いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

Ubuntu 16.04 + Fcitx + RStudio 1.0.153以降で日本語を入力する方法

2017年08月25日 22時42分12秒 | RStudio
前の記事にツッコミをいただいたので、RStudio 1.0.153以降でもFcitxが有効にできるようにfcitx-qtのパッケージをビルドしました。

RStudioで使われているQtが5.4.2になるというのは知っていたのですが、それは1.0.143からで、動作確認を取ってみたものの問題ないということでそのまま忘れていたら、なんと1.0.153からだったという割とシンプルな話だったりします。

まずはインストール方法の紹介からです。プラットフォームはUbuntu 16.04の64bit版で、Rstudioのバージョンは1.0.153です。バージョンが異なる場合は適宜読み替えてください。

1. RStudioをダウンロード
ダウンロードページからダウンロードしてください。

2. インストール
Ubuntu 16.04 LTSではaptコマンドを使えばローカルにあるパッケージのインストールができるので、この機能を使用します。

$ cd (ダウンロードフォルダー)
$ sudo apt install ./rstudio-xenial-1.0.153-amd64.deb

前に試したときと比べて大量の追加パッケージが必要になっているのが興味深いです。それだけ機能が増えているということでしょうか。

3. fcitx-qt5-rstudioをダウンロード&展開&インストール
めんどいのでwgetで取得します。

$ wget http://ikuya.info/tmp/fcitx-qt5-rstudio-qt542.tar.gz
$ tar xf fcitx-qt5-rstudio-qt542.tar.gz
$ sudo apt install ./fcitx-frontend-qt5-rstudio_1.0.5-1ubuntu1~qt542_amd64.deb ./libfcitx-qt5-1-rstudio_1.0.5-1ubuntu1~qt542_amd64.deb

ちなみにfcitx-qt5-rstudio.tar.gzのsha256はaa756747698341f3883fdb99a9e396b946697ef2c0fd30074972ffd1e6f7211cです。

4. RStudioを起動する
Fcitxが起動することを確認してください。

なお、fcitx-qt5-rstudio-qt542.tar.gzにはソースコードも含まれていますが、ビルドの方法は省略します。

想定される質問とその答え:
Q. パッケージをインストールしたのにFcitxを有効にできないのですが
A. $ echo $QT_IM_MODULE を実行して、QT_IM_MODULE=fcitxになっているかどうか確認してください。なっていない場合は何かが変ですが、$ QT_IM_MODULE=fcitx rstudio とかで起動すればとりあえず有効にできるようになるはずです。

Q. なんかダウンロードできないんですけど
A. Chromium 60だとダウンロードできませんね。何故でしょう。wget使ってください。

Q. RStudioをアンインストールしたいんですが
A. 事前にfcitx-frontend-qt5-rstudioとlibfcitx-qt5-1-rstudioをアンインストールするのが望ましいですが、別に忘れていても大丈夫なはずです。自動的に削除対象になるはずですがならなかったらごめんなさい。

Q. Ubuntu XX.XX版のパッケージは公開しないのですか?
A. しません。必要であればご自分でビルドしてください。ビルドするQtのバージョンが上がったら再検証を行いますので教えてくれると嬉しいです。

Q. Ubuntu 17.04でインストールできますか?
A. 確認していませんがたぶんできないと思います。

Q. XXで挙動がおかしいのですが
A. わかりませんごめんなさい。
コメント (11)
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