80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

房総海水浴列車の製作(キハ16の下回り組み立て・その2)

2016-08-29 10:24:19 | 房総方面
こんにちは。試験走行でOKを確認していたキハ16の下回りを完成させました。


FK-130SHモーターは従来のMCR3B00よりも高さが低いので、底部が床板の厚み分だけ潜る程度の「ほぼ床上架装」スタイルとしました。ブラケットはt0.5mm真鍮板から切り出したもので、軸側は左右一体に切り出すのが面倒だったので、L字形に曲げた2片の独立したもので支えることにしました。




反対側は軸受の凸部に合わせてφ6mmの穴を開けたもので支えます。




ちょうど真下にラジエーターがあるので、その上面にタップを立ててモーターブラケットと一緒にネジ止めしました。モーターの傾斜に合わせてラジエーター本体や付属品の上部を削ってあります。




エンジンは、キハ17の時は架装フレームをややハの字形にしてなんとか4本のステーを床板に接着できたのですが、今回は床板の穴を大きくしすぎてしまったため、台車側のステーの上半分をカットし、真鍮板から切り出した帯板を添えて床板にネジ止めしました。エンジン本体の上部をドライブシャフトに合わせて斜めに削ってあるのもキハ17の時と同様です。




床下機器とモーターの位置関係を横から見るとこうなっています。エンジンの取り付け高さがおかしいのはこの後修正しました。




下側から見たところ。袋詰めされた床下機器パーツはすべて使い切ることができました。




床上から見たところ。MCRよりパワーダウンしましたがコンパクトに収まっています。




高さが低いので窓から見える部分が少なく目立ちません。





よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

房総海水浴列車の製作(キハ45の車体組み立て・その2)

2016-08-27 21:22:48 | 房総方面
こんばんは。房総トリオのうち、特急「わかしお」と急行「内房」が整ったので普通気動車編成の製作に戻ります。


まずはキハ45から。今回の編成中、唯一の屋根板を使った車体なので、ヘッドライトまわりの「仕込み」を済ませてから屋根板を貼り合わせることにします。屋根板の先端には、すでにヘッドライトとアンドン方向幕を避けるための切り欠きが入れてあります。アンドンはアクリルブロックの後方から白色LEDで照射することにして、室内灯用のアクリル導光材の端切れからこのようなブロックを切り出しました。U字形の切り欠き部にφ3mmLEDが収まります。




アクリルブロックの下側にアルミテープを貼って遮光。さらにヘッドライトとアンドン用LEDの底面付近にもマットブラックを塗り込んで後方に光が漏れるのを防ぎます。




屋根板と車体をボンドで接着。前頭部付近で屋根板にわずかな反りがみられたため、写真のようにミニクランプで挟んで乾燥を待ちました。輪ゴムをきつく巻くことはありますが、ここまでがっちり矯正するのは珍しいです。というのも、屋根板が浮き上がってしまうと、先ほど組み込んだアンドンのアクリルブロックが表示窓の上の方にズレてしまうので、なるべくすき間ができないように固定する必要があるのです。




車体と屋根板が固定されたら、すき間に目止めのタミヤパテを盛り上げるように塗り込みます。これは有機溶剤系で割と派手にヒケが出るのですが、値段も手ごろでなんとなく扱いやすいためズルズル愛用しています(笑)。この後、屋根に溶きパテを塗り、車体全体にサフを吹いて生地仕上げを行う予定ですが、天気が良くないのでどうなりますことやら・・・。




よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岡山の電車とバス

2016-08-24 23:08:21 | 九州・山陽方面
こんばんは。トリプル台風が猛威をふるいましたが皆様の地元は大丈夫でしたか?

私はこの月、火で四国への出張を入れており、月曜の夕方の羽田発便で現地入りする予定でしたが、台風9号がもろに関東直撃との予報が出ていたため、安全をみて朝の新幹線で東京を脱出することにしました。

東京駅を出発する頃は風雨が強まり、新幹線さえも止まるのではないかとの不安がよぎりましたが、なんとか脱出は成功し、乗り換え地点の岡山まで定時でたどり着きました。ここから10分接続の特急「南風」に乗りますが、目的地には今日中に入ればよいので、1時間後の列車に乗ることにして駅前と駅ナカをブラついて写真を撮ることにしました。


