80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

青梅線103系(4)

2023-02-25 19:17:36 | 中央東線周辺
クモハ103を組み立てました。これで4両すべての素組みが完了です。モハ102を動力車にしたのでこの車はトレーラーです。

車体の組み立ては他と同じなので例によって省略。φ11.5mm車輪付のDT33台車を使用するため心皿を0.5mm削ります。元々のモールドが横梁より0.5mm程度高くなっているので、横梁の高さを目安にカッターであらあら削り耐水ペーパーで水平に仕上げました。



床下機器を取り付けます。主抵抗器や主制御器が付くので4両の中でも一番密度が高く、重量もかなりなものになりました。トレーラーにしておくのがもったいないくらいです。



出来上がりはこんな感じ。2-4位側から。



反対側も撮りました。主抵抗器がデンと構える1-3位側こそクモハ103の真骨頂!笑



ここで誤算というか困ったことが。日光モデルの台車は改良を重ねるごとに精密化が進み、最新ロットのこのDT33もブレーキシリンダが別付けとなっていて非常に立体的です。その一方で、ブレーキシリンダが露出していないTR62では問題なかったクリアランスが取れずにステップが取り付けられませんでした。薄く削ったうえで車体側に接着するという手もありそうなのでモハ102ともども検討してみます。



4両編成の姿。手前からクモハ103-モハ102-サハ103-クハ103の順で手前が立川方、奥が青梅・奥多摩方となります。これからパテ埋めなど車体の仕上げを進めていきますが、車高もけっこうガタガタなので調整しないとですね。。。


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富山地鉄の古い写真

2023-02-25 01:34:05 | 北陸方面
今回のクハ173に使った塗料が余っています。レーシングホワイト(右)は白~アイボリー系の車両なら割と使い道はありそうですが、ダブグレーは地鉄向けの調色塗料なのでなかなか流用がききません。しれっと床下に塗るぐらいしか・・・!?



床下に塗るぐらいならもっと車両を増やしたいですよね。復刻版「私鉄の車両」(ネコ・パブ)をペラペラめくっていたらこんな車両が目に入りました。古めかしい両運の釣り掛け車なのに特急塗装!モハ14750形というのだそうです。4両在籍し、貫通扉を開けたり埋めたり、晩年は補修の際にノーシル化された車両も現れるなど個性豊かだったようです。いいじゃないですかー美味しそうですね。笑



そういえば電鉄富山駅で撮った古い写真があったなぁと思って探したら、あったにはあったのですが全く違う電車でした。クリームと朱色の旧塗装なのは置いといて10056の車号が読めます。窓配置も上の写真とは違います。調べてみると、富山地方鉄道の前身の一つである富山県営鉄道から引き継いだ昭和12年製の車両(モハ10050形)ということが分かりました。

(モハ10056,1981(S.56).10.10,電鉄富山駅)


しかし不思議なのは、前記の「私鉄の車両」によれば同車は1980年(昭和55)に廃車済とされていることです。写真は翌年に撮影しているので、車籍は残っていてイベント的に復活したということでしょうか。そういえば塗装のツヤも何となく真新しそうです。


同じ日に撮ったと思われるもう1枚に3つ目時代の日車ロマンスカーが写っていました。モハ10020形か14720形のどちらかですが、残念ながら番号のところが白飛びしていて分かりません。前面窓のサッシがグレー塗りになっているので晩年と印象が違います。

(車番不明,1981(S.56).10.10,電鉄富山駅)


当時の最新鋭車モハ14760形も撮っていました。同車は1979年~81年にかけて7編成14両(+クハ175)が製造されたので、ちょうど全編成が出揃って華々しく活躍を始めた頃の姿といえます。

(モハ14765,1981(S.56).10.10,電鉄富山駅)


地鉄電車はその後も何回か撮ったはずですが見当たらないので、引き続き家探ししてみようと思います。

オマケとして国鉄時代の神岡線神岡駅で撮った写真を上げておきます。日付的には地鉄電車を撮った翌日に訪ねたようです。広い構内に猪谷から乗ってきた首都圏色のキハ52が1両。右手には黒貨車も見えます。この3年後の1984年に神岡線は第三セクターの神岡鉄道に転換しますがそれも2006年に廃止。しかし廃線跡の一部はその後も観光アトラクションとして活用され、レールマウンテンバイク「ガッタンゴー」で走ることができます。下に動画のリンクを貼りました。楽しそうでいいですね!

