月曜日は阪神淡路大震災から27年目の鎮魂の日。通常勤務。
思い立って机の引き出し等の整理をしながら、あと2か月半なのだなあと思う。頑張ってほぼ定時に出て、今年初のT先生のビューティーヨガに参加。しっかり芯から身体が温まる。
火曜日は在宅勤務。夫を送り出してから大量の洗濯物をベランダに干して勤務開始。昼休みに夫から連絡があり、職場で着ているカーディガンの肘に穴が開いたから、今日中に新しいのを調達しておいてほしいとのこと。そんな、いきなり。それにしてもなんて恥ずかしいこと。ぎょっとした。
明日にかけてもかなり冷え込むという予報。厚着の完全防備で勤務終了後家を出、低い空を見ると蟹座の満月。丸くて金色に光る大きなお月さまに癒される。
当初は駅前のイタリアンで夕食を摂り、そのまま病院最寄り駅前ホテルの前泊に向かう予定だったけれど、夫の命令でアウトレットモールや駅前スーパーを見るが、どれも帯に短したすきに長しのものばかり。LINEで連絡を取り合い、夫が乗車しているライナーに合流して乗換駅まで移動し、一緒に駅ビルを何店かチェックして無事購入。
夕食はショッピングモールのレストラン街で、夫の好きな中華料理店。予定より早めのJRに乗れてホテルへ向かう。
今回もお正月に4人で宿泊したホテルだけれど、ホテル直接予約ではなかったせいか10階のシングルで眺望もイマイチ。レイトチェックアウトもいつもより1時間早いし、低反発枕も加湿器空気清浄機も用意されていなかったのでリクエスト。
館内利用券の特典があったので、閉店間際のショッピングセンター内書店に駆け込んで文庫を数冊購入し、コンビニで明朝のサンドイッチを調達。早めにゆっくり入浴して水分補給を済ませ、早々にベッドに入った。
明け方一度お手洗いに目覚めてから二度寝。その時、プチ虹のサロンのSさん(もう旅立たれている)やASHAREさんの代表たちとどこかに行っている夢を見た。なんとも不思議な夢だった。
目覚ましが鳴って飛び起きた。合計で7時間は眠れたことになる。カーテンを開けると丸い小さい白いお月さまが正面に。
浴槽足湯で浮腫んだ足をマッサージし、身支度を整えてニュースを視ながら部屋でサンドイッチとヨーグルト、ジュース、紅茶の朝食を摂る。ホテルのビュッフェも良いが、部屋での食事はニュースを視ながらお化粧も後回しに出来てお気楽である。
食後、母にDuo通話。今日はWさんサロンのマッサージを予約しているそうだ。BSの朝ドラを視てからチェックアウト。手提げを預け、最低限の手提げだけまとめて身軽に出かけた。
外は良いお天気。青空が高い。かなり冷え込んでいて、風が冷たい。
病院に到着。受付のIDカード機は珍しく並んでおらず、すいっと通過出来た。60歳7か月になっている。
採血受付へ移動して、ピンク色の受付番号表を取る。椅子の埋まり具合はそれほどでもないが、電子掲示板を見ると、20人待っていて、待ち時間は12分と出ている。
エコバッグにコートを収納し、ホテルでもらってきた新聞を読みながら環境整備をしていると、ほぼ時間通りに番号を呼ばれた。
今日の採血は何度かお見かけした男性だけれど、名札をされていなかったのでお名前はわからなかった。
今月も5本。刺す時はいつもと違う場所なのかちょっとチクリとしたけれど、抜く時は大丈夫だった。お礼を言って席を立つ。
止血をしながら向かいの腫瘍内科へ移動する。待合い椅子で定位置を確保してから受付に並ぶ。月初め、年始めなので顔馴染のクラークさんに「今年もよろしくお願いいたします。」と挨拶して保険証のチェック。いつものように問診票の追加を頂く。今回も息切れ以外全て「ない」に〇をして、息切れ「ある」の前に“たまに”を追加した。
今日のお供は藤原正彦さんの「管見妄語 失われた美風」(新潮文庫)。
帯には「日本人が愚民化する!! 国の愚策を、道徳の欠如を憂う、週刊新潮名物コラムの最終巻」とある。作家の伊与原新さんが解説を書いておられ、「本書を紐解くということは、藤原先生の知識の網へ身を投じるということだ。巨大な網の全貌を見渡すことはできないにせよ、その懐の深さを心地よく味わえるのは間違いない。」とある。2017年秋から2018年秋に掲載されたものだが、いくつかは既読感があったので、リアルに読んだのかもしれない。
家族愛と知的ユーモアが散りばめられた藤原節全開。10年の連載がもう終わってしまったことを改めて寂しく思いながら懐かしく頁を繰った。
採血から1時間経ったところで、血圧測定。99-64、脈拍が85。その後30分ほど待ってようやく ”中待合いへどうぞ”に番号が出た。そこから15分ほど待って、先生がドアを開けて私の名前を呼ばれた。病院チェックインから先生にお目にかかるまで今日は2時間強。年始めだからやむなしだと思う。
「今年もどうぞよろしくお願いいたします。」と挨拶して、荷物を籠に入れ、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着いた。
「さて、まずは。」と体温計を渡され、脇に挟む。28日の年内最終日に体調不良で外来に電話をしたため「年末は大変でしたね。」と言われる。
「はい。お忙しい中申し訳ありませんでした。エンハーツ23クール目にして初めての8度の熱で身体中が痛み、息苦しさもあり、(万一間質性肺炎だったら、と)不安だったのでご連絡しました。その後様子見で収まったので、近隣のクリニックにも行かずにすみました。」とご報告。
「好中球が下がるタイミングにしてはちょっと早い(投与後4,5日後)ようですが、忘れないうちに今日は抗生剤を処方しておきましょう。」とPCに入力される。そう、前回は手持ちの抗生剤がなく、ロキソニンで対応したのだった。
「コデインは、寒かったり気圧の変動があると痛みますが、頓服で大丈夫かなという感じで、毎朝は飲んでいません。便秘なくお腹も快調です。」と追加で報告する。
「今日の採血の状況ですが、肺障害の項目もチェックしたところ、正常範囲でした。マーカーも若干下がっていますね。結果のプリントは後程。」とのこと。
「当初、年度末までエンハーツを続けるのは難しいというお見立てでしたが、4週間に1度にしてこの状況なら4月以降も続けられるなら続けますよね?」と確認すると、ニヤリとして頷かれる。念のため次回は採血にレントゲンをプラスして予約が入った。診察室での検温は6度7分。SpO2は98%、脈拍は74。
昨日、エンハーツの製薬会社の方とお会いになったそうだが、皆さん倦怠感があるようだという。確かにこれまで経験した抗がん剤の中で、倦怠感がひと味違う気がする。体幹が支えられず、すぐに横になりたくなりウトウトウトウトしてしまう。身体がばらばらでまとまらない。
コデインは頓服にしてまだ余っているので今回は処方なしとして頂き、それ以外はいつも通りお願いする。
次回は予定通り4週間後。年度内はあと2回。3月までの化学療法室の予約はそのままだ。
お礼を言って、診察室を出、化学療法室へ移動する。どなたもいない。静かだ。
混雑していない模様。受付番号を取り、待合い椅子に座って夫やお友達にライン連絡をしようと思ったら、すぐにOkさんがイメンドを持ってきてくださって、その場で飲む。ほどなくして看護助手さんから窓側の通路沿いリクライニングシートに案内された。「お気に入りの奥の席は埋まっていてごめんなさいね。」とのこと。いえいえ、どうぞお気遣いなく。
環境整備をしてお手洗いを済ませ読書を再開すると、ベテランの薬剤師Tさんがフォローに見えた。「お久しぶりです。」とご挨拶。「その後はどうですか。」と訊かれ、年末の発熱のこと、下痢も便秘もなくお腹の調子が良いこと等をご報告。痛み止めやお腹の調子、痛みについての薬の調節について家族(夫)にも知ってもらうと良いでしょうねとのこと。特に発熱時はクラビットを飲むことは覚えてもらうように、とのこと。
その後、クラークの方から採血結果のプリントアウトが届いた。コレステロールはまたHがついており、前回下がった中性脂肪もまた上がっていた。ちょっとがっくり。白血球は4,100、好中球は1,200ほどあった。それ以外LとTは4つずつあったけれど、まあ先生はそれほど言及していなかったから良しとしよう。
椅子に座ってから45分ほど待って針刺しはSさん。殆ど痛まなかった。先月小耳にはさんだ緩和ケア病棟について訊いてみる。認定看護師からお答えしますね、とのこと。
針刺しの15分後にSさんが薬を持っていらして点滴スタート。
いつものようにアロキシ・デキサートミックスからスタートし、ブドウ糖、エンハーツ、ブドウ糖、生食である。何度か取り換えを知らせる電子音が鳴り響くが、お忙しいと見えてなかなかどなたも止めに来ない。
吐き気止めイメンドが効いてくる頃には眠くてたまらなく、本を読み続けられずに寝落ちしてしまうのだけれど、今日は本が面白いのと睡眠が足りているので、殆ど眠くならなかった。
