80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

スハフ12のつなぎ方

2012-12-30 19:11:48 | 九州・山陽方面
こんばんは。

いろいろあった2012年も明日で終わり。
レイアウト製作が少しだけ進み、銀座線6連も完成するなど、模型ライフ的にはそこそこ充実していたと思います。
これもひとえにブログ読者の皆様のおかげと感謝。運転会に参加させていただいたことで広がった輪もあります。
仕掛品の山は相変わらず減りませんが、来年もこれを切り崩しつつ、新作にも挑戦していきたいと思います。
皆さま、来年も引き続き宜しくお願い致します。

・・・って年末のご挨拶をしているのは明日書けるかどうかわからないためです~(^^;

さて、12系客車2両が手に入ったのを契機に完成が射程に入った「急行日南」編成。
ED76だけでなく客車の方もを引っ張り出して整備を進めています。(名鉄電車は休眠中・・・)

まずはペーパースクラッチ品の郵便荷物車スユニ50から。この車両、木製屋根板を使ってはいるものの「ス」級とは思えないほどの軽さ。この後ろに金属6両を含む7両の客車を従えるとなると走行安定性にちょっと不安があります。そこでまずは逆ダイエットで体重を増やしてもらうことにしました。

改造前の体重測定では135gと出ましたが。。。



それもそのはず、車体をはずすと小ぢんまりとしたウェイトが出てきました。これを左の大きなものに取り換えます。他車とのバランス的には追加するだけでもいいくらいですが、小さい方を名鉄電車へ流用したいので取り換えることにしました。



交換後の体重は167g。あんまり増えてない感じだが・・・



ちなみにプラ製のナハネフ22を測ってみると166gでほぼ同じ。太らせてやっと「ナ」級かよ!?(^^;



その他、先日仕入れた2両を含め編成全体のカプラーを見直し、このとおり編成が組めるようになりました。
その2両についていたエースカプラーは3個しかなかったので、中間のオハ-オハ間の1ヶ所だけにして、あとはドローバー、KATOカプラー(自連、自密連)、ケーディーと、さながらカプラーの見本市のようです。



参考までに編成はこんな感じです。車号がわからなかったので、カマとスユニ以外は鉄道ジャーナル別冊「青い流れ星・ブルートレイン」のルポに出てきた編成の車号をそっくり頂きました。
20系寝台付きの「急行日南」自体は宮崎止まりですが、ここでカマをDF50に交換し、スユニから4号車までは普通列車となって西鹿児島を目指したそうです。いやぁ、DF50も欲しくなっちゃいますね。。(^^;

↑宮崎/西鹿児島
ED76 25(フェニックスキット組み)
    +
スユニ50 2003(ペーパースクラッチ)
1号車 スハフ12 49(カツミ)
2号車 オハ12 223(カツミ)
3号車 オハ12 219(カツミ)
4号車 オハフ13 6(カツミ)
    +
5号車 スハフ12 34(カツミ)
6号車 ナハネ20 1202(カツミ)
7号車 ナハネフ22 1009(KATO)
↓門司港


さて、12系、20系混結に生まれ変わった「日南」「かいもん」の模型的な魅力は、なんといっても門司港方に連結された20系寝台車と12系座席車が寄り添うこの凸凹編成でしょう。上述のように宮崎で編成が分離されるので、5号車のスハフ12は付属編成ともいえる5~7号車に電源を供給するためにつながれていたようです(そのはずです)。



今回この編成を仕立てるに当たり、ネット上にある「日南」「かいもん」の写真を片っ端から検索して気付いたのですが、どうもこのスハフの向きが一定していないようなのです。基本編成と付属編成の境となれば、4号車のオハフと5号車のスハフは車掌室どうしを突き合わせてつながれるのが自然(上の写真の向き)なのですが、まれに5号車のスハフ12がナハネ20の方を向いてつながれることがあったようで、そういう写真や編成記録が残されています。模型で再現するとこうなります。



付属編成は宮崎で置いて行かれる方なので、非車掌室側(便洗面所側)を編成端に向けてもあまり影響はないように思います。しかし、あろうことか基本編成の電源車たる1号車のスハフ12が逆向きにつながれたこともあったようなのです。つまりスユニにお尻を向けてこんな感じでつながれていたことになります。



まあ、隣には常にスユニ(「かいもん」の時はマニ)が居るので問題ないっちゃあないわけですが、眠れぬ夜はデッキに出てスユニ観察♪、みたいなことができたのだとしたら楽しそうですね。

