちらは発見から半月たった現在でもその意図、目的、効能が解析不能。(笑)

とにかく動画のスクリーンショットをご覧いただきましょうか。場所はサン・モリッツとティラノの中間あたりに位置する標高2091mのアルプ・グリュム駅を出たところから始まります。
lorirocks777氏のTouTube動画「★ Cab ride St. Moritz - Tirano (Bernina pass), Switzerland to Italy [10.2019]」から引用させていただきました。


駅を出ると遠く下界を見下ろしながら右にカーブします。ベルニナ線は単線です。スイスの鉄道は左側通行ですが、交換列車がいないのでこの列車は駅舎のある右側から発車しています。この先にポイントがあるのかなー・・・



と思いきや、いつまでたっても合流しません。この状態で列車は走り続けます。前方に見える絶景がもはや目に入りませんww。これは幅寄せなんてもんじゃぁない、対向列車が来たら確実にぶつかるぜ!



そして列車が180度向きを変えたところでやっとポイントが見えてきます。几帳面にも複線間隔に戻ってから合流するのがシュールだ。。



「ガントレット」は2本の線路がいったん交差しますが、交差しないまま、ただ寄り添って離れていくのってどういう意味があるんでしょうか??


ということで実際の様子は動画でお楽しみください。モンダイの箇所は47分頃からですが、美しい路線なのでチェックが済んだらぜひとも全線乗車してくださいね!




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スイスの低床電車を作る(20)

2021-02-22 11:39:02 | 海外
ライト関係を作っていきます。まず、行先表示器を面的に光らせるため、“イロプラ”(透明)に遮光用のアルミシートを巻いて所定の場所に収めます。後ろの凹んでいるところにテープLEDから切り出した白色チップLEDを当てて光らせます。



テープLEDを使うメリットは配線が楽なこと。単体のチップLEDは小さすぎて配線するのが大変ですが、テープLEDは配線済みなので銅箔を露出させたところへ半田付けすればOK。ただ銅箔が非常に薄いので保護フィルムと一緒に剥ぎ取ってしまわないよう注意が必要です。右側が真っ黒ですが光線の関係で、焦げたわけではありません。



正面からみるとこんな感じです。実車はLEDパネルなので「幕」ではないのですが、逆に光り方が均一でないと文字に明暗が出ちゃってカッコワルイ・・・



ヘッドライト兼テールライトは今回も乗務員室仕切りの裏側に光源を仕込みます。φ2mmの軟質プラ棒で導光するための穴を開けたところ。



赤白2つのLEDをライトハウスに仕込むと、当然、光軸はどちらもプラ棒の中心からズレるので、拡散用にここにも“イロプラ”を貼っておきます。



LEDはφ3の砲弾型の赤白を抱き合わせにして接着しておきます。白の方が見にくいですが赤の下にあります。ノリシロ確保と、あと、少しでも赤白の光軸が近くなるように、貼り合わせ面は中身が露出しない程度に(笑)平らに削ってあります。



はい、こんな感じになりました。ちなみに実車もココは配電スペースになっているので、変に床下とか天井に詰め込むことなく伸び伸びと配線できました。日本の電車もみんなこういう構造にするべきだわ(爆)



導光用プラ棒のようす。遮光するのはマストとして、フロントガラスが大きい車なので運転席と運転士でも乗せて隠しますか。



スイスの車両は蒸機も含めてみーんな3灯です。吹雪や霧などを考えてのことでしょう。そしてこの車両はデザインがかっこいいぶん、オデコライトはかなり窮屈な場所に収まっています。実車どおりにはとてもいかないため直後に位置する運転室用クーラーに仕込むことにしました。



テキトーに作ったらけっこういい感じになっちゃいました。



やっと点灯試験にこぎつけましたよ。前進ヨシ!



後進、、、ちょっと暗めだけど、、ヨシ!手作り2色LEDはなんとかうまく機能してくれました。行先表示器の光も均一なので満足です。



次は室内灯と、あと、実車にある屋根上のジャンパケーブルを使った引き通し回路にもチャレンジしたいと思います。


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スイスの低床電車を作る(19)

2021-02-13 21:08:33 | 海外
屋上機器もいよいよ追い込みに入りました。空気関係の機器を作っていきます。

おなじみ実車の俯瞰写真。中間車の連結面寄りをアップにしています。手前にエアタンク2本と、その間に何やら踏み台のような台が見えます。この台の脚の形状と、台の下に隠されているものが知りたくて思いっきり白飛びさせてみましたが、結局台の下はカラッポのようです。そして隣(奥)に横たわっている箱はどうやらコンプレッサーのようです。エアタンクと踏み台は各車に1セットずつ、そしてコンプは中間車のみに2台積まれています。

(Yves Mamin氏のYouTube動画 “AB | Appenzeller Bahnen | Automotrices ABe 4/12 1001 - 1005” より)


エアタンクは一見すると同じに見えますが、よく見ると奥側の方がやや小さいようなので、大きい方にエンドウの「各種タンクセット」の中サイズのものを、そして小さい方はエコーの「小型電車用エアタンク」を使うことにしました。



踏み台の脚はまるでスイスお得意の石積みの橋を模したような優雅なアーチを描いているので、これもφ6mmの事務用パンチで抜いてからU字に仕上げました。上面にはファインモールドのメタルプレート(縞鋼板)を貼ってあります。



コンプレッサー(と思われるもの)は本体をペーパーで組み、両サイドにt1.0イラストボードを貼り重ねてそれらしく見せました。両方の妻面はルーバー状になっているように見えるのでエバーグリーンの波板を貼ってあります。2本並んで黒く見えるものは除湿器(らしい)で、プラ完成品の付属パーツから切り出したものです。



品番を見たらKATOの165系のランナーパーツでした。カプラー固定用の「何か」だったと記憶。とにかく大量に余ってます。(笑)



例によって仮に置いてみましょう。よしココも決まった!



ところで最近、STADLER社製の兄弟車の動画を観てて発見したのですが、踏み台の下になんともう1本エアタンクが収まっていました。一見無意味に見える優雅なアーチはタンクに合わせた共通設計ということのようです。ていうか、そもそもこの踏み台は何なのか気になりますね。縞鋼板が貼ってあるという事は踏んでもいい=ランボード・・・なの?

(Yves Mamin氏のYouTube動画 “TRAVYS, Yverdon - Sainte-Croix. Rames automotrices Be 4/4 - AB - Be 4/4 3001 à 3006” より)


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スイスの低床電車を作る(18)

2021-02-12 02:08:03 | 海外
屋上機器最大の難物を作ります。この写真の真ん中に写っている銀色のメッシュで包まれた機器です。形からしてブレーキ抵抗器で間違いないでしょう。

(Yves Mamin氏のYouTube動画 “AB | Appenzeller Bahnen | Automotrices ABe 4/12 1001 - 1005” より)


機器カバー上面のフレームは、あまりに細かすぎて手ケガキでは目が追い付かないため、PCで作図してプリントアウト。



しかし切り抜きは手作業でやるしかありません。観念して一気に切り抜き、断面を瞬着で補強してからサーフェーサーを吹いて軽く研いでおきます。サラッと書きましたが頭から湯気が出そうでした。



カバーの下の部分を作ります。



切り抜いたフレームを上面に貼ります。



エッチングメッシュを裏側に瞬着で貼ります。ファインモールドのAE-07という、0.6×0.9mmの長方形メッシュで、元々は屋上機器カバーの通風口に使おうと思って買っておいたものを先行投入したかたちです。



サイドの斜めの部分にも同じメッシュを使い、全体を貼り合わせて完成。なお実際のメッシュがどんなパターンなのか、動画の解像度では読み取れませんでしたが、これはこれでなかなかいい感じに出来上がったのではないかと。



屋根に載せてみます。雰囲気はバッチリ!あとは中に入れる抵抗体ですが、さすがに写真は見当たらないので適当な四角い箱を8個ぐらい放り込んでおきたいと思います。



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スイスの低床電車を作る(17)

2021-02-08 10:14:08 | 海外
先日の通風ダクトに続き屋上機器を作っています。YouTubeの動画からスクショした俯瞰写真を頼りにしつつ、とにかく「それらしくできればヨシ」をモットーに・・・。

先頭車の前方から順に作っていきます。運転室の上あたりにある機器箱は手頃な厚さの木材の上面にペーパーを貼ったり、高さのあるものはペーパーだけで箱状に組んだりしてサクッと作ります。



その次にある背の高い台形の箱。用途不明ですが、恐らく隣の箱と合わせてインバータ制御関係の機器ではないかと思います。ディティールはほとんどありませんので、これもペーパーの貼り合わせで簡単に作りました。



その次も台形断面かと思ったらちょっと複雑なカタチをしています。どうやら左右にあるルーバーと一体化して冷却が必要な機器、つまり半導体素子部分が収まっているのかな?と推定しています。あと、以前から「ルーバー」と書いているものの正体ですが、ただのスリットでもなさそうなので、もしかすると水冷もしくは油冷の熱交換器かも知れません。



上面には何やら格子状?の凹凸が見られますので、手持ちの真鍮網目板を貼って表現してみました。



その次はクーラーです。AU〇〇の既成パーツで似たものはないのでこれもペーパーで作りましたが、現時点でメンドーなヤツ暫定1位と言ってもいいくらいメンドーでした(笑)。
写真は両妻板を中ハリで連結したものと、その隣にあるのは冷却ファンの位置に四角く穴を開けた「下天板」です。この上にさらに「上天板」を貼ることになります。



左右の側板も作り、貼り合わせるとこうなります。



冷却ファン部分のフタにはφ6mmの穴を開けますが、これは事務用の穴あけパンチがドンピシャでした。



紙で作る本体部分はこれで完成。サーフェーサーでサッと表面仕上げをしておきます。



冷却ファンは手持ちのTOMIXのAU13Aクーラーから調達。



冷却ファン、真鍮メッシュ、プラ波板をそれぞれ貼り付けて完成。



全部並べるとこんな感じになります。今のところクーラーが面倒なもの暫定1位ですが、後半にはその座を簡単に射落として余りある機器が登場します。何だよソレwって話ですが・・・あ~ユウウツだぁ・・・。。



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