80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

日立電鉄モハ13形の製作(13)

2015-11-29 01:33:10 | 私鉄電車
こんばんは。

モハ13形のディティールアップを続けています。


まずは縦樋の取り付けから。紙片でつくったスケールに合わせてφ0.5mm真鍮線を4本カットします。




プライマーを塗り、続いてアイボリーを吹きつけます。車体に塗ったのは本当はクリーム1号(スカ色クリーム)なのですが、使いきってしまったので、類似の小田急アイボリーを使いました。じっくり見ると違いますが遠目にはわかりません。





雨樋につながる部分のじょうご?をプラ板から切り出します。あまりに細かいので、もういいやと投げ出しかけたのですが、この分を見込んで縦樋をカットしてしまったので、仕方なく逆台形の形に4コ切り出しました。




片側2本ずつ瞬着で貼り付け、軽く塗り分け部分をマスキングして下半色の黄かん色を筆塗りしました。じょうごの部分もアイボリーを筆でタッチアップしてあります。




縦樋がついて、のっぺりしていた側面が、旧型電車らしく無骨な感じになりました。




続いてバックミラーを作ります。モハ13形は晩年はワンマン運転用として活躍していたので、これがないと絵になりません。ミラー本体は、薄紙にアルミテープを貼ったものを、馬蹄形に切り出したものです。これにφ0.5mm洋白線をL字形に曲げたステーを瞬着で貼り付けます。




合計4つ作ったところで目がチカチカしてきたので、取り付けは明日行うことにします。おやすみなさい・・・




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日立電鉄モハ13形の製作(12)

2015-11-25 01:51:28 | 私鉄電車
こんばんは。

モハ13形の仕上げを牛歩ペースで行っています。今回は連結器胴受というのでしょうか、連結器周りの黒く塗られた部分を作りました。

パーツはペーパーから切り出したものです。過去の写真をみると、車両ごとにいろいろな形や大きさのものがあり、同じ車両でも前後で形が違っていたりするので、実車に合わせて貫通側には大きいサイズを、非貫通側には小さいサイズを貼り付けることにしました。実際は胴受けなので下が閉じている必要がありますが、模型はカプラー位置が少し低めなので下に開いた形としました。前面の印象を引き締めるための飾りと割り切ったわけです。




多用途接着剤で車体に接着。こちらは貫通側の幅広のものです。引き締まって見えることは見えますが、いささか大きいですね。。




非貫通側は少し小さめのもの。このくらいがちょうどいいように思います。カプラーの首振りを許すため、これでも実物よりはオーバースケールになっています。




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つくば博の連節バス

2015-11-24 01:03:49 | バス事業部
こんばんは。

久しぶりにバスの話題です。引越し荷物を解いているときに目に止まったこの写真。今から30年前の1985年(昭和60年)に茨城県つくば市(当時は谷田部町)で開催された「科学万博」の会場アクセスに導入された連節バスです。当時つくばエクスプレスはまだなく、常磐線の牛久~荒川沖駅間に仮設の「万博中央駅」を開設して鉄道輸送のメインゲートとし、駅と会場との間にシャトルバスを運行しました。皆さんの中にもエキスポライナーの「白電」とこのシャトルバスで会場を目指した方は多いのではないかと思います。




万博中央駅は現在の「ひたち野うしく」とほぼ同じ位置に開設されていましたが、そのまま引き継がれたわけではなく、万博閉幕後にいったん閉鎖・撤去され、13年の歳月を経た1998年に新たに開業しています。この写真は、万博中央駅の西口に設けられたシャトルバスターミナルを続々と連節バスが発車していく様子をとらえています。連節バスは100台用意されましたが、その他にも県内の事業者の一般バスが多数、シャトルバスとして投入されていました。




これはメインルートとして新たに整備された学園西大通りで、沿道に店舗や住宅はなく雑木林が生い茂っています。確か道路センター寄りがバス専用レーンになっていたのだと思います。大通りから万博会場へ曲がる交差点(現在の学園西交差点か?)には珍しいバス専用の仮設高架橋があり、信号の影響を受けずに交差点を通過できるようになっていました。




現在では国内でも一般路線に連節バスを導入する都市が出てきましたが、当時は前例がなく、当然国内メーカーのモデルにはないため、シャーシをヨーロッパから輸入しボディを国内で架装する方法がとられました。管理人は実は博覧会協会が主催するこのバスの完成披露会に参加しています。場所は群馬県伊勢崎市にあってバスボディメーカーとして一世を風靡した富士重工伊勢崎製作所です。ちなみに現在、富士重工は、バスボディ生産から撤退してしまいました。




