いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

電子書籍について考えてみる(1) そもそものあるべき論

2010年06月12日 22時20分26秒 | 電子書籍
またまた思いつきですが、電子書籍についていろいろ考えてみようかなぁと思いました。
自分の中でまとまってるわけじゃないので、とりとめのないものになるはずです。

書籍というと堅いですけど、本というのは普通の「商品」とはちょっと違った販売方法が取られています。
いうまでもなく再販制度です。ここには
> また文字・活字文化の振興上、書籍・雑誌は基本的な文化資産であり、自国の文化水準を維持するために、重要な役割を果たしています。
と書かれています。再販制度の是非はともかく(私は書籍には必要だと思っていますが)、これが錦の御旗となっているようです。
ポイントは「文化」「資産」で、どうも後に残るもの、というのが言外に述べられていると解釈していいでしょう。

じゃあ、現在の電子書籍はどんなことになっているのでしょうか。
国産電子書籍サービスのデバイス制限、課金システム、購入体験をまとめてみたが非常に参考になるので、こちらをお読みください。
誰がどう解釈したって、「文化」「資産」なんてみじんも考慮されていません。まぁ電子書籍には再販制度なんて関係ないわけですけど、元は再販制度の下で販売された書籍なんですけどね。なんなんでしょうこの矛盾。

電子書籍が「文化」「資産」となるためには、
・DRMのようなものは一切なく、後年も読み続けられることが期待できる形式
というのが、必要ということになりそうです。
もちろん違法コピーなどのかねあいで難しいことは承知していますが、じゃあそういうものが全くないかといわれると、実はそうでもなかったりします。

続く
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