80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

細かすぎ!

2010-04-30 09:43:07 | 中央東線方面
シングルアームパンタを紙で作っている証拠写真です(笑)
あまりの細かさに、すでにアゴが上がり気味。

特に設計図もなく、実物写真や模型誌の図面、そして手元にある380円だった頃のPS16などを頼りにだいたいの大きさを決めました。
いさみやのt0.5mm方眼紙2枚の間にt0.3mmを1枚サンドイッチしたものをつくり、そこからアーム本体を切り出しています。幅は下が1.5mmくらい、上が1.3mmくらいです。太めですが、これ以上スリムに作るウデはありません。瞬着をしみ込ませてあるので、一応、プラ棒くらいの強度はあります。
ただ、上下アームの中心線上に関節をもってくるのは、さすがに強度上難しそうなので、別途写真のような紙片を両サイドからあて、ここに真鍮線を刺して関節にしようとしています。
アーム脇のリンク棒は、さすがに紙では無理なので真鍮線。そして、肝心の集電舟まわりは・・・まだヴェールに包まれています。



車体の方は連結器開放テコがついた程度の進捗です。最近の電機はスマートだなーなどと言いつつ、EH200をまねて"四角い箱"を被せて取り付けてみましたが、これって自動解放装置のカバーだそうですね。単なるデザインじゃなかった・・・



さて、今日は休みなので鉄道博物館へ行って、0系着工前の最後の実況見分をしてこようと思います。混んでるかな?メジャーを持ってウロついている人間がいたら、遠巻きに見守ってやってください。
あとはカツミさんでPS200パンタの仕込みを予定。再生産されたそうですので。それにしても6両で3つねえ・・・ こっちも紙で作るか(ボソッ)


よろしければ1クリックお願いします!
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鉄道総研補足

2010-04-28 02:01:14 | 実物・資料系(現在)
前回の投稿の補足です。
鉄道総合技術研究所の敷地は工場や軍施設ではなく、広々とした田畑であったようです。
また、旧周回線近くに見えた怪しい円弧はどうも線路とは関係なさそうで、いずれも深読みしすぎたようです。
もっとも、まだナゾは多いのですが・・・

1947年、終戦から2年後の国立駅北側のようすを米軍が撮影したものです。現在の研究所があるあたりは一面、田んぼか畑が広がっているのがわかります。周辺の区画整理は既に始まっていて家屋が建ち始めています。気になるのは、国立駅から西北へ伸びる引き込み線(又はその用地)が既にあることです。1959年に移転してきたという割には、その遥か以前から引き込み線だけはあったことになります。
注)リンク先の写真は解像度を最大にしてご覧ください。
◆1947年の国立駅周辺の航空写真(※1)


次は1961年のようすです。真新しい本館やいくつかの実験棟と実験線ができていますが、右側の周回線はまだできていないようです。(用地らしきものはうっすら見える)
新幹線の開発が本格化していた時期と思われます。
なお、"怪しい円弧"のあたりは森になっていて、軌道敷らしきものは見当たりません。
◆1961年の国立駅周辺の航空写真(※1)


それから10年が経過した1971年のようすです。サイズの関係でこれ以上拡大できませんが、新幹線開業(1964年)から7年がたち、周回線はすでに役目を終えているように見えます。怪しい円弧の周辺は宅地化が進んでいます。
◆1971年の国立駅周辺の航空写真(※1)


最後は平成元年のようすです。周回線は線路が撤去されて完全に跡地となり、そして怪しい円弧の場所には駐車場が出現しました!周辺の住宅の建ち方などを含め、どうみても線路敷を連想させる地上絵ですが、実際は違っていたようです。カーブした用水路でもあるのでしょうか。
◆平成元年の国立駅周辺の航空写真(※2)


