80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

つるぎ完結編(カニ24のドレスアップ【中その3編】)

2020-07-25 11:51:56 | 北陸方面
カニ24に戻ります。【中編】を引っ張りに引っ張ってますが何とか形になりました。
ちなみに配電盤は・・・まだ光っておりません!次回【後編】で光るかな~?笑

日光モデルのDMH17Cエンジンをベースにして改造した発電機セット。灰緑色を吹いてインタークーラーなどの風洞にシルバーを色差ししました。



内装ユニットに載せました。ん~かっこいいぞ!^^



荷物室まわり。消火用炭酸ガスボンベに緑2号を吹き、上下2本の横梁を貼って“格納してますよ”感を出しました。実車ではさらに網で囲われていますが、手持ちの真鍮メッシュでは細かすぎ、オクラの入っていたネットでは粗すぎたので割愛しました。



格納庫はスケスケなので裏面も緑に塗ってあります。乗務員室ドアは自家製シールです。オール塗装でいこうと思っていたのですが、このあたりから息が上がり始めました。手書きで入れた取っ手の雑なことよ・・・トホホ。



ホームから見える側です。ドアは同じくシールですが椅子は塗り分け、プラ板から削り出した背ずりも付けました。



と、こんな感じで荷物室と電源室のやり過ぎドレスアップは終了です。気が付けば塗装に使った広告にツッコミを入れられてました。「かに道楽」(!!) ふん、どうせドーラクですよ!笑笑
※ヤラセ要素一切ありません偶然です。。



そしていよいよ配電盤を光らせる工程に入るわけですが、大きな問題として「どのランプを光らせるんだ?」というのがあります。テキトーに光らせるという選択肢もありますが、エンジンにこれだけ凝ってしまった手前、ここをスルーする訳にもいきますまい。

まずは稼働中のカニ24をとらえた写真をネットで収集。いくつかパターンが見られるものの大体同じようなランプが点いているように見えますがいまいちピンと来ない。で、いろいろ彷徨っていたところこんな素敵な動画に出会いました。題して「カニ24 511の内部見学」。秋田県の小坂鉄道レールパークで保存されている同車の内部を舐め回すように撮影した逸品です。平妻ロングボディの100番台を改造した電源車ですが、機関室や配電盤などは0番台のオリジナルとほぼ同等とみられ、今回のドレスアップのための資料として大いに活用させていただきました。撮影者の方には本当に感謝感謝です。
<カニ24 511の内部見学 de10shibainu様>



この動画で不明瞭な部分はカニ24の配電盤配線図(表示灯の名前が記載されている)も参考にしながら起こした見取図がこちら。ランプの色については点いていないものや不明瞭な写真もあって想像を加えていますからあくまで参考程度に見てください。というか、正解を知ってる方ぜひ教えてください!まだ施工前なので(笑)



おそらく黒点線で囲ったものが通常点灯している可能性があるので点灯化する予定です。一番上にある「冷房」と「暖房」は小池都知事の言葉を借りれば同時に点灯する可能性がありますが(爆)今回は夏仕様で「冷房」の青のみ点灯。濃い赤はアラート系で通常は点灯しないはずのものです。

中段右の「運転」は文字通り機関運転中は点灯。隣の「放熱器」は負荷が低い時は消えているケースもあるようですが、夏場の冷房フル回転中を想定するので点灯。隣の「一般」が何者か分かりませんが常に点いているっぽいので点灯。右端の「冷暖」も点灯です。

下の方の「起動」と「仕立起動」は何が違うんだ!?って話で素性も不明ですが、どうやら点いてるっぽいので賑やかしに点灯しときましょう。ちなみに先の動画では「上り・下りともNo.1E優先 「仕立起動」で運転してください」と書かれたプレートが映し出されています。Eはエンジンのことでしょうか。ちなみに「尾久発車時はNo.2エンジン仕立起動でお願いします」なんてのもどこかの動画で見た気がします。ブン回してるように見えて割とデリケートなんですね。

