「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

アカエリカイツブリ鳴く サロベツ原野

2011-07-23 18:21:28 | 自然公園/原野/海浜

サロベツ原野・長沼

 

利尻山からの帰路、サロベツ原野を南下した。

ペンケ沼、パンケ沼という大きな双子沼の南に長沼がある。

朝早くから大勢の観光客が居るなあと思ったら、全員が長いレンズを水辺に向けていた。

上手に作った浮巣でアカエリカイツブリが子育てをしている。

しなやかな首が赤茶色に染まっているから、アカエリの名。

抱卵中のアカエリカイツブリ

 

巣に座わったとき、ブルブルとお尻を震わせた。

抱卵中なのだ。

隣の人に聞いたら、前日にヒナ1羽が孵ったという。

もうすぐ数も増えることだろう。

近くで水浴びしていたパートナーと交わす鳴き声が、けたたましく湿原に響いた。 (2011年7月18日)

 コウホネ

 

美術館

さらに南下すると、音威子府村に「エコミュージアムおさしまセンター BIKKY アトリエ3モア」が。

風や木霊と対話した砂澤ビッキの作品を集めた美術館。大人200円。村民は無料。

晩年に暮らした廃校のアトリエに、ビッキ渾身の魂が漂う。 

穏やかな農村の空間に、ぽつりと座る珠玉の美術館だ。

ボランティアの音威子府高校の生徒が炒れてくれるコーヒーが美味しい。300円。

工芸専門の単科高校に、道内外から子どもたちが集まって来るという。

会話も楽しかった。

「みんな、素敵な村に来たね」と、つくづく思う。

砂澤ビッキの美術館    音威子府村の筬島(おさしま)地区

 


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