岡山で降りたのはもう何年前、いや何十年前だったでしょうか?前回の記憶がないのでまったく初めて降り立った気分です。駅前の地下道を抜けて岡電の電停の向かいへ。止まっていたのは8501号車でした。車体は新しめですが下回りは旧型のようです。調べたところ、東武日光軌道線より転籍した3000形の電気品を流用して車体を新製した車両とのことで、形式は7900形なのだそうです。岡電の車両形式は会社の創立年である1910年を基準に決められているとのことで、1989年(創立79年目)にこのシリーズの1号車となる7901号車が製造されていることから「7900形」なのだそうです。おもしろいですね。




8501はほどなくして発車してしまい、代わって、いわゆる次世代型超低床トラムがやって来るのが見えました。




発車ホームに静々と入線した車両は側面に「momo2」と書かれています。車番は1011AとB。これも調べてみたところ、なんと形式としては9200形なのだそうです。導入1号車となる「momo」が創立92年目となる2002年にデビューしており、101年目の2011年にデビューしたので車号だけ101を冠することになってしまったということのようです。車内は近年の主流となっている100%低床式だそうですが、時間の関係で乗車体験はできませんでした。




帰ってから調べたところ、1980年に同じ場所で撮った写真が出て来ました。3005の車号が読める車は紛れもなく東武日光軌道線の面影をとどめる前面2枚窓の路面電車。左後方に岡山駅の新幹線ホームが見え、バックの建物は「岡山会館ビル」と呼ばれ、西日本随一の規模を誇ったそうです。経営難から別の所有者の手に渡り、1枚目と3枚目の写真に見えるように今ではビックカメラやダイワロイネットホテルなどが入っています。




かわってこちらは2502の車号が書かれたやや小振りな車両。元は呉市電の700形とのことで、こちらも車体更新して7300形として生まれ変わっているようです。バックの建物はこの当時はダイエーが核店舗として入店していた再開発ビルのようで、現在はダイエーが撤退したものの、2枚目の写真のように「ドレミの街」と名付けられた複合商業施設に生まれ変わっています。電車の脇に見える「ロッテリア」は現在は「ミスタードーナツ」に代わっていました。




ところで上の写真の左端に岡山電気軌道のバスの頭が写っています。懐かしい塗装ですが現在はすでに消滅しました。ブルーは取り入れているものの今では白ベースのこんなシンプルな塗装になってしまいました。この車は今回たまたま撮影したものですが、民間バス事業者として初となるバイオディーゼル燃料(BDF=天ぷらの廃油などを精製したもの)試験車だったようです。まだ試験中なのか、すでに軽油に戻されてしまったのかは不明ですが、たまたま撮ったバスが1台しかない車両だったとは驚きです。




そして駅の中でも「たまたま」が発動されます。そろそろ特急の発車時刻も迫ったので「たまたま」撮影した117系普通電車。JR西日本の地域色の中でもひときわビビッドな色合いの「濃黄色」をまとったクハ117-15以下「岡オカE04編成」の4連ですが、最後まで「サンライナー色」で残り、7月末に黄色に塗り替えられたばかりとのことです。改めてよく見るとツヤツヤしています。




そしてこちらは115系クハ115-2115以下「広セキL-17編成」の4連です。地元では珍しくないのかも知れませんが、115系の黄色一色塗りは初めて見たのでかなり衝撃的でした(117系も同じですが・・・)。




というわけで、36年前の写真も交えて岡山の小ネタをお届けしました。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続・L特急「わかしお」を仕立てる

2016-08-21 15:24:34 | 房総方面
こんにちは。183系L特急「わかしお」のドレスアップの続きです。


2005年の製品なのでナンバーインレタがうまく着くか心配でしたが、ちょっと糊がヘタッっているものの、なんとか無事転写することができました。数字はバラ数字を拾ってくるタイプなのでタテヨコを揃えるのに気を使いました。5がひしゃげてる(T_T)




ワイパーは車体側の取付穴がないため、エッチングパーツの根元をごっそりカットしてごく少量のセメダインスーパーXクリヤで窓枠に接着しました。強度を考えるとブレードの裏側あたりも接着しておきたいところですが、位置修正がきかない一発勝負になってしまうのでやめました。箱の出し入れの時に引っかけなければ大丈夫でしょう。