さて、冒頭に書いた「まだナゾは多い」件ですが、小平市のHPの一節によると、鉄道総研の前身「鉄道調査所」が新橋の汐留からこの地に越してきたのは戦火を避けるためで、昭和19年(1944年)のことだった、と書かれています(→※3こちら)
子供向けの歴史解説なので間違ったことを書いているとは思えないのですが、終戦を挟んで3年後には1枚目の写真のように、広大な田畑に変身してしまうものなのでしょうか?
ひとつ考えられるのは、「1枚目の写真のどこかに研究所は存在する」ということです。それは当然、国立駅から伸びる引き込み線(又は用地)の近くに。そして一見、引き込み線のように見えるこの線路自体が、実は当時の実験線そのものだった・・・

ありえないですよね・・・


出典:
※1:国土変遷アーカイブ(国土地理院)
※2:国土情報ウェブマッピングシステム(国土交通省)
※3:としょかんこどもきょうどしりょうNo.10(小平市)


よろしければ1クリックお願いします!
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鉄道総研に三線軌?

2010-04-27 10:37:15 | 実物・資料系(現在)
財団法人鉄道総合技術研究所(鉄道総研)をGoogleで空中散歩していたら、新幹線ぽいモノと、三線軌条ではないかと思われる線路を発見しました。
例によって地図埋め込みができないので、お手数ですがリンクから閲覧し、ブラウザの「戻る」ボタンで戻ってください。

1.新幹線ぽいモノ
以下のリンクが鉄道総研上空です。そのままの位置でグーッとズームアップしてみてください。流線型の先頭車をはじめとする白い3両編成の電車が見えてきましたか?
中間車の屋根に「ATLAS」と書かれているのがわかります。調べてみると、1992年頃に新幹線の高速化プロジェクトがスタートしていて、これを「ATLAS計画」と呼んでいたようです。この成果が現在の500系からN700系の技術に活かされているということでしょう。
◆新幹線ぽいモノのある場所


この車両は300系新幹線のモックアップを使って作られたそうで、こちらのHPに写真があります。ページ自体はどうも"廃線跡"らしく(笑)、写真がことごとく非表示になっていますが、6枚目にあるこの写真だけ奇跡的に表示されています。
◆ATLAS試験車両の写真があるページへのリンク


2.三線軌条らしき線路
こんどは、ATLAS試験車両の先頭部から前方へ伸びる線路にご注目ください。新しそうな枕木の標準軌とみられる線路はすぐに分岐器で合流しますが、この線路がどうも三線軌条になっているように見えます。
左上の方へスクロールしていくとすぐに周回線と交差しますが、ここは周回線側の線路が撤去されています。続いてかつての受渡し線の一部と思われる線路と交差しますが、何とここは三線軌と狭軌のクロッシングになっています!見ぜひ実物を見てみたいものです。
さらに左上へスクロールを続けると、何やら台車のようなものが放置されていて、最後は左側から狭軌が合流したかと思うと“狭軌の線路が標準軌に拡大して”建物の中に吸い込まれています。フリーゲージトレインはここで試験をしていたんでしょうか?
なお、新幹線の頭の分岐に戻って右の方へ見ていくと、こんどは三線軌が狭軌に変わっているのがわかります。しかしこの変わり目は、ちょうど木立の影に隠れて見えません。とても興味をそそられる部分です。
◆三線軌条と思われる線路

それにしても、こんな短い区間で何の研究をしていたのでしょうか。当然、高速走行試験などできないはずですから、カーブ区間でのアクティブサスの動きとか、そのようなこまごまとした研究開発をしていたのではないかと思います。


3.これは何だ?
総研内には楽しそうなものがたくさんありそうです。
ATLASの近くにある、このS字形をしたものは何でしょうか?
2本に見えますが上の1本は影と思われますので、何やらモノレール式の構造物に見えます。
◆モノレール状の構造物