そのほか下の方にあるのはよく分からないのと、大体が人の目線の高さにないものは常時監視系ではないと思われるので、塗装で色を乗せるだけにします。


ということでとりあえず穴だけは開けてみました。ちょい大きめかも知れませんがφ0.5。レンズ自作するのも大変なので光ファイバー買ってこようと思います。乗務員室用のLEDから分光するかな~。



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注目するのはソコじゃない!w・・・ロイヤルエクスプレス甲種輸送に寄せて

2020-07-22 08:36:03 | 私鉄電車
昨日早朝、「ザ・ロイヤルエクスプレス北海道クルーズトレイン」の甲種輸送が実施されたようです。残念ながら管理人は一切取材に出ておりませんので詳しくはこんな記事やワード検索でご確認を。

出回っている写真や動画を拝見すると、電源車となる「ゆうマニ」ことマニ50 2186がアイボリー地に金色の優雅なロゴを配した(ロゴが無いと東武)映え車両に変身しているのが印象的ですが、管理人はむしろ当ブログならではの2100系の“とある部分”に目が行ってしまいました。

今回の北海道クルーズでは動力を抜かれて客車となる2100系。マニやカマと連結するために前面はもちろん、側面まで含めてスカートを一切取り払った姿で旅立っていきましたが、正直、この前面下部がこんなに綺麗に撤去できたのには驚きました。リゾート21からロイヤルに改造されたときの写真を見てもちゃんと取り外されてるんですよね・・・。

ちょっと見にくい写真ですが実車のスカートまわりはこうです。前面は車体もスカートも含めて一体化しているように見えます。脱着式なら左の側面スカートレベルの溝ができるはず。。



アップで見てみましょう。分割部分になんとなくスジらしきものは見えますが、これはもう完全に模型で言うところのポリパテ→ペーパーがけ→コンパウンド仕上げコースですよ(笑)。確か直前まで線内クルーズ運行してたはずなので、バリバリ剥がして補修したとしたらすごいなーと思うわけです。あたかも一体化してるように見える匠の技が隠されていたならもっとびっくり。



なにはともあれ無事、北海道へ旅立ったロイヤルエクスプレス。スカートもはずし、パンタもはずしてしまったようなので、オリジナル編成から5両だけ抜いてお手軽に北海道クルーズというわけにはいかないようですが、四の五の言わずに早く作れ!って話ですね、、、ハイ。。



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キハ28パノラミックウィンドウ入線

2020-07-19 18:54:26 | 中央東線方面
トラムウェイのキハ58系シリーズが発売になりました。KATOがカバーしていないパノラミックウィンドウを装備したモデルチェンジ車がラインナップされています。
DC急行アルプスに組み込むためキハ28(T)を1両購入しました。一般的な暖地型の3000番台車をプロトタイプとしていますが、今回はこれを2500番台(元々キロ58を冷房化するために導入されたグループ)に改造します。



お顔の状況。ウリのパノラミックウィンドウはじめほど良いディティールでまとめられていて好印象です。いつも通り?(笑)スカートが残念という評がチラホラあって、そう言われればそうかなぁとは思いますが、今回は中間封じ込めを予定しているので気にしません。暖地型のスリットタイフォンカバーをシャッター付の寒地型に改造するのと、カプラーを交換してKATOと連結できるようにします。



デッキ側。こちらも配電盤やら下段が埋められた窓やら特徴的な部分はもれなくまとめられています。当初から冷房化を想定した屋根断面のため、KATOの原形冷房改造車と比べると屋根が平たいのがわかります。



床下機器のディティールもいい感じ。1エンジンなので大きな口を開けたラジエーターがよく見えますが、このアングルからはまず見ないので大丈夫でしょう。



トイレ窓は横長の小窓です。右から1、2番目の窓の間の吹き寄せにルーバーがありますが、これはその真下にある発電セットのための吸気口です。3000番台はこれでいいのですが、2500番台は左右反対なのでそっくり入れ替えないといけません。発電セットはもぎ取って変えれば済むけど問題はルーバーよね~。。



