お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
?



 旧甲州街道(山梨県道30号=大月上野原線)付近の地図を眺めていたら、面白そうな道を発見した。和見という集落を通って和見峠を越え野田尻付近までぐるりと周回するコース。早速、梅雨の晴れ間の18日に行ってみた。


和見峠周辺のコース


 交通量の多い甲州街道(国道20号)を藤野駅の先で離れて下り、相模川を越えていったん上り、上野原の桂川へ向かってまた下る。相模川と桂川は同じ川だが、山梨では桂川と名前が変わる。ちなみに源は山中湖と忍野。鮎釣りでにぎわう桂川沿いをほんの少しだけ走り、その支流の鶴川を渡って国道20号に復帰。上りながら少し戻り、上野原市役所手前を左に入って下り切ると旧甲州街道の鶴川宿だ。で、また上りが始まる。交通量も少なく気持ちのいい道が続くのだが、アップダウン厳し過ぎ(T_T)


桂川。奧に見えるのが上野原駅周辺



鶴川宿


 ここで大きな勘違いに気がついた。県道30号のほとんどが旧甲州街道だと思っていたのだが、宿場町の雰囲気が残る町並みの先に旧甲州街道への分岐を発見した。地図によると中央高速沿いに道が続いており、こちらが旧甲州街道のようだった。そういえば4月に談合坂へ行った時に途中からだけど通った道だ。

 しばらく緩やかな坂を上ると、和見への分岐が現れた。


和見への分岐


 渓流沿いに道が延びており、傾斜も緩やかでいい雰囲気。だが、気がつくと勾配は7〜8%が続くようになってきた。事前の調査でキツいとは知っていたが、やはりキツかった(^_^; その序盤で現れた「和見の七不思議伝説」の看板。和見沢川にまつわるもので、2つはここを訪れたという弘法大師が登場している。甲東観光協会、上野原市観光協会によるものでまったくの架空の話ではなく、ちゃんとした言い伝えがあるのだろう。古代のロマンにしばし思いを馳せる。

 一部を以下に紹介。

(1)生き橋
昔、和見沢の川岸に立っていた欅が倒れ、一本の丸太橋になった。村の人々は、その上を渡っていたが、欅は枯れず、毎年枝葉を茂らせたという。今では、この橋はないが、穀淵の近くに、その跡が残っている。

(2)釜淵
和見沢にある深い淵。その昔、この淵にニワトリを沈めたところ、猿橋の下の淵に現れ、時を告げたというところから、釜淵は猿橋の下に通じているといわれている。

(4)川ノリ
昔、弘法大師が、橋場で昼食をとり、沢の流れで食器を洗った際に、箸に付いていたノリが繁殖したと言われている。近くに「沓石(くついし)」と呼ばれる大使(原文ママ、大師の間違いかな)の足跡が残った石があった。

(6)から沢
この辺りは、沢の水が地下に潜ってしまい、大雨の時以外は流れを見ることができない。昔、弘法大師が和見に泊まった際、川音が高く熟睡できなかったため、法力で川の水を地下に潜らせたといわれている。


「和見の七不思議伝説」の看板前で



「和見の七不思議伝説」


 急坂は続く。それでも最大は10%ぐらいでとんでもない激坂はなかった。長くても4キロぐらいと思っていたが、その距離付近で和見の集落が見え始めた。標高は550メートル。このあたりがピークかな。つづら折りを上った後でひと休み。旧甲東小学校和見分校はどこだろう。もっと上なのかなと見上げてみたが、学校らしきものはなかった。


この坂を上ってきた



和見の集落



前方にはつづら折りの道


 集落の先が和見峠かなと思ったが、なんと上りはここで終わりではなかった。峠の道標はなく、林道の入口が口をあけて待っていたのだ。その名は「県営林道 和見棚頭線」。地図を見るとその林道は「町営林道 棚頭線」へと続き、その先がようやく一般道となっていた。「通り抜けできません」という気になる看板はあったが、許可車両以外通行禁止という林道お決まりの規制もないようなので先へ進む。


県営林道 和見棚頭線入口



林道地図


 ここからが本番だったようだ。10%以上のキツい坂が続き、最大は14.5%。標高もぐんぐん上がっていく。いや〜、まいったまいった。軽く上るつもりだったのだが、こんな破壊力満点の峠とは予想だにしなかったよ。ようやくたどり着いたピークはなんと標高834メートル。結構上るんだねぇ。分岐からは距離約7キロで平均勾配8.5%の激坂だった。しかし、道中では眺望が楽しめるところもあり、山岳サイクリングの醍醐味はしっかり味わうことができた。ところで雨降山や権現山の登山口という道標はあったが、和見峠という文字はなかった。ここでいいのかな?


林道途中にあった雨量規制のゲート



ここが和見峠かな?


 峠の先に「林道 檜尾根線」があったが、ここは通行止め。「通り抜けできません」はこの事を言っていたのかな。そうであれば下まで抜けられるが…。やや不安な気持ちでダウンヒル開始。道は大小の落石があり、大きな枯れ枝も散乱。舗装も荒れ気味だ。もしかしてどこかで通行止めになるのでは…。「上り返すなら、今」と何度も思いながら、それでも下り続ける。スピードも出せず、快適じゃないけどね。


通行止めの林道 檜尾根線


 周囲に民家が見え始めると舗装も良くなった。林道を抜け、一般道に出たらしい。やがて県道30号に合流。野田尻宿に向かってUターン気味に大きく曲がる地点だった。ちゃんと通り抜けできてほっとしたよ(^_^; 勾配のプロフィルを見ると、こちらの方が距離は長いが緩そうなので、逆に走った方が下りも楽しめていいかもね。


下り終盤の棚頭付近


 帰りは新天神トンネルから秋山、奧牧野、道志みち、鳥屋と経由して帰宅。この日の走行距離は133.5キロ、獲得標高は1958メートル。グロス平均速度は15.9キロ。コンビニストップは2回だけだったが、下りで挽回できなかったのが響いたかな。いや、上りが遅すぎるのか(^_^; 午後は気温が33度などと表示される暑い1日だったけど、標高800メートルはさすがに涼しかったね(^o^)

 ←ランキング参加中です。よろしければクリックを!

にほんブログ村 自転車ブログへ←こちらも、よろしければもうひと押しを


コメント(0|Trackback()