80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

大月駅ライクなセクション

2023-12-25 01:35:26 | レイアウト
0時を回りました。メリークリスマス!

2023年のクリスマスイブは何やらベニヤ板の上でユニトラックと格闘する展開になりました。

急行アルプスや70系、115系、旧客・・・と中央東線の役者が揃いはじめ、富士急行も7000形に続き2本目となるモハ3100形の製作を再開。こうなるとなんだか急に“地面”も欲しくなって、「大月駅ライクなセクションを作るぞ!」と人知れず宣言してしまいました。本線さえちゃんと周回できていないのに無謀というか何というか・・・。

さっそく近所のホームセンターでt5.5ベニヤと補強用の角材を購入。レールは、お座敷運転でもめったに使わない初期ロットのKATOのユニトラックを使うことにして、4番電動ポイント(R550相当)と曲線、直線であらあらの配線を作ってみたのがこの写真です。スペースの関係で20m級2両が限界。しかも「富士急行線」として独立した線路を敷くスペースもないのでポイントの先は単純に本線に合流させる予定です。



まあこんな感じになるわけです。カーブが限られるのでちょっとホームが開き過ぎるのが難点かなぁ。。



左の方で線路が乗り上げていますが、アジャストレールを入れると線形が間延びしてしまうので、実際の施工時にはカーブレールの道床の一部をカットしてポイントに直接つなげることを考えているためです。



1970年代にどんなホームだったか見てみましょう。富士急のホームは中央線の1番線ホームに斜めに突き当たる形になっていて、これは今でも変わりません。腰が低く大きい窓が特徴のモハ3605が止まっています。1975年の撮影。



1番線ホームから見たところです。富士急に沿ってコンクリート舗装された通路が奥の木造の建物まで伸びていて、臭気抜きの「カラカラ」のある便所も見えます。この一帯は国鉄の貨物の引き込線群があって、これらの建物はその詰所であったと思われます。この「通路と便所」を再現せんがためにこのセクションを作り始めたと言っても過言ではありません。笑 車両はモハ3631+クハ3661でこれも1975年の撮影。



島式ホームの外側にある留置線。この配線も今と変わりません。車両はモハ3633+クハ3663で、両車ともドアステップがまだ残されているのが確認できます。撮影は上より少し古い1972もしくは73年です。



黒貨車がひしめく貨物側線の“へり”を回るようにして出発していくモハ3631+クハ3661。撮影は1980年でドアステップは撤去されています。この先で国鉄/JRからの渡り線と合流して河口湖方面へ向かいますが、模型では最初に書いたとおり本線に合流して終わり・・・です。。



現在の大月駅です。貨物取り扱いがなくなって側線と建物は撤去され駐車場に変わりましたが、斜めに突き当たる形のホームは健在です。なお撮影は以下の3枚も含め2017年。



通路の痕跡がわずかに残っていますが、JRのホームには柵ができて立ち入ることはできません。5000形2連が停まっています。



車止めはJRホームギリギリに置かれていることがわかります。



3両編成の6000系では、そのギリギリまで来て止まります。旧型や1000系(元京王)が4連で走っている姿を見ることがありましたが、さすがにあれは入りそうにありません。反対側の1番線は4両分の有効長があるのでしょうか?



改札口の様子でこれは2013年の撮影。改札寄りのホームはかなり広くなっていますが改札自体はコンパクトです。柱や屋根は1970年代と変わらないように見えます。



ということで、年末年始はレイアウトの方も少しいじりたいと思います。

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【レイアウト】テレビ前の工事

2022-05-24 12:13:21 | レイアウト
駅セクションと“初鹿野ライクなセクション”をつなぐ区間の連結工事を引き続き進めています。

テレビとテレビ台を避けての難工事区間ですが、とりあえず片側(内回り)だけ路盤とレールがつながりました。これも旧レイアウトを解体したもので、内・外線と地下ヤードへのアプローチ線の3線をいったんバラして組み直すことになります。設定上は地上線なのですが今は空中散歩状態。。



各セクションボードの両端には「ゲタ」を履かせ、φ6mmの丸棒から切り出したボスで連結した際の位置決めを行うようにしてあります。



ボードどうしの結合は旧レイアウト同様、「ゲタ」の穴に蝶ボルトを通してナットで締め上げる方式です。これだけだとボルトを抜き差ししているうちに穴が広がってレールの位置合わせが難しくなるので上のようにボスを追加しました。



組み立てたままでもベランダへ出入りできるようにL型スチールアングルで大スパンを確保しようと試みましたが、うまい位置に支持脚を立てることができず失敗・・・。空中回廊でつなぐという目的は達成しました。



“初鹿野ライクなセクション”の右手部分に外回り線の3%下り勾配を作ります。今回はウッドランド・シーニック社のサブテレイン・システム(発泡スチロール製の「線路台」)を使うこととし、それに先立って高さを合わせるためt3mmのアガチス材を線形に沿って貼り込みます。



写真の左半分は3/4インチ(約1.9cm)の「ライザー」上に3%勾配の「インクライン」を重ねたもの、右半分は同じ「インクライン」を直に貼ったもので、距離1,220mmに対して38mm下がるので厳密には3.1%ということになります。反対側の上り勾配区間にも使う予定でしたが、ユニトラックをいかに敷き込むかで頭がいっぱいで忘れました。笑



地下ヤードへの分岐は勾配途中に設けることになります。旧作も同じような条件でしたが、今回は新たにテレビのスタンドとの格闘が追加されました。手前の2本が#7カーブポイント、奥が#6ポイントでいずれもPECOのコード83シリーズ。シノハラなきあとの強い味方です。

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【レイアウト】左右コーナーの延伸

2022-05-15 02:57:20 | レイアウト
駅セクションの左右に配置するコーナーの仮組みを行い、ぎりぎり部屋に収まることを確認しました。

もちろん部屋を採寸したうえで作成した基本プラン図面はあるのですが、現場合わせで調整したり、最近ではユニトラックの大半径カーブレールを導入したりと予定になかったものが増えてきたため、果たしてこれは部屋に収まるのだろうかと日々心配になっていたのですが、ひとまずその心配は無くなりました。

そのユニトラックですが、既報のとおり勘違いでベースボードの高さが10mm不足していたので、10×30mmの木材を買ってきてボードの裏側に貼り込みました。



ユニトラックの大半径カーブレールともなんとかうまく連結できそうです。それはいいのですが、新たにベースボードを作ってレイアウトマットを貼ったところ他の部分と明るさが全然違うことが判明。どちらも「グリーンミックス」にしたつもりだったのですが、明るい方は「グリーン」なのかも知れません。いくらガチのシーナリー作り込みを放棄した区間(汗)とはいえコレではあまりにもトイっぽいので、建物を置くか茂みを作るかして隠さないと。。



駅側からみるとこんな感じ。ちなみに運転しないときはドア部分のベースボードとレールを取り外します。



収まったとはいえカーブの先端はギリギリになってしまいました。まあ空中にはみ出してないのでヨシ!



元設計より50mm程度膨らんだ格好ですが反対側コーナーも支障なくいけそうです。手前の直線の左側には「鳥沢鉄橋」のトラス橋が築造される予定ですが、うまくするとそれに連なる合成桁もワンスパンぐらいは作れそうなので、この直線の下は実物どおり40m程度(模型換算500mm程度)切り下げようと思います。



ということでユニトラックコーナーはとりあえず問題なく収まることが確認できたので、引き続き反対側のコーナーを作っていきます。駅セクションにつながる1/4周はすでにできているので、ここからさらに「初鹿野ライクなセクション」へ向けて建設を進めます。ここも旧レイアウトを解体して部材を捻出します。プランが左右反転したので旧作を裏返してカーブが収まるか確認しているところ。



そしていつもどおりの「エイヤっ!」で路盤とレールをカットし、新たな位置で組み立て直します。ちなみにここは地下ヤードへのアプローチ区間の中間部分で、路盤の基準高さ850mmに合うように支持脚を作りその上に載せていますが、設定としては高架ではなくあくまで地平ですので、脱線対策も兼ねて完成の暁にはユニトラックセクションのようなグリーンボードを下に挿入することも考えたいと思います。



スペースの関係でこのアプローチ線は勾配が3.5~4.2%となってしまいました。地下ヤードは勾配専用機かM車比率の高い電車専用となりそう。。。



土木作業ばかりで味気ないので部分的に給電して車両を走らせてみました。いやぁ、やっぱり走ってなんぼのレイアウト。完成へ向けてモチベが高まりますねー。



この後も引き続き初鹿野セクションへ向けて延伸工事を進めますが、全体が膨らんだ影響で、この先はテレビと高さが微妙なカラーボックスを避けながらの難工事が予想されます。元々本線から地下ヤードへのアプローチ線の分岐部に、初鹿野セクションから降りてくる外回り線の勾配がすり付くという複雑な構造になっているのでかなりやっかい。まあ、図面を描いて悩んでいても仕方ないので、ここも現物合わせしながら「エイヤっ!」で乗り切りましょう!
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【レイアウト】駅とユニトラックセクションの仮組み

2022-05-09 00:29:32 | レイアウト
車両工作に戻りたいと思いつつレイアウトいじりの勢いが止まらないので、未完成部分のボードの切り出しが終わるまであと数回続けたいと思います。