という具合に全体としてはまずまずなんですが、唯一ココ、雨樋のモールドが若干総合車両製作所入っちゃってるんだけど大丈夫なん?w




さて、ルーバーの移植はやや難易度が高いので、まず手始めにカプラー交換から始めたいと思います。元々付いているのはナックル可動式の自連(ケーディー互換)ですので、これをKATOの伸縮機構付き密自連に交換します。高さをチェックすると、意外や意外「そのまま床にベタ付けして構わない」と出ました。KATOより床が高いのか??怪しいけど現車で確認してOKなので続行。



厄介なことに運転台側の床下にはライト用のディップスイッチがあります。高を確認したところカプラーの復元バネとは干渉しないことがわかったので、行灯はONのままとし、ヘッド・テールライトをOFFに切り換えたうえで埋め込むことにしました。



作業しやすいようスノープラウ付きのスカートを外し、ブレーキシリンダをカットします。案の定、カプラー支持具の取り付けにとって一番おいしい所に大きな穴が開きました。uum・・・



実はここから先が長い道のりで、カプラー調整のために1日半を費やしました。削っても削ってもスカートとスノープラウに接触してしまうのです。結局カプラーの首根っこをここまで削ってなんとか見通しが開けました。材質がしっかりしているので強度は問題ないようです。



プラ板でこのようなZ型のブラケットを作り、元々開いているスリット(空気ダメなどの取付座)に差し込んでカプラー本体を支える構造としました。床板側はM1.4ネジと接着剤を併用して止めてあります。ご覧のようにスノープラウはいったん外さざるをえませんでした。



無事、連結できるようになりましたが、これ以上前へ出せないので連結面間隔が“ファインスケール”です(笑)。おかげで幌が取り付けられないのですが、薄く削ってでも付けたいですね。。



発電セット外し左右を入れ替えます。と1行で終わるはずでしたが、これも一筋縄ではいきませんでした。まず床板からはずせない!以前買ったキハ53では車両を手に持っただけでポロポロ取れてきたんですが、今度は一転、接着剤でがっつり固定されていました。カッターを差し込むなどして気合いで剥ぎ取り。



発電機側は2ピースの合わせ目が大きく開いているので、これをパテで補修。



向きを変えて搭載し直しました。



残るは吸気ルーバーとタイフォンの改造・・・なんですが、他に2500番台ならではの特徴ってあるんでしょうか。



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つるぎ完結編(カニ24のドレスアップ【中その2編】)

2020-07-14 02:33:25 | 北陸方面
エンジンに凝りすぎて配電盤までたどり着きません!(笑)
緊急指令の結果はいましばらくお待ちください。

エンジンと発電機を載せ替えるため元のモールドをすべて削り取ります。高さを稼ぐため一番下の台座は残しました。



空いた穴はt0.5プラ板で塞いでおきます。



荷物室部分には何やら怪しげな円形状の突起があります。サウンドシステムのスピーカーでも取り付けるのでしょうか?不要なのでこれも削ります。



代わりに荷物室の床を表現することにします。“すのこ”部はエバーグリーンの波板(メタルサイディング#4526=ピッチ1mm)を使用し、中央の通路にはファインモールドの縞鋼板(AE-10 メタルプレートすべり止め #90)を貼りました。



エンジンはエアクリーナー(本体中央付近にある突起)を四角く削り、これに継ぎ足す形で中間冷却器(インタークーラー)と吸気管を形作っていきます。



とりあえず1台作ってみました。継ぎ足し部分はプラ板から切り出して貼り合わせたものです。中間冷却器の横腹の3本のスジはφ0.4mm真鍮線で表現。



床はグレー、機関室内と荷物室の壁は淡緑1号代わりの「灰緑色」(タミヤAS-29)に塗ります。荷物室と機関室の仕切り壁をプラ板から切り出して追加してあります。ここにエンジンを仮固定。