方向幕とサボ類はPCで自製しました。いかんせん資料がないためネットで検索して類似の画像を集め、Wordで原稿を作って写真シールにプリントしました。電照式の側面方向幕はまあなんとかそれらしく出来たのですが、列車名の愛称サボと列車種別サボは決定打がみつからなかったので、推測のもとに作ってあります。すなわち、列車名サボは「わかしお」の下側に指定席は緑色、自由席は紺色の地にそれぞれ「指定席」「自由席」と入れ、L特急マークを添えました。また、列車種別サボは、指定席は「特急」の下側に同じく緑地で「指定席」と入れましたが、「自由席」と入ったものはみつからなかったので、赤地に白抜きで「LTD. EXP.」と入れました。ただ、ここまでこだわってはみたものの、プリントしてみると完全に潰れていて読めませんので違っていても無問題です。(笑)




車体に貼り込んだところ。方向幕は字の潰れもほとんどなく綺麗にできました。




なお、資料不足のため、編成中の指定席と自由席の位置特定にも大変時間を費やしました。やっとのことでこちらのサイトにたどり着き、昭和53年1月の編成記録で、グリーン車を含む東京寄りの4両(1~4号車)が指定席、その他の5~9号車が自由席であることがわかりました。編成を同じくする「さざなみ」「あやめ」「しおさい」も同じであったようです。大変参考になり感謝しています。



よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

L特急「わかしお」を仕立てる

2016-08-20 18:33:03 | 房総方面
こんにちは。今日は朝からゲリラ豪雨が何度となく襲ってきています。台風も仲良く3つ押し寄せてくるし、これはもう部屋にこもって鉄道模型でも作るしかありません。まあ台風来なくても作ってますが・・・


友人O氏の形見はこれまでも何度か登場していますが、まとまった編成モノのひとつが、このエンドウの183系0番台です。クハ2両にモハユニット3組、そしてサロを合わせた9両で房総特急のフル編成が再現できるのですが、共通運用であった「あずさ」にするつもりで譲り受けて来たものです。レイアウトが改修工事に入ってしまったこともあり、箱を開けてチラッと中を見ただけで押し入れに仕舞いこんであったのですが、一般型気動車編成や153系急行「内房」といった房総方面列車が増殖してきたこともあり、いっそ純粋な房総特急として仕立てようかと思い直し、少しずついじっていくことにしました。




153系を「内房」にしたので、こちらは外房線の「わかしお」にするつもりでクハ2両を箱から出したところ、なんとすでに前オーナーの手で「わかしお」のイラスト入りヘッドマークシールが貼られていました。なんという偶然。しかも1両はジャンパ栓も偶数車用(向かって左)に移設してありました。同封の説明書によると出荷状態ではすべて奇数車用(向かって右)になっているとのことです。




仕立てるといっても完成車ですから、あとは形式番号インレタや側面方向幕、種別サボなどを貼り付ける程度の作業ですが、ジャンパ栓が移設されたクハもさすがに車内のシートの向きまでは変えられていませんでした。他の中間車はすべて下り向き(東京駅を出発する時の向き)にシートがセットされているようなので、この偶数向きクハのシートもこれらに合わせることにしました。まず床板をはずします。床下機器取付板の下にネジが隠れているので床下機器もいったん外す必要があります。




シートは片側2ヶ所のネジで留めてあるので、緩めてスライドさせれば外れます。




シートカバーをシール紙で・・・ということも脳裏をよぎりましたが、今回の作業はとりあえず外側のドレスアップを中心にやることにしてパス。実は車体をバラしてわかったのですが室内灯が電球式だったので、どうせ内装に手をつけるならLED化も一緒にやろうかと思っている次第です。




上が安房鴨川向き奇数車、下が東京向き偶数車です。




車号は次を予定しています。
↑安房鴨川
9号車 Tc183-5
8号車 M183-7(M)
7号車 M182-7
6号車 M183-8(M)
5号車 M182-8
4号車 M183-9(M)
3号車 M182-9
2号車 Ts183-3
1号車 Tc183-6
↓東京


183系0番台の写真を探したらこんなのが出て来ました。どこかの駅の1番線にたたずむ「さざなみ」のクハ183です。露出不足なうえに決め手となる駅名票なども写っていないのですが、どうやら昔の新宿駅1番線ホームで1975年頃に撮影したもののようです。左側の貨物側線には黒貨車が止まっていて、駅の外には高いビルは見当たらず、およそ今の新宿駅からは想像できない光景ですね。ちなみに「あずさ」に投入されている183系0番台の写真をこちらのエントリーに載せてありますので併せてご覧ください。





よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする