80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

ワルツ、大糸線を走る(1)

2022-02-21 03:37:12 | レイアウト
今夜の投稿は2本立てです。

この美しい写真はアッペンツェル鉄道の公式HPに掲載されている宣材写真のうちの1枚です。この電車の終点、ヴァッサーアウエンの1つ手前のシュヴェンデという地区にある聖マーティン教会をバックに「Walzer」(ワルツ)が駆け抜けていきます。

(Photo by Appenzeller Bahnen AG)


製作中のWalzerが完成した暁にはこんな「お立ち台」をセットして写真を撮りたいなぁなんて考えてるわけですが、その一方で、この電車を日本国内で走らせたらどうなるかという興味も製作当初からあって、恐らく似合うのは「立山」か「信濃大町」か「新島々」あたりの行先表示ではないかと思ってたりします。(笑)

ということで、アンドンに「信濃大町」こそ入れませんが、まずは大糸線ライクな情景の中を走らせることを目指して「碌山美術館」を作ってみることにしました。もっともスケールモデルは大変なのであくまで「タイプ」です。

日本近代彫刻の扉を開いた荻原守衛(碌山)の作品を展示する「碌山美術館」は大糸線穂高駅から徒歩約5分のところにあります。外観はレンガ造りの教会風で木立の中にひっそりとたたずんでいます。



実は線路からは微妙に離れていて電車と一緒に撮るのはけっこう難しいのですが、そこは模型の世界、電車が引き立つように自由に“レイアウト”しようと思います。



ベースにはアイテム豊富なHO(1/87)のストラクチャーを使います。いろいろ探してファーラー(FALLER)の「小さな町の協会」がイメージ的に近いのでネット通販で購入しました。



箱を開けるとランナーパーツがどばっ!1枚ずつビニールに入れてある国産品を見慣れているので最初は驚きます。ていうか、半完成品ぐらいをイメージしていたらバラバラのプラモデルだったので、そっちの方がびっくりしました。



しかし主要なパーツはこのように一体成型されているので思ったより早く組み立てることができます。ウェザリングというかエイジング処理が施してあるのでプラモデル臭さはありません。



「飾り」はエッチングパーツになっていました。要所にこれを散りばめることで作品がピリッと締まるのはいいですね。



あっという間に4面完成。



こんな「大人」なキットなのにこの子供っぽい紙はなに?



と思った私はシロウトでしたすみません。こうやって四角く張り合わせて中に入れると・・・



なんとなんと立派なステンドグラスがそれぞれの窓に現れる仕掛けなのでした。黒いのは恐らく遮光のためでしょう。



軽く電気にかざしてみればはいこの通り、色鮮やかなステンドグラスが浮き上がります。十分大人の鑑賞に堪えられますね。



ただ、このままだと内部が真っ白なので、ドアを開けるとちょっと不自然かも知れません。レンガ模様の紙を貼るか入口から中が見えないように衝立を置くなどの対策を考えます。


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スイスの低床電車を作る(34)

2022-02-21 02:04:31 | 海外
再びスイスの電車に戻ります。懸案だったジャンパケーブルが何とか完成しました。実際に通電機能を持たせて照明回路の編成引通しを実現するものです。

ケーブル自体は既に作ってあったのでコネクター部分のカバーを作ります。t0.5mmプラ板を重ねてこんな形のものを作り・・・



さらにt0.3mmプラ板を貼り重ねて“ツバ”を表現し、上側の角を丸めておきます。



溝にコネクターの接点を落とし込んでセメダインスーパーXで接着。乾いたら上からさらに瞬着を流して固着します。



黒く塗ればそれらしい形のジャンパケーブルが出来上がり。ちなみに連結の手間を省くため両先頭車側のソケットは車体に差し込んだ状態で接着してあり、反対側のソケット部をピンセットでつまんで中間車のスリットに差し込むことで電気的な連結が完了します。手間を省いたとはいえ恐ろしく面倒な連結作業ですw。もちろんドローバーも連結しなくてはいけません。。



ともあれ、これでやっと中間車にも照明が灯りました。引き通しといいながら実際に集電しているのは両先頭車だけで、中間車はそこから電気をもらう形になります。動力と照明の回路を分けたということです。


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ワラ1完成

2022-02-13 13:59:47 | 中央東線方面
ホビーモデルのワラ1。その名のとおりだいたい1日で完成しました。笑
付属のデカールは残念ながら私のウデでは使いこなせなかったので、ストックのインレタをみつくろって貼りました。艶消しトップコートを吹いて仕上げてあります。手すりの白を入れ忘れてるのに今気づく投稿あるあるw



基本素組みですが、ウエイトだけは付属の1枚モノだけでは頼りなかったので鉛板で補重しました。具体の重さは量ってませんが“いいジョイント音を響かせそうな”程度にはなったと思います。ピボット軸との相性が良く、シンプルなのに転がり抜群なホビーモデルの二軸貨車用軸受だからこそできる挑戦です。



廉価かつ作りやすいので年度明けてヒマになったら増産する気満々。トラの積荷は何がいいかな。やっぱり黒貨車は楽しい!

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昭和の黒貨車

2022-02-12 10:34:08 | 中央東線方面
スイスの電車に入れようとしているスモークガラスが濃すぎるのが気になり、ネットで見つけた別のアイテムを取り寄せて比較検討することにしました。到着まで数日かかるので、その間、「昭和の黒貨車」をいじることにします。



なんで今さら黒貨車?

コトの発端はトラムウェイが発売をアナウンスしているタキ25000。LPガス専用タンク車ですね。
初めはああ、あのグレーのやたら長いヤツね、関係ないかな~ぐらいしか思っていなかったのですが、いろいろ検索しているうちにKATOのHPがヒット。編成例にEF15が牽く1978年ごろの中央東線の編成というのが載っていたので急に欲しくなり、同じくトラムウェイが発売を予定しているタキ35000とともに某模型店ECサイトで予約しました。


こうなると編成としてちゃんと揃えたい。まずは和菓子の箱に雑に放り込んであったタキ3000とワム23000を発掘。うーん雑にもほどがある。笑



ワム23000はどうやらエンドウのPLUSシリーズのようです。すっかり忘れてました。。タキ3000はTOMIXのキットを組んだもので、ドーム周辺の手すりや梯子は取れたのかこれからつける予定だったのか定かじゃありませんが、いずれにせよ行方不明なのでスクラッチ必至かも知れません。



編成例にはありませんが、KATOのトラ45000も2両あるので何か積荷を作って組み込みましょう。編成のアクセントにとび色のワムハチも少々。



異形胴タンク車タキ9900も昭和感を伝えるいいアイテム。残念ながら手持ちはなかったのですが、状態の良いTOMIXの中古を発見し速攻ぽちでポチりました。ちょっとお高かったかな~。。。まあブラス組んだりスクラッチすること考えたら我慢の範囲って感じです。



そして編成例で目に付くのがワラ1。黒有蓋車がワム23000だけでは寂しいのでホビーモデルのキットを組んで編成に加えることにしました。勝手に2両入りと勘違いしていて、へぇー2両でこの値段は良心的だよねーさすがホビーモデルさん・・・と舞い上がったのもつかの間。開けたら1両でした。。ハハハ



パーツはこれだけ。車輪とカプラーは別途用意が必要です。



昨日の夕方から組み始めて夜には完成しました。時間あれば今日にもパッと塗ってしまう予定。それにしてもこのチビ感が好ましい。やっぱりもう2、3両欲しいですね。



さて、これだけでも立派な昭和の黒貨車編成が出来上がるのですが、前から気になって仕方なかったこの貨車も作ってみることにしました。



35t積みのアルミナ専用ホッパー車「ホキ3000」だそうです。八王子あたりで撮られた写真にちょいちょい写り込んでいる四角四面の補強リブだらけの貨車はいったいナンダロウと気になっていました。新興から塩尻の昭和電工までアルミナを運んでいたと聞けば欲しくなります。

パンケーキコンテナさんからペーパーキットが出ていますが今回はプラでスクラッチしようかと模索中。

というのも、補強リブに使えそうなプラストラクトの1.2×1.2L型鋼(アングル)が大量にあるのです。ク5000の2階の手すりに使おうと思ってたくさん買ったのですが製作中止になって余ったもの。サイズ的にはやや太めですが軽く耐水ペーパーでナメてやればいけるでしょう♪

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スイスの低床電車を作る(33)

2022-02-05 19:49:58 | 海外
お久しぶりです。多忙で工作がまったく進みませんでした。
流行り病にはやられていませんのでご安心を。
引き続きアッペンツェル鉄道のABe4/12 "WALZER"の製作を続けます。

前回はドアのHゴムをマスキングで色差ししたらダメダメになってしまったというところで終わっていました。
仕方ないのではみ出た部分はカッターで削り、足りない部分はポスカで描き足してまあまあ見られる状態にはなりました。もうこれ以上はムリ。。



今回はインレタを外注しました。イラストレーターが使えないのでワードで原稿を作ってPDF形式で保存したものをデータ入稿。ネットで見つけた業者に依頼しましたが、なんと中2日で出来上がりました。



左から会社ロゴ、メーカーエンブレム(STADLER)、ジャッキアップポイントマーク、この編成の愛称(Silvesterchlaus)です。



ドア脇には等級と禁煙マーク。



両先頭車の連結面寄りにも何か書かれているのですが写真が不明瞭でよく見えませんでした。心の目で読み解いた結果これは形式番号が書かれているのだろうと勝手に解釈し、ABe4/12の1001号車と入れました。3両ワンセットなので1001号編成というべきでしょうか。駆動軸数と全軸数を表す「4/12」は実際はほとんど縦一直線に表記されるのですがワードではこれが限界。。



前面にもロゴと1001号の表記。



ツヤあり水性トップコートを吹いて仕上げたところ、なにやら黒い斑点があちこちに浮き出てしまいました。吹く前にホコリはしっかり払っているのにこれは何事??目立つ部分だけは修復を試みましたが、隠ぺい力の弱い赤は何度塗り重ねても完全にカバーできず、タッチアップ箇所が異常に目立ってしまうので諦めました。誰かに訊かれたらウェザリングと答えることにしましょう。



インレタ貼りとトップコート吹きが終わった車体。思いのほかうまくいったのでニヤニヤがエンドレス♪



最後は下回りと合わせてお約束の編成写真を撮りましょう。次は窓ガラスを入れていきます。


コメント (2)
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