車体の方も荷物室と機関室の壁を灰緑色に、荷物車掌室と後部乗務員室の壁を自家調色の薄茶色に、天井を白に塗り分けます。



どんな感じに見えるかなー?チラリズムを先取り!
こちらは荷物室。床がいい感じ♪



そして機関室。エンジン音が聞こえてきそう♪



ということで次回こそはフィニッシュ・・・したい・・・です。。


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つるぎ完結編(カニ24のドレスアップ【中編】)

2020-07-10 10:50:15 | 北陸方面
KATOのカニ24のドレスアップを続けます。そもそも発端は「室内灯をつけたい」という単純な動機だったのですがちょっとやりすぎました。はっきり言って泥沼!!(汗)

室内を照らすとエンジンがいやでもライトアップされます。ところが現状はこのように素っ気ないもの。なにかプラモとかミニカーのエンジンで流用できそうなものがないか調べましたがいいものが見つかりませんでした。ちなみに実車のエンジンはDMF31S-Gというターボ付直列6気筒ディーゼルエンジン。DD13なんかに積まれてるのとベースは同じものだそうです。



やっぱりお手軽ドレスアップは無理なのか・・・と諦めかけたその時ひらめきました。
「あっそうだ!!1/80のエンジン売ってたわww」


はい、日光モデルのDMH17Cであります。2気筒多いですが(笑)同じ国鉄制式タテ型エンジンなのでバレナイ、バレナイ。



ところが当てがってみるとなんだか小さい。床下に収めるためにデフォルメしてあるのか?いや逆だKATOの方が大きいに違いない。これじゃまるで船か産業用エンジンじゃあないか・・・。



などなど疑念は晴れませんが買ってしまったのでとにかく作りましょう。本体はとりあえず素組みします。一体成型されているトルクコンバーターはちょっと小さ目ですが、そのまま発電機に見えないこともないので流用することにして、少しでもボリュームアップするため写真のようにアルミパイプを短く切って接着しました。実物もこんな感じの出っ張りがあるにはあります。



エンジン上面が真っ平で寂しいのと、しれっと6気筒エンジンに化かす必要があるため、t1.0プラ板に切れ目を入れてシリンダヘッドもどきを作ります。



ボルト植込みはさすがにキツいいのでパスし、シリンダ中心にφ1.5mmのポンチで抜いたシール紙を貼ってそれっぽい感じにしてあります。これでもなんとなくショボいので、若干の補機が一体成型されている懸架フレームの足を切って下側だけ履かせたところかっこ良くなりました。



ターボチャージャーを作ります。ベースはジャンク箱から拾った一番小さいエアタンク。



構造がよく分からないので見た目だけで寄せていきます。タービンのケーシングらしきものを巻き巻き。素材はビニールコードで、銅線を抜いてから半分にスライスしたものです。



上に伸びる排気管もビニールコードで、このままでは“形状記憶”しにくいので銅線を抜き、代わりにφ0.7mm真鍮線を差し込んであります。ある程度曲げてありますが最後に排気口に合わせて曲げなおす予定。



エンジン本体に接着。手前が排気側。思わずニヤニヤしちゃう~♪



こちらは吸気側。元々が自然吸気エンジンなのでエアクリーナーがモールドされていますが、これに継ぎ足す形で吸気系の配管をそれらしく作っていきたいと思います。なお一番手前に付いているのはエアコンプレッサーで不要なのですが、“賑やかし”として残してあります。



さあどうだ!少しはボリュームアップしたかなー?



ということでエンジン沼にどっぷりはまってしまったわけですが、こうなったら毒を食らわば皿まで。次回はエンジンの仕上げとともに、「緊急指令!配電盤を光らせろ!!」に挑戦したいと思います。あ~あ。。。



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