80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

213系5000番代の製作(5)

2022-06-26 20:35:36 | 中央東線周辺
クハに続きクモハもビードの押出しが完了しました。幕板の一部に間隔が怪しいところがありますが、全体として大きな破綻なくできたのでヤレヤレです。



ビードを潰さないように注意しながらドアと内貼りを貼ります。写真ありませんが、この後はいつもどおり腰と幕板部に3×3ヒノキ材を貼って補強しています。



手始めにクモハ213を箱にしていきます。あらかじめ作っておいた連結面妻板と合体。



運転室側はまず仕切りを接着しておきます。



パンタ部の“微低屋根”は本当に20mmなのかいまだに疑ってるのですが(笑)とりあえず紙1枚分(約0.3mm)低くなるようにしました。



前面パーツには組み立て前に窓下の手すりと貫通扉のヘッドマークステーを瞬着で取り付けておきます。いずれもφ0.4真鍮線を使用。



オデコの裏側には屋根カーブに合わせてノリシロとなるペーパー片を、これも瞬着で貼っておきます。



前面を合体するとこんな感じですがまだ接着していません。車体との“合い”が割と精度よくできたので別々に組み立てて塗装後に合体するのはどうか?と色気が出してしまい。。。窓周りのブラック塗装や窓セル入れ、さらにはライト類の点灯ユニットの組みつけなど、どれをとっても前面単独で作業した方が作業しやすいのは明らかなので、クハも同様に精度よく箱にできたらその方向でいきたいと思います。



後方から。




ところで211・213系のライトケースはヘッド・テールの窪みが均等なものと、ヘッドライト側が大きい不均等なものがあるとされています。前面パーツには両方のタイプが同梱されているはずでしたが、改めて見てみると2つともどうやら後者のようです。車号のことはあまり考えていなかったのですが、急に心配になって調べてみました。



というのも先日の実車観察の段階で、この14編成28両の小所帯にも2種類あることがわかっていたからです。当日撮影できたのは3編成だけですが、左端のH4編成(5004F;編成番号が車号の下桁に一致します)が均等で、中央のH7編成と右端のH13編成が不均等です。



これだけなら不均等の編成をプロトタイプとすればいいのですが、もうひとつ厄介なことに側面方向幕の大きさも横に細長いものと一般的なものの2パターンあるのです(左からH4、H7、H13編成)。そしてこのモデルではすでに前者の細長タイプで作ってしまいました。これはもう完全に現場ネコ案件です。ちゃんと確認してから作れよと・・・。果たして「ライトケース不均等&細長方向幕」という編成はあるのでしょうか???



ネットで14編成すべての写真を探して一覧表にまとめてみたところ・・・ありました!S63年度の日立製5006~5010号車が該当しています。ヨカッタヨカッタ。。ちなみに「前面車号表示」とは、助手席側の窓上の通常は列車番号を表示する部分に車号が入っているかどうかで、これはいかようにでもなるので参考情報です。

(「鉄道ピクトリアル」2012年12月号(No.870)P.62,表-11をベースに80分の1丁目にて情報を追記)


ということで、皆さんはこのようなことはないと思いますが、組み立て前の調査・確認は入念にというお話でした。
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213系5000番代の製作(4)

2022-06-22 02:32:24 | 中央東線周辺
シール紙を貼り重ねて表現した窓フチは剥がれやすいので、Mr.サーフェイサーイサー500を筆塗りして強化します。瞬着の方がより確実ですが、油断するとバリが出てかえって研磨しにくくなるので悩ましいところです。



心持ち外に向かってテーパーをつけながら#800→#1000のペーパーで仕上げます。



緊張のビード引き。プラ波板を下に敷いて溝をビードラインに合わせ、定規をしっかり当てて一気に鉄筆を走らせます。妻板で練習済みとはいえ、10センチ以上の長さを均一の力で押し出すのは神経を使います。途中で力を緩めたら負け。笑



なんとか失敗なく1面仕上がりました。なお今回は、窓部分と幕板/腰板との継ぎ目も鉄筆押出しで表現してみました。シール紙だとオーバースケールなので省略も考えたのですが、ビードの半分ぐらいの力でやればそれらしい線が出ることが分かったので、今後の他形式にも応用したいと思います。



裏側はこんな感じになります。かなり強い力で押し出していることが分かるかと思います。



ドアも作っておきます。ついでに181系モハユニット用も混ぜ込んでおきました。縦長の窓が開いた右端の一列がそれです。



ということでかなり神経を使うので本日はここまで。焦らずに残り3面のビード押出しをやっていこうと思います。
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新小金井レールクラブ様のホビセン公開運転会動画

2022-06-20 09:47:45 | 運転会
6/11(土)・12(火)にホビーセンターカトー東京店2Fで開催されたSKRC新小金井レールクラブ様の公開運転会の様子がYouTubeにアップされています。大半径ユニトラックを優雅に駆け抜けるメンバーこだわりの車両をご堪能ください。
最後の方で拙作の591系もご紹介いただいてます。ありがとうございます!




Twitter:https://twitter.com/shinkoganei_rc
Instagram:https://www.instagram.com/skrc_shinkoganei/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCPz4gVbevBUSFEpY5D8XZ7Q
ホビーセンターカトー東京店:https://www.hobbycenterkato.com/tokyo


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選択と集中のはずが・・・

2022-06-19 13:43:44 | 中央東線方面
九州だ北陸だと守備範囲を広げすぎたので、しばらくは中央東線とその周辺に的を絞って“選択と集中”でいこう・・・と舵を切ったのがつい先日のこと。

うまく軌道に乗るかと思いきや、「中央東線とその周辺」で今までペンディングにしていたものや、視界の外にあったものが一気になだれ込んできて今まで以上に着工案件が増えてしまいました。なんてこった!

すでに着手中の飯田線213系5000番代は湿気と闘いながらとりあえずサフ吹きまで済ませました。シール紙を貼った窓周りを少し丁寧に仕上げたいので、Mr.サーフェイサー500=いわゆる溶きパテを使って研磨整形していく算段です。



で、ここから先が新規になだれ込んできた案件。「181系あずさ完結編」と「小海線今までスルーしてゴメンね編」であります。後者のネーミングはもう少し熟慮したいと思います。

181系「あずさ」については運行開始当初のサシとモロ2両入りの編成を目指しています。以前も載せましたがたぶんこの写真がそのようです。撮影場所がはっきりしなかったのですが、どうやら茅野~上諏訪間を行く下り列車の後追いらしいことが判明しました。クハに続いて2丁パンタを勢いよく上げたモハユニット2組が写っていて、奥の方にはモロのユニットと思われる2丁パンタも確認できます。線路脇の“ハエタタキ”とともに懐かしさが込み上げます。



現在、模型ではカツミの中古4両とTOMIXの485系からの改造4両の合わせて8両あるのですが、先日のお座敷運転会で久しぶりに走らせてみてインサイドギヤ式の動力車もまだまだイケるなと確信したので、10連を完結させるべくモハユニット(モハ180+モハ181)のスクラッチに動き出しました。なにせTOMIX改造車の中にはサロ481を壮絶輪切り改造してモロ180に化かした車が含まれているので10連コンプは悲願なのです。



背が低い独特の卵型断面をもつ特急車のためペーパールーフで・・・といきたいところですが、使い道のないこんなハンパものの屋根板があるので使ってしまおうと思います。確か小高のキハ181系用のはず。



勢いとは恐ろしいもので、アルコール燃料wの力もあってか2両分の作図と窓抜きが一挙に完了。



パーツはほぼジャンク箱からの掘り出し物でいけそう。唯一キノコクーラー(AU12の俗称)が不足していたので、毒を食わらば皿まで、モハ180は小キノコを載せたモハ180-50番代(モハシ151からの改造)にすべくエンドウパーツを購入しました。




もうひとつの「小海線今までスルーしてゴメンね編」は読んで字のごとくでありまして、高原のポニーと呼ばれたC56の時代からこんにちまで撮影にも行かなければ模型もノータッチという状況でした。一瞬、DD16を魔改造で仕立てようと試みたことはありましたが・・・。

で、いきなりですがC56が入線しました。なんと当鉄道ン十年の歴史の中で蒸機が登場したのは初めてです!蒸機が欲しいなあという願望は常々あって、やっぱりウチのレイアウト(ちな未完成)で走らすなら長野型集煙装置を備えたD51かなぁ・・・などと妄想していたのですが、主に価格で諦めていました。最近またいろいろネットを徘徊していたらKATOのC56が適価で出ているのを発見してぽちった次第。



しかし聞いてくださいみなさん。オクではないEC店舗で「ほぼ新品同様」なるブツを買ったのですが箱を開けたらロッドがこんなことになってました。しかも反対側もはずれまくり。一瞬ヤラレタ!と思ったのですが、外れているロッドやピンが同梱されていたのでなんとか復元してやりましたよ。まぁそれにしても蒸機初心者の人間にいきなり走り装置の組み立てをさせるとか、どんだけド恵須な業者ですか、、w



走りの方は問題なく、今はパーツ取付け前の“愛でる時間”を楽しんでいます。ムフフ・・・よきよき♪



で、カマが来たら牽かれる方も必要。これもちょっとお財布にずしんと来ましたがディティールがいいので買いました。ジュニア模型発売のツム1000(ツム1改造タイプ)キットです。ワムとトラはあるのであとはワフあたりが欲しいですね。今までスルーしてゴメンね代は意外と高くつきそう・・・



牽かれるだけじゃなくて並べる車両も欲しいよねってことで、長期仕掛り品(房総の気動車)を転用してキハ10とキハ52を仕立てることに。1960~70年代の中込機関区の配置をみると10系気動車はすべて両運のキハ10か11らしい。ならばということでトイレなしのキハ16を魔改造してキハ10にしちゃおうかなと。ついでに2両分の床下をニコイチにしてキハ52も1両スクラッチ・・・。



こうやって手持ちパーツを寄せ集めてる時間が一番楽しいですね。あとはテンションをいかに維持するかが課題。燃料切れにならないようアルコールを注入し続けないと・・・(おっとまだ昼か、、)
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213系5000番代の製作(3)

2022-06-16 02:00:21 | 中央東線周辺
ビードと並ぶステンレスボディの表現に窓やドア周りの“ふち”があります。今回も定番のシール紙を貼って中をくり抜く方法でいきます。



窓抜き後はこんな感じになります。



クハ212(上)とクモハ213(下)の“ひらき”です。



両形式とも型紙が共通なのでうっかりミスをしないように注意。トイレが改造設置されたクハ212の4位隅はシールを貼るだけで窓抜きしません。パンタ部の「微低屋根」ラインも惑わされず無視。笑



一方のクモハ213は「微低屋根」化の準備だけしておきます。青矢印部分をレール方向に約0.5mm幅のスリット状に切り抜きます。赤矢印の枕木方向は先に切ると屋根肩がうまく曲がらないので軽くカッターを入れるだけにしておき、車体が箱になった後にカットして中央で屋根をつなぎます。



次はいよいよ腰と幕板のビードを押し出します。

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