「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

蝉時雨。初夏の藻岩山

2012-06-10 15:53:33 | 藻岩山

久しぶりの藻岩山。季節は春から初夏へ。

変幻する光の粒が森を照らす。

陽ざしが強まるにつれてギィー、ギィー、ジィー、ジィーと、蝉時雨が森全体を包んでいく。

その大合唱に、「ボッ、ボッ」と響く低音でリズムが刻まれる。これはカッコウの仲間、ツツドリの歌。

喧騒のエゾハルセミは無数にいるように感じるが、小さいし、保護色なのでなかなか見つけられない。

白っぽい木肌にいたのを、なんとか発見。

一枚撮ったら、「セミ、セミ」という登山者の声で飛び去る。音に敏感、警戒心を持つことを知る。

エゾハルセミ

 

いつもの場所に、モイワランが見当たらない。

サイハイランの変種で、花は鮮紅色。そして、葉がないのが特徴だ。

周囲の様子から推測すると、倒木を片づけた作業で群落が消えたのかもしれない。

傷心して歩いていたら、ぽつ、ぽつと別の場所で一株づづ見つけた。

モイワラン(花は鮮紅色で、葉がない)

こちらはサイハイラン(笹のような葉があります)

サイハイラン

 

この時期に咲く白いスミレ、エゾノタチツボスミレはいつもの場所にたくさん咲いていた。

大勢の登山者が目にもとめずに、過ぎていく。

「私はここに咲いていますよ」

エゾノタチツボスミレ

 


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2 コメント

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こんばんは! (mori)
2012-06-12 21:28:37
ご無沙汰しています!
藻岩へ行かれたんですね。モイワランもサイハイサンも、ピンクがきれいですね。
私も去年見た場所(藻岩以外)へ行ってみましたが、見あたりませんでした。
藻岩の方は、エゾノタチツボも咲いているんですねー。
このスミレはかわいらしさとか甘さというよりは、すっきり凛とした印象ですね。
見たことがないので、ぜひ探してみたいです!
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白いスミレ (ikuni)
2012-06-15 22:21:49
スミレは馬の背を頂上に行かないで、旭ケ丘に向かうコルにいっぱい咲いています。道の左右に。まわりは笹や丈の高い草が多く、雑然としてます。
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