いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

Mozcのコードツリーからibus-mozcのソースが削除される予定に関して

2015年04月14日 21時58分55秒 | 言語入力機構
Mozcのバグ報告はひととおり目を通しているのですが、Deprecation of the iBus client code.という報告を見て、ついにその日が来たかと思いました。
遅くても今年の8月中には、ibus-mozcのソースコードが削除される予定、とのことです。

本文中にもあるとおり既定路線で、前後関係や事実関係が正しい自信はないものの、ざっくり経緯を解説すると、Chrome OS/Chromium OSにインプットメソッドがなかったので、IBusを採用することになった、それに伴ってオリジナルの開発者さんがRed HatからGoogleに転職してChrome OSでIBusが動作するようになったものの、Chrome OS/Chromium OSはChrome/Chromiumしか動いてないので、別にそこだけで動作する(NaCLで動作する)だけでいいんじゃね? ということになり、実際にそうなりました
となるとibus-mozcをGoogleでメンテナンスする積極的な理由がなくなり、2013年7月からメンテナンスモードになりました
確かにプライオリティは下がったものの、引き取り手を探しながら2年以上メンテナンスを続けるのは立派だと思うのです。責められるようなことには思えません。

もしこのままibus-mozcのソースコードが削除された場合でも、(非常にざっくりですが)unix/ibus以下をパッチとして保持しておき、ビルドできるようにすれば、ibus-mozcの動作自体は可能です。
Debian/UbuntuのMozcにはfcitx-mozcもuim-mozcもありますが、この方式を取っています。
もちろん、Mozcの開発が進んでibus-mozcと整合性が取れなくなったら動作しなくなりますが。

どなたか引き取り手があればいいのですけど、引き取り手がなければscim-mozcのように消滅するのかもしれません。

ちなみに私はfcitx-mozcで幸せに暮らしております。最近辞書がアップデートされたので、自前でビルドしました。
Mozc-2.17.2076.102←バージョンの変換結果

追記(8/29)
削除の時期が年末に延長しました。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする