80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

若狭路を訪ねて・・・小浜線の125系など

2018-05-28 12:04:12 | 実物・資料系(現在)
この金、土で小浜線沿線を訪ねました。仕事ではありますが、合間に観光+鉄も織り交ぜつつ楽しんで参りました。往路・東海道新幹線経由、復路・北陸新幹線経由という一筆書きコースとして、敦賀から東舞鶴まで片道だけ小浜線に飛び出し乗車し復路は敦賀までレンタカー利用でした。



東京から「のぞみ」、「ひかり」、「しらさぎ」を乗り継いで敦賀へ。「しらさぎ」と聞くといまだにヨンパーゴのイメージが。。笑




敦賀駅の脇では北陸新幹線の受入れ工事が始まっており、ターンテーブルのあった機関区跡地では重機が唸りを上げていました。側線にホキ800の姿が。




これから東舞鶴まで小浜線に乗りますが、次の発車まで2時間近くあるので、まずは駅周辺で所用を済ませます。小浜線ホームには朝の通勤通学輸送を終えた4連が停車しており、そのうちの1両がラッピング車両でした。2015年の北陸ディスティネーションキャンペーン時に沿線6市町のマスコットキャラクターをあしらったラッピングをしたとのことで、当時の報道記事を見ると2018年夏頃、すなわち今年の夏頃まで走らせる予定だそうです。ギリで撮影できたということですね。




一気に飛んで小浜駅。ホーム端にはレンガ造りの給水塔の遺構がありました。水タンク自体は撤去されていて、それを載せていた塔本体だけが残った格好です。下り敦賀行(写真)の到着を待って発車。交換待ち時間は20分近くありました。




また一気に飛んで終着東舞鶴へ。港や赤レンガパークなど市内を少しだけぶらつきます。




時間もいいので赤レンガ倉庫内のカフェで「まいづる海自カレー」をいただきました。食したのは「護衛艦ふゆづき」カレーで、コクのあるビーフカレーでジャガイモは一度揚げてある感じ。舞鶴に在籍する海上自衛隊の艦艇や施設などで実際に作られているカレーのレシピ13種を再現したものが市内13店舗で食べられるそうです。海軍カレーじゃなくて「海自」なのは現行レシピだからなんですね。




その「ふゆづき」がこちら。右手前の118と書かれた艦船がそれです。ちなみに左奥の大きい方(425)は補給艦「ましゅう」とのこと。




食べ終わって外へ出てから気が付いたんですが、赤レンガ倉庫前に2条のレールと思しきものが埋め込まれていて、しかも各倉庫の入口前には怪しいサークルと、倉庫内へ吸い込まれるレールが見て取れます。むむ、これって・・・アレですかね?にわかにトワイライティスティックなわくわく感に駆られます。あとで調べてみると、確かにこれは当時使われていた貨物移動用のレールとターンテーブル跡のようです。しかも倉庫の中には実際に使われていた機関車(DB10)が展示してあったらしく、気付かなかったのはまことに残念でした。もっとも見てる時間なかったですが・・・。




その後は小浜線沿線をたどりながら小浜方面へ移動します。途中、若狭本郷駅の近くを通るとSLが展示してある「情報交差点ぽーたる」という施設が目に止まり、寄り道してみました。SLは「義経号」のレプリカで、これも後で調べて分かったのですが大阪花博の時に園内で走ったものを譲り受けたそうです。しかし驚いたのは中へ入ってから。名前からして観光案内所兼休憩所なのかな~と思って入ったらレイアウトがありました(笑)。しかも16番のかなり大きなのが!新幹線が0系、300系、500系というラインナップで、他の車両もやや古めな印象ですが、さすがに小浜線はクモハ125が配備されていました。しかし"鉄道のまち"でもないのになんでSLやレイアウトが・・・??




