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イタグレブリーダー・ヨーロッパのイタリアングレーハウンド。

ヨーロッパから6頭のIGを輸入しました。出産や老犬のこと。家族として大切に育てています。

続・動物取扱業、立ち入り検査。

2021年10月22日 | Weblog

立ち入り検査のようすについては、文章だけを書いても分りにくくて、読んでくださる方も斜め読みになると思います。ですから、分かりやすいように何枚か写真を載せます。これから検査を受ける業者の方には参考になると思います。

動物愛護法が年々新しくなり、動物たちの飼育状況が守られるように変更されてきています。今回の立ち入り検査で念を押されたことは、大きく分けると二つの事柄でした。

他にも・・飼っている場所に空調設備はととのっているか?夏は冷房、冬は暖房の設置です。清掃している洗剤・消臭・除菌の銘柄&成分の提示。掃除道具の提示。販売中の犬のゲージに、生年月日&繁殖者・血統書の有無を明記し、ゲージに付けるなど。細かい点の注意事項は沢山さんありましたが、すべてクリアしているので問題なかったです。

上記の写真を全部撮っていました。上司に報告するそうです。エアコンや消臭・除菌剤の成分表も撮っていました。前回の立ち入り検査よりもかなり厳しくて長い時間でした。

二つの事柄のうちひとつは、犬を入れているゲージの大きさです。犬は犬種により大きさが違います、うちの犬種はイタリアングレーハウンド・小型犬です ↓

この図はイタリアングレーハウンドのスタンダードが書かれています。私はイタグレの本・発行されたものはだいたい持っています。ショーで審査を受ける時の規準になっています。今日はゲージのサイズを説明しますので、わかりやすい図を載せました。

動物愛護法の規定により、令和6年6月より犬&ネコを保管するゲージの大きさが新たに決められました。上の図の(1)BHは体高といいます。その犬の背の高さです。上の図の(2)BLから(6)RTまでの長さを体長と言います。余談ですが体高と体長の長さが等しいことをスクエアといいます。イタグレはスクエアが理想とされています。

ゲージの大きさの新たな決まりは、ゲージの高さは体高の2倍以上であること。ゲージの長さは体長の2倍以上であること。幅は体長の1・5倍以上であることです。

分かりやすく言うと、体高30cm~体長30cmの場合、ゲージは60cm×60cm×45cm以上の大きさでないと合格にはなりません。

それで動物管理センターの職員さんは、うちの子のゲージを全部計りました。

こちらは合格のゲージです。我が家はこのサイズのゲージが5か所です。

ここには載せていませんが、これとは別に3段マンションがあり、それも合格の大きさでした。

そしていつも重宝しているクレートです。こちらは大人になって落ち着いたワンたちが使っています。バリケンのMサイズでしょうか。我が家には5個あります。中でチーをすることもなく、ここに入ればおとなしく寝ています。 ↓

とても使いやすいクレートですが、こちらは令和6年6月までに買い替えてくださいとの指導でした。規定のサイズに達していませんので。

それともう一つのミケ君のゲージは、とても大きいので合格です。

職員さん曰く、狭くて身動き取れない状況ではなく、中で運動できるような広さで、常にお水を飲めるように給水器も必ずつけるようにと!今から付けてくださいと言っていました。ゲージの中で運動ですか?ありえん

給水器はありますよ。飛行機にワンと乗るときに航空会社がサービスでくれます。ただしお水を持参しないと、容器だけをくれることは無くなりました。以前は容器だけをくれていたので、封をしたままの容器が沢山あります。

参考までに➡容器をもらって空港のお手洗いで水を汲んで、それをクレートに設置すればもらえます。

うちのワンコ達は午前と午後にハウスタイムがありおとなしく寝ていますが、そのタイム以外は庭で駆けまわっているし部屋の中で自由に過ごしています。水飲み場があり自由に飲んでいます。

職員さんの説明は、多くの犬を飼育している犬舎を回っているから、動物愛護の観点から説明されていると思いました。

令和6年6月から施行されるゲージのサイズ。イノセントはクレートを数個買い替えれば済むことです。しかし大型犬ブリさんは頭数の数だけ・・さらに犬の2倍以上の大きさのゲージを揃えなくてはいけなくなります。実際にメジャーを出して計りますよ。

50匹~100匹のワンコを飼育しているブリさんも星の数です。その方々がその市町村の動物管理センターが求める条件を満たすことができるでしょうか。

もう一つ強く念を押されたことが、狂犬病の予防接種の証明書の提示です。ワクチンを済ませると、証明書と共に犬の証明済の番号を記した鑑札が出されます。個々の犬の鑑札を見せてくださいと言われました。急に言われたので、鑑札をどこにしまったのか分からななったのですが~それでしたら市役所からの通知の封筒を出してくださいと言われました。

これを見せました。狂犬病の注射をうつと、毎年春先に案内状が届きます。発行された鑑札を犬の首輪に付けてください。と言われました。

でも私は10歳を過ぎた子には追加の接種をしていません。14歳の老犬は、お外どころか庭にも出ません。日々の生活が、寝ているかご飯を食べるかのヨロヨロしているワンコに、あえて狂犬病のワクチンを打つ気持ちにはなれません。

それを伝えると、ご自分の判断で決めないでください。獣医が打たなくてよろしいと判断した時のみ認めますとの返事でした。これはマニュアルどおりのお返事ですね。私は混合ワクチンも10歳以上の子には打っていません。刺激が強くて、なにかそれで異常をきたしたら可哀想です。

でもこの方に何かを言う気持ちは全く起りませんでした。失礼ですが、動物を扱っている人たちの世界・現状を知らない人が、法律にのっとって淡々と説明&指導をしているとしか思えませんでした。だから、はい!わかりましたとお返事しました。

でも動物愛護法が変わっていくことにより、動物たちの生活状況や繁殖に使われているワンたちの出産回数が減らされることは良いことです。生涯7回までとなりました。守ってね

ペットショップやパピーミルで売られている可愛い子犬の・・その見えない裏側では・・・

可哀想な、品物扱いされているワンたちがいることは事実です。私はネットで見たのではなく、自分の目でその現場をイヤというほど見てきました。令和6年からゲージが2倍に広くなり、一つのゲージに1匹しか入れてはいけないというのは➡画期的な良いことです 私が見てきた現場は、一つのゲージに何頭も入れられていましたから。糞尿にまみれて掃除をしていない、息をするのも絶え絶えの現場でした。どこもそこも同じ現場ばかりでした。言葉が悪いですが、生き地獄を見ました。

あの頃、一個人ではどうすることもできなかったです。あれから20数年たち、やっとですが少しずつ改善されてきました。当時のワンコ達はみんな亡くなっています。苦しかったね。

現在でも同じように、家庭のぬくもりを知らずに交配に使われて命を削って・命を産み出してくれるワンコ達がいます。辛い運命を辿らされるワンコは後を絶たないでしょう。仔犬を産むことを余儀なくされたワンたちの苦しみが、少しでも和らいでくれるように願います。

でも、きれいごとばかりを言ってられないです。パピーミルがいなければペットショップは成り立ちません。ペットショップが好きなお客さんは多いです。ペットショップで子犬を見て気持ちが癒される方も多いです。どこが良いとか悪いとかは言えません。その方々の考えかたです。

ペットショップのスタッフもパピーミルも、子犬が可愛い~だけでは生活できない。お金がなくては生きていけないのが現状です。

ゲージのサイズを規制されることや狂犬病のワクチンを強いられることにより、そこまではできないブリさんがこの先廃業することも考えられます。ブリーダーはもうからない仕事です。私は今までに出会ったブリさんで裕福な方と出会ったことがありません。

ブリーダが減ってくれば生まれてくる仔犬の数も減ります。そうなると需要と供給の関係で犬の価格は上がります。これからこの業界はどうなっていくのかな? 私にはわかりません。難しい問題です。

難しいことから一転、犬のオヤツです。

最後にうちのワンコが大好きな、鳥の肝のオヤツです。2kgを茹でました。冷蔵庫で冷やして少し硬くなったころ、喜んで食べます。

 

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