輸入されたのはスウェーデン・ボルボ社製の「B10M」というミッドシップエンジンのシャーシでした。汎用性が高く、普通の単体型のバスや観光バスなどのシャーシとしても普及していたものです。連節バスにはエンジンを前部車体に置くものと、後部車体に置くものがあり、このB10Mは前者に該当します。エンジンが床下にあるので低床化が難しい半面、急制動時の「ジャックナイフ」現象が起きにくいという特徴があると言われています。また、最後軸を逆ステアさせることによって曲がる時の内輪差を小さくできます。当時はまだ「こんな大きなバスが公道を自在に走れるわけがない」という迷信のようなものがあって、それがミッドシップエンジン+複雑な後輪ステアギミックという選択をさせたのではないかと思います。ノンステップが当たり前となった今日では、ステアしない最後軸駆動のリアエンジン連節バスがスタンダードになりました。ジャックナイフ現象を防止する技術も高まったということかも知れません。




運転席はあまり国産バスと大きな違いはないように見えますが、当時はまだ珍しかったオートマチックトランスミッションを装備していて、ハンドルの右側にそのセレクトボタンが並んでいるのがわかります。左側には各種警告灯が並んでいますが、ピクトグラム(絵文字)が多用されているのが日本離れしているといえばしていたかも知れません。




連節バスと言えば、やはりこの車内風景が一番の見どころでしょう。全長18メートルという長い車内がカーブに合わせてクネクネと曲がる様は、初めて見る者にとっては異次元の光景と言っても過言でないくらいエキサイティングな体験でした。




バスをバックに製作所の人たちを交えて記念撮影をしました。この時か別の機会か忘れてしまいましたが、実際に工場で連節バスが組み立てられていく現場も見学したことがあります。その写真は今回見つかりませんでしたので、また出てきたらお目にかけたいと思います。




科学博で活躍した連節バスは、その後、オーストラリアや国内バス事業者などに転属して第二の人生を送りました。国内では成田空港と都心を結ぶリムジンバスで活躍したのを覚えている方も多いと思います。また、これを契機に連節バスの輸送力の大きさが注目されるようになり、京成バスが、幕張本郷駅~幕張ベイエリア間の通勤やイベント客輸送用に、通常の路線バスとして初めて連節バスを投入しました。これも同じB10Mシャーシーを当時の最新国内規制に対応させたもので、スタイルこそ違いますが、同じ富士重工がボディ架装を行っています。現在はこのバスも引退し、メルセデス・ベンツの「シターロ」という、後部置きエンジンのノンステップバスが運行しています。




以上、懐かしの連節バスのお話でした。
(最近バス情報に疎いので間違ったこと書いてたらゴメンナサイ...)


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花月園運転会2015秋

2015-11-22 12:24:07 | 運転会
こんにちは。

3連休中日、皆さまいかがお過ごしでしょうか。東京地方は昨日とは打って変わって肌寒くどんよりとしています。

もう1週間経ってしまいましたが、先週末に伊豆修善寺・花月園で開催された「りゅーでん運転会」の模様をご報告します。


「大集合」は「JR色の国鉄型」。これは比較的手を出しやすいテーマなので電機電車を中心に多数集まっていました。



「お題」は「改造で動力が変わったもの、無動力化されたもの」。これは難題だったようで、わずかしか集まりませんでした。その中の1両が、なかむらさんのナエ2703。NEXTのペーパーキットを組んだもので、決め手となるカーブした前面も手際良く仕上げられています。




私は既報のとおり、気動車から電車となった日立電鉄モハ13形15号車を持ち込みました。ピボット台車のボルスターを無理やり細工してMP動力化しているので、本格的なレイアウト走行に耐えられるか不安でしたが、予想以上にスムーズに周回してくれたので安心しました。




大集合を凌駕する勢いで集まったのがプチ集合の「冬支度」。カラフルな除雪車や暖房車が目を楽しませてくれました。雪原風景の中で運転したいところです。




なかむらさんと競作となったマヌ34。両者とも未完成での持ち込みとなりましたが、氏のモデルは手すりもついて1歩も2歩もリードしています。ちなみに後方が拙作。本格的な冬が来る前に仕上げねば・・・。牽かせるEF13も仕上げねば・・・・・・・・・。




互助会は2部に分けて盛大に行われ、食後のナイトランではこのとおり幻想的な走行を楽しみました。最近のLED照明はときに輝度が高すぎるものもありますが、ちらつきなく走らせることができれば、それはそれで美しいものと再認識した次第。




こちらは16番モデラーには懐かしのアイテム、ロコモデルの京王6000系です。遠藤社長直筆と言われるレタリングと艶やかな塗装がマッチした逸品です。今回初めてお会いしたTさんの持参品です。譲り受けた古い車両をレストア&コレクションされているとのこと。




こちらもその仲間で、ブリキ時代のカツミ103系です。錆だらけだった車体を修復し、ウグイス色に仕上げて見事本線復帰を果たしました。インサイド式の2モーターは最初は渋りますが、馴染んでくると水を得た魚のごとくすいすいと走るのが特徴。この重量級4両編成も豪快な音を立てて走り回っていました。




こちらも初めてお会いした、しるねこさんのE3系こまち。サイズ、両数からみて、このレイアウトにはこうした新在直通の新幹線車両が似合いますね。以前持ち込んだ0系はぜんぜんしっくり来なかったなぁ・・・笑




駅の側線にはジュラ電がたたずんでいました。残念ながらどなたの車両かお聞きできませんでした。




こちらにたたずむ旧型国電はおなじみクモハ52「流電」でサンドイッチされた4連の飯田線。本線上を勇ましく走る姿がかっこ良かったです。たしか愛知のKさんの所有ではなかったかと。。




こちらの日本離れした車両は香港の電車。ととさんの所有です。ダイキャスト製ディスプレイモデルで同型の先頭2両だけしかなく、中間を自作する予定とか。もう2両同じのを買って運転台部分をバッサリとカットした方が早い!などと無責任な外野ですみません(笑)。ただ、中間車はスカートがないそうなので、やはり作ってしまった方が楽かも知れませんね。




そしてこちらは、お馴染となった「カバ」ことクロ381を先頭にした「しなの」。ひだかずさんのスクラッチ作品です。




氏は地元の313系も多数ペーパースクラッチで手掛けていて、今回は一連の製作途中の車体を見せていただきました。ビード表現やシルバーの質感表現、そして特徴ある鋼製前面の表現など、いずれもうっとりするような仕上がりです。




最後はわが家の愛機、DF200赤熊です。前回ハリボテだった屋根上を一新し、晴れて花月園デビューすることができました。今回は自身持ち込みのコキのほか、ゆきたんさん所有の、多彩な31ft、20ftコンテナが目を引くコキ車20両編成をお借りして広大なレイアウトを周回させていただきました。ありがとうございます。動画でもその様子をお伝えして今回のレポートを終わります。



2015秋DF200





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コキの整備と収納

2015-11-19 01:30:42 | 貨車
こんばんは。

引越し荷物が片付かないおおかたの原因は鉄道模型だとわかっているのですが、多忙を口実にして、なかなか開梱と収納が進みません。この際なので、いつかはやろうと思っていた“圧縮収納”に挑戦してみることにしました。当面のターゲットは軽い割にスペースを食っているコキ車。なるべく1箱にたくさん収納してスペースを稼ぐことにします。


その前に、転属してきてからインレタさえ貼っていない車両が多々あるので、それらを整備することにします。こちらはKATOのコキ104(19Dコンテナ積載)2両セット。



コンテナには「環境にやさしい鉄道コンテナ」をメインに、「環境にやさしい鉄道貨物輸送」や、書き換え中をイメージした白紙を少しずつ織り交ぜながら付属のシールを貼っていきます。




続いて車軸先端にクルクル回る「コロ軸部品」を取り付けます。最近買った先端の細いピンセットが活躍しました。




最後に車番インレタを貼って、黄色い手ブレーキハンドルを取り付ければ完成。車番は重ならないようにリストを作っていたのですが、それも引越し荷物の中に紛れて行方不明なので、使ったことのなさそうな番号にしました。しかし、人の記憶はあてにならないもの。往々にして同じ番号が被ってたりするんですよね~... 2両整備したところで時間切れ。




収納はこのように元あった発泡スチロールの緩衝材を取り払い、ひと箱に4両を収納するようにします。緩衝材を取ってしまうと箱が弱いので、内側に薄手の段ボールを敷き込み、車両はキッチンペーパーでくるむ予定です。これでスペースは1/2に圧縮できます。




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