4.敷地周辺の怪しい円弧
これは総研のメインゲート周辺の上空です。左上あたりにメインゲートがあり、それを取り囲むようにして、かつての周回線の跡地がくっきりと見えます。ちなみに周回線跡とメインゲートの間に951-1形を保存した「ひかりプラザ」があるのですが、わかりますか?
さて、ここでいう怪しい円弧はこの周回線跡のことではありません。最初の位置・スケールに戻っていただいてフレームの右端に注目してください。怪しい円弧が見えませんか?
円弧の上端は駐車場になっていて、これを延長していけば確実に総研敷地に入っていき、反対に下側は中央線国立駅周辺へ向かっています。言うまでもなくこれは、かつて中央線とつながっていた連絡線の跡ではありません。いろいろweb検索してみましたが、残念ながらこのことに触れたものは見つかりませんでした。
◆周回線跡と、怪しい円弧が見える場所

どうもこの謎を解くには、鉄道総研の敷地の歴史を調べる必要がありそうです。
文教都市として整備が進んだ国立駅南口とは違い、かつての駅北側は雑木林が広がっていたそうですが、その中にこれだけ広大な敷地を確保して鉄道専門の研究機関を新たに建設したとは思えません。
前身の国鉄の技術研究所がここへ越してきたのは、Wikiによると1959年(昭和34年)とのことですから、戦後も戦後、そんなに古い話ではなく、周辺の宅地化は進んでいたと思われます。つまり、何かの工場か軍関係施設の施設が既にあって、そこへの引込み線があったが、国鉄が越してきた時には既にそれはなく、新たに西側に連絡線をつくった・・・
こんな推理ですが、いかがでしょうか。

正解を知っている人、挙手!(笑)


参考:ATLAS車両について「福美車両製造」様HPを参考にしました。ありがとうございます。


よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自由形電機E641の製作(その6)

2010-04-26 12:31:55 | 中央東線方面
0系着工前に片付けなければならない案件がゴロゴロしているので、まずはコイツを仕上げていきましょう。

スカートを作ります。パーツはご覧のとおりで本体、カプラー部、補強内貼り(左右2分割)の4ピース構成。ALLペーパー製です。



組み立ててサーフェーサーを塗った状態です。上部が白いのは、サフェを塗ると木工用ボンドが効かなくなるので、のりしろとなる部分をマスキングしたためです。



スカートを車体と床下のどちらにつけるか迷った末、コーナーのエッジが出しやすい車体側取り付けとしました(床板の四隅はテキトーな角度で削ってしまったので)。これだと、床板をつけはずしする際にカプラーをいちいちはずす必要があるのですが、そう何度もやる作業ではないので実用上は問題ないと思います。
車体下部にはt0.5プラ板を1.5mm幅に切り出したステップも貼りました。平面なのでラクです。



手すりは定石通りφ0.4mm真鍮線で作成。治具を使って必要な幅のものをヒョイヒョイ折り曲げ、スペーサーを当てて瞬着で取り付けていきます。基本的には裏側からとめていますが、ちょうど車内の仕切板にかかる部分や補強材にかかる部分は、表から少量の瞬着を流して取り付けました。



屋根上のモニター(状のもの)はt2mmの発泡塩ビ板の表面にt0.5mmプラ板を貼ったもので、断面をパテ成形した上で2分割して屋根に貼りました。一応、高圧回路の室内取込口用の“切り欠き”をそれっぽくつけてみました。
なおモニター前後の2枚の四角いものはただのフタで、t1.2mmプラ板です。



車内からみるとこうなります。ヘッドライトユニットの基板面に合わせて、逃げ穴の深さが3種類あります。中央の最も深い穴はモニターの発泡塩ビも削り込みました。



補重のため小さなウェイトを積みました。車内にも入らなくはないのですが、重心を下げるため床下に横向きに取り付けました。いつどこで買ったのか忘れましたが150円だそうです(笑)。最後にグレーで塗り込めることにします。



大まかなディティール関係を取り付けた状態での全身ショット。平屋根がのっぺりした印象でしたが、いろいろ付けていくと少しは重量感も出てきたのではないかと・・・



とはいえ、低いアングルからだと、まだまだ屋根上がパッツンな感じですねぇ。パンタを乗せれば何とかなりますか。



そのパンタですが、少々無謀な挑戦をしています。題して「紙でつくるシングルアームパンタ」。そこまでやるか、という感じですが、部品点数は少ないしアームは菱形パンタより太いので、まぁ何とかなるんじゃないかと(笑)



あと、オデコの部分がやはり寂しいので、小さなエアコンを載せようかと思います。イメージはこんな感じですか。前面の傾斜に連続するようなデザインを考えています。



さて、ここで衝撃の事実が。
なんとFS台車がもう1組発見されました!
こんなことなら2両編成の電車でも作ったのにぃと後悔しても後の祭り。まあ、ゆくゆくは手がけることになると思うEH200(あ!また要らぬ予告をしてしまった)の練習と割り切って、こちらは粛々と仕上げ、見つかったFS台車の処遇は、何か別の企画を考えたいと思います。



ぜひ1クリックお願いします!
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村



コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0系設計中

2010-04-24 04:02:06 | 新幹線
結局、雨樋の構造はわからずじまいですが、あったとしてもそう深い溝ではあるまいと勝手に解釈し、先へ進むことにしました。

なにはともあれ前頭部がカギを握るので、「麦とホップ」片手に、形式図から切り出した前頭部の図面を1/87になるようにプリントし、寸法記入のない部分の寸法を図上計測で決めていきます。
概ね破綻のない図なのですが、唯一、側板の高さが側面図と正面図で1mmくらい違うのには参りました。真横から撮った保存車の写真などを参考に、天地寸法を28.5mm(スカート含まず)としましたが、果たして合っているかどうか・・・
できれば、着工前にどこかの保存車を採寸してきたいところです。



ここで、ポイントとなる「光前頭」カバーの寸法が記入されていないことに気付きました。
「最盛期の~」を読み返したところ「直径1,400mm」という記述がありホッとしたのですが、念のためネット検索してみたところ、ヤフオクに出品されていたものが「133cm」となっていました。こちらの方が1センチ単位まで記述されていて何となく確からしいのですが、図面を測ると16mm、すなわち1,400mmに近いのでこちらに倣うことにしました。
なお、厚さの方は試験車A、B編成の図面に400mmとあり、図面でもだいたいそのくらいなので、これをもとに4.5mmとすることにしました。

あとは、この直径16mm、厚さ4.5mmの「部分球面」にぴったりつながる流線型のボディ部分を図化しなければなりません。
コサインだラジアンだと、硬い頭をひねりながら導き出した答えは、「地面に対して60度の角度でボディと結合されている」でした。

しかし、写真や図面とイメージが違う・・・ どう見ても45度くらいになだらかです。
どうやら光前頭カバーは球面の一部を切り取ったものではなく、すそが広がった「スゲ傘」のような形をしていることがわかりました。考えてみれば「流線形」なのだから当然かも知れません。

ここまで来ると、もう計算で出すのは限界なので「場当たり手法」に方針転換です。
試しに、オートシェイプの「楕円」を描画して平面図に重ねてみました。カーブの開始地点は乗務員扉の前縁です。すると・・・
おお!少し誤差はあるものの、ぴったりじゃあないか。



ドラグ&ドロップで同じ楕円を側面図にあててみると・・・


わお、これもぴったり!
しかも楕円の下側はレール面に一致しています。これは緻密な設計の成せる技か、はたまた偶然の産物なのか??

こうなると止まらない。実物写真に同じ楕円をドラグ&ドロップしてみると・・・

注)右側面から写した写真を反転しています


一致した。。

もう四の五の言わず、この楕円テンプレート(笑)で突っ走りたいと思います。


よろしければ1クリックお願いします!
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村





コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする