ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.6.9ドセタキセル4回目(6割減量2回目)+ジーラスタボディポッド3回目18日後のこと 旅は2日目、本日は走行距離200㎞越え,万歩計も1万歩超え

2024-06-09 21:30:51 | 

 昨夜はブログアップ後、「もうお風呂は入らないでいいかなぁ~」等と言い出す夫をなだめすかしてお風呂へ。しかも「1つ入れば十分」と言うので、20分で出てくることにしてちゃんと両方とも入ろう、となんとか連れ出す。
 お風呂に行く道中、フロントでIちゃん宛に書いた大原美術館の絵はがきを投函して頂くようにお預けする。手の痺れが酷く、震えてのたうち回ったような字になって我ながら情けなかった。

 あいにく雨が降り出して、屋上の天上露天風呂では雨に打たれ、とても長湯は出来ず。黒い脱毛用のキャップの上からビニールのシャワーキャップを被る。4人の女性が露天風呂にいらしたが、内湯の方はほぼ貸し切りだった。急いで体を洗って頭(文字通り頭皮)を洗って、夫と合流。
 続いて別棟の内湯へ。ここは美肌の湯・蜂蜜パール風呂だという。真珠のエキス配合でキラキラと輝くお湯は、楊貴妃やクレオパトラも愛用したそうだ。

 ここにも2人の方しかおらず。温まって部屋に戻ってみると、あら、びっくり、夫より早かった。
 さすがに朝が早かったので、手足のケアを済ませてベッドに入ったらバタンキュー。10時半には眠りについていたようだ。

 ところが、夜中に夫がもぞもぞ携帯を見ている灯りでなんとなく目覚めてしまう。少し我慢したけれど、時計を見るとまだ2時半過ぎ。4時間は眠ったけれど、いかんせん起きるには早すぎる。そして4時近くまで眠れず。少しウトウトしたかな、と思ったら夫が6時過ぎには起き出した。嗚呼。

 あいにく外は本降りの雨だ。昨日はライトアップされてくっきりと美しく見えていた瀬戸大橋が雨に煙っている。ライトアップされるのは土曜の夜だけというので、とてもラッキーだったようだ。

 出発まで3時間以上ある。朝食は7時からというのでまだ時間がある。内湯にもう一度行ってくることに。もちろん夫はお留守番である。
 今朝もガラガラの中、ゆっくりと手足を伸ばした。昨夜は夜でお湯のキラキラが見えなかったけれど、今朝はしっかりキラキラの粒々がお湯の中で舞っているのが確認できた。

 部屋に戻り、着替えと身支度を済ませ、荷物のパッキングを終え、さて朝食に出かけるかと言ったところで、ん?!私の晴雨兼用傘が見当たらない。
 部屋のどこにもない。よりによって雨の日に傘をどこへ置いてきたのだろう。昨日の写真を確認すると、ホテルにチェックインする時、入口で写真を撮った時には傘をしっかり持っている。バスに忘れたわけではない。
 となると、ロビーで鍵を頂く時に座った椅子に忘れた可能性が大だ。フロントに問い合わせると届いていないとのこと。傘を買うか借りるかしないといけない、とがっくり。夫がロビーまで見に行ってくれたけれど、やはり見当たらないとのこと。

 肩を落としてレストランへ向かう。念のため、フロントで写真を見せて「先ほど電話をしたのですが、この傘で・・・」と言ったところ、「お預かりしています!」とのお返事。
 思わずガッツポーズ。それにしても最近ケモブレインなのか加齢のせいなのか、忘れ物大王のことを言えない体たらくである。情けない。

 朝食は昨夜と同じテーブルで、お隣のご夫婦は既に朝食を終えて席を立たれるところだった。シニアの皆さん、とにかく早い。
 オムレツを焼いて頂き、あとはサラダをちょっぴり、ミニクロワッサンと小さな丸パン、リンゴジュースを頂く。食べ過ぎてバスに揺られるのは怖い。お腹は今朝も快調だ。

 食後はフルーツとカフェオレを頂いて席を立つ。出発まで小一時間。
 部屋に戻って食休みをして、荷物をチェックして、集合時間15分前にチェックアウトに向かう。お支払いを済ませ、バスに乗り込む。あいにく土砂降りだ。バスの座席は昨日より1列後ろに。

 集合時間ぴったりにバスは発車。今日は北上して山陰・鳥取県に入る。最初の立ち寄り場所は隈研吾さん設計監修のパビリオンGREENable HIRUZEN。2時間ほどかかるとのことで、途中の高梁SAでお手洗い休憩を経て、向かう。
 雨は止みそうで止まず、常にポツポツ。傘が手放せない。本当に見つかってよかった。

 添乗員のSさんの話によると、今日の夕食が大分早くなりそうとのこと。本当は次の目的地で昼食時間を含む2時間の自由時間なのだが、それだとあまり夕食までに時間がないので、こちらで食事をするのも良いかも、とのアドバイス。とはいえ、朝食を摂って僅か3時間も経たずしてとてもガッツリ昼食等頂けない。

 パビリオンに到着するとやはり、雨。昨日に比べて気温も10℃下がっており、薄いジャケットを着ていても寒い。「風の葉」という名前がついたパビリオンは、東京の晴海からこの蒜山に移築されたというヒノキ材のCLT(Cross Laminated Timberの頭文字をとった言葉で、「直交集成板」のこと。繊維方向を交差させた板を、何枚も貼り合わせて作った板のこと)だそう。ここで記念撮影をするが、青空だったらきっともっと映えただろうなという感じ。

 屋内展示館やショップ等をぶらぶらと見学し、向かいのショップへ。お隣は遊園地だが、雨降りの日曜ということで、お客さんの数はちらほら。レストランを覗くが、とても軽食という品揃えでもない。まだあまりお土産で荷物を増やしたくないし・・・と、手作りマフィンのお店に入る。夫は蒜山ジャージー牛乳を、私はジャージーカフェオレを頂く。夫が選んだイチジクのマフィンを少しお相伴したが、しっとりと美味しいマフィンだった。ここで時間調整をしてバスに戻る。さすがに昼食を摂った方は殆どおられなかった。

 そして、バスはまた北東へ進み、倉吉に到着する。
 江戸から昭和にかけての建物が今なお数多く残るエリアは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。玉川にかけられた石橋や赤瓦に白い漆喰壁の風情のある街並みは、蔵や町家をリノベした飲食店やカフェ、お土産店、体験施設等が立ち並び、ゆっくりと街歩きを楽しむことが出来る。
 有難いことに雨がやんでくれた。先ほどまで寒いくらいだったのが、バスを降りると、大分暖かい。

 観光案内所で地図をゲットし、お昼を摂れそうな場所を物色する。明治41年に建てられた擬洋風建築の銀行の建物もレストランカフェになっている。そこを超えて、南総里見八犬伝のモデルとなった里見安房守忠義公と8人の家臣のお墓のある大岳院をお参りし、映画のロケでも使われたというフォトスポットで写真を撮り、歩を進める。まだまだお腹は空いてこない。

 この街は大学の合唱団で一緒だったY君の故郷だ。彼は40歳になる前に病気で夭折した。もちろんこのエリアに住んでいたかどうかまではわからないけれど、・・・・等々、色々思いを巡らせながら歩く。
 醤油醸造場の建物を生かしたお土産屋さん等を冷やかしながら、モダンな建物の大蓮寺でお参りし、豊田家住宅、最後は1760年建築の倉吉市に現存する最古の町家建築、倉吉淀屋まで足を延ばした。

 ここでは、ボランティアの方が親切に色々説明してくださる。淀屋の屋号を持つ牧田家は、倉吉を代表する商家で大阪の豪商淀屋と密接な関係を持つとのこと。畳は今のサイズより大分大きく、けれど、鴨居は低く、江戸時代の方たちが小柄だったことを想う。頭上注意だ。手すりもない急な階段を上がると、2階の方がずっと広い。

 これで街歩きはほぼコンプリート。残り時間1時間ほど。さすがに何かお腹に入れようと夫とカフェに入る。小豆島から取り寄せているというそうめんを頂く。少量だったが、リーズナブルな値段で小腹を満たし、お手洗いをお借りして、再びバスの回転広場目指して歩く。

 カフェのオーナーののんびりした物言いと、タイムスリップしたようなゆっくりした時間の流れに非日常を感じつつ、集合時間を気にしてついつい早歩きになる。
 ワイナリーや弁天参道を横目に見ながら、酒造も覗いて時間調整。バスに戻ると5分前なのにほぼ全員がお揃いだ。

 今日最後の立ち寄り場所は白兎神社。日本神話のゆかりの地だ。さすがに眠くてバスの中では皆さんこっくりこっくり。いつの間にか日本海が見えているのも気づかずに小一時間して到着。道の駅の駐車場にバスは泊まり、階段を上って神社へお参りに。40分ほどの時間を頂く。
 因幡の白兎伝説は言うまでもなく有名なお話だが、白兎神を祀る神社は、今は縁結びスポットとしても有名だそうで、ハート形の絵馬が境内には沢山かかっていた。皮膚病や傷等の平癒にもご利益があるとのこと、しっかりお参りしてきた。

 お参りを終えて、歩道橋を渡ると、そこは白兎海岸だ。白い砂浜が弓なりに連なる美しい海岸をバックに写真撮影。神話の舞台であることから「恋人の聖地」に認定されているそうだが、こんなに凪いだ日本海は珍しいとのこと。曇天だったが、海の色は濃く美しかった。
 
 これで今日の観光はコンプリート。残るは夕食である。だが、白兎神社から夕食レストランまでは15分ほどで到着するという。まだ4時半。さすがに5時にならないとお店が準備出来ないとのことで、到着した後は、バスを降りて既にクローズしたショップ等の連なるあたりをうろうろ。
 うーん、これなら朝の出発が30分遅くても十分だったのでは、と思ったのは私だけではあるまい。

 昨日も5時半からの夕食で、今日はなんと5時からの夕食。まだ仕事をしている時間である。
 夕食はかに尽くし会席。江戸時代からの古い歴史ある港町、賀露港は松葉ガニの水揚げ港として知られる。ここで松葉ガニのしゃぶしゃぶ、茹でカニ、カニみそ、茶わん蒸し、天ぷら、カニ酢、カニとろろ蕎麦と海鮮丼等々。
 私は手が痺れて痛み、とてもカニの身をほぐせる状況ではない。夫が黙々と一人で2人分のカニをほぐしてくれた。私は食べる人、というのもなんとも申し訳なかった。1時間ちょっとで夕食が終わってしまう。

 まだ6時。あとは鳥取駅前繁華街にほど近いホテルを目指すのみ。渋滞もなく、20分ほどで到着した。
 鍵を頂き、最上階7階の部屋にチェックイン。こちらにも天然温泉の大浴場がある。

 荷ほどきを済ませ、とりあえず珈琲と紅茶で一服し、母にMeet通話。今日はお友達が寄ってくださって、サ高住のレストランでお昼を摂ったが、前回と違ってあまりおいしくなくてガッカリだったそうだ。お茶もいまいちと憤慨していた。
 まぁ、そういうこともあらあな、であるが。3時間もお喋りをして、ぐったりだったそうな。その後、洗濯物を片付け、伯母から電話があり、でなんだかがっくりしていた。忙しいことである。

 夫は疲れたと見えて、既にベッドでお夕寝中である。
 コンビニに買い物に出かけて、入浴くらいしたいのだけれど。
 明日は今朝より30分出発が遅い。雨も降らずに少し気温が上がる予報なので楽しみである。

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