(国鉄神岡線神岡駅とキハ52,1981(S.56).10.11)


レールマウンテンバイク Gattan Go!! 2019_Long


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青梅線103系(3)

2023-02-23 16:24:36 | 中央東線周辺
続いてクハ103を組み立てます。車体の組立て過程は変わらないので省略。

キットそのものの精度に加え、今回は車体下端やコーナーの接着面を目分量でゴリゴリ削っているので屋根を被せてみるとこんなすき間が開いたりします。しかし嘆いてはいけません。こういう部分をパテ埋めや削り込みで修正していくのもプラキットの醍醐味であります。なおテールライトケースはエコーの外ばめ式(No.3608)に交換しましたがヘッドライトも交換するか思案中。前面下部の通風口はt0.3プラ板を貼って塞いだ状態にしました。500番台なのでジャンパ栓収めナシです。



風が入りすぎる?とのことから晩年は塞がれてしまった通風口ですが、京浜東北線から転入した当初はまだ開口していた車両もあったようです。
「我が心の飯田線 103系列車編 青梅・五日市線編」(芝生將行氏HP)で貴重な姿を見ることができます(2、7、9枚目写真)。
奥多摩は寒いので早期に塞がれてしまったことでしょう。

ところで、このなかにはオレンジバーミリオンに塗り替えが進行する様子も捉えられており、スカイブルーとの混色編成も多々みられます。今回製作中のものはスカイブルー一色でいく予定でしたがちょっと揺らいできました。4両中2両をオレンジバーミリオンにするかも知れません。笑


下回りも純正の床下機器を使ったほぼストレート組みです。台車との干渉が危惧されたステップを試しに取り付けたところ問題なかったので他の車両にも取り付けることにしました。



ハンドブレーキホイール(赤丸)がないと寂しいので手持ちのエコーのパーツを取り付けました。恐らく旧型車用なので、古めかしいステーが見えないよう裏向きに接着してあります。あと、乗務員用ステップ(左端)はプラパーツを折ってしまったのでエンドウのものを取り付けました。



台車の回転チェック。これだけ回ればR610も問題ないでしょう。



3両目となるクハの鋼体があらあら完成。残るはクモハ103です。



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富山地鉄クハ173の製作(16)

2023-02-22 02:15:40 | 私鉄電車
ヘッド、テールライト関係を仕上げていきます。これは床板から車体へ給電するための接点で、t0.1燐青銅板を台車センターピンネジのお尻めがけて差し出してあります。



テールライトの導光材は透明の「イロプラ」から整形したもの(下側)を用意していたのですが、やや大きかったのでカットしたところ、遮光のために塗ってあったシルバーとブラックの塗装がものの見事に剥がれ落ちてしまいました。もう一度遮光をやり直す気力もなくなったので、タミヤのφ2mm「ソフトプラ棒」をU字型に曲げたシンプルなもの(上側)に置き換えることにしました。横腹からLEDを照射するのでうまく導光してくれるのか不安・・・。



格安テープLEDから切り出した白色チップLEDに給電と保持を兼ねたステーを半田付けします。乗務員室仕切りの扉の枠に見立てるためφ0.5mm洋白線を使用。



LEDの上にU字型のソフトプラ棒を乗せ、洋白線をショートさせないように注意しながらアルミテープを巻いて固定し、さらにその周囲にスーパーXクリアを盛り付けて乾燥させます。プラ棒の発光面の周囲にもアルミテープが巻いてありますが、これはテールライトケースの背面口径が大きいためにガタを少なくするためのものです。スーパーXが乾いたらプラ棒全体に遮光用のアルミテープを巻きます。



アルミテープの上から濃い目のマットブラックを筆塗りして完全に遮光し、乗務員室仕切に乗せかける形で導光ユニットを取り付けます。



一方のヘッドライトは、光源の砲弾型LEDと導光材がすでにセットしてあるので、光源カバーをペーパーで作り内側をアルミテープで遮光します。ただし、こちらは周囲で室内灯が常に点灯し多少の光漏れがあっても目立たないので、あまり厳格な遮光はしていません。



LEDの上にカバーを被せ、周囲に木工用ボンドを充填しておきます。これでライト関係の仕込みは完了。



クーラーを取り付けます。こちらも木工用ボンドを使用。屋根裏に突き出た取付ボスの周囲にもボンドを盛り付けることでしっかり固定されます。かのロコモデルは紙や木はもちろん、窓セルや金属パーツさえも木工用ボンドで接着していたそうで、当鉄道でもその技法を真似ています。



あらかじめ組み立てておいた列車無線アンテナを取り付け。真鍮線と真鍮パイプででっちあげたものですが、なんとか雰囲気は出たかと思います。



ということで富山地方鉄道の増結用制御車クハ173号が「ほぼ」完成しました。あとはシートを入れてから車体と下回りをビスで固定し、ジャンパケーブルを取り付けてフィニッシュの予定です。



ライトの点灯状況をチェックします。室内灯はめちゃくちゃ明るいので半透明の梱包材を被せて減光する予定。ヘッドライトは指向性の強い砲弾型LEDを二股に分岐させて導光しているのでさすがに暗めですが、まあ見られるかなといったところ。



一方テールライトはかなり暗めです。光学繊維でもないプラ棒の腹に光を当てているので仕方ないか。。基本この車両は先頭に出して運転するので深追いはやめときます。



モハ14760形の前につないで運転するイメージはこうなります。こうしてみるとやはり色がだいぶ違いますね。。まあ全検出たてのピッカピカ、というテイで押し通すことにしましょう!




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富山地鉄クハ173の製作(15)

2023-02-20 04:49:08 | 私鉄電車
反対側の2連窓のセンターピラーを付け終わりました。実は前回の写真では片側しか出来てませんでした・・・と白状します。



前面窓のアルミサッシを貼り付け。ちょっと上気味に付いちゃったけどまあいいか。窓下にツラの後退角決めと補強を兼ねて入れた梁が邪魔をしてピンセットが入りにくく苦労しました。構造上必要とはいえ、もう少し小さめにするなど設計段階で工夫する必要はあったかなと反省。。



エコーのジャンパ栓収め、ワイパー、行先表示幕を取り付けたところ。3連の栓収めには「開」を選んだのでケーブルを取り付けることになるのですがちゃんと出来る自信がナイ(笑)。一応、栓フタの裏側には真鍮線を差せるようにφ0.5の穴を開けてはあります。しかしこうして拡大するとマスキングの乱れがモロに分かっちゃいますね。。接写禁止車両に指定しよう。(直さないんかーい)



ワイパーは、手持ちのプラ完成車の余りが高運転台用の短いものしかないため、トレジャータウンの「ロングアームワイパー」を奢りました。ステンレスエッチングの大変シャープな製品で、長さ・形状・角度の違うものが大量に?入っています。たぶん使い切れない、、w



行先表示幕はエムズコレクションの「トレインマーク 富山地鉄C」を使用。いまやオークションぐらいでしか手に入らなくなってしまった製品ですが、幸いなことにエンドウの14760系の箱に同梱されていました。付属品とも思えないので前オーナーがドレスアップのために買ったのでしょう。クハ173も後年の改造で同等の表示器が設置されているので好都合、感謝感謝です。表示は「アルペン特急 立山(寺田経由)」とし、完成時には円形トレインマークも表示する予定です。



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