小浜線は1~2時間に1本程度の運転なので、仕事の片手間ではほとんど撮り鉄はできません。これは偶然時間が合って勢浜駅へ到着する上り列車をとらえたもの。その割にしっかり望遠レンズに交換しているということは、まあ、隙あらば撮る気満々だったということで。。




この日は小浜市内に投宿。今や和室のシングルユースも珍しくないので1泊2食付きで和風旅館をネット予約しました。小浜駅から車で10分くらいの阿納地区にある静かな湾に面した古風な宿でした。




ところが館内はフル・リフォーム済みで新築旅館並みなの内装にびっくり。料理もお風呂も眺めも最高でした。あ、テーブルの一角が乱れていますが、まあそれほどリラックスしたという証拠です。




翌日は遊覧船で「蘇洞門」めぐり。これで『そとも』と呼びます。若狭湾に突き出た内外海(うちとみ)半島の先端に広がる断崖絶壁を船から眺める約50分のミニクルーズです。写真はコース最奥にある海蝕でぽっかり穴が開いた「大門・小門」。今日は波静かですが、冬場は木が茂っているあたりまで波が上がるそうです。




「大門・小門」では裏側に回って上陸体験させてくれます。滞在時間はわずか5分ですが自然の作り出した荒々しい地形に目が釘付けでした。




昼前に小浜を出て再び敦賀方面へ車を進めます。田んぼの中をのんびりと・・・いや、そこそこの速さで立ち去ってゆく敦賀行。上中~若狭有田間にて。




「道の駅三方五湖」で小休止。小浜のフィッシャーマンズワーフで買っておいた焼き鯖ずしを頂きます。焼き目が香ばしい肉厚の鯖とガリの共演に涙、涙・・・。




そのまま進んで三方五湖有料道路「レインボーライン」を楽しみます。美しい。こっちで食べた方が良かったかも。。




電車を見に来た親子。手を振る子どもに運転士がミュージックホーンで応えて発車。美浜駅にて。




ラッピング車両、最後にもう一度だけ会えました。粟野駅を後に東舞鶴を目指して発車していきました。




以上、若狭路めぐりの駆け足レポでした。


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フリーじゃないの?的な電車

2018-05-23 10:04:59 | 九州・山陽方面
ネットサーフィンしていたら、Nゲージでフリーのおもしろい電車を作っている人がいたので記事を読んでみると、なんと実在する電車でした。

JR九州の717系200番台のうち205~207の3編成で、やたら窓が少なくて吹き寄せが広いため初めて見た時のインパクトが強すぎます。実車は既に没しているので会えないのが残念。Wikiには「国鉄413系・717系電車」の最後の方に写真があり、実車写真もそこそこ撮影されているのでググってみてください。ちなみに900番台というのはもっと強烈ですが、今回そちらは置いときます。

ワタクシ、こういうゲテモノまでいかないまでも、ちょっとゲテが入った電車は大好物であります。ちょっと作ってみましょう。(←ヲイ!)

某チューブの「踊ってみた」や「歌ってみた」動画と一緒の、いつもの「作ってみた」シリーズですので気にしないでください。


図面はありませんが、どうせユニット窓は規格品、ドア間寸法も2ドアシリーズ共通と踏んで、Nゲージ作品や実車写真を参考にしながら413系の形式図をアレンジして模型図面を作成。ノン・ベンチレーターで屋根が丸見えなので、目止めに腐心しなくてよいペーパールーフとしました。Mc+M'cの2両編成です。




代替機EP-880AWの型紙出力1号作品となります。本機は手差しトレイがついているため、従前のように裏蓋を開けて無理やり差し込まなくてもよくなりました。公称の最大厚(t=0.6mm)より薄い#300スノーマット(t=約0.35mm)の縦目使いですが、1回目はやはり自動で給紙されず、2回目に少しだけ紙を押したら無事給紙されました。




印刷結果は上々。紙送り誤差の特性も前任機とほぼ一緒で、20m級車体(L=244mm)に対し0.2~0.5mm程度短く印刷されました。紙の左右で長さが違う、樽型収差ならぬ扇型収差があるわけですが、今回は原図補正なしでこのまま使うことにしました。




仮の曲げ曲げ♪




パーツBOXからかき集めたパーツたち。日光のDT32が2両分出てきたのは大きいですね。これで一気に火が着いちゃった。(笑)




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東急5200系の製作(17)窓セル貼り込み

2018-05-21 02:30:20 | 私鉄電車
間が空きましたが東急5200系の仕上げを進めています。Hゴムの描き入れと窓セルの貼り込みを行いました。

最晩年の車体更新工事を受ける一歩手前の時代は、前面窓のHゴムはグレー、ドアと戸袋窓のそれは黒ということらしいので、まず前面窓のフチにポスカの「はいいろ」を差します。こちらは薄紙でHゴムを表現してあるので比較的楽に入りました。




ドア窓と戸袋窓にはポスカの「黒」を差します。こちらはHゴム表現がしていないので、なるべく線がヘロヘロにならないように注意しながら一気に描き込みました。この後、屋根を軽くマスキングしてタミヤの光沢クリアーを吹いて定着させました。ちなみに車体色のメタリックシルバーはクリアーコートを吹き重ねないこととされていますが、今回はメッキのように銀ピカな光沢は求めていないので構わず吹いてしまいました。特に問題はなく、返って少し落ち着いた感じに仕上がりました。




サッシは薄手の広告紙を使い、窓を抜いたあとアルミシルバーを吹いてあります。もう少し白っぽいかと期待したのですが、車体にあてがってみると明度差はほとんどありませんでした。




ドアや側面窓にサッシと窓セルを貼り込んだところです。サッシの中桟はもう少し細くシャープにすべきだったかなと反省。。




ちなみに今回、カラス口を使ってHゴムを描き入れようと準備はしたのですが、Hゴム表現なしで“引っかかり”のない窓は思うように綺麗な線が出ず諦めました。もっと練習しまーす。。(汗)




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衝動買い

2018-05-18 03:31:38 | 北陸方面
秋葉原の某中古鉄道模型店を物色していたところ、割と出来の良いカツミの581系が廉価で出ていたので思わず衝動買いしてしまいました。

こちらジャンク品コーナーに無造作に放り込まれていたクハネ581。たまたま同程度のものが2両ありました。パッと見少し塗装のかすれや凹みがあり、振るとシャカシャカ音がするので程度は推して知るべしなのですが...




お値段がコレですから見るなと言われても目が行きます。しかしクハネ2両だけではしょうがないので、ま、いっかと思って諦めかけていたところ...




別の正規品?コーナーでこんなものを見つけてしまったわけです。モハネ580が7,000円。(\ω\)キラーン




しかも程度は上々。思わず店員さんに「こ、これ17,000円の間違いじゃないよね??」と念押しししてしまうほどで...




ここで普通ならユニット相方のモハネ581がないか探しまくるところですが、とりあえずハコが3両あれば何とかなっちゃう(かも知れない)電車が北陸にはありましたよねぇ。かくして12K円+消費税というおいしいお値段で3両を連れ帰った次第であります。




開封して身体検査。1両目のクハネ581は片方の台車が外れ、窓セルや室内灯の配線?もほとんど外れた状態でした。シャカシャカの原因はこれだったようです。前部カプラーは無し。(ベーカーカプラーは今時使いませんが。。)



車体は一見すると殆どノーダメージに見えたのですが、仔細に見ていくと結構凹み歪みがありました。もっともタタキ直せば十分復旧可能なレベルです。




もう1両のクハネ581は割とまともでした。塗装のかすれなどはありますがジャンク品にしては上等です。ひしゃげたベーカーカプラーが付いていますがこれも交換すれば無問題。




モハネ580に至っては7,000円とは思えない美品です。パンタもしっかり上がります。人気の月光形なのによくぞ残っていたなという感じ。ちょこっと整備して走らせたい人にとっては、やはりユニット相手がいないと食指が伸びないのかも知れませんね。




一部の碍子に変形がみられますが、これもリカバー可能でしょう。




しかも、全く期待していなかったのですが走りもすこぶる快調。買う時に「動作確認しますか?」と聞かれて「いや、いいです。どうせ作り変えちゃうんで」とドヤ顔で答えたのを反省しますゴメンナサイ。。




さて、楽しい衝動買いから12時間が経過し、少し冷静になってみれば脳裏をよぎるのは未来の過酷な改造バトル。食パンにするには、そもそもこのクハネ581をこの向きで大改造してクモハ419にする必要があります。中間のモハ418はモハネ「582」改造なのでユニットクーラーと乗務員室の位置が反対だし...。




楽しようと思えばモハネ581を探すorスクラッチして4両のミニ特急にして遊ぶのが手っ取り早いでしょうか。あるいは、ユニットとか難しいことを知らなかった童心に返って3両で遊ぶのもいいかも・・・などとかなりトーンダウンしております。(汗)




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側線にて

2018-05-15 10:13:40 | 運転会
こてはし鉄道さまにお邪魔するたびに、こっそりと楽しませていただいていることがあります。80分の1世界を地上から眺めるミニツアーです。ギミックだけが「こてはし鉄道」の醍醐味ではありません。そこかしこにさりげなく置かれたフィギュアの表情、姿勢などひとつひとつに作者の遊び心が仕込まれています。実世界にさもありがちな地形や道路構造、微妙に汚れた擁壁など、見どころを挙げればきりがありません。そのすべてがマニア心をくすぐります。

レイアウトに初めて案内された人が必ず連れて行かれる・・・、もとい、案内される場所がここではないでしょうか。薄暗いガード下を自転車やトラックが窮屈そうに走り、途中のT字路には信号と標識が。。場所は向かって右サイドの中央、本線がトンネルで山に吸い込まれていく少し手前あたりです。駅周辺で撮り鉄しようと歩きまわっている時などによく出会う風景が実にリアルに再現されています。今回はここを中心として、「側線で入れ替え中の『ながまれ号』を撮りに来た鉄ちゃん」目線で楽しんでみました。




側線の先にターゲット発見。こちらに向かって来るようですよ。




ガードに差しかかります。こんなに小さいのに「東横戸」という交差点名がしっかり付けられていました。横戸はこてはし台の隣の町名ですね。




哀愁のあるガード上をゆっくり通過してゆくながまれ号。




ここでいったん停止。タキ43000との並びも“ありがち”な光景。




東横戸交差点のT字路はやや急なスロープになっていて、上ると線路に挟まれた路地に出ます。列車に向かって手を振る人・・・。なんか不思議なフィギュアだな、腰にジャンパーでも巻いてるのかな?と思ったら、どうやら子どもを肩車しているお父さんのようです。




近くにはアイスキャンデー屋のおじさん。今日はよく売れたので一服中でしょうか。その脇を車両は静々と進み・・・




小さな検修庫に入りました。ん?なんか短い架線がついてる。。




ながまれ号は一旦戻って隣の側線に。まあ実はハンドクレーン転線なんですけど。。レイアウトの内側の方が順光なので手を伸ばして撮ってみたら、おっと見てはいけない事実が?? 片側の信号器ありません・・・(超小声)




交差点の反対側からドローン撮影風。スロープの全容がわかります。垂直擁壁の作り方など参考にさせていただきました。ちなみに右上にぼんやり写っているのが先ほどのフィギュア2体。




ということで、レイアウトの片隅でニヤニヤしながら遊ばせていただきました。次回も新たな発見を探して地上1.5m世界を旅してみたいと思います。ありがとうございました。




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