ところで構造的にはどっち向きにも連結できるとはいえ、何でスハフだけこうもあっちこっち向くのでしょうか?
恐らくディーゼル機関を積んでるために他車と検査周期が違ったり、不具合の修理があったりして取っかえひっかえする頻度が高いためではないかと思うのですが、真相は不明です。

ただ一つ言えることは、模型的に見逃すことのできないこの面白い現象を再現せんがため、わが「日南」編成のスハフ2両は両端に自連を装備して好きな時に反転できるようにし、そのとばっちりを受けて、隣接するオハやナハネも自連を装備せざるを得なくなったという無常です。
かくしてカプラーの見本市が開かれることになったわけで・・・(^^;


さて、来年はED76の仕上げと室内灯のLED化で「南の流れ星」の早期完成を目指します。



では皆さま、よいお年をお迎え下さい!


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いい買い物をしました

2012-12-25 22:55:43 | 九州・山陽方面
東京タワーです。
スカイツリーができても不動の人気を誇っています。(よね?)
冬場はスカッと抜けた青空をバックに赤白のコントラストが映えます。



最近、このふもと近くにあるお客さんのところに週1、2回通っています。
お客さんといっても、昔、私が働いていた会社なんですが...(^^;


帰宅時にはライトアップされて、また違った美しさを見せてくれます。



帰りがけに何か惹かれるものを感じて銀座天賞堂の奥の間、4階のエバグリへ立ち寄ってみたところ、カツミ12系がおいでおいでしていました。
オハ12とスハフ12が入れば昨日の投稿で書いた昭和53年版急行「日南」のハザ5両はコンプリートです。渡りに船とはまさにこのこと。迷うことなく即買いしてきました。2両でも10k円でお釣りがくる程度なら「散財」には当たりますまい・・・(^^;



12系客車は来年2月にKATOが再生産品の発売を予定しています。プレス主体のカツミに比べディティールは当然そちらの方が細かいのですが、すでに持っているのがカツミ製品なのでそれに合わせました。


古い製品ですがオハ12は室内装置(シート)つきでした。一方のスハフ12は、箱には室内装置付と書かれていたものの未装備でした。今後は少しずつ他車にもシートを入れていこうと思います。



さすがに連結面のカプラーはエースカプラーでした。ウチのは全車ドローバーなので、それとつなぐところだけはもったいないですがバージョンダウンしようと思います。カプラーの下からのぞいているマウント部を見るとどうやら旧製品と同じようなので、そのまま換装できるだろうと踏んでいますがいかがでしょうか。。



ということで棚ボタ式に客車編成が揃ってしまったので、いよいよED76の仕上げが避けて通れなくなりました(^^;


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名鉄3730系の製作6(車体仮組み&テストラン)

2012-12-24 22:53:18 | 私鉄電車
こんばんは。

先日来、3730系のテストランをするためにユニトラックのエンドレスを組んでいるのですが、せっかくだからと、ふだんあまり動かすことのない動力車を次々と引っ張り出して走らせてみました。
いろいろ走らせたなかで感心したのがこの赤電機。九州の雄ED76ですが、フェニックスのキットを組んだ古い作品で当然インサイドギヤ式。しかし、ちょっと注油してやると、これが快調に走りまわるんですね。
だいぶ前のこちらの投稿でさくっと触れているように12系と20系の混結急行「日南」の牽引機なのですが、実は仕上げがまったくできていません。2013年の初仕事はコイツの整備とフィニッシュかなー、などと思いつつ、しばし重厚なジョイント音に酔いしれたのでした。



では本題の名鉄電車。オデコのパテ盛り部分にペーパーをあてて整形し、雨樋から上の部分が未着手ながら車体が一応カタチになりました。



動力車のモ3730形です。



軸受けメタルのないD-16台車の集電安定化対策として、ボルスターの端に約1mm幅に切った燐青銅板の集電シューを半田付けしました。非駆動台車にも取り付けています。



ウェイトは床下置き用ですが、駆動台車に近い床上のドアと戸袋の陰に置きました。ドライブシャフト用の切り欠きの中にセンターピンのお尻と配線が収まっています。



床板と車体の結合は金属床板の方式にならい、車体裾の3×3補強材にタップを立てて2mmネジで固定する方法としました。ちょっと見にくいですが上側中央に1ヶ所、下側の左右2ヶ所に黒いネジの頭が見えます。木にタップ?と思われるかも知れませんが、穴に瞬着を浸み込ませると実用上問題なく締め上げることができます。3mm角材の中央にφ2mmの穴を開けるので注意が必要ですが、車内がスッキリするので前作の銀座線で初めて採用しました。今回は室内を重視していないのでその効果も半減ですが...(^^;