2冊目は町田その子さんの「コンビニ兄弟2」(新潮文庫)。
帯には「本屋大賞受賞作家による心温まる大人気シリーズ第二弾! 北九州・門司港の小さなコンビニに、恋の奇跡が巻き起こる!」とある。プロローグ、3編の連作短編、エピローグの構成である。あんなに胸が苦しくなりながら読んだ「52ヘルツのクジラたち」の作家がこんな文章も書くんだな、と新たな発見。
Sさんが見えて終了時の血圧測定。119-77。抜針もSさん。あまり衝撃なく済んでほっとした。
そしてOkさんが、緩和ケア病棟等の情報が詰まった冊子やパンフレットを持ってきてくださる。
私は都民で、病院は隣県なので救急車に乗ったら、県をまたぐ今の病院を指定することは出来ない。そして、今の病院には緩和ケア病棟がないので、別の病院と連携する必要がある。一覧を見ると乗換駅近くの病院が該当する。
都内で一番近い緩和ケア病棟より、多分近くてタクシーでも楽々乗り入れられそう。4月になったら一度医師と看護師さんの共同面接を予約してみようと思う。
都民の患者さんもいるようなので、その方たちがどうしておられるかの情報も得られれば嬉しい。別の病院の緩和ケア病棟(積極的な治療をしないことが条件)に入院しながら、今の病院とも切れずに経過観察も可能なようだ。
大体の状況がわかったので安心した。そして、かつて化学療法室でお世話になったOさんが今は在宅支援の部署にいらっしゃるとのこと、こちらでお話しを聞くことも出来そう。やっぱり人の繋がりは宝だなあと思う。
腫瘍内科で受付表を出し、処方箋のデータをFAXで薬局に送る。今日はタッチの差でお一人先に入られてしまった(同じ薬局で逢ったが、こちらの方が後から来られて出ていくのは大分早かった。)。
待合い椅子で暫し本を読みつつ、10分ほど待ってから自動支払機でお支払い。カードで11万円弱。
外に出ると陽射しがなく、雪が降ってもおかしくない空模様。風が突き刺す感じ。薬局へ移動するとあまり混んでいない。FAXは無事に届いていたけれど、やはり後の番号の方たちに抜かされて最後になった。
30分ちょっとの待ち時間で済んで、ベテランの女性薬剤師さんから薬を頂く。電話でフォロー必要ですか、と訊かれ、せっかくなのでお願いする。
今度は来週の月曜日、大事を取って昼当番の後、早退を申請済みなのでその日の夕方にお願いする。多分体調不良がリアルに伝えられると思う。
今日の病院と薬局の滞在時間は合計で6時間強。
ホテルに戻り、荷物をピックアップしてから駅方面へ向かう。珍しく空腹を感じているので、そのままホテル隣接のショッピングセンター内イタリアンレストランへ。
ランチコースの一番軽いものをチョイスした。そこそこのお客さんが入っていて、一つ空いたテーブルの3人組は、赤いセーターが似合っている80代の女性と、同じくらいの年代の女性、アラフィフと思しき女性の3人組。
聞くとはなく話が聞こえてしまい、どうも3人とも乳がん患者で、内服の薬(ホルモン剤?)を飲んでいるとのことだった。病院ではお目にかからなかったけれど。
まあ再発治療ではないのかもしれない。お友達とLINEのお喋りで結構忙しい。
しっかり完食してレストランを後にし、夫の好きな可愛いピンクの道明寺があったので、お土産にしてから最後の快速電車に乗る。LINEや読書の続き。最寄り駅に到着し、ドラッグストアで夫のものを買って、なんとか暗くならないうちに(冬至から1か月、大分日が長くなった)自宅に辿り着いた。
帰宅後は生協のお届け品を取り込み、収納する。ちょっと疲れる。
今日頂いた薬やら何やらの片付けをしているうちに、ライナーに乗って定刻通りに夫が帰宅した。
夫が生協で届いたお寿司やおうどんの夕食を摂っている間、私は喪中欠礼を頂いた方たちに寒中見舞いを用意出来た。そして、ナウゼリンを飲んで夫のおこぼれを少し頂いた。やっぱり漏れなく気持ち悪くなるんだなあ。がっかり。
それでも18日の元気な日を過ごすために10日は耐える。このペースで大分楽になったわけだから、今回もきっと乗り切ろう。
お腹は既にモタモタ。顔が浮腫んでいる。とにかく記録だけは残しておかなくては、とこのブログを書いている。腹痛だと思ったら、お腹が緩くなってしまった。
明日は通常出勤だ。昼休みから開始のリアル会議の後はオンライン会議の日だ。とにかく1日乗り切らなくては。