ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.8.14 旅行初日・・・涼しさと静けさを満喫

2011-08-14 06:27:01 | 
 昨日は、予定通り昼過ぎに東武日光駅に到着。夫は午前中だというのに、車内で定番の缶ビールとサキイカを片手にご機嫌の旅だ。シャトルバスの乗り場を確かめ、駅中のインフォメーションセンターで地図やパンフレットをゲットしてから、昼食。軽く麺類で済ませた。おかげさまでだんだん味覚が戻ってきており、ほっとした。バスの時間まで若干時間があったので、喫茶店でお茶をして時間調整。洗面所の水の冷たさにびっくりする。

 ホテルのシャトルバスには、私たち夫婦を含めてお客さんが4組。最初のホテルで2組が降りて、新たに女性客1グループが乗り込んだ。ホテルの前庭で盆踊りが開催中とのことで櫓が組んであった。昨夜で終わりとのことで、今日ここに宿泊する私たちは参加することができない。とても賑わうようでちょっぴり残念。そこからいろは坂を上って中禅寺湖畔まで。
 運転手さんのお話によると、お盆の時期なのに今年は本当にガラガラだそうだ。普段の日曜日でもこんなに空いていることはないとのこと。確かに神橋付近の混雑もそれほどでなく、誰にも邪魔されることなく簡単に記念撮影が出来そう。外国人観光客はほとんど見かけない。放射能問題で日本が敬遠されているということか。あるいは、日光付近の放射能濃度が東京に比べて高いということか。観光名所としてはかなりの打撃なのだろうと心が痛む。

 小一時間バスに揺られてホテルに到着、チェックイン。さすがに標高1271mということで、湖畔に佇むホテル周辺は都心に比べてびっくりするほど涼しい。ミズナラの木立の中にひっそりと建つ3階建てのロッジ風の外観。カナダ産の銘木をふんだんに使用しているという、こじんまりしたホテルだ。ふと、息子が今いるカナダもこのくらい涼しいのだろうな、と思う。

 家を出てからおよそ6時間。ただ移動してきただけだけれど、暑い中の移動で思いのほか疲れていた。夕食は7時半からというので、その前にホテル内のショップやアートギャラリー等を散策後、通りを渡ってすぐ目の前にあった湖畔のボートハウスを見学した。誰もいないデッキからの湖面はとても静か。山々の稜線は霧で煙っていたが、時たま日が差すと湖面がキラキラと美しかった。一日一回、夕方か夜に雨が降るそうだ。出かけるなら午前中に、と薦められた。

 その後、ホテルに戻ってラウンジでお茶を頂き、春にリニューアルされたばかりという露天風呂へ。久しぶりに硫黄の匂いのきつい温泉だ。白濁したかけ流しの露天風呂で手足を伸ばすと本当に幸せ。何といっても涼しくて、お風呂上りに汗をかかないのに驚く。ここでもまた同じ病気の方と一緒になった。
 夕食前にすっかり体が緩み切ってしまい、空腹感よりも眠気が強くなってしまう。

 夕食は、すっかり元通りになった味覚を喜びつつ、メインダイニングでフレンチのフルコースを堪能。夫は相変わらず牛肉に惹かれ、私は中禅寺湖産の姫鱒や栃木県産の“ゆめポーク”を楽しんだ。
 食後、外に出てみるとほぼ満月だったが、雲がかかっていて残念ながら星空ではなかった。東京は今日も猛暑日という。こちらは最高23度、最低16度で、冷房は全く必要ないほど、なんて贅沢なお盆の休暇だろう。

 夫は夕食後入浴もせずに、お酒のせいでそのまま爆睡。私も本も読まずに早々と眠ったので早朝目覚めてしまった。朝一番で露天風呂を楽しんで、これからゆっくり朝食。お昼前にチェックアウトしたら、今日宿泊するホテルまで、昨日と同じシャトルバスで移動の予定だ。

 テーマパークとか湖畔でクルージングとか、遊ぼうと思えばきりがないのだけれど、日光市街はここよりも暑くなるだろうし、階段の上り下り等を続けるとどうしても胸痛が出るので、無理せずゆっくり“何もしない”というリゾート気分を大切にしたい。後半の体力温存のために、せいぜい東照宮のお参り程度でのんびり行きたい、と夫に話している。

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