80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

悲喜こもごもな赤い地下鉄の台車

2010-05-11 15:17:52 | その他
先日、遅ればせながら東京メトロ葛西駅高架下にある地下鉄博物館(地下博)へ行ってきました。

(丸ノ内線300形301号車:地下鉄博物館展示車)

この手の博物館見物では、実車・実物展示もさることながら、模型展示にこの上ない喜びを感じてしまう私なのですが、数ある1/80模型の中にちょっと気になるものがありました。

それがこの丸ノ内線300形の模型です。
かつて活躍した他線の車両や、僚友500形と一緒に展示されていて、特に気にしなければ「よくできてるね」で済んでしまうのですが、帰宅してから写真を見返しているうちに尋常ではないことがわかってきました。



決定的なのがこの台車です。
登場時の300形はFS301という台車をはいていました。「ゲルリッツ式」と呼ばれる、コイルバネ上部を板バネで結んだ独特の軸バネ構造を持つ台車で、実物は同博物館に展示されている301号車で見ることができるのですが、私の知る限り、1/80スケールでこの台車は発売されていないはずです。しかもレジンキャストでコピーしたような乱れはなく、実にシャープな出来栄えです。



ちなみにこれはFS301台車(実物)のようすで、軸箱上部に板バネが見えています。



隣にある500形と比べてもクオリティの差は歴然です。こちらは窓サッシや屋根サイドの換気ルーバーなどがかなり簡易的なつくりになっています。模型メーカーの作というよりは、職員の手作りといった風情です。



そして台車はご覧の通り。どうやら日光モデルのDT21かDT24らしいのですが、箱から出して、別パーツ化されている枕バネを付けずにそのまま装着するとこうなります(笑)
気持ちはわかる!FS349あたりにしたかったんでしょう。私も同じこと考えました。これに集電シューをつければそれらしくなりますから・・・
あと一歩なのにどうしてシューがないんでしょうか。取れちゃったのかな??



どうしても気になったので色々調べてみたところ、どうやらこの300形の模型は、東京メトロへの移行を間近に控えた営団が、平成15年にModels Imonに委託して製作・販売した記念モデルであったようです。そう言われれば、そんなこともあったかなと思いますが・・・
限定200台しか生産されなかったようですが、型が残っていたらぜひ台車を分売してほしいものです。委託生産品だから、こういう場合は東京メトロに「お願い」するのかな?

<参考>
営団ニュースリリース(2003/6/18)
Models Imon ニュースリリース(2003.12.1)


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コメント (3)
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