カプラーは中間がエンドウのドローバー、前面は実車が自連なのでケーディーの5番をつけました。



こちらは相棒のク2730形です。床下以外はモと同じです。



ではテストランのプチ動画をどうぞ。



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名鉄3730系の製作5(オデコの成形など)

2012-12-23 11:39:59 | 私鉄電車
こんにちは。

あっという間に今年も残り10日を切りました。せわしない中で3連休を楽しまれている方も多いことと思います。

それにしても冷えますね~。先ほど床下機器にメタルプライマーを塗るためにベランダへ出たんですが、たった2両塗るだけで体の芯まで冷えました(@_@)


さて、引き続き名鉄電車の製作です。結構急いでるのにはわけがあって、早くレイアウト製作の続きに戻りたいのです。
だったらこんな電車作ってないでさっさと・・・!?
「そうですね…」としか言いようがありません(^^;

(↑眠るレイアウト)


屋根はまだ紙1枚の状態ですから、ここに補強用の裏紙を貼り重ねます。両肩の小さなR部分はしっかりしているので、中央の大きなRの幅に合わせて切り出した紙をボンドでべったり貼り込み、定規や指の腹を当てて確実に接着します。
これに先立ち、写真に見えるような乗務員室仕切も入れました。



ヘッドライトケースにはエンドウの#2612「ヘッドライトケース・レンズA」(113・153系等用=いわゆる大目玉)を使い、これにφ3電球色LEDを差し込んで瞬着で固定します。このパイプ、外径は5mmくらいありますが、レンズをはめるための座グリの関係で肉厚なため内径が3mmと好都合でした。



このヘッドライトケースをオデコの正面に載せ、瞬着で固定しますが、高さ調整のためt1mmの紙を間に敷いてあります。



そしてその両脇にt5mmのアガチス材のブロックを接着。



写真を見てカーブを想像しながらカッターであらあらの形に削り、パテを盛って養生します。このパテは銀座線のときにちょっとご紹介した、いさみやで勧められたドイツ製のもので、主成分はアクリル樹脂ですが水性なので室内で気軽に作業できます。ただ、木材や紙との相性は良いのですがプラや金属、そしてサーフェーサー処理した面などには乗りにくいので注意が必要です。このオデコも、ざっと整形した段階でヘッドライトケースとの接触面に瞬着を浸み込ませる予定です。



一方こちらは床板に床下機器を取り付けたところ。ストック品から形や大きさが似たものを拾って付けたのですが、よくここまで集まったものだと我ながら感心。
ウェイトはMP動力対応のものを一度は床下につけてみたものの、床下機器の背中をゴリゴリ削るのが面倒になったので、あっさりと床上搭載に変更しました。



残る課題は屋根上、特にベンチレーターをどうするかですが、四角四面ではないにせよ基本的には「弁当箱スタイル」なので、ヒノキ材を芯にしてペーパーでサクッと作っちゃおうかなーと皮算用。。


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名鉄3730系の製作4(車体が箱になる)

2012-12-22 01:18:42 | 私鉄電車
こんばんは。

前回、MP動力なので問題なくびゅんびゅん走るでしょうと書いたとおり、試運転では一発目から快調な滑り出しを見せました。なんともシュールで楽しい床板だけの試運転風景(^^;



一応問題なく走るのですが、日光のD-16台車はリニューアルされておらず軸受けメタルが入っていないため、早いうちに集電シューを付けてやらねばなぁと思っています。


車体の方は定石通り3×3mmヒノキ材で補強。



このクルマは戸袋窓がなくて車内が見えにくいため、車体の垂直方向の歪み防止の補強材をドアの両脇に入れました。こちらは2×2mmヒノキ材です。歪み防止だけでなく、車体を本格的に箱にしていく時に気がねなく側板に力を加えられるのも好都合です。



前面も天井板で後退角を出しながら「お面」状態にします。このあたりは前回の銀座線とほぼ同じ構成なのでラク♪



ということで、無事、車体が箱になりました。手前がク2730、奥がモ3730です、って全く同じ車体ですけど。。



このペースでいけば年内に竣工できそうです (^_^)


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