未完成部分を埋めるには駅セクションの位置を決定する必要があるので、高架橋脚をすべて建て、バラバラになっている駅関連ボードをすべて連結します。



3分割のボードをすべて連結。しばらく放置してあったので少し心配でしたがカチッとはまったのでひと安心。



ちなみに駅部分は多層階になっていて1階と2階は鉄道・のりもの専門書店が入店、3階はCDショップで4階がヤード、そして屋上が駅となります。もっとも設定上は地平駅なので完成の暁には下は見ないことにします。笑



続いて右手側の1/2周にユニトラックを展開。



やっぱりカントつきはいいですねぇ。。



しかし緩和曲線がないのでちぃと物足りません。ダメもとであれを買ってみるか?



そうです。新発売のR1606(外)とR1546(内)を取り寄せてみました。しかしこれを見た第一印象「え!コレ直線じゃね?ww」



厳密には緩和曲線ではなくただの大半径レールですがなかなかいい感じです。カントはついていないのでアプローチ線路と直線の間に入れます。いい感じですが問題はちゃんと収まるのか??です。他のカーブレール(22.5°)の半分の11.25°なので、できれば対となる反対側にも入れたい。



とりあえず反対側にも入れた状態で、駅部分と連結するボードが入るのか検討します。これはちょっと見にくいですが、適当なクリアホルダーに旧レイアウトのカーブポイント部分をマジックで写し取ったものを当てがってみたところで、正直微妙だけどなんとか行けそうじゃない?の図。



この透明型紙に合わせて旧レイアウトをエイヤっと切断。勇気が要りますがエイヤっ!だいじ。



おそるおそる差し込んでみて、うんイケる!を確信した瞬間。



ここで一気に連結・・・といきたかったのですが、なんとユニトラックセクションのベースボードが設計より10mm低いことが判明。なんでやねん。とりあえず厚さ10mmのゲタ(=普通の棒か板)を買ってくるまで検証はペンディングとなりました。



駅左側に配置する地下ヤードへのアプローチセクションも連結し仮組みが完了。ホームは20m級12~13両対応なのでそこそこデカいです。あー早く周回させたい!

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【レイアウト】初鹿野ライクなセクション(4)

2022-05-02 14:07:17 | レイアウト
初鹿野ライクな3連セクションのうちの2区間の基本的な線形が決定しました。一部まだフレキを固定していないところがありますが、ペンディングになっていた内回り線のプレートガーダー橋の橋台と橋脚についてはすべて所定の位置に設置完了です。



右手側のトラス橋とプレートガーダー橋。実際の初鹿野周辺にこのようなトラス橋はなく、むしろかつて鳥沢駅近くにあった国道20号を超える旧線のトラス橋がそっくりなので下は道路にしてもいいのですが、ここはやはり山岳区間ということで渓流でまとめていきたいと思います。



左手側にも2連のプレートガーダー橋がかかりますが、ここは山肌にへばり付く感じで越えていきます。奥の外回り線には新たにブルサンを投入して通電走行試験を実施。トンネル内となるこの区間は結局ユニトラックのR790 1本とR867-10°2本を使って緩やかに結ぶことができました。



この2枚のセクションは施工がえーかげんになってしまってすき間が開き放題なのでローラーキャッチで繋いでいます。駅セクションの一部にも使いましたがカチッと固定できてなかなかスグレモノです。ちなみにこんな場所に堂々と付けたのは山で隠れてしまうためなのでご安心を。



今回は橋台4個と橋脚2本をスクラッチ(橋台はモーリンの製品をアンコにしてますが・・・)したので結構時間がかかってしまいましたが、前作よりいい感じに仕上がったので、まずはお題をひとつクリアといったところです。



3連セクションの一番右側の1枚もベースボードまでは完成しました。下に少し見えていますがベッドの上を乗り越す感じになるのでボード面が高くなります。というかむしろこちらが標準高で、初鹿野セクションが高低差を出すためボード面を下げているというのが実態です。



ということでレイアウトの方はだいたい形が出来上がってきたので、次回からは仕掛り車両の方も手をつけていきたいと思います。まずはこちらのスイスの電車からいきますか。



それにしても赤、黄、青、期せずしてよく揃ったものだ。しかもこれは典型的な16番ワールドではないか。ゲージもサイズも違う車両を同じ16.5mmのレールに載せて遊べるのが16番のいいところ。とはいえ「ガニマタ上等!」と叫びながらメーターゲージまで走らせてる人はたぶんいないよね(笑)。正統派メーターゲージャーの皆々様には本当にごめんなさいなのですが、ここの管理人はまだまだ増殖させる気満々です!


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